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第318話 霊峰ガンティア山頂
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ダンジョン出口付近に転移魔方陣を設置した後、残りの道をひたすら進んでいく。
そしてついに――俺たちは霊峰ガンティアの山頂へとたどり着いた。
「ここが……ガンティアの頂上……」
見上げるしかなかった霊峰ガンティア。
その頂にはとんでもない光景が広がっていた。
「これって……神殿か?」
「そのように見えるが……」
俺とシルヴィアは驚きに開いた口がふさがらない。ただ、それは俺たちだけじゃなくてこの場に居合わせた者たち全員も同じリアクションだった。
徐々に薄暗くなってくる空の下に現れた謎の建築物。
外見の特徴からして、さっき目撃した遺跡と同じ手法で造られたものであると思われる。
神殿は周辺の岩肌を削って建造されたらしく、この距離まで近づかなくては全体を確認できないようになっていた。
ただ、ワーウィックのいた遺跡もそうだったが、ここまで発見してきたものはみんな壊れていた。長い年月を経ているからそれが当然といえばそうなのだが、目の前にあるこの遺跡はそのままの形で残っている。
しかも、明らかに人の目から遠ざけようという目的で建てられたようだ。
全体的に異様な雰囲気が漂うその遺跡を前にして、俺たちはまったく身動きが取れなくなっている。
――このままじゃダメだ。
そう感じた俺は声をあげる。
「……近づいてみよう」
呆然としているみんなを見回しながら、そう言葉を捻り出した。
「きっとあそこに長らく解かれなかったこの霊峰ガンティアの秘密があるはずだ」
「そうだね……ムデル族のルーツが分かるかも」
「俺たち山猫の獣人族も同じだ」
オティエノさんとディランさんも遺跡を前に気合を入れ直したようだ。
とはいえ、ここから先は要注意だ。
一体何が待ち受けているか、分かったものじゃないからな。
一層警戒心を強めて、神殿へと接近を試みる。
果たして、あそこには何があるのだろうか。
そしてついに――俺たちは霊峰ガンティアの山頂へとたどり着いた。
「ここが……ガンティアの頂上……」
見上げるしかなかった霊峰ガンティア。
その頂にはとんでもない光景が広がっていた。
「これって……神殿か?」
「そのように見えるが……」
俺とシルヴィアは驚きに開いた口がふさがらない。ただ、それは俺たちだけじゃなくてこの場に居合わせた者たち全員も同じリアクションだった。
徐々に薄暗くなってくる空の下に現れた謎の建築物。
外見の特徴からして、さっき目撃した遺跡と同じ手法で造られたものであると思われる。
神殿は周辺の岩肌を削って建造されたらしく、この距離まで近づかなくては全体を確認できないようになっていた。
ただ、ワーウィックのいた遺跡もそうだったが、ここまで発見してきたものはみんな壊れていた。長い年月を経ているからそれが当然といえばそうなのだが、目の前にあるこの遺跡はそのままの形で残っている。
しかも、明らかに人の目から遠ざけようという目的で建てられたようだ。
全体的に異様な雰囲気が漂うその遺跡を前にして、俺たちはまったく身動きが取れなくなっている。
――このままじゃダメだ。
そう感じた俺は声をあげる。
「……近づいてみよう」
呆然としているみんなを見回しながら、そう言葉を捻り出した。
「きっとあそこに長らく解かれなかったこの霊峰ガンティアの秘密があるはずだ」
「そうだね……ムデル族のルーツが分かるかも」
「俺たち山猫の獣人族も同じだ」
オティエノさんとディランさんも遺跡を前に気合を入れ直したようだ。
とはいえ、ここから先は要注意だ。
一体何が待ち受けているか、分かったものじゃないからな。
一層警戒心を強めて、神殿へと接近を試みる。
果たして、あそこには何があるのだろうか。
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