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TSUT○YAの飲食するスペースでコーヒーを飲みながら携帯小説を読んでいました。
しおりを挟む〖悲しい別れと異世界転生〗
私は相澤朱美40歳、妊娠しないのが原因で離婚するとは思いもしませんでした。これから住むアパートに仕事を探しています。
私は知っています、夫に愛人がいることを半年前から急に帰りが遅くなり初め私の方からは何もせず月日だけ経っていたのです。
ある日、泣きながら愛人さんが家に訪ねてきたのです。
愛人さんから妊娠してると告白されました。離婚の決心ができて良かったです。今までありがとうございます。
そう書き置きをして家を出たのです。
40歳で離婚するのですが、仕事が無い住む場所も無い私ですが結婚している間、20年コツコツ毎月積み立て株などもやっていました!
ですが!私の貯金が・・・・・・いつの間にか夫が使っていたのです。
家を出て、TS○TAYAの飲食スペースで、コーヒー飲みながら携帯小説を読んでいたら、トラックが突っ込んできて、どうやら私は即死したみたいです何故、即死と解るのか?それは苦しんだ記憶が無いからです。
苦しまず死ねて幸せだったかもしれません、ただ、私が死んで悲しんでくれた人が1人でもいたら良いけどな・・・。
❆
気が付いたら天涯ベッドのフカフカお布団の中で綺麗な、お姉さんが起こしてくれました。
「お嬢様、おはようございます朝食の用意ができていますから、お着替えしましょうね」
侍女らしき綺麗な、お姉さんは私をベッドから起こして身支度してくれて鏡を見ると廻り灯籠のように今までの生い立ちが脳内で駆け巡り理解できました。
今の私は、16歳で可愛いらしい美少女でした。肌はスベスベ、シミ小皺も無いのです。
私は銀髪ルビー色の瞳、白磁のような白い肌で誰が見ても美しい少女です、部屋は18世紀の西洋風で豪華絢爛、日本と違い天井が高いくて広い、この天涯ベッド3人は寝れる広さがあります彼女は貴族のお嬢様かな?
言葉は理解できますし話したら通じてるようで良かったです、名前はマリーナ・タビランド公爵令嬢16歳マリーナの記憶では両親に兄が1人いて私を可愛いがってくれています。
この国のジュリアーノ王太子は私の婚約者でありますが、マリーナは好きだったようですが、彼は最低の男のようです。
いつもマリーナ意外の女性と一緒にいてイチャイチャしていて、マリーナは焼きもちを妬いて彼女達に嫌がらせをしてた様です、このままではジュアーノ王太子から婚約破棄を言い渡されるでしょうね。
私から婚約解消を言い渡すのが良い解決策だと思います、フフフ!婚約解消しますわ。
普通は不敬になりますが私の、お婆様は王様の乳母を20年していて退職する日には王様が大泣きしたそうです。
お婆様には弱いのと私の、お父様は王様の弟で婿養子です王様は弟が可愛いのと、その娘マリーナはジュリアーノ王太子様より可愛がっています、ですから婚約破棄しても大丈夫だと考えています。
〖美丈夫、王太子が婚約者だけど〗
マリーナは城の謁見の間で王様が来られるのを待っていま。
この城の謁見の間はシンプルで上品、窓際にテーブルと椅子、テーブルには、一輪挿しの高価そうな花瓶にスミレが活けてあります。
「ジョージ・オルテガンド王様の御成り」
王様が話されました。
「表を上げよ直答を許す」
マリーナはカテーシをして挨拶する。
王様はおだやかに微笑み話し始めた。
「マリーナ何か俺に願いが有るのか?」
「私マリーナ・タビランド公爵令嬢はジュリアーノ王太子様との婚約を解消したいです」
少し驚いた様子で王様は次の言葉を話される。
「なぜ、婚約解消したいのか訳を教えてくれるか?」
「不敬を承知で、お話しますが、ジュリアーノ王太子様には数多くの女性がおられ、関係を持っておられます何度もバッタリ、お会いしましたし最近は隠す様子もなく学園でも噂の的です」
王様は持っていたコインを曲げていた。
このコインの曲がり具合で機嫌の良し悪しが解る。
「それは誠か?」
「はい、私はジュリアーノ王太子様とは婚約者としてやっていけません結婚は2人共に不幸になります」
「誰かジュリアーノを連れて来い!」
王様はこのままでは婚約は解消か?そうだ第2王子と結婚させたらいいかもな、そう考えていた。
〖ジョージ・オルデガンド王様の過去 〗
王様ジョージ・オルデガンドは王太子だった頃、マリーナの母に恋をしていた。
マーガレット・ユーベルク公爵令嬢17歳、銀髪、緋色の瞳で磁器のように白い肌、声を訊くと皆、彼女の虜になり静寂に包まれたように感じた。
ジョージ王太子は彼女との婚約を父王に望んだがマーガレットは既に婚約者がいた。
マリーナの父、アーヴィング・ユーベルク侯爵令息20歳だった。
ジョージ王太子はアーヴィング侯爵令息を城に呼び出し婚約破棄してくれないかと頼んだら即日断られた。
王太子には権力があった、それを使い婚約解消も出来たが、しなかった。その代わり自分達の子供が産まれたらせめて結婚させようと約束したのだ。
そしてお互いの子供達、王様にはジョージ王太子殿下、マーガレット侯爵夫人にはマリーナ公爵令嬢生まれて直ぐ婚約をして国民に御披露目パレードまでしたぐらいだった。
それだけ2人の結婚式を楽しみにしていたのだ内心、王様は息子ジュリアーノ王太子を廃嫡して第2王子と結婚させようと頭の中で考えてるとジュリアーノ王太子が可愛くない顔で文句を言い出そうとしていた。
〖ジュリアーノ王太子は納得いかない〗
学園で授業中だった、ジュリアーノ王太子と兵士とで揉めたが王命と聞き渋々謁見の間に到着した。
「ジュリアーノ・オルデガンド王太子様御成」
マリーナが何故居るんだ?
「父上、何事ですか?」
「お前は王になったつもりか?」
いきなり何を言い出すんだ父上は、まさかマリーナが俺を貶めるような事でも話したのか?
「父上の言葉の意味が解りません」
「そうか、婚約者が居ながら他の女と関係を持っていると訊いた、この国では一夫一婦制であり、子ができぬ場合のみ王は側室を持つことを許されておる、お前のように婚約期間の不義は認められぬ。
マリーナ嬢は、お前とは婚約解消したいそうだ。
王太子の身分は、お前には似が重いのだろうな王太子は今日から第2王子ユナエットにする解散だ俺の前から消えろ!」
ジュリアーノは父王を呼び止めた。
「父上、待って下さい」
王様はジュリアーノ元王太子を無視していた。
「マリーナは、これからのことを話し合うぞ、一緒に来てくれ」
「はい」
どうしましょう、私は婚約解消だけで良かったのに、ジュリアーノ様を王太子から外すなんて私は願っていない、王様に考え直すように話さないと、彼は女癖が悪いだけで王になる素質は充分お持ちだから、そう話そう。
私は王様に懇願してジュリアーノ様をもう1度王太子に戻してくれるように話した。
「お願い致します、もう一度ジュリアーノ様を王太子に戻して下さい次の王は彼しかいません」
ニヤと嫌な微笑みをして王様は話された。
「では、マリーナお前の婚約も戻してもらう、それが条件だどうする?」
どうしても結婚させたいのね。
「解りました婚約は解消しません但し婚約期間の延長をお願い申し上げます」
「安心しろ女遊びは禁止だ、俺が崩御しても書面での契約として残しておく、マリーナ嬢お前は我が娘も当然なのだからな」
「有り難うございます」
次の日、王家から書状が届き書面で契約の写しを送られて、これでジュリアーノ王太子様も少しは考えるだろう。
❆
ジュリアーノ王太子は女遊びをキッパリ止めて近付く女達を拒絶していた。
このジュリアーノ王太子の変わり様に女性達の反発が全てマリーナ嬢に向けられて事件が起きる。
彼との関係が一番深かったと噂されていた、ジャクリーヌ・ベリーニ侯爵令嬢は面白くなかった。
深い関係と言う話は自分で流した噂だった。
最近は王太子に捨てられたと噂されて恥ずかしい思いをしていたのだ。
マリーナ嬢とは同級生で家柄、美貌、婚約者全て彼女に叶わない、悔しくて等々お金で人を雇い襲撃することにした。
只、ジャクリーヌ嬢も一応お嬢様で、人を虐めたこと位しか経験が無い、悪事に手を染めようとしているが普通の貧乏人に〖怪我をさせたら小銀貨1枚〗を報酬額として提示し雇いれたのだ。
❆
マリーナの部屋のデスクに白い百合を一輪挿しで飾ってありカードには。
〖マリーナに捧げる花です〗
白い百合の一輪挿しの花言葉は(死者に捧げる花)です。
普通の嫌がらせと思いジュリアーノ王太子には話さず花は侍女に捨てるよう命じた。
5日後マリーナ嬢が何者かに襲われ、ジュリアーノ王太子は気が狂わん程で犯人を探していた。
マリーナ嬢は王宮に有る王太子の部屋で治療を受けていた、主治医が言うには頭を殴打されてるようだが怪我は大事に至らずこのまま回復すると話していた。
寝ているマリーナ嬢の手を取り必ず犯人を見付け出すとジュリアーノ王太子は誓っていた。
マリーナ嬢は夢を見ていた誰かに追われ彼女は捕まえられ後ろを見た瞬間、夢から解放された。
「ジュリアーノ様、居てくれたのね有り難うございます、とっても嬉しいです」
マリーナ嬢が目覚めて俺に、お礼の言葉を掛けてくれた、これで彼女への謝罪になるとは思っていない彼女を傷付けたのだから。
「目覚めて良かった俺は君を愛してる」
ジュリアーノ様は、そう言いながら私にキスしてくれました。
「私も愛してます」
私は何時の間にかジュリアーノ王太子を愛するようになっていたようです、そう思いながら彼の首に両腕を回していた。
そして意識を失くしジュリアーノ王太子の首に回していた腕は力が抜けていた。
❆
ジャクリーヌ嬢はマリーナ嬢に差し向けた男たちが、まだ捕まっていないことに安堵していた。
この事が露見すると彼女の立場が無くなり下手すると爵位も財産も没収、お父様お母様まで処刑されてしまう、雇った男達にお金を払ったし私の事は話さないはずだけど。
この日から彼女は心を病んでしまい施設に入所して一生を施設で暮らすことになる。
登場人物紹介
コットン国ベンコック王様55歳
コットン国エリア側室30歳身分が低いので王妃にはなれず、不満に思っている。
コットン国エリザベート王女15歳 年取ってやっと授かった子なので溺愛されて育つ。
****
〖ジュリアーノ王太子が行方不明〗
隣国コットンには土壌が豊かで作物の収穫が我が国の2倍と聞き視察することが決まった。
何人かの警備兵とジュリアーノ王太子は隣国コットンに向かって旅立った。
2週間後、連絡の無いことに、困惑していた宰相はコットン国にジュリアーノ王太子の捜索を依頼する事になった。
コットン国に着いて王様に謁見を申し込み夕刻やっと許可が出て会うことになった。
コットン国で行方不明のジュリアーノ王太子は怪我をしていて、エリザベート王女が看病していたと説明された。
回復したらオルデガンド国に報せようと思っていたが、うっかり忘れていた。
うっかり忘れていた、だって?
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