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【最終章①】廃界突入編
第174話 出撃前
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夜が明けた。
まだ朝霧も消えていない早朝――ダステニア城からは続々と各国の騎士たちが廃界への遠征準備のため城門前に集結していた。
「昨日も見たんだけど……やっぱり圧巻だな」
「そうね……」
颯太とアンジェリカも遠征準備を手伝うため出張ってきたが、各国の騎士たちの勇壮な姿に思わず立ち止まって見入ってしまう。
すると、
「ほう、タカミネ・ソータだけでなく竜医の女も来たか」
颯太に話しかけてきたのは少女――ではなく、
「フェイゼルタット!」
「久しいな」
ペルゼミネ竜騎士団の鎧竜フェイゼルタットであった。
「竜人族に襲われたって聞いたけど、大丈夫だったのか?」
「なかなかの手練れだったが、なんとか追い払った――だが、恐らくあの時のヤツは本気ではなかったろう」
哀れみの森でローリージンと戦ったフェイゼルタット。
相手の能力に苦戦しつつなんとか撃退したようだが、フェイゼルタット自身はその結果に納得してはいないようだった。
「おいフェイ! 俺たちを置いていくなよ!」
そこへやって来たのはさらに別の竜人族。
そっくりの顔をした双子の竜人族だ。
「ミルフォードとレアフォードも来ていたのか」
「あのまま森にいたらまた襲われるかもしれないからな。それに、妹のミルフォードは自分の能力をコントロールできるようになったんだ」
「あ」
そうだった。
病竜ミルフォードはドラゴンたちへ病をもたらす能力があり、かつてペルゼミネへ出張したのもその能力が原因だったのだが、どうやらその問題は乗り越えることができたようだ。
とはいえ、まだまだ対人及び対竜の関係構築は難しいようで、今も姉レアフォードの背に隠れて顔を見せない。
「レアフォードもミルフォードも、まだ正式にペルゼミネの竜騎士団に入ったわけではないのだが、うちのオカマ竜医が気を利かせてくれてな」
「マシューさんが」
「ああ見えてあいつは軍に顔の利く男だからな。感謝しているよ」
「そっか」
「そういえば、メアンガルドの容態はどうなんだ?」
心配そうにたずねてきたのはレアフォードだった。実は、メアの治療にレアフォードも一役を買っていたのだ。
「おかげさまで容態は安定している。――ただ、意識はまだ戻らないんだ」
「そうなのか……俺の能力でも意識まではどうしようもないんだよな」
「いや、君にはメアの傷を治してもらっただけでも感謝しているよ。あとはメアの精神力に託そう。なに、あいつはきっと戻って来るさ」
颯太はレアフォードの頭に手を乗せて「気にするな」と声をかけた。
「では、我々はそろそろ自国の騎士団と合流する。私は騎士団長のルコードと共に先陣を切る予定だ。安心してついて来い」
「頼んだぞ」
話し終えると、ちょうどマシューが3匹を呼びに来た。
「あら、ソータさんにブリギッテ」
「マシューさんも廃界へ?」
「竜医の数は多い方がいいもの。それに、私が廃界に行くのはこれが初めてじゃないの」
「え? そうなんですか?」
「現場主義なのよ。それに、うちには頼もしい竜人族がいるし」
ペルゼミネにはフェイゼルタット以外にも竜人族がいる。
その数はハルヴァにメアたちが来る前までトップであった。それだけにとどまらず、ペルゼミネでは竜人族にも軍事訓練を実施するため、能力にプラスして素の戦闘力もかなり高い。恐らく、純粋な強さではペルゼミネの方が上だろう。
「じゃあ、そろそろ行くわね」
マシューはフェイゼルタットたちを連れてペルゼミネ竜騎士団のもとへと戻って行った。それと入れ変わる形で、
「やあ、久しぶり」
今度はガドウィンのアム竜医だった。
「アム!」
「元気だった、ブリギッテ」
すっかり仲の良い友人となったアムとブリギッテは再会を喜び抱き合う。
「あなたも廃界へ?」
「そうよ。……正直、ちょっと怖さはあるのよね。特にうちの竜人族は非戦闘能力の子が多いから。もっとも力があるシフォンガルタも、海から離れては何もできないしね」
「そういえば、シフォンガルタも竜人族と戦ったんだって?」
「ええ。――ただ、港にいる人たちが避難を終えるまで守りながらの戦いだったから終始劣勢だったわね。途中で相手はどこかへ飛び去ったからあの子は無事だったけど」
「相手の能力は?」
「詳細は不明だけど……応戦しようとした騎士の剣や停泊していた船がその竜人族のもとへ吸い寄せられていったわ」
「武器や船が?」
その言葉をヒントにパッと連想したものだと、
「磁力を操る能力、か……」
「うちの竜騎士団のみんなはそう言っていたわ」
ガドウィンの竜騎士団もその結論に至ったらしい。
「そいつとも廃界で再戦するかもな」
「だとしたら、シフォンガルタは参戦できないわね。あの子の能力の発動条件は海にいることみたいだから」
海竜という名がつけられているだけはある――と、感心もしていられない。
「能力については大丈夫だ。ここへ集められている竜人族は他の竜王選戦に参加をするつもりの好戦的な同族から守るためだから」
「そう言ってもらえると助かるわ。あの子……言葉はわからないけど、陸で何もできない自分に歯痒い思いしているみたいだから」
「わかるのか、海竜の気持ちが」
「あの子とは私がハイハイしている頃からの付き合いだもの」
そう言って照れ笑いをするアム。
言葉がわからなくてもドラゴンと心を通わせる――まさに竜医の鑑だと颯太は思った。
アムが戻ったあと、颯太たちのもとへはハルヴァの竜騎士団がやってきた。
テオとルーカだ。
「出撃の準備が整いました」
「行きましょう――廃界へ」
ふたりは颯太とブリギッテが乗る馬車を指さす。
すでに馬車は準備万端。いつでも出られる状態になっていた。
「話に夢中になっていてすっかり忘れていたな」
「本当ね。準備をしてくれた御者には感謝しないと」
そんなことを言い合いながら馬車へ向かって歩いていると、
「がんばってください、ソータさん!」
「ブリギッテさんもどうかお気をつけて!」
キャロルとアンジェリカが見送りに来てくれた。
颯太とブリギッテは笑顔で手を振り、ふたりの声援に応えた。
まだ朝霧も消えていない早朝――ダステニア城からは続々と各国の騎士たちが廃界への遠征準備のため城門前に集結していた。
「昨日も見たんだけど……やっぱり圧巻だな」
「そうね……」
颯太とアンジェリカも遠征準備を手伝うため出張ってきたが、各国の騎士たちの勇壮な姿に思わず立ち止まって見入ってしまう。
すると、
「ほう、タカミネ・ソータだけでなく竜医の女も来たか」
颯太に話しかけてきたのは少女――ではなく、
「フェイゼルタット!」
「久しいな」
ペルゼミネ竜騎士団の鎧竜フェイゼルタットであった。
「竜人族に襲われたって聞いたけど、大丈夫だったのか?」
「なかなかの手練れだったが、なんとか追い払った――だが、恐らくあの時のヤツは本気ではなかったろう」
哀れみの森でローリージンと戦ったフェイゼルタット。
相手の能力に苦戦しつつなんとか撃退したようだが、フェイゼルタット自身はその結果に納得してはいないようだった。
「おいフェイ! 俺たちを置いていくなよ!」
そこへやって来たのはさらに別の竜人族。
そっくりの顔をした双子の竜人族だ。
「ミルフォードとレアフォードも来ていたのか」
「あのまま森にいたらまた襲われるかもしれないからな。それに、妹のミルフォードは自分の能力をコントロールできるようになったんだ」
「あ」
そうだった。
病竜ミルフォードはドラゴンたちへ病をもたらす能力があり、かつてペルゼミネへ出張したのもその能力が原因だったのだが、どうやらその問題は乗り越えることができたようだ。
とはいえ、まだまだ対人及び対竜の関係構築は難しいようで、今も姉レアフォードの背に隠れて顔を見せない。
「レアフォードもミルフォードも、まだ正式にペルゼミネの竜騎士団に入ったわけではないのだが、うちのオカマ竜医が気を利かせてくれてな」
「マシューさんが」
「ああ見えてあいつは軍に顔の利く男だからな。感謝しているよ」
「そっか」
「そういえば、メアンガルドの容態はどうなんだ?」
心配そうにたずねてきたのはレアフォードだった。実は、メアの治療にレアフォードも一役を買っていたのだ。
「おかげさまで容態は安定している。――ただ、意識はまだ戻らないんだ」
「そうなのか……俺の能力でも意識まではどうしようもないんだよな」
「いや、君にはメアの傷を治してもらっただけでも感謝しているよ。あとはメアの精神力に託そう。なに、あいつはきっと戻って来るさ」
颯太はレアフォードの頭に手を乗せて「気にするな」と声をかけた。
「では、我々はそろそろ自国の騎士団と合流する。私は騎士団長のルコードと共に先陣を切る予定だ。安心してついて来い」
「頼んだぞ」
話し終えると、ちょうどマシューが3匹を呼びに来た。
「あら、ソータさんにブリギッテ」
「マシューさんも廃界へ?」
「竜医の数は多い方がいいもの。それに、私が廃界に行くのはこれが初めてじゃないの」
「え? そうなんですか?」
「現場主義なのよ。それに、うちには頼もしい竜人族がいるし」
ペルゼミネにはフェイゼルタット以外にも竜人族がいる。
その数はハルヴァにメアたちが来る前までトップであった。それだけにとどまらず、ペルゼミネでは竜人族にも軍事訓練を実施するため、能力にプラスして素の戦闘力もかなり高い。恐らく、純粋な強さではペルゼミネの方が上だろう。
「じゃあ、そろそろ行くわね」
マシューはフェイゼルタットたちを連れてペルゼミネ竜騎士団のもとへと戻って行った。それと入れ変わる形で、
「やあ、久しぶり」
今度はガドウィンのアム竜医だった。
「アム!」
「元気だった、ブリギッテ」
すっかり仲の良い友人となったアムとブリギッテは再会を喜び抱き合う。
「あなたも廃界へ?」
「そうよ。……正直、ちょっと怖さはあるのよね。特にうちの竜人族は非戦闘能力の子が多いから。もっとも力があるシフォンガルタも、海から離れては何もできないしね」
「そういえば、シフォンガルタも竜人族と戦ったんだって?」
「ええ。――ただ、港にいる人たちが避難を終えるまで守りながらの戦いだったから終始劣勢だったわね。途中で相手はどこかへ飛び去ったからあの子は無事だったけど」
「相手の能力は?」
「詳細は不明だけど……応戦しようとした騎士の剣や停泊していた船がその竜人族のもとへ吸い寄せられていったわ」
「武器や船が?」
その言葉をヒントにパッと連想したものだと、
「磁力を操る能力、か……」
「うちの竜騎士団のみんなはそう言っていたわ」
ガドウィンの竜騎士団もその結論に至ったらしい。
「そいつとも廃界で再戦するかもな」
「だとしたら、シフォンガルタは参戦できないわね。あの子の能力の発動条件は海にいることみたいだから」
海竜という名がつけられているだけはある――と、感心もしていられない。
「能力については大丈夫だ。ここへ集められている竜人族は他の竜王選戦に参加をするつもりの好戦的な同族から守るためだから」
「そう言ってもらえると助かるわ。あの子……言葉はわからないけど、陸で何もできない自分に歯痒い思いしているみたいだから」
「わかるのか、海竜の気持ちが」
「あの子とは私がハイハイしている頃からの付き合いだもの」
そう言って照れ笑いをするアム。
言葉がわからなくてもドラゴンと心を通わせる――まさに竜医の鑑だと颯太は思った。
アムが戻ったあと、颯太たちのもとへはハルヴァの竜騎士団がやってきた。
テオとルーカだ。
「出撃の準備が整いました」
「行きましょう――廃界へ」
ふたりは颯太とブリギッテが乗る馬車を指さす。
すでに馬車は準備万端。いつでも出られる状態になっていた。
「話に夢中になっていてすっかり忘れていたな」
「本当ね。準備をしてくれた御者には感謝しないと」
そんなことを言い合いながら馬車へ向かって歩いていると、
「がんばってください、ソータさん!」
「ブリギッテさんもどうかお気をつけて!」
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