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第7話 森の小さな診療所
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大宴会から一夜が明けた。
「うぅ……調子に乗って飲みすぎたかな……」
あまり酒は得意じゃないんだけど、デロス村の人たちが次から次へと注ぎに来たから全部に応えているうちにだいぶ飲んでしまった。
「外で風に当たるか」
このままうだうだやっていても体調はなかなか回復しないだろう。
とりあえず、外へと出てみる。
すると、目の前にあるささやかな農場でアルラウネが日光浴をしていた。
ちなみに、この子はリーシャと名づけた。
これから一緒に暮らしていくのに、いつまでも種族名で呼ぶのもなんだからな。本人も気に入ってくれたみたいだし、とりあえずこれでいこうと思う。
「おはよう、リーシャ」
「うにゅ……おあようおあいましゅ」
寝ぼけているせいもあってか、うまく発音できていない。
「はりしゅ、だいじょぶ?」
まだ小さなリーシャにさえ心配をかけてしまうとは……父親(?)失格だな。
「問題ないよ」
「う~ん……あっ!」
リーシャは何かを思いついたらしく、水車小屋の前にある小さな農場へと移動。そこに両手を掲げると、彼女の全身は淡い翡翠色のオーラに包まれた。
「これは……」
アルラウネ特有の魔力――の、はずだが、ちょっと違う。
俺の知るアルラウネの魔力よりずっと上質だ。
……グスタフ先生、もしかしたらとんでもない奥の手を隠し持っていたのかもしれない。
で、リーシャが魔力によって生みだしたのはやっぱり植物。三十センチほど成長したその葉っぱをちぎると、俺のところへ持ってきた。
「どうじょ!」
「この葉っぱを食べろってことか?」
「あい!」
むふぅと鼻息が聞こえてきそうな渾身のドヤ顔とともに葉っぱを差しだしてきたリーシャ。
何やら自信があるようだけど……どんな効果があるのか、口に含んでみた。
まず感じたのは想像以上の爽やかさ。鼻の中をスーッといい香りが抜けていき、先ほどまで感じていた二日酔いによる気持ち悪さが和らいでいく。
「驚いた……こいつも魔草の一種なのか?」
わずかに魔力を感じるので魔草と分類して問題なさそうだが、今までにないタイプだったのでちょっと困惑する。世界には誰にも知られていない未知の魔草がたくさんあると書物で読んだ記憶があるけど、一体どれほどあるのか……リーシャにも協力してもらいながら研究をしていこうか。
「村のみんなにも持っていこうかな。リーシャ、頼めるかい?」
「おままたせ!」
たぶん、「おまかせ!」って言っているのかな?
そういえば、昨日の宴会でリーシャは村人たちに大人気だった。
最初はアルラウネという存在をよく知らなかったみたいで、俺の娘と誤解をされてしまったが、事情を説明してなんとか理解してもらった。
正直、気味悪がられるかとも思ったが……まあ、この見た目だからなぁ。おまけにあの村は若者たちが都市部に流れて過疎化が進んでおり、小さい子どもが数えるくらいにしかいないという事情も手伝って歓迎されたってところか。
「はりしゅ、でいたよ」
「おっと。ありがとう、リーシャ」
「へへへ~」
労うように頭を撫でると、リーシャは嬉しそうに目を細める。
……娘がいるって、こういう感覚なんだろうな。
俺は独身だし、そもそも恋人もいないので当分は縁がないだろうけど。
さて、森の小さな診療所をオープンさせる前に、まずはみんなの二日酔いを改善しに行きますか。
軽く朝食を済ませてから森を出てデロス村へ。
到着すると、村の男たちは案の定、二日酔いに悩まされていた。
「お、おぉ……ハリスかぁ……」
頭を抱えながら死にそうな顔をしているラッセル村長。
そんな彼に、俺はリーシャの力によって誕生した新種の魔草を渡す。
「これを食べてみてください」
「は、葉っぱをそのままか?」
「二日酔いに効きますよ? 実際、俺もそれでこの通り元気になりました」
「言われてみれば確かに……よっしゃ!」
腹を括ったラッセル村長が葉っぱを口に含む――すると、
「うおぉっ!? なんだこの爽快さは!?」
効果は抜群のようだ。
「さっきまで吐き気がひどかったが、こいつを食べた瞬間になんとも言えない良い香りがそいつを根こそぎ奪い去っていったかのようだ! 一体この葉っぱはなんの植物なんだ!?」
「魔草の一種ですよ」
「魔草って、おまえの研究している……な、なあ、他の連中に分けてやってもいいか?」
「もちろん」
俺はそう言って、残った葉っぱをすべてラッセル村長へ渡す。
受けっとったラッセル村長は「代金を払わないとな」と言って値段を尋ねてきたのだが、そこまで考えていなかったので診療所の開店記念プレゼントと理由をつけて無料提供という形にした。
この葉っぱの効果は絶大で、二日酔いに苦しんでいた村人たちは全回復。
みんな張りきって仕事へと向かっていった。
改めてラッセル村長がお礼を言いに俺たちのもとへやってくる――と、同時に、ひとりの青年が慌てた様子でこちらへと駆け寄る。
「大変です、村長!」
「どうしたんだ、ジョニー。またふられたのか?」
「違いますよ! なんかとんでもない連中が大勢この村へ近づいてきているんです!」
「「とんでもない連中?」」
思わず俺とラッセル村長の声が重なった。
ジョニーと呼ばれた青年の慌てぶりからして、相当ヤバそうな人たちがたくさん来ているようだけど……一体どこの誰なんだ?
「うぅ……調子に乗って飲みすぎたかな……」
あまり酒は得意じゃないんだけど、デロス村の人たちが次から次へと注ぎに来たから全部に応えているうちにだいぶ飲んでしまった。
「外で風に当たるか」
このままうだうだやっていても体調はなかなか回復しないだろう。
とりあえず、外へと出てみる。
すると、目の前にあるささやかな農場でアルラウネが日光浴をしていた。
ちなみに、この子はリーシャと名づけた。
これから一緒に暮らしていくのに、いつまでも種族名で呼ぶのもなんだからな。本人も気に入ってくれたみたいだし、とりあえずこれでいこうと思う。
「おはよう、リーシャ」
「うにゅ……おあようおあいましゅ」
寝ぼけているせいもあってか、うまく発音できていない。
「はりしゅ、だいじょぶ?」
まだ小さなリーシャにさえ心配をかけてしまうとは……父親(?)失格だな。
「問題ないよ」
「う~ん……あっ!」
リーシャは何かを思いついたらしく、水車小屋の前にある小さな農場へと移動。そこに両手を掲げると、彼女の全身は淡い翡翠色のオーラに包まれた。
「これは……」
アルラウネ特有の魔力――の、はずだが、ちょっと違う。
俺の知るアルラウネの魔力よりずっと上質だ。
……グスタフ先生、もしかしたらとんでもない奥の手を隠し持っていたのかもしれない。
で、リーシャが魔力によって生みだしたのはやっぱり植物。三十センチほど成長したその葉っぱをちぎると、俺のところへ持ってきた。
「どうじょ!」
「この葉っぱを食べろってことか?」
「あい!」
むふぅと鼻息が聞こえてきそうな渾身のドヤ顔とともに葉っぱを差しだしてきたリーシャ。
何やら自信があるようだけど……どんな効果があるのか、口に含んでみた。
まず感じたのは想像以上の爽やかさ。鼻の中をスーッといい香りが抜けていき、先ほどまで感じていた二日酔いによる気持ち悪さが和らいでいく。
「驚いた……こいつも魔草の一種なのか?」
わずかに魔力を感じるので魔草と分類して問題なさそうだが、今までにないタイプだったのでちょっと困惑する。世界には誰にも知られていない未知の魔草がたくさんあると書物で読んだ記憶があるけど、一体どれほどあるのか……リーシャにも協力してもらいながら研究をしていこうか。
「村のみんなにも持っていこうかな。リーシャ、頼めるかい?」
「おままたせ!」
たぶん、「おまかせ!」って言っているのかな?
そういえば、昨日の宴会でリーシャは村人たちに大人気だった。
最初はアルラウネという存在をよく知らなかったみたいで、俺の娘と誤解をされてしまったが、事情を説明してなんとか理解してもらった。
正直、気味悪がられるかとも思ったが……まあ、この見た目だからなぁ。おまけにあの村は若者たちが都市部に流れて過疎化が進んでおり、小さい子どもが数えるくらいにしかいないという事情も手伝って歓迎されたってところか。
「はりしゅ、でいたよ」
「おっと。ありがとう、リーシャ」
「へへへ~」
労うように頭を撫でると、リーシャは嬉しそうに目を細める。
……娘がいるって、こういう感覚なんだろうな。
俺は独身だし、そもそも恋人もいないので当分は縁がないだろうけど。
さて、森の小さな診療所をオープンさせる前に、まずはみんなの二日酔いを改善しに行きますか。
軽く朝食を済ませてから森を出てデロス村へ。
到着すると、村の男たちは案の定、二日酔いに悩まされていた。
「お、おぉ……ハリスかぁ……」
頭を抱えながら死にそうな顔をしているラッセル村長。
そんな彼に、俺はリーシャの力によって誕生した新種の魔草を渡す。
「これを食べてみてください」
「は、葉っぱをそのままか?」
「二日酔いに効きますよ? 実際、俺もそれでこの通り元気になりました」
「言われてみれば確かに……よっしゃ!」
腹を括ったラッセル村長が葉っぱを口に含む――すると、
「うおぉっ!? なんだこの爽快さは!?」
効果は抜群のようだ。
「さっきまで吐き気がひどかったが、こいつを食べた瞬間になんとも言えない良い香りがそいつを根こそぎ奪い去っていったかのようだ! 一体この葉っぱはなんの植物なんだ!?」
「魔草の一種ですよ」
「魔草って、おまえの研究している……な、なあ、他の連中に分けてやってもいいか?」
「もちろん」
俺はそう言って、残った葉っぱをすべてラッセル村長へ渡す。
受けっとったラッセル村長は「代金を払わないとな」と言って値段を尋ねてきたのだが、そこまで考えていなかったので診療所の開店記念プレゼントと理由をつけて無料提供という形にした。
この葉っぱの効果は絶大で、二日酔いに苦しんでいた村人たちは全回復。
みんな張りきって仕事へと向かっていった。
改めてラッセル村長がお礼を言いに俺たちのもとへやってくる――と、同時に、ひとりの青年が慌てた様子でこちらへと駆け寄る。
「大変です、村長!」
「どうしたんだ、ジョニー。またふられたのか?」
「違いますよ! なんかとんでもない連中が大勢この村へ近づいてきているんです!」
「「とんでもない連中?」」
思わず俺とラッセル村長の声が重なった。
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