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第37話 これから
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銀狐リーダーのベイツには内密にするという条件で、ドミニクたちはメンバーのひとりで最年長のセルジオから、ドミニクたちが泊まる宿屋のロビーで話を聞くこととなった。
「最初にこれだけは言っておきますが……今あのふたりがどこにいるかまでは把握しておりません」
「構いません。どこへ向かったのか、その目的地が分かれば」
「……分かりました」
全員がセルジオの言葉に耳を傾ける中、ゆっくりと語り始める。
「二代目に代わって、彼が最初に行ったのは……大規模なメンバーの入れ替えでした」
「入れ替え?」
「えぇ。古くから先代と付き合いがある冒険者を片っ端から追放していったんです」
「な、なぜ、そんなことを?」
アンジェの疑問はもっともだし、ドミニクもまったく同じことを考えていた。
冒険者にとって、装備や知識は欠かせないもの。しかし、それと同じくらい長年培った勘というのも攻略には重要なファクターとなってくる。
しかし、セルジオ曰く、ベイツはそれをすべて投げ捨てるような行為にでたようだ。
「単純に、彼は自分の取り巻きだけで固めたかったようです」
「だからって……」
「ベテラン組が揃ってそのやり方に猛反発したんです。結果、ベイツさんは自分の指示に従う者たちだけでパーティーを組むようになったんです」
「まさに我がままし放題というわけか」
ダンジョン入口で見たあの尊大な態度の理由が判明した。
同時に、なぜギデオンとヴェロニカのふたりがパーティーを抜けたのかも。
「それで、本題なのですが……ふたりはどこへ向かったんです?」
「ラドム王国の王都です」
「「ラドム王国!?」」
たまらず大声が出てしまったドミニクとアンジェ。
そんなドミニクの耳元では、霊竜エヴァが「それはどんな国じゃ?」と首を傾げながら尋ねた。
「ラドム王国って……大陸最大国家ですよね?」
「そうです。ここから北へ行ったところにある国ですが……入国審査がとても厳しく、難しいんですよ」
その噂は耳にしたことがある。
他国の領地にある大都市コルドーも、入るのには随分と手こずらされたドミニクたち。しかし、話に出たラドム王国はその比ではなかった。
「でも、どうしてラドム王国に?」
「以前から誘われてはいたようです。ギデオンは医療知識に長けていましたし、ヴェロニカはラドムが行っている希少種族支援の政策に関心があったようですから」
「なるほど……」
「最初は先代に恩を返しきれていないからと断っていましたが、ベイツさんに代替わりして追放されてからは、そちらに身を置くと決めていたみたいです」
「それはいつ頃の話ですか?」
「一年くらい前でしょうか」
「一年!? こ、これって……凄く有力な情報じゃないですか!?」
アンジェが興奮気味に話す。
ドミニクも平静を装ってはいるが、内心興奮していた。
一年前の情報。
これまででもっとも新しい。
となれば、ギデオンとヴェロニカがまだラドム王国で働いている可能性は十分にある。
「……イリーシャ」
「何?」
「いよいよ、お父さんとお母さんに会えるかもしれないぞ」
「!」
相変わらず、表情の変化は乏しいが、それでも「両親に会えるかもしれない」という希望を前に、わずかながら綻んだ。
「そうと決まれば、次の目的地はラドム王国だな」
「また長い旅路になりそうだから、今日は早めに休みましょうか」
「「「はーい」」」
子どもたち(うちひとりは竜人とエルフのハーフ、もうひとりは妖精)にそう促し、宿の部屋へと向かうアンジェ。
一方、ドミニクは改めてセルジオに礼を告げた。
「本当にありがとうございました」
「いえいえ。あの子たちのお役に立てられたのなら本望ですよ」
ニコニコと笑いながら、セルジオは最後にそう言って、宿屋をあとにした。
その日の夜。
アンジェの提案通り、早めに夕食をとったドミニクたちは、明日からの長旅に備えて就寝することに。
「ふぅ……ちょっと食べ過ぎたかな?」
お腹を押さえつつ、ベッドへ横になると、ドアをノックする音が。
「はい?」
「ドミニク、私です」
訪れたのはアンジェだった。
ドミニクはドアを開けてアンジェを室内へと入れる。
「どうかした?」
「あぁ、えっと、いろいろと聞いておきたいことがあって」
「聞いておきたいこと?」
「もし、イリーシャの両親が見つかったら……その後はどうする?」
「えっ?」
思ってもみなかった言葉だった。
「両親が見つかったら、か……」
改めてドミニクは考える。
思えば、両親捜しに必死となっていて、自分のことは後回しになっていた。
――とはいえ、
「これまでとあまり変わらないと思うな」
「それはつまり、冒険者をしている、と?」
「そう思うよ。それ以外の生き方を知らないっていうか……」
「なら、この旅で探してみてはどうでしょう?」
アンジェからの提案に、ドミニクはハッとなる。
「今までずっとジョネスで活動してきたのに、いろんな場所でいろんな体験をしてきたじゃないですか」
「確かに、ジョネスにいたままじゃ、絶対に体験できないことだらけだったからなぁ。……うん。ちょっと考えてみるかな。これからのことを」
「それがいいですよ」
「ああ。――で、そういうアンジェはどうなんだ?」
「えっ? 私ですか?」
ドミニクから話を振られたアンジェは腕を組んで考えるが、
「……私もじっくり考えてみることにします」
「ははは、なら俺と一緒だな」
「ふふふ、ですね」
ふたりは笑い合う。
淡く輝く星々のもとで、ふたりの若者の人生は大きな岐路を迎えていた。
「最初にこれだけは言っておきますが……今あのふたりがどこにいるかまでは把握しておりません」
「構いません。どこへ向かったのか、その目的地が分かれば」
「……分かりました」
全員がセルジオの言葉に耳を傾ける中、ゆっくりと語り始める。
「二代目に代わって、彼が最初に行ったのは……大規模なメンバーの入れ替えでした」
「入れ替え?」
「えぇ。古くから先代と付き合いがある冒険者を片っ端から追放していったんです」
「な、なぜ、そんなことを?」
アンジェの疑問はもっともだし、ドミニクもまったく同じことを考えていた。
冒険者にとって、装備や知識は欠かせないもの。しかし、それと同じくらい長年培った勘というのも攻略には重要なファクターとなってくる。
しかし、セルジオ曰く、ベイツはそれをすべて投げ捨てるような行為にでたようだ。
「単純に、彼は自分の取り巻きだけで固めたかったようです」
「だからって……」
「ベテラン組が揃ってそのやり方に猛反発したんです。結果、ベイツさんは自分の指示に従う者たちだけでパーティーを組むようになったんです」
「まさに我がままし放題というわけか」
ダンジョン入口で見たあの尊大な態度の理由が判明した。
同時に、なぜギデオンとヴェロニカのふたりがパーティーを抜けたのかも。
「それで、本題なのですが……ふたりはどこへ向かったんです?」
「ラドム王国の王都です」
「「ラドム王国!?」」
たまらず大声が出てしまったドミニクとアンジェ。
そんなドミニクの耳元では、霊竜エヴァが「それはどんな国じゃ?」と首を傾げながら尋ねた。
「ラドム王国って……大陸最大国家ですよね?」
「そうです。ここから北へ行ったところにある国ですが……入国審査がとても厳しく、難しいんですよ」
その噂は耳にしたことがある。
他国の領地にある大都市コルドーも、入るのには随分と手こずらされたドミニクたち。しかし、話に出たラドム王国はその比ではなかった。
「でも、どうしてラドム王国に?」
「以前から誘われてはいたようです。ギデオンは医療知識に長けていましたし、ヴェロニカはラドムが行っている希少種族支援の政策に関心があったようですから」
「なるほど……」
「最初は先代に恩を返しきれていないからと断っていましたが、ベイツさんに代替わりして追放されてからは、そちらに身を置くと決めていたみたいです」
「それはいつ頃の話ですか?」
「一年くらい前でしょうか」
「一年!? こ、これって……凄く有力な情報じゃないですか!?」
アンジェが興奮気味に話す。
ドミニクも平静を装ってはいるが、内心興奮していた。
一年前の情報。
これまででもっとも新しい。
となれば、ギデオンとヴェロニカがまだラドム王国で働いている可能性は十分にある。
「……イリーシャ」
「何?」
「いよいよ、お父さんとお母さんに会えるかもしれないぞ」
「!」
相変わらず、表情の変化は乏しいが、それでも「両親に会えるかもしれない」という希望を前に、わずかながら綻んだ。
「そうと決まれば、次の目的地はラドム王国だな」
「また長い旅路になりそうだから、今日は早めに休みましょうか」
「「「はーい」」」
子どもたち(うちひとりは竜人とエルフのハーフ、もうひとりは妖精)にそう促し、宿の部屋へと向かうアンジェ。
一方、ドミニクは改めてセルジオに礼を告げた。
「本当にありがとうございました」
「いえいえ。あの子たちのお役に立てられたのなら本望ですよ」
ニコニコと笑いながら、セルジオは最後にそう言って、宿屋をあとにした。
その日の夜。
アンジェの提案通り、早めに夕食をとったドミニクたちは、明日からの長旅に備えて就寝することに。
「ふぅ……ちょっと食べ過ぎたかな?」
お腹を押さえつつ、ベッドへ横になると、ドアをノックする音が。
「はい?」
「ドミニク、私です」
訪れたのはアンジェだった。
ドミニクはドアを開けてアンジェを室内へと入れる。
「どうかした?」
「あぁ、えっと、いろいろと聞いておきたいことがあって」
「聞いておきたいこと?」
「もし、イリーシャの両親が見つかったら……その後はどうする?」
「えっ?」
思ってもみなかった言葉だった。
「両親が見つかったら、か……」
改めてドミニクは考える。
思えば、両親捜しに必死となっていて、自分のことは後回しになっていた。
――とはいえ、
「これまでとあまり変わらないと思うな」
「それはつまり、冒険者をしている、と?」
「そう思うよ。それ以外の生き方を知らないっていうか……」
「なら、この旅で探してみてはどうでしょう?」
アンジェからの提案に、ドミニクはハッとなる。
「今までずっとジョネスで活動してきたのに、いろんな場所でいろんな体験をしてきたじゃないですか」
「確かに、ジョネスにいたままじゃ、絶対に体験できないことだらけだったからなぁ。……うん。ちょっと考えてみるかな。これからのことを」
「それがいいですよ」
「ああ。――で、そういうアンジェはどうなんだ?」
「えっ? 私ですか?」
ドミニクから話を振られたアンジェは腕を組んで考えるが、
「……私もじっくり考えてみることにします」
「ははは、なら俺と一緒だな」
「ふふふ、ですね」
ふたりは笑い合う。
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