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5巻
5-1
しおりを挟むジェロム地方へとやってきてから数ヶ月。
最初は広大な森と霊峰ガンティア以外に何もないのかって困り果てたが、その頃からすると嘘のように人が増え、発展した。
ただ、ここまでの道のりは決して平坦ではなかったな。
ある時は魔鉱石の不正採掘をしている悪党を成敗したり、ある時は昔からこの地で生活をしている山猫の獣人族たちと力を合わせて巨大怪鳥を討伐したり、ある時は古代遺跡を調査してそこに住み着いていた老竜と交流したりもした。
……我ながら、本当にいろんなことがあったなぁとため息が漏れるよ。
でも、婚約者であるシルヴィアをはじめ、たくさんの仲間たちの支えがあってここまでやってこられた。
これからもみんなと一緒にこの地方を盛り上げていけたら、これに勝る幸せはないよ。
今日もアダム村は早朝にもかかわらず、あちこちから元気のいい声が聞こえてくる。
正式に村の名前が決定してからは、近くにある都市アスコサにも大々的にアピールし、いろんな人たちが訪れるようになった。
ダンジョンに挑戦する冒険者だったり、加工した魔鉱石を買い求める者だったりと、基本的に村へ来る目的に関しては異なっているが、ただひとつ共通しているものがある。
「こいつが霊峰ガンティアか……」
「近くで見ると想像以上にデカいなぁ……」
遠方からでもその雄姿を拝める霊峰ガンティア。
ここがまだ手つかずの辺境地だった頃は近づく物好きはほとんどいなかった。それがアダム村としてオープンな存在となって以降、観光目的で訪れる人が増えたのだ。
「宿泊施設とかお土産品とかを充実させた方がいいかも」
雄大な大自然を満喫している人々を眺めながら、俺は村の新しい発展に向けたアイディアを練る。
「相変わらず仕事熱心だな、ロイスは」
そこへ日課としている剣の鍛錬を終えた婚約者のシルヴィアがやってくる。
「やっぱり景観がいいから、それを生かした産業が伸びてくるんじゃないかと思ってね」
「しかし、それを実現するなら交通の便を良くした方がいいんじゃないか? アスコサからこのアダム村まではほとんど一本道とはいえ、まだまだしっかりと整備されていないし」
「む? それもそうだ」
さすがはシルヴィア。
いいところに目をつけるじゃないか。
お互いに意見を出し合っていると、なんだか周りからの視線を感じる。
「おぉ、あそこにいるのがこの村の名物だという若い領主夫妻か」
「一緒に領地運営を考えるとは、仲睦まじい限りだ」
「きっとこの地はこれからも素晴らしい発展を続けられるだろうよ」
どうやら俺たちのことを噂しているようだ。
別に、人が大勢いるから仲の良さをアピールしているってわけじゃなく、これが俺とシルヴィアの自然なやりとりなんだけどね。
ただ、シルヴィアには周りの声がちょっと照れ臭かったようで「まいったな」と苦笑いを浮かべていたが、嫌というわけじゃなさそうなのでひと安心。
活気溢れる村の朝の様子を見回り終えると、「ぐぅ」とお腹が鳴る。
そこで、一度屋敷へ戻り、朝食をとろうとシルヴィアに提案。
彼女も空腹だったようで、ふたつ返事で了承してくれた。
「ただいま」
「おかえりなさいませ」
屋敷に戻ると、いつも通りメイドのテスラさんと見習いのエイーダが出迎えをしてくれた――のだが、どうも様子がおかしい。なんだか、ふたりとも元気がないように見える。
「ど、どうかしたの?」
「その……こちらを」
なんだか気まずそうにテスラさんが差しだしたのは一通の手紙だった。
「手紙?」
「先ほど鳥型の使い魔がやってきて、置いていったんです」
誰からだろう、と送り主を確認した直後――俺は固まった。
「えっ? ビシェル兄さんから……?」
思わず固まってしまった。
ヴィンクス家の領地で行われたキャロライン姉さんの結婚式以降、顔すら合わせていないビシェル兄さんからの手紙。
その内容は、一ヶ月後に開催されるパーティーへの招待状であった。
「パーティーの招待状……どうして今頃になって……」
俺と同じくらい、シルヴィアも動揺していた。
テスラさんと同じくらい、彼女は俺と兄さんの関係性をよく知っているからな。驚くのは無理もない。
このジェロム地方へ移り住む前――実家にいた頃は、何かと俺を目の敵にしていた。キャロライン姉さんの結婚式でだって、まともに口をきかなかったのに、なぜパーティーへ招待するのか。
最初は疑問に感じていたが、手紙を読み進めているうちにその理由がハッキリした。
「あっ、兄さん出世したんだ」
魔法兵団に所属しているビシェル兄さんは、新たに分団長として部隊を持つことになったらしい。長きにわたって魔法兵団の重鎮として君臨してきたアインレット家の長兄としては順調な道をたどっていると言えるだろう。
――ただ、ビシェル兄さんにはいろいろと疑惑がある。
それは、この霊峰ガンティアで行われていた魔鉱石の違法採掘。これを指示していたのは、騎士団の人間で、兄さんとも親交があるフランクさんであった。
兄さんが直接関与していた決定的な証拠は出てこなかったが、これをきっかけに騎士団や魔法兵団の中でビシェル兄さんの評価が変わりつつあった。そんな中での分団長就任……あまり考えたくはないが、父上の意向が影響しているのかもしれないな。
この件については、シルヴィアの兄であるマーシャル義兄さんも目を光らせていた。
実は、年齢が近いということで、ビシェル兄さんはマーシャル義兄さんをライバル視している節がある。先に分団を任されたのもマーシャル義兄さんの方だったし。
しかし、だからといってまったく無視をするのもどうかという気持ちがあった――キャロライン姉さんの件があるからだ。
キャロライン姉さんもビシェル兄さんと同じく、実家にいる時は何かと俺に嫌味を言ってきたが、結婚と妊娠を経験して考えがガラッと変わり、結婚式の際に俺への謝罪をしてくれた。
本人は俺にしてきた仕打ちをひどく後悔しており、深く反省しているのが伝わったので、俺も今後は良好な付き合いをしていきたいと和解を果たしている。
ちなみに、最近になって叔母のテレイザさんからキャロライン姉さんの近況を聞いたのだが、今も夫婦仲良く平和に暮らしているという。
ビシェル兄さんにも、そうした心境の変化があったのではないか。
何かをきっかけに心を入れ替えた――それこそ、分団長就任という責任ある立場になったことで、考えを改めたのかもしれない。
「ビシェル兄さん、もしかして変わったのかな」
「そうだといいのですが……」
シルヴィアよりも長くビシェル兄さんを見続けてきているメイドのテスラさんは、俺の推察に対して懐疑的な考えのようだ。
……まあ、俺も全面的にこの考えが正しいとは思わない。
違法採掘とかが事実なら、やっていることの卑劣さはキャロライン姉さんの比ではないからな。
「それで……パーティーへは出席するのか?」
不安げに尋ねてくるシルヴィア。
ここまでの話し合いから、パーティーへ参加するのはためらわれるというのが普通の流れなんだろうけど……もう答えは出ている。
「行くよ」
俺はそう判断した。
「ほ、本当に行かれるのですか?」
「今回のパーティーが兄さんの分団長就任を祝うものなら、魔法兵団のお偉いさんたちも顔を出すはず。そんな大事な場面で、変なマネはしないだろう」
とはいえ、用心する必要はある。
パーティー開催まで、あと一ヶ月。
それまでに情報を集めておくとしよう。
◇◇◇
ビシェル兄さんが何かを企んでいるのか、それともキャロライン姉さんのように心を入れ替えたのか。
いずれにせよ、このまま素直に向かうより、少し調べてみる必要があるかもしれない。
そう考えた俺は、一度シルヴィアを連れてテレイザさんのもとを訪れることにした。あの人なら、何か情報を持っているかもしれない。
幸い、パーティーの開催まではまだ時間があるからな。
――で、バーロンの町にあるテレイザさんの屋敷へと来たわけだが、話を耳にしたテレイザさんは浮かない表情で語る。
「ビシェルが何かを企んでいるか……さすがにそれはないと思うわね」
彼女はビシェル兄さんの企みについて否定的だった。
「先日、イローナ姉さんから話を聞いたんだけど、ビシェルは分団長に就任した際、とても浮かれていたみたいよ」
母上を経由して兄さんの情報を得ているらしいので、信憑性は高いだろう。
「まあ、ひとつの目標ではあったみたいね。――あなたの二番目のお兄さんをかなり意識していたみたいだし」
「マーシャル兄さんを?」
いきなり兄の名前が出てきて、シルヴィアは困惑気味だった。
やっぱり、ビシェル兄さんはマーシャル義兄さんをライバル視しているみたいだな。
ただ、実績抜群のマーシャル義兄さんに対し、ビシェル兄さんはそれほどでもない。正直なところ、兵団幹部である父上の意向が大きいのだろう。テレイザさんもそれを感じ取っているようだった。ちなみに、彼女はマーシャル義兄さんの恋人でもある。
「実績十分のマーシャルとは違って、ビシェルにはすぐに重要な任務を託されるってことはないと思うけど……兵団としては扱いに困るわよねぇ」
暗に、本来のビシェル兄さんの実力は分団長レベルではないと言い切っているようなものだな。
「でも、それならどうして父上はビシェル兄さんを分団長に?」
「それが……どうも、ただの見栄というわけじゃなさそうなの」
「? と、言うと?」
一度深く息を吐いてから、テレイザさんは口を開く。
その表情はどんよりと曇っていた。
「これはまだ内密にしておいてほしい話なんだけど……今回の分団長就任をきっかけに、ビシェルは結婚するみたいなのよ」
「「えぇっ!?」」
これにはさすがに俺もシルヴィアも驚いた。
しかし、テレイザさんは「あくまでも『もしかしたらの話』よ」と強調する。
……確かに、兄さんには婚約者がいた。
「ビシェル兄さんの婚約者って……」
「最近になって評価を大きく上げている魔法使い――ライザ・ビュフォードよ」
ライザ・ビュフォード。
名前だけなら、実家にいた頃から聞いたことがある。
以前から何度も屋敷を訪ねてビシェル兄さんと交流を深めていたようだが、ボロ屋敷から出ることを許されていなかった俺は直接顔を合わせて話した記憶がない。
あの頃は今ほど彼女の名前が知れ渡っていたわけじゃない。それが最近になって評価は一変。国に害を与える可能性がある強力なモンスターを次々と討伐していて、一気にその名が知れ渡った。今や王国のヒロインといった感じだ。
そんなライザ・ビュフォードの結婚相手があのビシェル兄さんか。
分団長の就任記念パーティーなら、正式に結婚を宣言する場として申し分ないだろう。
「無名だったビュフォード家が、ここへ来て一気に名を上げてきた……もしかしたら、ビシェルたちは焦っているのかもね」
「焦っている?」
「他の家になびく可能性が出てくるってこと」
「な、なるほど」
本当にそうなったらプライドの高いビシェル兄さんにとってはこの上ない屈辱だろうな。
「でも、婚約発表の話が本当だとしたら、ビシェルがあなたを呼ぶ理由もなんとなく察しがつくわね」
「い、一体なんなんですか?」
ビシェル兄さんの結婚に俺がどう関わっているというんだ?
相手の女性とはまともに話したことすらないのに。
「あなたがジェロム地方の領主だからよ」
テレイザさんは自信満々に言い放つけど、俺としてはさらに謎が深まった。
「そ、それこそ何も関係ないような気がしますが」
「あなたが領主を務めるジェロム地方はビュフォード家同様、最近になって評価が高まっているのよ? この鉄道都市バーロンでも頻繁に話題となっているわ」
「ジェ、ジェロム地方が?」
確かに、来訪者の数は日に日に増していき、それに伴って村の規模も右肩上がりに大きくなってきている。
とはいうものの、近くにある都市アスコサと比較したら微々たるもの。
領主として発展をしているという実感は得ているが、それがこの鉄道都市バーロンに届くほどだったというのは予想外だ。
「新進気鋭の辺境領主が弟にいるというのは、ビュフォード家をつなぎとめておくための重要なピースになるかもしれない……ビシェルはそう考えているのかもしれないわ」
「そ、それではまるでロイスが道具のようではないですか!」
ビシェル兄さんの思惑を知ったシルヴィアは激怒。
一方、俺は正直「やっぱりそれ狙いか」って印象だった。
同時に、まったく別の考えが生まれていた。
「でも、本当にビシェル兄さんが俺を利用するつもりで呼んだのなら、俺とジェロム地方を認めてくれているという意味でもありますよね。昔のままの姿を想像しているなら、わざわざ招待状なんて送ってきませんでしょうし」
「ふむ……そういう捉え方もできるわね」
なるほど、といった感じにポンと手を合わせるテレイザさん。
「それならそれで構いません。大手を振って堂々とパーティーに参加してやりますよ」
「ロイス……」
「ふふ、したたかになったわね、ロイス」
シルヴィアは頬を緩め、テレイザさんは褒めてくれた。
「そうと決まれば、私もあなたの支援に回りましょう。これを機にアインレット本家には一度ガツンと言ってやらなくてはね」
「お、お手柔らかにお願いしますね?」
いつになく血気盛んなテレイザさん。
きっとこの人もいろいろと言いたいことはあるんだろうなぁ。彼女の実姉である母上の立場についてとか。
ともかく、俺たちはテレイザさんという強力な助っ人を得た。
あとはパーティー当日に向けて準備を進めていくとしよう。
◇◇◇
ビシェル兄さん主催のパーティー開催が、あと二週間後に迫ってきた。
恐らく、現地に数日ほど宿泊することになりそうなので、その間に進めておいてもらいたい作業内容を伝えるべく、俺たちはデルガドさんたち職人を連れて、以前ガンティアで発見された温泉が湧きだしている場所へと向かった。
「ほほぉ! こりゃ凄い!」
温泉をひと目見るなり、デルガドさんは大興奮。
というのも、デルガドさんは大の温泉好きらしく、俺たちが行ったイーズのようなリゾート地は遠いのでアスコサにある共同浴場に入り浸っているらしい。
そういえば、俺は行ったことなかったな。
「アスコサの共同浴場ってどんな感じなんですか?」
「最高だよ。天然温泉だし、効能も抜群だから重宝させてもらっている。ただ、規模が小さいので町全体で管理し、共同浴場という形にするのが精一杯らしい。日によっては人数制限をするくらいだし」
なるほど。
そうなると、こっちの温泉にも需要は十分見込めそうだ。
早速、デルガドさんたちにこちらの計画を伝える。
高原の美しい風景を眺めながら浸れる天然の露天風呂つき宿屋――このプランを話すと職人たちは大いに盛り上がった。
「こいつは凄ぇな!」
「今から完成が楽しみだぜ!」
「おいおい、俺たちがそれを造るんだぞ?」
これまでになく、職人たちは浮かれていた。
どうやら温泉好きはデルガドさんだけじゃないらしい。
「も、盛り上がっていますね」
「無理もないでしょうな」
俺の護衛騎士であるダイールさんとレオニーさんも、職人たちの騒ぎぶりにちょっと押されているようだ。
「職人っていうのは体を使う仕事ですからな。あいつらだって頑丈そうに見えても、体のどこかに常に痛みを抱えているものです。それを癒すのに、温泉は最適でしょう」
「なるほどねぇ」
ダイールさんの言う通りだな。
鍛え抜かれた筋骨隆々とした鋼のボディが自慢の職人たち。
しかし、デルガドさんからの話を聞いて少し視線をずらしてみると、擦り傷やら痣やらが見て取れる。
あれほどの肉体になるには、それ相応の厳しさがあってこそだもんな。
体が傷だらけということは、その分、彼らが一生懸命仕事に取り組んでいるという何よりの証明でもある。
「村づくりも面白いコンセプトで楽しみながら仕事をさせてもらったが……こいつはこれまでとちょっと違うな。それに、領主殿のこのプラン……毎度のことながら、いい発想力を持っている」
温泉を一般開放するにあたり、俺はいくつかのプランを用意していた。
これは前世での温泉宿から着想を得ているものがほとんど――なので、この世界の人たちには新鮮に映るだろう。
現に、デルガドさんはすでに夢中になっている。
こちらの意図もしっかり汲んでくれているし、きっといい温泉リゾート地となるはずだ。
「それじゃあ早速取りかかるとするか!」
「よろしくお願いします」
「おう!」
デルガドさんは早速職人たちを集めて話し合いを開始。
ここは彼に任せて大丈夫だろう。
話が終わったところでシルヴィアに声をかけようとしたが、何やら彼女はジッと一点を見つめていた。
その視線の先にあるのは霊峰ガンティアの山頂だった。
「気になるか?」
「! ロイス……ああ、凄く気になる」
シルヴィアはどこか楽しげに言った。
あそこは、この霊峰ガンティアの最終到達地点――俺たちにとっても、最後の挑戦となるだろう。
まだまだ挑むのは当分先になりそうだが、その時には万全を尽くし、完全攻略に挑みたいと思う。
それからも俺は村人たちにこれからの予定を伝えつつ、パーティーに向けた準備を進めていくのだった。
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