93 / 246
レイノアの亡霊編
第113話 合流
しおりを挟む
「止まれ」
獣人族たちの妨害を突破し、旧レイノア王都へと入り込んだハドリーたちは、深い森の中で一度その進軍を止めた。
「間もなく旧レイノア王都だ。ここから先はより慎重に進んでいくぞ」
「「「「「はっ!」」」」」
先ほどの妨害を仕組んだのが禁竜教か外交局か――いずれにせよ、ハドリーは今の自分に課せられている「敵情視察」という任務を最優先でこなすため、このまま旧レイノア王都へと進む道を選択した。
本音を言えば、先ほどの妨害は禁竜教のものであってほしい。
なぜなら、あれが外交局から送り込まれた刺客だとすると、この先禁竜教、そして先ほどの獣人族たちと合わせて三つ巴の争いとなる。その中で、禁竜教と外交局の敵は自分たちで一致している――そうなると、一度にふたつの勢力を相手にこの少ない騎士で戦わなくてはいけなくなるからだ。
その懸念にはシュードも気づいていた。
「ハドリー分団長……」
「わかっている。――だが、退くわけにはいかんぞ」
「承知しております」
本当は、もっと聞き出したいことがあった。しかし、ハドリーの鬼気迫る表情を目の当たりにして、シュードは口をつぐんだ。
「あの、分団長――」
改めて、シュードがハドリーに自らの意志を告げようとした時、遠くの方から聞こえてくる足音に気づき、そちらの方角へ首を振る。当然、ハドリーも近づく何者かの気配を感じ取ってそちらに目を向けた。
ついには、リンスウッド分団のメンバー全員が一点を見つめている。
呑み込まれそうな夜の闇の彼方からやって来たのは、
「ハドリーさん!」
ケルドの背に乗った颯太だった。
「颯太か!? なぜここに来た!?」
思いもよらぬ人物の登場に、その場にいた全員は唖然とする。
「おまえはガドウィンにいろと言ったろ」
大声を出して敵に居場所がバレるかもしれないと今さらながら小声になって言う。
「どうしても伝えたいことがあって来ました。……みんなが王都へ乗り込む前に追いつけて本当によかった」
心底安堵したように、その場へしゃがみ込む颯太を見て、只事ではないと全員が悟った。
「一体何があったんだ?」
「それが――」
颯太は、カレンが王都から外交局によって監禁されていたアイザックを連れ出したこと、そのアイザックからもたらされた情報の中には、外交局が王国議会の中で明かさなかった、敵側に魔族がいることなどを告げた。
「敵に魔族だと……」
何も知らないまま王都へ乗り込んでいたら――そう思うと、分団メンバーたちの背筋に冷たいものが走る。
戦闘を仕掛けるために行くわけではないが、こちらの偵察が相手にバレた場合、その追手を振り切ろうにも魔族相手ではそれも望み薄になる。
「撤退も視野に入れるべきか……」
魔族に加え、もし先ほど襲って来た獣人族たちまでもが禁竜教に加担しているとなったらいよいよ勝ち目がなくなってくる。
だからと言って、
「……手ぶらで帰るわけにはいかん」
「でも、アイザックの内部告発があれば――」
「……それだけではまだ足りない」
ブロドリックは自分を信頼してここに送り込んだのだ。その期待に応えられず、ノコノコとハルヴァへとは帰れない。それに、何も収穫がないのでは、外交局との間に生まれた関係性をひっくり返すことは不可能だ。
そもそも、外交局がひた隠しにしている「真実」を表沙汰にしない限り、あのスウィーニーを出し抜くことはできないだろう。
「アイザックは今どうしている?」
「ガドウィンの宿屋でカレンたちと一緒にいます」
「そうか……それならば、外交局もむやみに手は出さないな。居場所が判明したら、ガドウィンの外交局を通して身柄の受け渡しを要求してくるだろうが、それもすぐに応対することはできないはず――時間稼ぎにはなるな」
国防局にとって、内部情報を知るアイザックは重要な証人だ。
そう簡単に手放すわけにはいかない。
「そういえば、ソータ」
「はい?」
「その剣はどうした?」
「これですか?」
ハドリーが興味を示したのは颯太が腰に装着した剣であった。
「この装飾……ガドウィンの伝統工芸だな」
「リゴ族長からいただいた物です。……正直、使いこなせるかわかりませんけど」
「いや、こいつは――古くからガドウィンに伝わる風習で、信頼の証しに渡すものだ」
「え?」
それは初耳だし、意外であった。
「きっと、族長は娘のアムからおまえのペルゼミネでの活躍を聞いたのだろう。それで、激励の意味も込めて、おまえにこの剣を渡したに違いない」
「族長が……」
そこまで評価してくれていたとは、と感動に打ち震える颯太。
と、ハドリーは颯太が背負っているリュックに目をやる。
「話は変わるが――ソータ、それには何が入っているんだ?」
「え?」
リュックを指さすハドリー。
なぜそんなことをたずねたかと言えば――不自然なほど颯太の背負うリュックがもぞもぞと動いていたからである。
「え? ええ!?」
ケルドに乗っている時は震動が凄まじかったので気づかず、今こうして第三者に指摘されてようやく背中に違和感を覚えた。
慌ててリュックを下ろして中を確認すると、
「クアッ」
「!? トリストン!?」
ペルゼミネのサンドバル・ファームでもらったドラゴンのトリストンが入っていた。
「おまえまさか……勝手に入り込んだのか!?」
「クワッ!」
そうだ、と言わんばかりに元気よく返事をする。ニコニコしているその笑顔は愛くるしいのだが、今は愛でている場合じゃない。
「貴重な情報に感謝するぞ、ソータ」
「ハドリーさん……まさか王都へ?」
「行くに決まっている。最初から魔族がいるとわかっていたら、対応のパターンはいくつか想定できる。それだけでも成功率はかなり変わってくるからな。あとは俺たちに任せて、おまえはトリストンを連れてガドウィンへ戻れ」
「……わかりました。でも、ハドリーさん」
「なんだ?」
「無茶はしないでくださいよ。奥さんだっているんだし……それに、キャロルだってハドリーさんがいなくなったら悲しみます」
「わかっているさ。――ありがとう、ソータ」
わかっている。
ハドリーはたしかにそう答えたが、なぜだか一切信用できる気がしない。
命を賭して、ハルヴァのために戦おうとする男の背中――颯太には、ハドリーの後姿そう見えて仕方がなかった。
仕切り直して、ハドリーが騎士たちを連れて進もうとすると、
「!?」
初めにその気配を感じ取ったのはイリウスだった。
「やべぇぞ、ソータ」
「イリウス?」
「うん? イリウスが何か言ったのか?」
真顔で辺りを見回すイリウス。明らかに様子がおかしい。さらに、
「! まずいわ!」
リートも気づいたようだ。
「ソータ! とっとと出発するようハドリーに伝えろ! このままじゃ敵に囲まれるぞ!」
「! は、ハドリーさん! 敵が来ます! すぐにここから離れてください!」
「なんだと!?」
イリウスが捉えた気配を告げた颯太は、自分もすぐにガドウィンへ戻ろうとケルドの背に乗るが――時すでに遅し。
「いよう、ハドリー分団長殿」
夜の闇を斬り裂くように現れたその人物は、
「おまえは……配達人のダヴィドか?」
「その通り。ただ、配達人というのは世を忍ぶ仮の姿がですがね」
「……半ば外交局専属となっているおまえがここにいるということは……獣人族たちをここへ送り込んでいるのは――外交局だな!?」
「あ~? なんのことかさっぱりだな」
とぼけるダヴィド。
だが、
ザッザッザッザッザ――
茂みから姿を現したダヴィドの部下たち――その数はおよそ30人。
颯太たちは、いつの間にか獣人族に囲まれていた。
「くっ!? こんなにいやがったのか!?」
「ここまでの接近に気づかないなんて!?」
経験の長いイリウスとリートでさえ、その気配を読めなかったようだ。
「あんたらはぶっ殺す相手として依頼されてはいないが、ここで始末しておかないと後々厄介なことになりそうだした。……死んでもらうぜ」
ダヴィドは剣を抜く。
それに合わせて、大勢の部下たちも武器を手にして構える。
「ふん。わざわざ出てきてくれるとはな。黒幕を探す手間が省けたぜ」
事態としては最悪の三つ巴の可能性有り――それでも、ハドリーたちは怯まない。
そして、
「ソータ」
「は、はい」
半分放心状態だった颯太に、ハドリーが言い放つ。
「よく聞いてくれ――」
獣人族たちの妨害を突破し、旧レイノア王都へと入り込んだハドリーたちは、深い森の中で一度その進軍を止めた。
「間もなく旧レイノア王都だ。ここから先はより慎重に進んでいくぞ」
「「「「「はっ!」」」」」
先ほどの妨害を仕組んだのが禁竜教か外交局か――いずれにせよ、ハドリーは今の自分に課せられている「敵情視察」という任務を最優先でこなすため、このまま旧レイノア王都へと進む道を選択した。
本音を言えば、先ほどの妨害は禁竜教のものであってほしい。
なぜなら、あれが外交局から送り込まれた刺客だとすると、この先禁竜教、そして先ほどの獣人族たちと合わせて三つ巴の争いとなる。その中で、禁竜教と外交局の敵は自分たちで一致している――そうなると、一度にふたつの勢力を相手にこの少ない騎士で戦わなくてはいけなくなるからだ。
その懸念にはシュードも気づいていた。
「ハドリー分団長……」
「わかっている。――だが、退くわけにはいかんぞ」
「承知しております」
本当は、もっと聞き出したいことがあった。しかし、ハドリーの鬼気迫る表情を目の当たりにして、シュードは口をつぐんだ。
「あの、分団長――」
改めて、シュードがハドリーに自らの意志を告げようとした時、遠くの方から聞こえてくる足音に気づき、そちらの方角へ首を振る。当然、ハドリーも近づく何者かの気配を感じ取ってそちらに目を向けた。
ついには、リンスウッド分団のメンバー全員が一点を見つめている。
呑み込まれそうな夜の闇の彼方からやって来たのは、
「ハドリーさん!」
ケルドの背に乗った颯太だった。
「颯太か!? なぜここに来た!?」
思いもよらぬ人物の登場に、その場にいた全員は唖然とする。
「おまえはガドウィンにいろと言ったろ」
大声を出して敵に居場所がバレるかもしれないと今さらながら小声になって言う。
「どうしても伝えたいことがあって来ました。……みんなが王都へ乗り込む前に追いつけて本当によかった」
心底安堵したように、その場へしゃがみ込む颯太を見て、只事ではないと全員が悟った。
「一体何があったんだ?」
「それが――」
颯太は、カレンが王都から外交局によって監禁されていたアイザックを連れ出したこと、そのアイザックからもたらされた情報の中には、外交局が王国議会の中で明かさなかった、敵側に魔族がいることなどを告げた。
「敵に魔族だと……」
何も知らないまま王都へ乗り込んでいたら――そう思うと、分団メンバーたちの背筋に冷たいものが走る。
戦闘を仕掛けるために行くわけではないが、こちらの偵察が相手にバレた場合、その追手を振り切ろうにも魔族相手ではそれも望み薄になる。
「撤退も視野に入れるべきか……」
魔族に加え、もし先ほど襲って来た獣人族たちまでもが禁竜教に加担しているとなったらいよいよ勝ち目がなくなってくる。
だからと言って、
「……手ぶらで帰るわけにはいかん」
「でも、アイザックの内部告発があれば――」
「……それだけではまだ足りない」
ブロドリックは自分を信頼してここに送り込んだのだ。その期待に応えられず、ノコノコとハルヴァへとは帰れない。それに、何も収穫がないのでは、外交局との間に生まれた関係性をひっくり返すことは不可能だ。
そもそも、外交局がひた隠しにしている「真実」を表沙汰にしない限り、あのスウィーニーを出し抜くことはできないだろう。
「アイザックは今どうしている?」
「ガドウィンの宿屋でカレンたちと一緒にいます」
「そうか……それならば、外交局もむやみに手は出さないな。居場所が判明したら、ガドウィンの外交局を通して身柄の受け渡しを要求してくるだろうが、それもすぐに応対することはできないはず――時間稼ぎにはなるな」
国防局にとって、内部情報を知るアイザックは重要な証人だ。
そう簡単に手放すわけにはいかない。
「そういえば、ソータ」
「はい?」
「その剣はどうした?」
「これですか?」
ハドリーが興味を示したのは颯太が腰に装着した剣であった。
「この装飾……ガドウィンの伝統工芸だな」
「リゴ族長からいただいた物です。……正直、使いこなせるかわかりませんけど」
「いや、こいつは――古くからガドウィンに伝わる風習で、信頼の証しに渡すものだ」
「え?」
それは初耳だし、意外であった。
「きっと、族長は娘のアムからおまえのペルゼミネでの活躍を聞いたのだろう。それで、激励の意味も込めて、おまえにこの剣を渡したに違いない」
「族長が……」
そこまで評価してくれていたとは、と感動に打ち震える颯太。
と、ハドリーは颯太が背負っているリュックに目をやる。
「話は変わるが――ソータ、それには何が入っているんだ?」
「え?」
リュックを指さすハドリー。
なぜそんなことをたずねたかと言えば――不自然なほど颯太の背負うリュックがもぞもぞと動いていたからである。
「え? ええ!?」
ケルドに乗っている時は震動が凄まじかったので気づかず、今こうして第三者に指摘されてようやく背中に違和感を覚えた。
慌ててリュックを下ろして中を確認すると、
「クアッ」
「!? トリストン!?」
ペルゼミネのサンドバル・ファームでもらったドラゴンのトリストンが入っていた。
「おまえまさか……勝手に入り込んだのか!?」
「クワッ!」
そうだ、と言わんばかりに元気よく返事をする。ニコニコしているその笑顔は愛くるしいのだが、今は愛でている場合じゃない。
「貴重な情報に感謝するぞ、ソータ」
「ハドリーさん……まさか王都へ?」
「行くに決まっている。最初から魔族がいるとわかっていたら、対応のパターンはいくつか想定できる。それだけでも成功率はかなり変わってくるからな。あとは俺たちに任せて、おまえはトリストンを連れてガドウィンへ戻れ」
「……わかりました。でも、ハドリーさん」
「なんだ?」
「無茶はしないでくださいよ。奥さんだっているんだし……それに、キャロルだってハドリーさんがいなくなったら悲しみます」
「わかっているさ。――ありがとう、ソータ」
わかっている。
ハドリーはたしかにそう答えたが、なぜだか一切信用できる気がしない。
命を賭して、ハルヴァのために戦おうとする男の背中――颯太には、ハドリーの後姿そう見えて仕方がなかった。
仕切り直して、ハドリーが騎士たちを連れて進もうとすると、
「!?」
初めにその気配を感じ取ったのはイリウスだった。
「やべぇぞ、ソータ」
「イリウス?」
「うん? イリウスが何か言ったのか?」
真顔で辺りを見回すイリウス。明らかに様子がおかしい。さらに、
「! まずいわ!」
リートも気づいたようだ。
「ソータ! とっとと出発するようハドリーに伝えろ! このままじゃ敵に囲まれるぞ!」
「! は、ハドリーさん! 敵が来ます! すぐにここから離れてください!」
「なんだと!?」
イリウスが捉えた気配を告げた颯太は、自分もすぐにガドウィンへ戻ろうとケルドの背に乗るが――時すでに遅し。
「いよう、ハドリー分団長殿」
夜の闇を斬り裂くように現れたその人物は、
「おまえは……配達人のダヴィドか?」
「その通り。ただ、配達人というのは世を忍ぶ仮の姿がですがね」
「……半ば外交局専属となっているおまえがここにいるということは……獣人族たちをここへ送り込んでいるのは――外交局だな!?」
「あ~? なんのことかさっぱりだな」
とぼけるダヴィド。
だが、
ザッザッザッザッザ――
茂みから姿を現したダヴィドの部下たち――その数はおよそ30人。
颯太たちは、いつの間にか獣人族に囲まれていた。
「くっ!? こんなにいやがったのか!?」
「ここまでの接近に気づかないなんて!?」
経験の長いイリウスとリートでさえ、その気配を読めなかったようだ。
「あんたらはぶっ殺す相手として依頼されてはいないが、ここで始末しておかないと後々厄介なことになりそうだした。……死んでもらうぜ」
ダヴィドは剣を抜く。
それに合わせて、大勢の部下たちも武器を手にして構える。
「ふん。わざわざ出てきてくれるとはな。黒幕を探す手間が省けたぜ」
事態としては最悪の三つ巴の可能性有り――それでも、ハドリーたちは怯まない。
そして、
「ソータ」
「は、はい」
半分放心状態だった颯太に、ハドリーが言い放つ。
「よく聞いてくれ――」
0
お気に入りに追加
4,469
あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。