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第43話 廃村の少女
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月明かりの下で遭遇した少女を探すため、優志とリウィルは彼女の手がかりが残されている可能性がある廃村へとやって来た。
「なんていうか……寂しい場所ですね」
「大勢の人が住んでいたっていう事実が余計にそう感じさせているのかもな」
背の高いススキに似た植物が生い茂るその場所は、明るい昼間でありながらまるで夜の暗闇にひとりで佇んでいるような気分になる。美弦が隠れていた時の廃宿屋探索とは異質の不気味さがそこにはあった。それはきっと、町長からここにあった集落が活気に溢れていた頃の話を聞かされたからだろうと優志は自己分析していた。
落雷によって生じた火事で焼け野原となった集落。
かつてはフォーブのように住民とダンジョンへ潜る冒険者たちで賑わっていたはずだが、すでにその面影すら感じられなくなっていた。規模からしてフォーブに比べると小さいが、あちこちにある建物に掲げられた武器屋や宿屋の看板の数からして、経済的な潤いはかなりあったことが推察された。
しばらくふたりで歩いていると、
「! あれが例の風車か」
その形状はまさしく優志の知る風車そのものであった。
しかし、羽の部分が折れていたり、建物自体が所々痛んで崩れていたりとすでに風車としての役割は果たしていないようだ。
「あっちにもあるな」
「まさに村のシンボルだったんですね」
優志とリウィルは廃村にある家屋をひとつひとつ念入りに調べていく。あの少女がこの村の生き残りであるなら、どこかに彼女に関する情報が残っているかもしれない。
しかし、すべて空振りに終わった。
火事により、家の中にあったものはほとんど焼失してしまったようで、手掛かりになりそうなものは何ひとつ残っていなかった。
それでもあきらめず、優志とリウィルは廃屋を一軒一軒しらみつぶしに探していく。
ザッザッと荒れた道を踏みしめる音だけが虚しく響き、徐々に重なっていく疲労がそのリズムを鈍らせていった。
30分ほど歩いたくらいに、
「うん?」
優志はふと足を止める。
「あれって……」
「何かあったんですか?」
優志が気になったのは大きな岩だった。
それは、
「昨日、エミリーと一緒に隠れていた場所だ」
昼間ということですぐにはわからなかったが、間違いなくそれは一角牛の様子を探るためにエミリーと身を隠していたあの岩だった。
「そういう位置関係にあるのか……」
「ここでその女の子を目撃したということは、やはり村の関係者である可能性が高いと見てよさそうですね」
「ああ……もうちょっと周辺を探索してみよう」
「はい!」
ようやく手がかりに近づけたという手応えを掴んだ優志とリウィルはさらに奥へと進んでいく。
吐く息も荒くなり始めた頃、草むらをかき分けて進む優志たちは、開けた場所へと出る。そこには一際大きな建物があった。
「これは……」
「教会のようですね」
古びた教会。
他の建物よりも大きくしっかりとした造りになっており、最上部には十字架が立てられているのがわかる。
「キリスト教信者ってことか?」
それにしては少し十字架のデザインが異なる気がする。もっとも、優志も敬虔なクリスチャンというわけではないので、その辺の知識はないが。
「どうかしましたか?」
「別に何でもないさ。それより、あそこも調べてみよう」
「はい」
リウィルと共に教会内へ足を踏み入れようとした優志だったが、
「…………」
何か、言い知れぬ違和感を覚えて足が止まった。
「? 何かありました?」
リウィルの質問に答える間もなく、優志は辺りをキョロキョロと見回し始めた。そしておもむろにその場へ座り込み、地面を掌で撫でる。
こうした優志の言動からこの周囲に何か異変があるのだと察した。
「……妙じゃないか?」
「な、何がです?」
立ち上がった優志はもう一度グルッと辺りを見回してから、自分の感じた違和感について語った。
「さっきまで捜索をしていた村の中はまったく手入れされている様子がなかった。ここまでくる道中も、草をかき分けてようやくたどり着いた感じだったし」
「それは廃村だからしょうがないと思いますが」
「だったら――なぜこの教会の周辺にはそうした荒さが見られないんだ?」
「あっ!!」
優志の指摘を受けて、今度はリウィルが辺りを見回す。
教会のインパクトで気がつかなかったが、優志の言う通り、この教会の周りだけが綺麗に整備されており、雑草などがまったく生えていなかったのだ。
「ど、どうして……」
「誰かが手入れをしている――と言うには、それほどの丁寧さは感じられない。……これは俺の憶測だけど、ここらに草があまり生えていないのはあいつらが食べてしまっているからじゃないかな」
「あ、あいつらって……」
「一角牛だよ」
引き締まった表情で教会へと向き直る優志。
昨夜、あの少女と一角牛の群れを目撃した場所のすぐ近くにある教会。その周辺は不自然に雑草が生えていない場所。
これらを繋ぎ合わせて浮き出た答えは――この教会の中にある。
「行こう」
「は、はい」
若干の緊張感を含んだ声で、ふたりは教会のドアを開けた。
その先には祭壇のような場所があり、そこでひとりの少女がうずくまるような格好をして眠っていた。
「! あの子は――」
大きな声を出そうとしたリウィルの口を咄嗟に手で押さえた優志。
あの子を驚かせてしまい、エミリーでさえ戦闘を避けた一角牛の群れを呼び出されたら一巻の終わりだ。
少女を驚かせないよう、ゆっくりと近づくが、
「――っ!?」
接近する優志たちの気配に気づいた少女は飛び起き、腰に携えていた短剣を鞘から抜いて身構えた。
「ま、待ってくれ!」
たまらず優志が声を出す。
「聞いてほしい。君に危害を加える気はないんだ」
必死の呼びかけにも、少女は応じる気を見せない。剣先を優志たちに向け、敵意のこもった瞳でギロリと睨みつけている。
「こりゃ取りつく島もなさそうだな……」
出直さなければいけないかと、優志が諦めかけた時だった。
「やっぱり君だったか――ロザリア」
よく知った人物の声が背後から聞こえてきた。
「なんていうか……寂しい場所ですね」
「大勢の人が住んでいたっていう事実が余計にそう感じさせているのかもな」
背の高いススキに似た植物が生い茂るその場所は、明るい昼間でありながらまるで夜の暗闇にひとりで佇んでいるような気分になる。美弦が隠れていた時の廃宿屋探索とは異質の不気味さがそこにはあった。それはきっと、町長からここにあった集落が活気に溢れていた頃の話を聞かされたからだろうと優志は自己分析していた。
落雷によって生じた火事で焼け野原となった集落。
かつてはフォーブのように住民とダンジョンへ潜る冒険者たちで賑わっていたはずだが、すでにその面影すら感じられなくなっていた。規模からしてフォーブに比べると小さいが、あちこちにある建物に掲げられた武器屋や宿屋の看板の数からして、経済的な潤いはかなりあったことが推察された。
しばらくふたりで歩いていると、
「! あれが例の風車か」
その形状はまさしく優志の知る風車そのものであった。
しかし、羽の部分が折れていたり、建物自体が所々痛んで崩れていたりとすでに風車としての役割は果たしていないようだ。
「あっちにもあるな」
「まさに村のシンボルだったんですね」
優志とリウィルは廃村にある家屋をひとつひとつ念入りに調べていく。あの少女がこの村の生き残りであるなら、どこかに彼女に関する情報が残っているかもしれない。
しかし、すべて空振りに終わった。
火事により、家の中にあったものはほとんど焼失してしまったようで、手掛かりになりそうなものは何ひとつ残っていなかった。
それでもあきらめず、優志とリウィルは廃屋を一軒一軒しらみつぶしに探していく。
ザッザッと荒れた道を踏みしめる音だけが虚しく響き、徐々に重なっていく疲労がそのリズムを鈍らせていった。
30分ほど歩いたくらいに、
「うん?」
優志はふと足を止める。
「あれって……」
「何かあったんですか?」
優志が気になったのは大きな岩だった。
それは、
「昨日、エミリーと一緒に隠れていた場所だ」
昼間ということですぐにはわからなかったが、間違いなくそれは一角牛の様子を探るためにエミリーと身を隠していたあの岩だった。
「そういう位置関係にあるのか……」
「ここでその女の子を目撃したということは、やはり村の関係者である可能性が高いと見てよさそうですね」
「ああ……もうちょっと周辺を探索してみよう」
「はい!」
ようやく手がかりに近づけたという手応えを掴んだ優志とリウィルはさらに奥へと進んでいく。
吐く息も荒くなり始めた頃、草むらをかき分けて進む優志たちは、開けた場所へと出る。そこには一際大きな建物があった。
「これは……」
「教会のようですね」
古びた教会。
他の建物よりも大きくしっかりとした造りになっており、最上部には十字架が立てられているのがわかる。
「キリスト教信者ってことか?」
それにしては少し十字架のデザインが異なる気がする。もっとも、優志も敬虔なクリスチャンというわけではないので、その辺の知識はないが。
「どうかしましたか?」
「別に何でもないさ。それより、あそこも調べてみよう」
「はい」
リウィルと共に教会内へ足を踏み入れようとした優志だったが、
「…………」
何か、言い知れぬ違和感を覚えて足が止まった。
「? 何かありました?」
リウィルの質問に答える間もなく、優志は辺りをキョロキョロと見回し始めた。そしておもむろにその場へ座り込み、地面を掌で撫でる。
こうした優志の言動からこの周囲に何か異変があるのだと察した。
「……妙じゃないか?」
「な、何がです?」
立ち上がった優志はもう一度グルッと辺りを見回してから、自分の感じた違和感について語った。
「さっきまで捜索をしていた村の中はまったく手入れされている様子がなかった。ここまでくる道中も、草をかき分けてようやくたどり着いた感じだったし」
「それは廃村だからしょうがないと思いますが」
「だったら――なぜこの教会の周辺にはそうした荒さが見られないんだ?」
「あっ!!」
優志の指摘を受けて、今度はリウィルが辺りを見回す。
教会のインパクトで気がつかなかったが、優志の言う通り、この教会の周りだけが綺麗に整備されており、雑草などがまったく生えていなかったのだ。
「ど、どうして……」
「誰かが手入れをしている――と言うには、それほどの丁寧さは感じられない。……これは俺の憶測だけど、ここらに草があまり生えていないのはあいつらが食べてしまっているからじゃないかな」
「あ、あいつらって……」
「一角牛だよ」
引き締まった表情で教会へと向き直る優志。
昨夜、あの少女と一角牛の群れを目撃した場所のすぐ近くにある教会。その周辺は不自然に雑草が生えていない場所。
これらを繋ぎ合わせて浮き出た答えは――この教会の中にある。
「行こう」
「は、はい」
若干の緊張感を含んだ声で、ふたりは教会のドアを開けた。
その先には祭壇のような場所があり、そこでひとりの少女がうずくまるような格好をして眠っていた。
「! あの子は――」
大きな声を出そうとしたリウィルの口を咄嗟に手で押さえた優志。
あの子を驚かせてしまい、エミリーでさえ戦闘を避けた一角牛の群れを呼び出されたら一巻の終わりだ。
少女を驚かせないよう、ゆっくりと近づくが、
「――っ!?」
接近する優志たちの気配に気づいた少女は飛び起き、腰に携えていた短剣を鞘から抜いて身構えた。
「ま、待ってくれ!」
たまらず優志が声を出す。
「聞いてほしい。君に危害を加える気はないんだ」
必死の呼びかけにも、少女は応じる気を見せない。剣先を優志たちに向け、敵意のこもった瞳でギロリと睨みつけている。
「こりゃ取りつく島もなさそうだな……」
出直さなければいけないかと、優志が諦めかけた時だった。
「やっぱり君だったか――ロザリア」
よく知った人物の声が背後から聞こえてきた。
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