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1巻
1-1
しおりを挟む大学を卒業し、社会人になって数年。
今年も冬がやってきた。
頬に当たる冷たい風から逃れるように、俺はコートで膨れ上がった身を縮こまらせる。
「うひぃ……寒っ! 今日はなんかあったかい物が食いたいな」
帰路の途中でそんなことを呟く俺の視界に飛び込んできたのは、オレンジ色をした某牛丼チェーン店の看板。お手頃価格が売りで、ワンコインもあればそれなりに満足できる。寒いのは気温だけじゃなく、財布事情も同じなのだ。
「今日はおでんって気分だったけど――いや、その言い方は正しくない。今日『も』のほうがしっくりくる……やっぱり、ここにするかな」
ひとりでどうでもいい訂正をしてから、俺は腕時計に目をやる。
時刻は日付が変わる五分前。
帰宅してから料理するなんて面倒だし、何よりさっさと寝たい。となれば、お財布にも優しくて諸々の手間が省けるこの店以外に選択肢はない。ここなら注文してから商品が来るまでの時間が速いしな。
店に入り、食券を買って店員に渡す。
それからセルフサービスの水をコップに注ぐと、今日一日のストレスを体の奥底へと追いやるように一気飲みする。
ジュース一杯買う金さえ惜しむ俺にとって、これが晩酌なのである。
うーん、水最高!
「っかぁ!」
全身に冷たい水が染み渡る……たまらんなぁ。
落ち着きを取り戻したところで、俺は今月の出費について考えた。
えぇっと……家賃、水道光熱費、食費、各種税金、保険料、その他雑費――なんかもう考えるだけで頭痛がしてくる。諸々切り詰めているというのに、今月も変わらず厳しい生活。これじゃあ貯蓄なんて夢のまた夢だな。
「結婚とか無理ゲーすぎぃ……」
自嘲の笑みを浮かべていると、牛丼が到着。
なんかもうこれ以上考えると底なしにテンションが沈んでいきそうなので、食って忘れることにしよう。
今の会社は安月給だが、働かせてもらえるだけありがたいと思わなくてはいけないのかもしれない。俺みたいな才能ナシのボンクラを雇ってくれているだけで、十分ホワイトな企業なんだ、あそこは。
牛丼を食べ終わると真っ直ぐ家に帰る。
歩道橋を渡って、少し入り組んだ路地の向こうにある安普請のアパート。そこが俺の住まいだ。
あと少しで階段をのぼり切るというところで、数人の男がバカ騒ぎする声が聞こえる。どうせ夜遊びしている大学生か何かだろう。元気で羨ましい限りだ。
そう思った次の瞬間、目の前に若い男が飛び出してきて、ドン、と俺とぶつかる。
「えっ――」
直後、思わず「空へ飛び上がってしまったのか?」と錯覚してしまうほどの浮遊感が全身を襲う。
あっ、ヤバい。
これ死ぬヤツだ。
そう思った時にはもう遅く、後頭部に鋭い痛みが走り、世界がグルグルと凄まじい勢いで回り始めた。
やがて、俺の視界は真っ暗になって、何も見えなくなった。
――それから、どれだけの時間が経っただろう。
「っ!?」
突然意識が覚醒し、飛び起きた。
「こ、ここは……」
悲しいくらい薄っぺらいシーツにくるまれた俺は、目を覚ますと同時にすべてを思い出していた。
さっきまで見ていた光景は……夢じゃない。
あの時の俺は――今暮らしている世界とは違う世界で生きていた。その世界にある日本という島国で、サラリーマンとして命を削るようにして働いていた記憶だ。
「なんてこった……」
思わず両手で顔を覆う。
さっきの夢は前世の記憶――ってヤツなのか?
……なんとも言えない不思議な感覚だった。
なんていうか、うまく表現はできないのだが……昨日までの俺が俺じゃないような……生まれ変わった気分だ。
俺は記憶の糸を手繰り寄せる。
それは前世の記憶ではなく現世――今、この瞬間に至るまでの俺の人生だ。
名前はロイス・アインレット。
貴族であるアインレット家の冴えない末っ子。
しかし、前世では中流家庭で育った冴えない中年アラサー社畜……今の俺には、そのどちらの記憶もある。
頭をポリポリとかきながら、周囲に目をやる。動くたびに、木製のベッドがキィキィと小さな悲鳴をあげていた。
「このベッド、さすがにもう替え時だろ……」
オンボロのベッドに目を通し、ため息をつく。
すると、おぼろげだった部屋の記憶が徐々に鮮明になっていく。
ここは紛れもなく、俺の部屋だ。
もっと思い出そうと、一度起こした体を再び横たえて、俺は記憶の糸を辿った。
しばらくすると、この世界のことを次々と思い出す。
アルヴァロ王国の最南端に位置するジェロム地方。
そこを治めるのがアインレット家であり、俺はその家の末っ子として生を享けた。
現在の年齢は十七歳。
特にこれといった才能はなく、凄いスキルや魔力があるわけじゃない――と、思う。
自分のことも含め、もっと情報を集めようとベッドから起き上がる。その時、室内に置かれた姿見を発見し、それで全身をチェックしてみた。
髪の色は薄いグレーで短め。目はちょっと吊り上がっているけど……トータルで見るとイケメンと評して問題ない――気がする。
まあ、顔についてはこれ以上特に言及することはない。
俺としてはボディのほうに注目してしまう。
年齢が若いということもあって、ほっそりとしていたのだ。前世ではお腹が出始めてきていたから大変ありがたい。
「当たり前だけど……別人だな」
自分の顔をまじまじと見つめていたら、誰かが部屋のドアをノックした。
「ロイス様、朝食の準備が整いました」
声からして、どうやらドアの向こうにいるのは女性らしい。
その声には聞き覚えがある。確か、俺の世話係をしてくれているテスラさんという若い女性だったな。
「ありがとう。支度を終えたらすぐに行くよ」
「っ! か、かしこまりました」
あれ?
なんだか変な間があったな。
――そこで、俺は思い出す。
俺って……今みたいにしっかりと返事することがほとんどなかった。これも前世の記憶が戻った影響なのかな。
「……これからはもう少し愛想よくしよう」
仕事とはいえ、家事を全面的に任せているわけだし。
しかし……こうして改めて見てみると、室内の家具はどれもボロいな。
天井や壁には穴が開いているところもあるし。
とてもじゃないが、貴族の住む屋敷とは呼べない。
……厳密にいえば、屋敷というより質素な田舎家とかのほうが表現として正しいのかもしれない。
記憶の整理をしているうちに身支度は終了。テスラさんの話では朝食の準備が整っているとのことだったので、いつもの部屋へ移動。
中央に設えられた食卓には、テスラさんが作った料理が並んでいる――が、その場に他の家族の姿はなかった。
けど、慌てる必要はない。
これが日常。
これが当たり前。
いつもとなんら変わらない光景だ。
「どうぞ、こちらへ」
「ありがとう、テスラさん」
「いえ、仕事ですから」
さすがに二回目となるとさっきみたいな変化は見せないか。出会った頃からテスラさんが取り乱したところを見たことないんだよなぁ。
めちゃくちゃクールなテスラさんの顔を改めて見てみる。
年齢は今の俺よりも四つ上で二十一歳。青色のショートカットヘアーに、少し垂れた目元が印象的な美人。感情を表に出すことは少ないが、優しくてお茶目な一面もある人だ。
さて、そんなテスラさんの作った朝食は――
パン!
スープ!
以上!
「えっ……?」
絶句。
言葉を失うって、まさに今のような状況を言うんだな。
――って、いやいやいや!
いくらなんでも質素すぎるだろ!
貴族なんだよね、一応。
パンって言っても、ビックリするくらい硬くてパサパサだし、スープは色も味も匂いもない。これ、お湯じゃないのか? 前世のほうがよっぽどいい飯を食っていたな。
しかし、これはひどすぎるのではないか。
何かの間違いじゃないかと訴えるため、テスラさんを見ると……
「いかがいたしましたか?」
彼女は表情ひとつ変えずにそう言った。
「あっ……い、いや、なんでも」
今のリアクションで確信する――どうやら、これが通常のメニューで間違いないらしい。
……うん。
そうだった。
だんだん思い出してきたぞ。
これがいつもの食卓風景だ。
未だに前世の記憶との混濁があって、情報が曖昧なところがあるようだが……そのうち慣れていくだろ。慣れたくないけど。
だからといって、財政事情を考慮すると、早急な改善は望めそうになかった。それくらい逼迫した状況にあるんだよな、うちって。
あまりの衝撃に戸惑いつつも腹は減る。
空腹に耐えかねて、俺はまず透明に近いスープに口をつける。
「…………」
何も感想が出てこない。
よく味わってみればちょっと塩気があるけど……やっぱりほぼお湯だな、これ。
スープを一気に飲み干すと同時に固く誓った。
――このままじゃダメだ。
なんとかして、この極貧生活から脱却しなければ。
そのために、まずやれること……それは、未だに靄がかかっているような状態の頭をキッチリと整理しなければならないということ。つまり、記憶を明確にするため、情報収集が必要だ。
やることが決まったら、さっそく動きだすとしますか。
◇◇◇
食後、俺はすぐさま屋敷(と呼んでいいのか悩むボロ屋)の書斎を訪れ、さまざまな資料を入手していろいろと調べてみた。
それによって見えてきた、この世界の真実……俺は思わず震えた。
まず、自分自身について。
この国で俺の家――アインレット家の名前を知らない人は少ないだろう。
ただし、それは悪い意味で、だ。
まず、アインレット家の歴史だが、代々このアルヴァロ王国魔法兵団の重鎮を担ってきた由緒ある一族。中でも前当主であり、俺の祖父にあたるクロス・アインレット(故人)は歴代でもトップクラスに入る豪傑として有名だった。長きにわたり名誉兵団長を務め、国家の繁栄に尽力した経歴の持ち主である。
……だが、よかったのは祖父までの話。
その次の代――つまり、俺の父の代で見事に没落する。
ただ、原因は父だけではない。
うちは父、母、兄、姉、俺の五人家族。
父のデルゴ・アインレットは……息子の俺が言うのもなんだが、無能の極みだった。
自分自身を「力と知恵を身につけた者である」と豪語しつつも、魔法兵団では中途半端な立場にとどまり、領地運営にまで手を出す。
だが、手を出した産業がことごとく失敗。
借金がかさみ、家計は火の車だった。
母イローナ・アインレットは嫁いだ頃から父に逆らえないらしく、屋敷から出ることは滅多にない。最後に顔を合わせたのはいつだろう……それすらぼんやりとしていた。
兄ビシェルは魔法兵団で働きつつ、父のあとを継ぐ形で魔法兵団へ名を連ねることとなったが、鍛錬をサボって娼館通いに熱を入れるロクデナシ。姉のキャロラインも魔法兵団に入るが、家計事情を顧みずに高級な服や家具を購入する筋金入りの浪費家。
いろいろと破綻している兄と姉だが、驚くことに魔法使いとしてはともに高い資質を有していた。
そのため、ビシェルは次期当主としての勉強を開始しており、キャロラインもとある貴族の長男坊と縁談が決まっているのだとか。
ビシェル兄さんは炎属性。
キャロライン姉さんは水属性。
兄と姉。
そのどちらも、豊富な魔力を有し、応用も難なくこなす器用さを持っていた。いわば大成が約束されているのだ。
――が……いかんせん、人間性に多大な問題があった。
自分が優秀と分かるや否や、途端にふんぞり返ってやりたい放題。
父上はそんなふたりの能力でこの極貧生活から脱したいと考えており、ゴマすりの日々。自身の手腕で領地を立て直すという気はさらさらないらしい。
さて、肝心の俺の魔法属性だが――無属性だった。
その名が示す通り、俺が扱えるのは風でも火でも水でもない。いわば「その他」にカテゴリーされる魔法ばかりだ。
これについても調べてみたんだが……まあ、とにかくいろんな意味で凄い。
属性持ち魔法使いを「狭くて深い」と言うなら、俺の無属性魔法は「広くて浅い」と表現できる。
転移、治癒、修繕、探知――などなど。
屋敷にあった書物にはここまでしか記されていないが……探せばまだまだ種類がありそうだ。
便利っちゃ便利だし、使いようによっては戦闘にも応用できそう――しかし、決定打が足りないというか、トドメを刺すまでの威力には乏しいというのが現実だ。
それに加え、兄と姉が凄すぎたということもあり、どうも俺の無属性魔法は周囲からのウケが悪かった。
特に印象的だったのは父上のこの言葉だ。
『無属性? ……地味だな』
地味。
的を射た表現だったと、今ならば笑って語れる。
あらゆるものを切り裂く風魔法。
あらゆるものを灰と化す炎魔法。
あらゆるものを洗い流す水魔法。
――などなど。
属性魔法はド派手で威力も抜群。それを自在に操る兄と姉は、弟の俺から見ても華やかに映った。あれで性格さえまともならば、とつい思ってしまう。
そもそも、属性魔法と無属性魔法は役割が異なるため、活躍の場も違ってくるわけだが、当初はひどくショックを受けたものだ。
結果として、俺の無属性魔法は受け入れられず、こうして広大な敷地の端っこに造られた離れの屋敷に身を寄せている。
「――あっ」
ここで、俺はある重要な人物の存在を思い出した。
今住んでいるこの屋敷は俺とテスラさんだけの場所じゃない。もうひとり住んでいる女の子がいたんだ。
「……すっかり忘れていた」
そうだ……そうだよ。
俺にはもうひとり家族がいたじゃないか。
「どこだ? どこにいるんだ、シルヴィア」
俺はその名を呟き、部屋を出た。
シルヴィア・フォン・ラクロワ――俺の婚約者だ。
「ここか?」
目に留まった部屋のドアを開けて中に入る。
すると、目的の人物はすぐに見つかった。
「いたいた」
暖かな日差しが入り込む広間。
その窓際にあるイスに腰かけて編み物をしている少女がいる。
腰まで伸びる長いピンク色の髪。大きな瞳に長い睫毛。年齢は(今の)俺と同じ十七歳。整った顔立ちでありながらも、一握りほどのあどけなさが残っている可愛らしい子――だが、そんな可愛らしさとは裏腹に、スタイルはなかなか凶悪だ。
彼女の名はシルヴィア・フォン・ラクロワ――俺の婚約者だ。
婚約者と言ったが、正確には父上が強引にあてがっただけだ。
彼女が何者なのか、詳しい事情は父上からも聞かされていない。ある日突然シルヴィアを屋敷に連れてくると『せいぜい家族ごっこを楽しめ』とだけ告げて、ここに置いていった。
思い出すと、怒りが湧き上がってくる。
だけど、あの時の俺は自暴自棄になっていて、何も言い返さなかった。父上の態度も許せないが、怒りの感情すら湧かなかったあの頃の自分にも腹が立つ。
あとでテスラさんがこっそり教えてくれたのだが……俺たちの関係は、いわば政略結婚ってヤツだった。
ラクロワ家はビシェル兄さんとキャロライン姉さんの将来を見据えて、うちの家に入り込もうとした。
シルヴィアには三人の兄がいる。
いずれも騎士団では分団長を務め、将来は誰かが騎士団長になるだろうともっぱらの噂だ。
悪い言い方になるが……シルヴィアは生贄だった。
父上も、騎士団とつながることになるラクロワ家との縁は願ったり叶ったりってところだ。うまくすれば、アインレット家とラクロワ家は魔法兵団と騎士団の両方で強権を持つことができ、国の戦力を完全に掌握できる。
両家の狙いはそこなんだけど……災難なのは彼女だよなぁ。
俺の記憶によれば、彼女も騎士に憧れて小さな頃から鍛錬を積んでいたらしい。だが、やはり「女では限界がある」と見限られ、魔法兵団とのつながりを求めていた父親に利用された。
つまり、俺と彼女は同じ境遇ってわけだ。
そんな事情があったため、俺とシルヴィアは婚約者同士でありながらほとんど会話がなかった。それどころか、ろくに顔を合わせたことすらない。
間にテスラさんが入って、たまに近況を聞くくらいだった。
それも、俺は前世の記憶を取り戻すまでまったく興味がなくて、ほとんど聞き流していた。そのため、どんな内容だったか覚えてない。
……大丈夫か?
さすがにちょっと不安になってきたぞ。
だけど彼女との関係は今まで通りというわけにはいかない。頑張って改善しよう。
改めてそう誓うと、その第一歩として声をかけた。
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