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第169話 商会との決別
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バーネット商会が消滅し、職を失った工芸職人《クラフトマン》たち。
彼らをなんとかヒカリ村に新しく造る予定の工房へ招き入れたいと、俺はメルキス王国へと戻り、ガウリー大臣へと相談。
結果、彼らのメルキス王国入りはすんなり決定した。
いろいろと手続きが大変とのことだが、そこは大臣が頑張ってくれるという。
「いやぁ……うまくいってくれてよかったよ」
ヒカリ村へと戻り、工房造りをしつつ今回の件を振り返る。
ちなみに工房自体は初期の頃に造ってはいるのだが、あれは俺専用って感じにカスタムしてあるのでもっと大きく、職人たちがそれぞれ自由な発想で物づくりに取り組める場所というコンセプトのもとで建設を進めていた。
それは俺がバーネット商会でやっていたことだ。
ノルマが厳しいのは分かっていたけど、やっぱり職人としては作った物を気持ちよく使ってもらった方が嬉しいからな。
まあ、バーネット商会のようにあちこちに支店を出して大規模な経営をやっていくつもりはないので、職人たちにお任せするつもりだ。
とはいえ、代表者はいた方が良いと思うので、それは俺が務めることにした。
村長と二足の草鞋を履くことになるが、村長補佐としてアキノとリディアのふたりを指名。
レメットもやりたがっていたが、彼女は将来的にアヴェルガ家を継ぐ立場にある。ソニルとミミューは年齢的な問題で除外となった。
アキノとリディアのふたりもいずれはそれぞれ跡を継ぐ場所があるので、そこへ帰るのかと思ったが、どちらもこの村で暮らし続けることを選択するらしいのでお願いしたのだ。
それぞれに役割が増え、忙しい日々が続く。
けど、忙しくなっただけあって村にはこれまで以上の活気で溢れていた。
バーネット商会が消滅したとことで不安要素もなくなり、これから一層仕事に専念できそうだ。
「ウィルム様、少しよろしいでしょうか」
「うおっ!?」
そろそろ休憩をしようかなと思ったら、いつの間にか背後に立っていたアニエスさんに声をかけられる。
「ど、どうかしたんですか?」
「お客様がいらっしゃいました」
「客?」
まだ職人たちが到着するには早いけど……誰だろう?
そう思って尋ねてみると、
「翡翠島からいらしたようです」
「っ! 翡翠島だって!?」
ソニルの故郷である翡翠島から来た人物。
一体何が目的なのだろう。
彼らをなんとかヒカリ村に新しく造る予定の工房へ招き入れたいと、俺はメルキス王国へと戻り、ガウリー大臣へと相談。
結果、彼らのメルキス王国入りはすんなり決定した。
いろいろと手続きが大変とのことだが、そこは大臣が頑張ってくれるという。
「いやぁ……うまくいってくれてよかったよ」
ヒカリ村へと戻り、工房造りをしつつ今回の件を振り返る。
ちなみに工房自体は初期の頃に造ってはいるのだが、あれは俺専用って感じにカスタムしてあるのでもっと大きく、職人たちがそれぞれ自由な発想で物づくりに取り組める場所というコンセプトのもとで建設を進めていた。
それは俺がバーネット商会でやっていたことだ。
ノルマが厳しいのは分かっていたけど、やっぱり職人としては作った物を気持ちよく使ってもらった方が嬉しいからな。
まあ、バーネット商会のようにあちこちに支店を出して大規模な経営をやっていくつもりはないので、職人たちにお任せするつもりだ。
とはいえ、代表者はいた方が良いと思うので、それは俺が務めることにした。
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アキノとリディアのふたりもいずれはそれぞれ跡を継ぐ場所があるので、そこへ帰るのかと思ったが、どちらもこの村で暮らし続けることを選択するらしいのでお願いしたのだ。
それぞれに役割が増え、忙しい日々が続く。
けど、忙しくなっただけあって村にはこれまで以上の活気で溢れていた。
バーネット商会が消滅したとことで不安要素もなくなり、これから一層仕事に専念できそうだ。
「ウィルム様、少しよろしいでしょうか」
「うおっ!?」
そろそろ休憩をしようかなと思ったら、いつの間にか背後に立っていたアニエスさんに声をかけられる。
「ど、どうかしたんですか?」
「お客様がいらっしゃいました」
「客?」
まだ職人たちが到着するには早いけど……誰だろう?
そう思って尋ねてみると、
「翡翠島からいらしたようです」
「っ! 翡翠島だって!?」
ソニルの故郷である翡翠島から来た人物。
一体何が目的なのだろう。
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