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第6話 悪役女帝の田舎暮らし
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ダーネルさんからサンドウィッチをもらって、俺とロミーナ、そしてパウリーネさんやメイドさんたちを連れてガナス村へとやってくる。
昨日は畑を見ただけで終わってしまったが、今日はもっとこの村の魅力を彼女に伝えたいと思う――と、息巻いていたのだが、よく考えたらこの田舎町に若者を夢中にさせるようなスポットってないな。
どこへ行くべきなのかと迷う俺をよそに、ロミーナは村の中をグルッと回るだけで大興奮していた。
「あれは何!?」
「風車だね」
「こっちの建物は!?」
「牛舎だよ」
「し、白い鳥が地面を歩いている!?」
「あっ、マディオさんところの鶏がまた脱走してる」
次々と襲ってくる新鮮な驚きに、ロミーナは百点満点のリアクションを見せてくれる。
あそこまでオーバーにやってくれると案内している俺としても嬉しくなってくるな。
村人たちのロミーナに対する反応も上々だった。
もともと、ここのガナス村の人たちは世話好きというか、優しい人が多い。みんなで協力をしていかなくては厳しい環境だったから結束が強いのだ。
かといって、よそ者に排他的な態度をとるわけでもない。
こうした雰囲気も、ロミーナの緊張を解くのにひと役買っていた。
改めて状況を分析してみると、彼女がパルザン地方へとやってくるのはベストチョイスだったんじゃないかなって思えてくるよ。
「わっ! 凄い! もふもふの牛があんなにたくさん!」
ロミーナの関心は村で放し飼いになっているバッフルという家畜に向けられた。
こいつは主に農業や林業で運搬用に使用され、前世でいうとバイソンによく似ている。
性格は非常に温厚で賢く、坂道の多いこのパルザン地方では彼らのパワーがとても役に立っているのだ。
そのうちの二頭――ダンとアンは馬の代わりに荷台を引いてもらうため、ウィドマーク家が所有している。
それを説明してから、ダンとアンをロミーナへと紹介。
「か、可愛いぃ!」
どうやら二頭をお気に召したらしいロミーナは思いっきり抱きつく。パウリーネさんはダンとアンがビックリして暴れださないか心配していたが、この程度の衝撃ではビクともしないのがバッフルのいいところだ。
実際、二頭はとても優しげな表情でもふもふを満喫しているロミーナを見つめている。
「ほ、本当に大人しいのですね」
「仲間に危害が加えられそうになるとか、そういう時くらいじゃないと攻撃はしてきませんから安心してください」
「わ、分かってはいるのですが……」
近衛騎士としては複雑なところだろうな。
でも、幸せそうにしているロミーナを見ているうちに、パウリーネさんも「やれやれ」といった感じで笑顔を見せていた。
せっかくなので、許可をもらってからダンとアンを連れてとっておきの場所へ移動。
それはこの近くにある湖だった。
「わあっ! 大きい!」
パルザン地方で数少ない観光スポット――といっても、別に観光客が押し寄せてくるような人気があるわけじゃなく、地元の人たちに愛される癒しの場であった。
「道具さえあれば釣りも楽しめるんだけどね」
「釣り!? やってみたいです!」
「OK。それなら――」
俺は近くに落ちていた枝を集め、さらにロミーナのメイドさんが持っていた裁縫用の糸を分けてもらう。
これだけでは何もできないが、俺の生産魔法があればあっという間に釣り竿が完成。さすがにミミズみたいなエサを公爵家のご令嬢につけさせるわけにはいかないので、今回は疑似餌を同じく生産魔法で作り出し、午後はダーネルさんお手製のサンドウィッチを味わいながらフィッシングを楽しむ。
「こ、このエサで魚が釣れるの? お肉とかフルーツとかの方がいいのでは?」
「そういうのは食べないかなぁ」
発想がまさにお嬢様って感じだな。
「本当は生餌を使った方が食いつきがいいんだけど、さすがにね。ちょっとだけ竿を揺らしてみるのがコツなんだ」
「揺らす? なぜ?」
「ここに生息しているのはバースという小魚を食べる肉食魚なんだ。さっき作った疑似餌はその小魚に似せてある」
「っ! 小魚のように動かして誘い出すのね!」
「その通り」
さすがに勘が鋭いな。
ロミーナは俺が教えた通りに竿を小さく動かしてバースを誘い出そうとする――と、彼女の竿が大きくしなった。
「えっ!? ひ、引っ張られる!?」
「食いついたんだ! 落ち着いていけよ、ロミーナ!」
「ロミーナ様! 助太刀します!」
ここでパウリーネさんが加勢しようとする――が、ロミーナは彼女をジッと見つめて首を横へと振った。
『助けはいらない。ひとりでやってみる』
言葉に出さずとも、表情がそう訴えていた。
「お、お嬢様……」
それを察したパウリーネさんは足を止め、メイドさんたちと一緒に祈り始める。
一方、俺はロミーナにアドバイスを送り続けた。
格闘すること約五分。
「今だ! 思いっきり竿を引くんだ!」
「えいっ!」
逃げまどっていた魚が疲弊し、動きが鈍くなった一瞬を捉えて釣り上げる。サイズは目測で四十センチといったところか。なかなかのサイズだ。
「こ、こんなに大きな魚を……」
「お見事でした、ロミーナ様」
パウリーネさんとメイドさんたちは拍手喝采。
中には泣いている人までいる。
それだけ、ロミーナがひとりで何かを成し遂げたという事実が嬉しいのだろう。
こいつは夕食用に取っておこうと、事前に生産魔法で作っておいた小型冷蔵庫――つまりクーラーボックスへと入れる。
その時だった。
「きゃあっ!」
メイドさんのひとりが悲鳴をあげる。
何事かと振り返ってみると、そこにはひとりの男性が。
近くの森から出てきたみたいだけど……その人はなんと血まみれで酷い怪我を負っていた。
「っ! 大丈夫ですか!」
慌てて駆け寄る俺たち。
一体、何があったっていうんだ?
――って、あれ?
この人……どこかで……
※次回は明日の12:00から!
昨日は畑を見ただけで終わってしまったが、今日はもっとこの村の魅力を彼女に伝えたいと思う――と、息巻いていたのだが、よく考えたらこの田舎町に若者を夢中にさせるようなスポットってないな。
どこへ行くべきなのかと迷う俺をよそに、ロミーナは村の中をグルッと回るだけで大興奮していた。
「あれは何!?」
「風車だね」
「こっちの建物は!?」
「牛舎だよ」
「し、白い鳥が地面を歩いている!?」
「あっ、マディオさんところの鶏がまた脱走してる」
次々と襲ってくる新鮮な驚きに、ロミーナは百点満点のリアクションを見せてくれる。
あそこまでオーバーにやってくれると案内している俺としても嬉しくなってくるな。
村人たちのロミーナに対する反応も上々だった。
もともと、ここのガナス村の人たちは世話好きというか、優しい人が多い。みんなで協力をしていかなくては厳しい環境だったから結束が強いのだ。
かといって、よそ者に排他的な態度をとるわけでもない。
こうした雰囲気も、ロミーナの緊張を解くのにひと役買っていた。
改めて状況を分析してみると、彼女がパルザン地方へとやってくるのはベストチョイスだったんじゃないかなって思えてくるよ。
「わっ! 凄い! もふもふの牛があんなにたくさん!」
ロミーナの関心は村で放し飼いになっているバッフルという家畜に向けられた。
こいつは主に農業や林業で運搬用に使用され、前世でいうとバイソンによく似ている。
性格は非常に温厚で賢く、坂道の多いこのパルザン地方では彼らのパワーがとても役に立っているのだ。
そのうちの二頭――ダンとアンは馬の代わりに荷台を引いてもらうため、ウィドマーク家が所有している。
それを説明してから、ダンとアンをロミーナへと紹介。
「か、可愛いぃ!」
どうやら二頭をお気に召したらしいロミーナは思いっきり抱きつく。パウリーネさんはダンとアンがビックリして暴れださないか心配していたが、この程度の衝撃ではビクともしないのがバッフルのいいところだ。
実際、二頭はとても優しげな表情でもふもふを満喫しているロミーナを見つめている。
「ほ、本当に大人しいのですね」
「仲間に危害が加えられそうになるとか、そういう時くらいじゃないと攻撃はしてきませんから安心してください」
「わ、分かってはいるのですが……」
近衛騎士としては複雑なところだろうな。
でも、幸せそうにしているロミーナを見ているうちに、パウリーネさんも「やれやれ」といった感じで笑顔を見せていた。
せっかくなので、許可をもらってからダンとアンを連れてとっておきの場所へ移動。
それはこの近くにある湖だった。
「わあっ! 大きい!」
パルザン地方で数少ない観光スポット――といっても、別に観光客が押し寄せてくるような人気があるわけじゃなく、地元の人たちに愛される癒しの場であった。
「道具さえあれば釣りも楽しめるんだけどね」
「釣り!? やってみたいです!」
「OK。それなら――」
俺は近くに落ちていた枝を集め、さらにロミーナのメイドさんが持っていた裁縫用の糸を分けてもらう。
これだけでは何もできないが、俺の生産魔法があればあっという間に釣り竿が完成。さすがにミミズみたいなエサを公爵家のご令嬢につけさせるわけにはいかないので、今回は疑似餌を同じく生産魔法で作り出し、午後はダーネルさんお手製のサンドウィッチを味わいながらフィッシングを楽しむ。
「こ、このエサで魚が釣れるの? お肉とかフルーツとかの方がいいのでは?」
「そういうのは食べないかなぁ」
発想がまさにお嬢様って感じだな。
「本当は生餌を使った方が食いつきがいいんだけど、さすがにね。ちょっとだけ竿を揺らしてみるのがコツなんだ」
「揺らす? なぜ?」
「ここに生息しているのはバースという小魚を食べる肉食魚なんだ。さっき作った疑似餌はその小魚に似せてある」
「っ! 小魚のように動かして誘い出すのね!」
「その通り」
さすがに勘が鋭いな。
ロミーナは俺が教えた通りに竿を小さく動かしてバースを誘い出そうとする――と、彼女の竿が大きくしなった。
「えっ!? ひ、引っ張られる!?」
「食いついたんだ! 落ち着いていけよ、ロミーナ!」
「ロミーナ様! 助太刀します!」
ここでパウリーネさんが加勢しようとする――が、ロミーナは彼女をジッと見つめて首を横へと振った。
『助けはいらない。ひとりでやってみる』
言葉に出さずとも、表情がそう訴えていた。
「お、お嬢様……」
それを察したパウリーネさんは足を止め、メイドさんたちと一緒に祈り始める。
一方、俺はロミーナにアドバイスを送り続けた。
格闘すること約五分。
「今だ! 思いっきり竿を引くんだ!」
「えいっ!」
逃げまどっていた魚が疲弊し、動きが鈍くなった一瞬を捉えて釣り上げる。サイズは目測で四十センチといったところか。なかなかのサイズだ。
「こ、こんなに大きな魚を……」
「お見事でした、ロミーナ様」
パウリーネさんとメイドさんたちは拍手喝采。
中には泣いている人までいる。
それだけ、ロミーナがひとりで何かを成し遂げたという事実が嬉しいのだろう。
こいつは夕食用に取っておこうと、事前に生産魔法で作っておいた小型冷蔵庫――つまりクーラーボックスへと入れる。
その時だった。
「きゃあっ!」
メイドさんのひとりが悲鳴をあげる。
何事かと振り返ってみると、そこにはひとりの男性が。
近くの森から出てきたみたいだけど……その人はなんと血まみれで酷い怪我を負っていた。
「っ! 大丈夫ですか!」
慌てて駆け寄る俺たち。
一体、何があったっていうんだ?
――って、あれ?
この人……どこかで……
※次回は明日の12:00から!
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