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4巻

4-1

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 ジェロム地方へ移り住んでからどれくらい経っただろうか。
 領主としてがむしゃらに頑張ってきた甲斐かいもあり、最初は何もなかった広大な土地に少しずつ人が住むようになり、村ができた。
 俺は村にかつてこの地を開拓しようとしていた祖父アダム・カルーゾの名前をもらい、アダム村と名づけた。今ではすっかりそれが定着している。
 村の運営だけでなく、霊峰れいほうガンティアで暮らすムデル族や山猫の獣人族と交流を持ち、この地を守る山の精霊たちとも出会えた。
 人口が増えるのに比例して、アダム村には新しいお店が次々とオープンしている。
 でも、まだまだ村として成長できると俺はにらんでいた。それこそ、叔母おばのテレイザさんが治める鉄道都市バーロンに匹敵するくらい大きくできるはずだ。
 目標とする町もできたので、俺はそこを目指して新たな産業に着手することにした。
 ジェロム地方と最も近い位置にある都市アスコサ、両者をつなぐ道の間に、広大な草原がある。現在、そこは手つかずの状態になっているが、あれだけの土地だ、放牧に適しているのではないかと考えていた。
 ――そう。
 今のジェロム地方はダンジョン運営がメインとなっているが、農業や畜産業にも力を入れていこうとしていたのだ。

「本当に広い場所だなぁ、ここは」
「風も気持ちいいし、寝転んで空を眺めたいくらいだ」

 俺とシルヴィアは視察のためその草原に立っていた。

「ここに牧場や農場か……となると、住居も用意しなくてはいけないな」
「またデルガドさんに頼まないとね」
「ロイスの頼みとあれば、きっとやってくれるさ。ちょうどギルドの雨漏りを直しに来ているから、提案してみてはどうだ?」
「そうだね。こういうのは早めにしておいた方がよさそうだし」

 ギルドやユリアーネの書店など、アダム村の家屋は大工職人のデルガドさんたちによって造ってもらったものばかり。この地の開拓を進め、ある程度の目途めどが立ったら、また依頼しておかないとな。
 同時に、農業や畜産業に従事してくれる人材の確保も欠かせない。
 今から村へ戻り、希望者を募るつもりでいる。
 果たして、どれほど集まるか……ちょっと心配ではあるな。


 牧場と農場の候補地を視察し終えた俺とシルヴィアは村へと戻り、早速周りの村人たちへ話を持ちかけた。
 すると、こちらはダンジョン運営よりもいくらかスムーズに事が進んでいった。
 というのも、冒険者の中に元農家だった者が数名おり、彼らがこの地で始める農業のにない手として名乗りを上げてくれたからだ。
 先頭に立って手を挙げてくれたのは、このジェロム地方のギルドマスターであるフルズさんがかつてリーダーをしていたパーティーに所属し、現在はこのアダム村で冒険者をしているベントレーさんだった。

「領主殿、俺にやらせてください」
「申し出はありがたいですが……冒険者稼業はいいんですか?」
「俺ももう年でしてねぇ。若い連中が増えましたし、老兵はここらでリタイアしておくべきだと前々から思っていたんですよ」

 しかし、なかなか決断できずにズルズル続けていたが、今回の農場開拓計画を知った時に現役への未練にふん切りがついたという。農業の知識やノウハウも豊富ということもあって、ベントレーさんをリーダーに農場の開拓を進めていくことにした。
 それから、雨漏りの修繕を終えたデルガドさんに話を持ちかける。

「農場と牧場かぁ……うん。あの広い土地を有効活用するにはそれが一番だろう」

 そう言って、賛成してくれた。
 デルガドさんは「翌日から早速職人を引き連れて場所を確認し、いろいろ相談するよ」と言ってくれてひと安心。
 ビックリするくらい順調に進んでいく農場計画。
 あと問題なのは……家畜の確保か。
 うちには愛羊のマックがいるけど、できれば乳牛とか山羊やぎとか鶏とか、その辺の動物を飼育したいと考えていた。
 そんな時、デルガドさんから思わぬ情報がもたらされる。

「家畜といえば……あの辺にいる野生動物で家畜に向いているヤツがいるって話を聞いたことがあるぞ」
「えっ? そうなんですか?」

 言われてみれば……かつてジェロム地方で暮らしていた祖父アダム・カルーゾが住んでいた屋敷に、当時の生活を描いた絵が何枚か飾られていて、その中に確か複数の動物と一緒にいるものがあった。あれはもしかしたら家畜だったのか?
 あと、オティエノさんたちムデル族が家畜としてリュマという動物を飼い、生活を共にしていたな。基本的に運搬用らしいけど、服やテントを作る際に毛皮を利用するらしい。あれも候補に入れておこう。

「他にどんな動物がいるのか……気になるな」

 どうやら、シルヴィアも同じことを思っていたらしい。
 可能ならば、この地に生息する動物がいいよな。うまくいけば、ジェロム地方の特産品としてブランド化できるし。

「明日はムデル族のところへ行ってみよう。この地で長く暮らすムデル族なら、動物についても詳しいはずだ。あと、テレイザさんの屋敷から持ち帰ったジェロム地方の記録を読み直すと何か分かるかもしれない」
「そうだな」
「よし! そうと決まれば話は早い!」

 膝をバシッと勢いよく叩くと、それまで木製の椅子に腰かけていたデルガドさんはゆっくりと立ち上がった。

「農場関係のことは俺がそのベントレーってヤツとじっくり話し合っておくよ。それと、アスコサにもその手の業界に詳しい知り合いが何人かいる。そいつらにも声をかけておこう」
「いろいろとありがとうございます」
「俺としてもこの村にはいろいろと期待しているんだ。力になるから、なんでも言ってくれ」

 本当に頼もしい人だな、デルガドさんは。
 とりあえず、農場の方は彼らに任せるとして、俺とシルヴィアはジェロム地方に生息する動物についてもう少し調べておくことにしよう。

「明日からまた忙しい日々になりそうだな、ロイス」
「領主である俺としては、望むところだけどね」

 シルヴィアとそんな会話をしながら、俺たちは帰路へとくのだった。


  ◇◇◇


 翌日。
 俺とシルヴィア、そして護衛騎士を務めるダイールさんにレオニーさんの四人と愛羊のマックで転移魔法陣を使い、ムデル族の集落近くへ移動。
 転移魔法陣から出ると、まず出会ったのは懐かしい兄妹の姿であった。

「りょ、領主様!?」
「お久しぶりです、領主様!」
「スタルプ! それにメノン! 久しぶりだな」

 駆け寄ってきたのはスタルプとメノンの兄妹だった。
 ふたりは俺たちが集落で初めて出会ったムデル族であり、妹のメノンは魔力酔いによって体調を崩していたが、治癒魔法でなんとか回復することができたのだ。

「元気そうで何よりだ。あれから魔力酔いはないか?」
「はい。ジャーミウさんのおかげでこれっぽっちも影響ありません!」

 力強く告げるスタルプ。
 魔鉱石の加工職人でフルズさんの奥さんでもあるジャーミウさんは、すっかりこのムデル族の集落に馴染んでいるようだ。
 彼女が集落で起きた魔力酔い騒動の解決に一役買ったのも、ムデル族に受け入れられている要因だろう。まあ、それを抜きにしても、いい人だからきっと馴染めただろうけど。

「それで、領主様はどうしてここへ?」
「少し聞きたいことがあってね。――その子について」
「「えっ?」」

 スタルプとメノンのふたりは同時に首を傾げる。
 そんな彼らの手には頑丈そうな紐が握られ、それらは今回のお目当てであるリュマに結ばれていた。
 その後、俺たちは集落の中にある長の家へと向かう。

「あっ! ロイス!」

 その途中で、オティエノさんと再会した。

「お久しぶりです、オティエノさん」
「久しぶりだね。なんだか凄く忙しいって聞いたよ? 大丈夫?」
「へっちゃらですよ。それより、今日はちょっと聞きたいことがあって来たんです」
「聞きたいこと?」

 スタルプとメノンと同じように、カクンと首を傾げるオティエノさん。とりあえず、詳しい話をするため、一緒に長であるハミードさんの家へと移動する。

「おぉ! 領主殿! よく来てくれた!」
「あら? 何かあったの?」

 俺たちを歓迎してくれたハミードさんの横には、ジャーミウさんの姿もあった。
 すぐにオティエノさんが特製のお茶をれてくれ、それをみんなでいただきながら話をすることに。

「何? リュマについて?」

 思いもよらない俺の言葉に、ハミードさんは驚いていた。そこで、ふもとの平原に農場を開拓することを話すと、「それはいいことだ」と賛同してくれた――のだが、

「地上で飼育しようというなら……リュマは不向きだと思う」
「えっ?」

 返ってきたのは意外な言葉であった。

「リュマは標高の高い場所でなければ長くは生きられない。以前、ここよりも低い場所で飼育しようとしたのだが、連れて行った二十頭すべてが体調を崩し、数頭が命を落とした」
「そ、そんなことが……」

 予想外の事態に落ち込んでいると、ハミードさんが別案を提案してくれた。

「安心してくれ、領主殿――リュマよりも家畜に適した動物が、この山にはいるぞ」
「!? ほ、本当ですか!?」

 霊峰ガンティアに住む家畜に適した動物。
 それは一体、どんな動物なのだろう。
 すぐにでも本物を見たいとハミードさんへ告げると、その動物が生息している場所までオティエノさんが案内してくれることになった。
 さらにジャーミウさんも加わり、俺たちは周辺の調査へと乗りだす。

「みんなと一緒に山を見て回るのって、初めてうちへ来た時以来かな?」
「そうですねぇ……なんだか懐かしいなぁ」
「まだそれほど時は経っていないはずなのに、なんだか遠い昔のことに思えてくるな」

 俺とシルヴィアは思い出にひたる。
 あの時はまだダイールさんもレオニーさんもいなかったし、ジャーミウさんがいてくれなかったら、せっかく見つかった魔力酔いの原因も解決しないまま――そう思うと、本当に賑やかになったものだ。
 さて、本題である家畜候補の動物だが――端的に言うと、野生の牛だ。
 もちろん、ただの牛ではない。
 人に慣れていないため、警戒心が強く、ムデル族の人々が目撃してもすぐに走り去ってしまうという。おまけにその速さはかなりのもので、人間の足では追いつけないだろうとハミードさんは言っていた。

「うーん……ディランさんについてきてもらうよう言った方がよかったかな?」

 スピードを誇る山猫の獣人族であり、この山にも詳しいディランさんがこういった役に最適なのだろうが、あの人はルトア村の長に就任したばかりで、忙しいらしいからなぁ。あと、最近はフルズさんが紹介した冒険者たちとダンジョンに潜る日々を送っているとか。あれだけ人間に対して警戒心を持っていたディランさんがここまで変わるとはちょっと予想外だった。
 ――っと、またしても本題かられてしまった。
 とにかく今は、その牛がどんな姿をしているか、この目で確かめてみたいという気持ちがあった。めちゃくちゃ珍しいというわけではないそうだが、簡単に発見できるほど数が多いわけではないらしい。
 集落から近くを中心に捜索するも特に何も見つけられず、気づけば辺りが暗くなり始めていた。
 これは長期戦になるかと思った矢先、オティエノさんが声を上げる。

「あっ! いたよ!」

 数日間はかかるかもしれないと覚悟はしていたが、あっさり見つかった。これは嬉しい誤算だな。
 さて、その動物を見た感想だが――

「あ、あれが……」
「変わった毛色をしているな」

 俺もシルヴィアとまったく同じ部分に注目していた。
 その毛の色は燃えるような赤。
 あんな牛は初めて見たよ。
 レオニーさんとジャーミウさんも同様に初見らしく、珍しい色をした牛を前にして呆然ぼうぜんとしていた。
 ――ただひとり、ダイールさんだけは冷静で、しかも即座に牛の品種名を答えた。

「あれは……紅蓮ぐれん牛ですな」
「紅蓮牛?」
「元々は極寒や乾燥地帯などの厳しい環境下でもしっかり育つよう、魔力を絡めて品種改良されたとの話でしたが……恐らく、どこかの牧場から逃げだし、ここで野生化したものでしょうな」

 ということは、元々家畜用だったわけだ。
 さらにダイールさんから詳しい情報を聞くと、乳牛として育ち、ミルクやチーズはとても人気が高く、重宝されるという。まさに今の俺たちが欲しい人材――もとい、牛材というわけなのだ。

「もしかしたら、前領主であるあなたのおじいさんが、ここで育てようと連れてきたのかもしれないわね」

 不意に、ジャーミウさんがそんなことを言う。
 俺の祖父――つまり、アダム・カルーゾか。
 そういえば、あの屋敷に飾られてあった絵に描かれた牛……今思い出してみると、ちょっと赤毛っぽかったな。最初は特に気にしてなかったけど、もしかしたらジャーミウさんの言った通りかもしれない。
 そう考えると、なんとしてでもあの牛を家畜として牧場へと運びたい。
 問題は……捕獲方法か。
 普通に近づいていけばいいのだろうが、逃げだしてしまう可能性もある。

「どうしたものかな」

 考え込んでいると、突然背中に柔らかな衝撃が。振り返ると、そこには引き締まった表情のマックがいた。

「どうかしたのか、マック」
「メェ~!」

 言葉は分からないが、何を伝えようとしているのかはなんとなく察せられた。

「もしかして、『任せろ』って言っているのか?」
「メェ!」

 鳴き声のボリュームがちょっと上がる。
 どうやら正解らしい。
 まあ、ここでただ立っているだけじゃ何も解決しないものな。
 ここはマックに任せよう。
 牛と羊……通じるものがあるかもしれないし。
 マックは力強く一歩を踏みだすと、ゆっくりと紅蓮牛へ近づいていく。
 その紅蓮牛たちはすぐにマックの存在に気づくと、すぐさまその場から逃げだしてしまった。足場の悪い山岳地帯に生息しているためか、牛とは思えない軽快な動きだ。

「メェッ!?」

 何もしていないのに逃げられてしまったことにショックを受けているマック。
 こればっかりは仕方がない。

「に、逃げたぞ! 追いかけよう!」
「シルヴィア様、それは難しいかと」

 駆けだそうとするシルヴィアをダイールさんが制止した。
 ……俺もそれに賛成だ。

「ここは足場も悪いし、あれだけの巨体を麓まで連れ帰ろうとしたら、たとえ一頭に絞り込んでも容易にはいかないはず。何か、有効な手立てを考えないと」

 俺がそう伝えると、シルヴィアも納得してくれたようだった――が、彼女のようにすぐさま行動を起こさないと、思ったよりも軽快な動きをする紅蓮牛には接触することさえ叶わないだろう。
 俺たちはマックをなぐさめながら、何か手はないかと座り込んで案を練るのだった。


 結局、その日は有効な手段も思いつかないし、何より紅蓮牛を発見できなかったので、ムデル族の集落へと戻ってきた。

「それは弱ったな」

 夕食をハミードさんの家でいただきながら、俺たちは本日の成果――というより、浮き彫りとなった課題を報告した。

「捕獲どころか、近づくことさえできないなんて……」
「ここら一帯は足場の悪いところが多いからな。しかし、スピードでいうならリュマよりその紅蓮牛とやらの方がずっと捕まえやすそうだが」
「リュマ?」

 その名が出た時、俺の脳裏にある疑問が浮かび上がる。

「ハミードさんたちは紅蓮牛よりも速い動きのリュマをどうやって捕まえたんですか?」

 もしかしたら、そこに紅蓮牛捕獲のヒントがあると考えた――が、ハミードさんから返ってきた答えは意外なものだった。

「我らムデル族はリュマと友になることで一緒に生活しているんだ」
「えっ?」

 友。
 つまり、友だちってことか。
 ……いや、まあ、心情的にはそう接するのがいいのかもしれないけどさ。それを捕獲方法に生かすとなると、ちょっと難しいかなぁ。
 今でこそ大親友と呼んでいいマックだけど、彼も最初のうちはなかなか懐いてくれなかったし。時間を要するだろう。
 とりあえず、明日もう一度この近辺を捜索してみるとしよう。
 話はそれからだ。


  ◇◇◇


 初戦敗退の翌日。
 俺は一度転移魔法陣を使って麓へと戻ってきていた。
 お目当てはユリアーネの書店。
 ここで、紅蓮牛に関する書物を調べ、その生態を十分に把握してから策を練ろうと考えていた。ちなみに、ダイールさんとレオニーさんにも周辺の捜索を依頼している。
 一緒に店内で書物を調べているシルヴィアがつぶやく。

「なかなか厄介なものだな、野生牛の捕獲というのも」
「まったくだよ。でも、必ず成功させないと」
「その意気だ、ロイス。私も手伝うぞ」

 シルヴィアも応援してくれているし、こりゃめげている場合じゃないな。
 俺は気合も新たに、書物のチェックに熱を入れる。

「お疲れ様です、ふたりとも」

 そこへ、コーヒーの入ったカップふたつを持ったユリアーネがやってくる。

「悪いね、ユリアーネ。こんなに居座ってしまって」
「とんでもないですよ! このジェロム地方をよりよい領地にしようと頑張ってくださっているんですから!」
「そう言ってもらえると助かるよ」

 ユリアーネの厚意に甘えつつ、少しでも役に立ちそうな情報を得ようと調査続行。紅蓮牛は畜産用に品種改良されたという話だが、元になっている種の特性から確認していくとある項目に目が留まった。

「む?」
「どうかしたのか、ロイス」
「いや……紅蓮牛の先祖にあたる品種について調べていたんだけど……どうやら夜行性らしいんだ」
「夜行性? じゃあ、私たちが昼間に調べても見つけられなかったのは……」
「紅蓮牛が夜行性である可能性があるな」

 ただ、一般的に家畜として用いられている紅蓮牛に夜行性の特徴は見受けられない。野生化して代を重ねるうちにそうなったのか?

「夜になれば、出会える可能性は高くなるかもしれないな」
「ロイス、こっちの情報も使えないだろうか」
「どれどれ?」

 シルヴィアが発見した紅蓮牛の特性は――

「群れを成すことがある、か」
「あの山の一帯に、紅蓮牛の群れがあるんじゃないか?」
「だとしたら……これはかなり大掛かりな作戦になりそうだな」

 群れを成しているとなると、ボスがいるはずだ。
 群れの規模にもよるのだろうが、まずはそこから探ってみることにしよう。

「やれやれ……これは大仕事になりそうだ」
「そういう割には楽しそうに見えるが?」
「えっ? そ、そう?」
「あぁ。待ちきれないって感じだ」

 クスクスと笑うシルヴィア。
 本当に、彼女には隠し事ができないな。
 ともかく、これで次の行動が決まった。
 今日はこれから屋敷に戻ってテントなどを用意する。
 それからムデル族の集落へと向かい、ダイールさんとレオニーさんと合流。そして、夕食を食べてから転移魔法陣を使って以前訪れた泉のある場所へ移動する。そこでテントを張り、周囲の様子をチェックすることにしよう。
 さあ、忙しくなるぞ!


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