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2巻
2-3
しおりを挟む「君とキャロルは昔の知り合いなのか?」
「ええ。幼い頃、わたくしはよくこのリンスウッド・ファームに来ていましたの」
「そ、そうなのか?」
「キャロルの父親であるフレデリックさんは、偏屈者で知られるわたくしの父が認めた数少ない人物の一人……そのこともあってか、父はよくわたくしを連れてここを訪れていましたの。わたくしが十歳の時にダステニアへ留学してからは会う機会がなくなってしまいましたが」
「へぇ、そんな関係だったのか」
「フレデリックさんと奥様が病で亡くなったという訃報を受け取ったあと、牧場の経営がうまくいっていないと耳にして心配していましたが……優秀な人材を見つけたようでひと安心ですわね」
颯太とアンジェリカが何やらコソコソと話している様子が気に入らないのか、キャロルの二人を見る目つきは険しい。
「……ダステニアでの留学期間は終わったんですか?」
ジト目でたずねたキャロルに、アンジェリカはさらりと答える。
「ええ。近々ドラゴン生態学の修士論文の発表が控えているため一旦戻りますが、それが終わり次第、完全にハルヴァへ帰ってくる予定ですわ。在学中には竜医の資格も取得しましたの」
「そ、それは凄いな……というか、わざわざ外国で勉強するのか」
アンジェリカの秀才ぶりに驚く颯太。
「ダステニアは医療大国って呼ばれるくらい医学のお勉強に力を入れている国なんだよ」
その時、いつの間にか颯太の背後に戻っていたイリウスが補足した。何気に、この世界の情報に詳しい。
ようやく事情を理解したキャロルが、ゆっくりとつぶやく。
「そ、それじゃあ……マーズナーの新オーナーは――」
「わたくしが正統後継者として務めますわ」
高らかに宣言するアンジェリカ。
一方、その発言を聞いたキャロルはなんとも言えない表情を浮かべる。
「アンジェリカお姉――アンジェリカさんがマーズナーの新しいオーナー……」
「別に呼び方はお姉ちゃんでもよろしいのに」
「そ、そういうわけには……なんだか子どもっぽいし……」
歯切れ悪く答えるキャロル。幼い頃から知っているアンジェリカが同業者になったことに対して、複雑な心境のようだ。
「さて、あいさつはこれくらいにして、本題に入りましょうか」
流れを変えるため、パン、と手を叩いてアンジェリカがそう告げた。その言葉に、颯太もハッとなって本来の目的を思い出す。
「そうだ。マーズナー・ファームへの移動について話し合うんだったな」
「ま、マーズナーへの移動? どういうことですか、ソータさん」
状況を理解していないキャロルが颯太に詰め寄った。
颯太はキャロルを落ち着かせつつ、話の続きは家で仕切り直そうと提案する。
キャロルとアンジェリカが頷いたので、ひとまず屋内に移動することになった。
家に入るなり、キャロルが颯太とアンジェリカを問い詰める。
「で、さっきの話はどういうことなんですか?」
「まったく、お茶も出さないで……気が早すぎですわよ?」
キャロルの剣幕など意に介さず、アンジェリカは一緒に連れてきたメイド衆に向かって指をパチンと鳴らした。
すると、一人のメイドがどこからともなく陶器に似た材質のお洒落なティーポットを取り出し、これまた洒落た絵柄のティーカップに赤茶色の液体を注ぐ。紅茶のようなものだろうか。
「質問に答えてよ、お姉ちゃん!」
やや幼い口調で言うキャロルに、アンジェリカは澄まし顔で答える。
「あら、昔の調子が戻ってきたみたいね。そうやって怒っているのを見ると、あの時のことを思い出しますわ……そう、あれはまだあなたが六歳の時。夜中にトイレへ行けないからと寝ているわたくしを強引に起こした挙句――」
「わーっ! わーっ!」
唐突な暴露話を阻止すべく、キャロルがアンジェリカの口を塞ごうとした。しかしアンジェリカはひらりとかわして話を続行する。姉妹のような微笑ましいやりとりだが、このままでは埒が明かない。
颯太は大きな声を出して二人の話を遮る。
「う、うん! とりあえず話を戻していいかな?」
「よろしくてよ」
ひと通りキャロルをイジり終えたアンジェリカは、満足したように着席。一方、キャロルは恥ずかしい話を完全には阻止できず、涙目で着席。
「えっと……一から説明すると――」
颯太はハルヴァ城でジェイクから言われたことをキャロルに説明した。
連続ドラゴン失踪事件が発生したこと。
その事件にブランドン・ピースレイクに入れ知恵したとされるフェリガンという男が絡んでいる可能性があること。
そして、事件が解決するまで、竜騎士団が護衛をしやすいよう、ドラゴンを含むリンスウッド・ファームの関係者――颯太とキャロルを一時的にマーズナー・ファームへ避難させるということ。
それらを事細かに伝えた。
マーズナーへ身を寄せるという案を竜騎士団に持ちかけたのが、アンジェリカであることも告げておく。
「そ、そんなことが……」
話を聞き終え、呆然としたキャロルがそうつぶやいた。
マーズナーへの移動より、国内で起きている連続ドラゴン失踪事件の方がキャロルにとってショックだったようだ。
「とにかく、万が一のためにあなた方は我がマーズナー・ファームで保護させていただきますわ」
お茶を飲み干したアンジェリカが立ち上がって言った。
颯太はまだ事態を処理しきれないキャロルの肩に手を添えて、優しく話しかける。
「さあ、準備をしよう。大丈夫、ドラゴン失踪の原因が判明したら、すぐ戻ってこられるさ」
「ソータさん……」
颯太の言葉を受け、キャロルの表情がやわらぐ。
「…………」
アンジェリカは口を挟むわけでもなく、颯太とキャロルの会話を静かに眺めていた。
「アンジェリカ、すぐに支度を整えるから、ちょっと待ってもらえないか。メアたちにも事情を説明してくるから」
颯太が言うと、アンジェリカは頷いて椅子に座り直す。
「でしたら、ここでもう一杯お茶をいただいていますわ」
再び指を鳴らしてメイドにお茶を注がせるアンジェリカを横目に、颯太とキャロルは一時的な引っ越しに向けて準備を始めるのだった。
◆ ◆ ◆
颯太たちが支度を整え終える頃には、夕暮れになっていた。
用意している最中、颯太はメアとノエルに非常事態に備えてマーズナー・ファームへ一時的に移住することになった件について説明しておく。
ノエルとメアは寂しげな顔を見せたが、それは一瞬のこと。
「ドラゴンが失踪しているのなら、仕方がないですよね……」
「事件の犯人について見当はついているのか?」
「すまないがわからないんだ」
「ならば、我々も解決へ協力を惜しまない」
「了解だ。悪いな、こんなことになっちゃって」
颯太が頭を下げると、ノエルとメアはそれぞれの言葉で彼を励ます。
「ソータさんが謝ることじゃないですよ」
「そうだ。謝罪なら、こんな余計なトラブルを持ち込んだ犯人にしてもらわないとな」
二匹は不満ひとつ言わずに理解を示してくれた。
聞き分けのいい子たちで本当に助かると、颯太は心の中でお礼を言う。なぜ口に出さないかというと、「……我らを子ども扱いしていないか?」とメアに睨まれるからである。
その後、一同は移動のために牧場前に集まった。
リンスウッド・ファーム関係者のうち、キャロルはアンジェリカと一緒の馬車へ乗り込み、颯太はイリウスの背に乗って移動を開始。メアとノエルはドラゴン形態となって上空を舞っていた。
「まさかマーズナーの家に厄介となるとはねぇ」
道中、イリウスがため息交じりに言う。
ミラルダ・マーズナーと面識があるらしいイリウスは「あの偏屈親父のところか……」と露骨に嫌そうな顔をしたあと、「娘は素直だといいけどな」と苦笑いを浮かべていた。
「それにしても、結構距離があるんだな」
「あの小高い丘を越えたら目的地はすぐだぜ……ところで、その連続ドラゴン失踪事件ってヤツは解決しそうなのか?」
同じドラゴンであるイリウスとしては、やはりそこは気になる点なのだろう。
「どうだろうな。一応、俺も調査に協力するつもりではいるけど」
「それなら問題ないんじゃねぇか。現場を目撃しているドラゴンもいるだろうし、そいつから情報を聞き出せばいい」
「そうだな……連続失踪事件について、また何かあったら俺に連絡が来ることになっている。それまではマーズナーで待機だ」
「……まあ、たしかにあそこなら安全か」
イリウスと会話をしているうちに、話に出てきた丘を越えて柵に囲まれたマーズナー・ファームの敷地が見えてくる。
「ひ、広いな」
星が瞬き始めた夕暮れの空の下で、マーズナー・ファームの圧倒的な広さを目にした颯太は、開いた口が塞がらなかった。
敷地内に足を踏み入れ、颯太はさらに驚く。
リンスウッド・ファームも十分広いと感じていたが、マーズナー・ファームはその比ではない。緑色のカーペットが敷き詰められたかのような広い草原では、多数の小柄なドラゴンたちがメイドたちに連れられて竜舎へと戻っていく光景が見えた。
もっと衝撃を与えたのが、住居として使用していると思われるお屋敷の外観だ。国内最大手牧場の名に恥じないその豪勢さに、颯太はいよいよ思考が完全停止した。
「おい、早く行こうぜ」
「あ、ああ……」
イリウスに声をかけられて脳が再始動。先を進むアンジェリカたちを乗せた馬車を追い、大きな屋敷を目指す。
途中、武装したハルヴァ竜騎士団所属の兵と何度かすれ違った。あちこちに配備されている彼らが、颯太たちの身の安全を守るガードマンであるようだ。
豪勢な屋敷の門前にたどり着くと、すでに馬車から降りたキャロルとアンジェリカ、そして再び人間形態になったメアとノエルが颯太とイリウスを待っていた。
「遅かったですわね」
「失踪事件の犯人に襲われたかと思って心配していたんですよ!」
「安心するがいい、キャロルよ。ソータを襲うような不届き者がいたならば、我の吐息ですぐさま氷漬けにしてやる」
「メア……私たちの言葉はキャロルにわかりませんよ?」
アンジェリカ、キャロル、メア、ノエルの順で、二人と二匹がそれぞれ違った反応を見せる。
とりあえず、颯太はマーズナー・ファームの規模の大きさに感心して遅れてしまったと軽く謝罪しておく。そのあと、颯太たちはマーズナーの屋敷へ向かって歩きだした。
なお、イリウスには専用の竜舎が用意されているらしく、メイドたちによって別の場所に案内されることに。
イリウスは連行される直前、二匹の竜人族に向かって悔しそうに声をかける。
「メア! ノエル! おまえたちも竜舎で寝ろよ!」
「我らはこの姿のままでいい。ベッドで寝たいからな」
「私もです」
「ちくしょう! 俺も一度でいいからベッドで寝てみてぇ!」
イリウスの虚しい叫びが響き渡った。キャロルとアンジェリカはその様子を心配しているようだったが、颯太から理由を聞くと二人とも「はあ」と呆れた声を出す。
「では、気を取り直して参りましょうか」
アンジェリカの案内で颯太、キャロル、メア、ノエルはマーズナーの屋敷の中へ。
「「「おかえりなさいませ、アンジェリカ様」」」
すると、複数のメイドさんがお迎えしてくれた。
ハルヴァ城にいるメイドさんとは服装が若干異なり、こちらは臙脂色がベースのワンピースに白のエプロンを合わせた格好になっている。
「来客用の部屋の準備はできていますわね?」
「はい。いつでも大丈夫です」
アンジェリカの問いかけに、一番近くにいたポニーテールのメイドさんが答える。
「では、早速その部屋に行きましょう。あなたたちはお茶の用意をお願い」
「「「かしこまりました」」」
息がピッタリと合った返事を残して、メイドさんたちはお茶の準備に取り掛かる。
「こ、こんなにメイドさんがいるのか」
「彼女たちは牧場の職員も兼ねていますのよ」
颯太が素直な感想を漏らすと、アンジェリカはそう補足を加えた。
万能なメイドさんだと感心しつつ、一階にある用意された部屋へ向かう。
「さあ、遠慮なさらず寛いでください。失踪事件が解決するまでの間、ここがあなた方の家となるのですから」
そうは言うが、と颯太は戸惑いの色を隠せない。
部屋の質はリンスウッド・ファームを遥かに凌駕している。それどころか、地球の一流ホテルのスイートルームと見まがうような豪華さであった。あらゆる感性が庶民レベルの颯太にとっては、かえって落ち着けない。
続いて、アンジェリカは颯太たちの客室を案内する。
「ここはキャロルと竜人族用の部屋で、あなたの部屋はすぐ隣に用意してあります」
「あ、ああ。ありがとう」
「それと、もうしばらくすると夕食ができるそうですわ」
「夕食……もうそんな時間だったな」
「準備が整い次第、こちらから声をかけますので、それまではゆっくりと体を休めてください」
至れり尽くせりの対応に、颯太とキャロルは頭を下げて礼を言う。
「何から何まですまないな」
「ありがとう、アンジェリカお姉ちゃん」
「お礼を言われるほどのことでもありませんわ」
口ではそう言いつつも、縦ロールの先を指でいじったり、目線をあちこちに動かしたりと嬉しそうだった。
アンジェリカが部屋を出たあと、物珍しげに室内を見て回るキャロルとメアとノエルを眺めながら、颯太はソファに座って考えをまとめる。
ひとまずここにいれば安全だ。屋敷内には大勢のメイドさんもいるし、周辺は竜騎士団で固められている。そう易々と突破はできないだろう。仮にできたとしても、こちらにはメアとノエルという切り札がいる。それに加えて、アンジェリカによるとこの牧場には以前からハルヴァに味方する竜人族もいるというから心強い。
とはいえ、颯太の気分はまだ少し沈み気味だった。
その理由は、ドラゴンたちがいなくなった原因が不明なままであること。人間への協力に嫌気がさして逃げ出したにしては、短期間のうちにいなくなる数が多い。かといって何者かが強引に連れ出したとも考えにくい。今のところ家出説よりは可能性は高いが、そもそも行方不明になっているドラゴンの体長はイリウスとほぼ同じだという。それほど巨体のドラゴンを短時間で外へ運び出すのは至難の業だ。
一体……ドラゴンたちに何が起きたのか。
さまざまな思考が脳内を駆け巡り、うまくまとめられない。
今夜は眠れるかなと、はしゃぐキャロルたちを見ながら、颯太は大きく息を吐いたのだった。
◆ ◆ ◆
颯太たちがマーズナー・ファームに到着したのとほぼ同時刻。
「一体……ここで何が起きたっていうんだ」
ハルヴァ竜騎士団リンスウッド分団を指揮するハドリー・リンスウッドは困り果てていた。
王国内のドラゴン育成牧場で起きた連続失踪事件。その真相を確かめるため、複数の分団が朝早くから各地に派遣されていた。
ハドリーが調査を担当するのはレインズ・ファームという中規模の牧場であり、すでに竜騎士たちはそれぞれの持ち場につき、警備に当たっている。
ハドリーは行方不明となったドラゴンが暮らしていた竜舎近辺を中心に、半日かけて異常がないか調査を行ったが、特にこれといって手がかりは見つからなかった。
ふと、ハドリーが視線を巡らすと、そこにはブリギッテ・サウアーズの姿がある。念のために竜医である彼女にも同行してもらったのだ。
牧場からドラゴンがいなくなるという単発的な事件は、多くはないものの過去にいくつかの報告例が存在している。その際も失踪の原因は定かでなかったため、防止策が確立されているわけでもなく、こうした案件については大体の場合がドラゴンの気まぐれか、嫌気がさしての逃亡という結論で処理されることが大半だった。
だが、今回は少々様相が異なる。
立て続けに六匹のドラゴンが行方不明となった。
これはとても見過ごせる数ではない。
それに、タイミングも悪かった。
「舞踏会を間近に控えての事件……引っかかるな」
二年に一度行われるハルヴァ舞踏会。
各国の国王や要人たちが集うその会場は常に厳戒態勢が敷かれ、あらゆる事態に備えて万全の態勢で開催される。
その舞踏会を三週間後に控えるこの時期に、連続ドラゴン失踪事件が発生。事件の真相も気になるところではあるが、目下の不安要素は舞踏会当日の警備態勢である。
これで打ち止めならまだなんとかならないでもないが、これ以上失踪が続くと例年通りの数で城を警備することは難しくなる。牧場を警護する人員を増やさざるを得ないからだ。
ただ、だからと言って各牧場にいるすべてのドラゴンを一ヵ所に集めることは困難なため、各牧場に竜騎士団を派遣して失踪を未然に防ぐしか対応策がないのだった。
「ブリギッテ、そっちは何かわかったか?」
先ほどからなぜか難しい顔で手元のハンカチを見つめている竜医のブリギッテに、ハドリーがたずねる。
「争った形跡はないようだし……こりゃ冗談抜きにしてただの脱走ってオチかもしれないな」
「私は違うと思います」
ハドリーが願望の混じった推測を述べたが、ブリギッテは否定した。その理由は彼女の手にしているハンカチにある。
「違う、というのは?」
「牧場の柵にまだ新しい血痕がわずかですが付着していました。検査液を使って調べてみましたが、間違いなくドラゴンの血です」
「何っ!」
牧場の柵に新しい血が付着していたという事実に、ハドリーは驚愕の声を上げた。
「だが、牧場内に争った跡はなかったぞ?」
「そもそも争える状況ではなかったのでは? ……たとえば、圧倒的な力でねじ伏せられたとか」
「圧倒的な力……まさか!」
ハドリーにはその「圧倒的な力」を持つ存在に心当たりがある。そして、それはブリギッテも同じのようだ。
「決定的な証拠がない以上、憶測の域を出ませんが……一連の連続失踪事件には竜人族が絡んでいる可能性があります」
ブリギッテが静かに告げた。
「なんてこった。よし、もう一度周辺を入念に調べよう。見落としがあったかもしれんからな」
ハドリーがため息をついてからそう宣言し、続けて事件解決の鍵を握る人物を話題に出す。
「……こりゃあ、またあいつの力を借りるしかなさそうだな」
「ソータの力、ですね」
「ああ。さっき来た伝令の話じゃ、すでにジェイクがソータに協力を打診し、了承を得たようだ」
「では、彼をここに呼びますか?」
「いや、敵の狙いがハッキリとしない以上、迂闊にソータを動かすのは危険だ……彼を失うわけにはいかんからな。戦力としても、友人としても」
「同感です」
事件に第三者が絡んでいる可能性が濃厚になった今、こうなってくると気になるのは犯人の狙いだ。一体なぜドラゴンをさらったのか。何をしようとしているのか。
「舞踏会まであと三週間……それまでに、なんとしてでも真相を掴まなくては」
改めてハドリーが決意を口にする。
連続ドラゴン失踪事件の謎。
ハドリーとブリギッテは焦りを覚えつつ、解決へ向けて地道な調査と牧場警備にあたるのだった。
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