拝啓、漫画家さまへ

尾道小町

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出逢い

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わたしは、飯田初音 18歳大学一年腐女子です、見た目は美しく誰もがガン見する程です。物心つく頃には童話や漫画を読んだり書いたりして遊んでいました。ハ○ー・ポッ○ーが好きで映画も観ています。

そんな、わたしも大学一年になり見た目は自分で言うのも、おこがましいのですが、美しく育ちました。スタイルもモデル以上です。

わたしの中身は残念なのです、趣味は今だに、漫画に小説、アニメに映画です大学の友人には内緒にしています。(腐女子はもっと極秘です)

今日も好きな漫画を求めて有名なTs○ta○aを何軒も、はしごをする予定です。
よく行く店に、来店したら人々が群がり集まっているので定員の人に訊いたら、わたしの大好きな漫画家さんの発売記念イベントが始まるようです。

サイン会です、作者がイケメンだから予想以上、多くの人が群がったので時間がかかっているのでしょうね。

わたしは、漫画が好きで買いに来ただけです、人間には興味はありません、なので列から抜けようとしていると、漫画家の株式会社先生と眸と合いまして彼の美しい眸が、サインいらないのか?
話さず帰るのか?と、言ってるようで列にもう一度並びました。かなりイラついていますが、仕方ないです、美丈夫の眸の威力は凄いです。

一時間後、株式会社先生のマネージャーと名乗る方が、わたしにTs○ta○aの応接室に移動するよう頼まれたのですが・・・・・・。

少し考えて話しました。「まだ買いたい本がありまして、他のTs○ta○aに行きたいので、支払い終わりましたら帰ります」

「・・・・・・。全て揃えますので僕にタイトルを教えてください」

ああ天使がここにいます、なんて優しい人なのでしょうか、ここのスタッフではないのに、まあここまで言ってくれたら悪い気はしないので、応接室に移動したら、コーヒーにお菓子までテーブルに次々と運ばれて貸本用の漫画ですが、面白くて帰りに買って帰ろうと思い、タイトル名を書いています。



俺は漫画家、株式会社と言うペンネームです仕事は漫画家で、最近の収入が億を超えてビックリしている。
それで金が入ってくるようになってからは、知らない人間や親戚だと言い会いにきて金の話ばかりして結局お金を貸してくれや、高校への寄付金で、一番多いのは投資を始めませんかだ。

女性からのアプローチは今までも多かった。
最近は金目当てで近づく女性は少なくはない、そのお陰なのかファンレターが増えてきたが、写真入りは明らかに加工されている。

アプリを使い極端に目を大きくしていて、気持ちが悪い、俺が返事を書くことは無いだろう。

そう言えば一度だけ好感が持てる手紙が届いたことがあったな、その人には返事を書いて返信したっけ、写真も入れてないのと漫画の感想を、述べてあったのが新鮮で嬉しかった。

普通読んだら手紙は破棄しているが彼女の手紙は今もとってある、俺が死んだら棺桶に入れてもらうつもりだ。

一緒に燃やして欲しいんだ。


俺の家は、医者の家系で俺の上に兄がいて優秀で現役で東大医学部に合格して実家の病院を継いでいる。

子供の頃から母は出来のいい、兄を可愛がり弟の俺は兎に角、罵られている。

最近、急に俺の年収が兄より上になった頃から電話を掛けてこなくなっていた。

そんな母から半年ぶりの電話が掛かってきて第一声が耳を疑う言葉だった。

「優馬、お見合いなさい、友愛銀行頭取のお嬢さんよ、貴方にはもったいないおはなしでしょう」

今まで兄さんと比べて出来が悪いと罵る言葉ばかり吐いていた。そんな母が見合いしろだって?兄さんに進めたらいいだろうに、勝手な人だ。

「悪いけど俺には婚約者がいるから、兄さんとお見合いさせたらいいだろう」

嘘をついた。

「なに言ってるの颯介さんには婚約者がいるのよ、優馬いつの間に婚約したの?母さん訊いてないわよ!」

「兄さんの婚約俺も訊いてないから、別にお互い様だし、もういいだろう俺の婚約者のことは、あんた達には関係ない」

腹が立ち電話を切っていた。

何度か電話が鳴ったようだが、もう出ることはなかった。





結局、株式会社先生のサイン会は終るが撮影会が始まったので応接室に向かった。

  
高橋周(あまね)28歳 独身マネージャーと秘書をしております、今日も、こき使われ彼が気にいった女性(かなりの美少女)を、応接室に案内して、もう数時間たっています。

欲しいと言っていた。漫画や小説を買ってきて渡しているので暇つぶしにはなっていると思います、飲み物やお茶菓子に昼食も用意しました。

だが、しかし、7時間程たっているのでサイン会から撮影会になってしまい、後、もう少しで終わる予定です。

今日こそ、早く帰れると思ったが甘い考えだった。イケメン漫画家のせいで本が売れて、うちの会社も株価が上がり左団扇だ。株式会社先生のムチャブリが酷く『今日は彼女が帰らないように、してくださいますね』と、言われたが1回は断わった・・・・・・。

『そうですか、じゃあ暫くの間、漫画描くのお休みするので!ヨ・ロ・シ・ク』と、言い出して『俺を脅した』と、言うと。

『脅しではありません、警告ですよ!』と、先生は脅迫してきました。
ニコニコ笑みを浮かべながらファンと撮影もこなしていた。






















    
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