193 / 246
【最終章②】竜王選戦編
第213話 何のために戦うのか
しおりを挟む
イネスが着々と戦闘準備を整えている中、メアとエルメルガの死闘は未だに続いていた。
エルメルガは今度こそメアとの決着をつけるため。
メアは人と竜人族の未来のため。
2匹は互いに己のすべてを賭けてぶつかり合った。
「す、凄い……」
颯太は素直な感想を口にする。
シンプルだからこそ、メアとエルメルガの戦いぶりがいかに凄まじいかがわかる。
「やはりお主との戦いは楽しいなぁ!」
エルメルガの顔つきは生き生きとし、まるで大好きな遊びに興じる無邪気な子どものようであった。一方、メアはというと、その表情は真剣そのもので、降り注ぐ雷撃をかわしながら距離を詰めて攻撃を仕掛けていた。
全力で衝突する両者。
どちらかが戦闘不能になる――敗戦を確信するほどの決定打は与えられていなかった。
「どうした!? 覚醒してもその程度か!?」
性格が影響しているせいか、常にイケイケのエルメルガは攻めて攻めて攻めまくる。
雷撃の流れ弾が地面に直撃し、激しく砂煙を巻き上げていく。
素人目には、一方的にメアが押されているように映るが、実際はとても慎重に事を運んでいるだけであった。
周りの竜騎士たちもをれを感じ取っていた。
だから、竜騎士たちは見守ることに徹し、加勢はしなかった。
竜人族同士の戦いが激しいからという理由はもちろんあるのだが、ここで下手に動いたことがきっかけでまたメアに隙が生まれてしまっては――最初はそう危惧していたのだが、今の両者の戦いぶりから、その心配はなさそうだと思えた。
エルメルガの瞳にはもうメアしか映っていない。
以前のような中途半端な結果になるのを恐れ、騎士たちへ攻撃を仕掛けてくることはないだろう。
一騎打ちに徹しているエルメルガの心意気を、メアも受け止めていた。
ゆえに、あそこまで慎重になっているのだ。
迂闊な攻撃は敗北につながる。
メアはそのことをよくわかっていた。
「頑張れよ、銀竜」
「おまえの力ならきっと勝てる」
騎士たちは拳を握り、上空で戦うメアへ静かなエールを送る。それは決してメアの耳に届かないが、「応援されている」という雰囲気自体は伝わった。――そして、それは確実にメアの力となってその小さな背中を押していた。
「はあっ!」
冷気を操って作り上げた氷の槍。
メアはそれをエルメルガへと投げつけていく。
「小賢しい!」
エルメルガはそれを難なく避けてメアとの距離を一気に縮めると、その腹部目がけて強烈な蹴りをお見舞いする。――が、
ガン!
鈍い音を立てて、エルメルガの一撃は防がれた。
氷の鎧。
分厚い氷を全身にまとった今のメアの姿を表現するにはその言葉がもっとも適切だろう。
「器用じゃな――むっ?」
能力を活用するメアに対して素直に感心するエルメルガであったが、氷の部分に触れている足が離れないことに気づいて表情が強張る。
「お、お主!?」
「お返しだ」
今度はメアのターン。
足が氷の鎧にくっついてはがれなくなり、無防備となったエルメルガへメアが反撃のキックを食らわせる。ガードもままならないエルメルガはもろにその一撃を浴び、凄まじい勢いで地面へと叩きつけられた。
「「「おおっ!!!」」」
颯太や騎士たちから歓声があがった。
ずっと膠着状態が続いていた中でようやく訪れた目に見えた変化――しかもそれがメアの優勢を決定づける一撃だっただけに、跳ね上がった感情が抑えきれずに口から漏れ出してしまったのだ。
――しかし、
「かっかっかっ!」
立ち昇る土煙の向こう側から聞こえてくる笑い声。
直後、その土煙を斬り裂いてメアへと伸びる雷撃――これを、メアはかわしきることができず、右肩にかすめていったせいでその部分の肌が焼け焦げていた。
「メア!?」
颯太は思わず叫んだが、見た感じよりもメアへのダメージは薄いようだった。メアはすっと手を挙げて「心配するな」のジェスチャーを送る。
「大丈夫そうね」
ホッと胸を撫で下ろしたのはブリギッテだった。颯太もメアに大事がないようなので安心はしたが、逆にまだ戦いは終わっていないのだと悟り、表情は険しくなる。
「勝利を確信するまで気を緩めず――いいぞ! それでこそ妾が認めた好敵手!」
思わず目を避けたくなるような重い一撃を食らったはずが、エルメルガはさらに元気を増していた。先ほどの攻撃がかえって回復させてしまったのではないかと疑ってしまうくらいにエルメルガは生き生きとしている。
それはつまり、エルメルガにとって戦いこそがすべてである証明でもあった。
戦うことが生きる意味。
戦うことが己の証明。
戦うことがこの世の摂理。
そう信じて疑わない雷竜エルメルガは、自身が「強者」と認めたメアとの真剣勝負を心から楽しんでいた。
だが、そんなエルメルガにもひとつだけどうしても解せない点があった。
「嬉しいか?」
そう問う顔つきは相変わらずニヤついているが、その瞳の奥はまったく笑っていない。
「何?」
「下等な人間に応援されて、お主は嬉しいのかと問うておるのじゃ」
パンパンと膝周りの土埃を払いのけるついでに、エルメルガはたずねた。
「あれほど人間を毛嫌いしていたお主が、人間から歓声を贈られ、嬉々として妾と戦うというこの現実――やはりどうにも納得いかぬのじゃ」
「…………」
古い付き合いであるエルメルガには理解ができなかった。
しかし、そんな理解しがたい現実はたしかにそこに存在している。
「戦う理由があるのだ」
「戦う理由じゃと?」
メアは答える。
静かに。
力強く。
「何もかもを否定し、死にかけていた我を救ってくれたタカミネ・ソータを守ること。最初はそれだけだった。――だが、今となってはもはやそれだけではない。我らの双肩にはこの世界を生きるすべての者たちの明日がかかっている」
「…………」
「人間や亜人、そしてドラゴンたちを食い物とし、世界を混乱に陥れている根源――魔族は絶対に食い止める。守りたい者たちのために!」
颯太だけではない。
キャロル。
ブリギッテ。
ノエルバッツ。
トリストン。
イリウス。
リート。
パーキース。
マキナ。
そして、ハドリーたち竜騎士団の人間や、アンジェリカやキルカたちのいるマーズナー・ファームの関係者たち。
そのすべての「明日」を守るため、銀竜メアンガルドは負けるわけにはいかない。
実力は伯仲。
――が、その覚悟の差には明確な違いが表れていた。
己がための戦い。
誰かを守るための戦い。
ここから先は、その違いが勝敗を分ける。
決着の時はもうすぐそこまで迫っていた。
エルメルガは今度こそメアとの決着をつけるため。
メアは人と竜人族の未来のため。
2匹は互いに己のすべてを賭けてぶつかり合った。
「す、凄い……」
颯太は素直な感想を口にする。
シンプルだからこそ、メアとエルメルガの戦いぶりがいかに凄まじいかがわかる。
「やはりお主との戦いは楽しいなぁ!」
エルメルガの顔つきは生き生きとし、まるで大好きな遊びに興じる無邪気な子どものようであった。一方、メアはというと、その表情は真剣そのもので、降り注ぐ雷撃をかわしながら距離を詰めて攻撃を仕掛けていた。
全力で衝突する両者。
どちらかが戦闘不能になる――敗戦を確信するほどの決定打は与えられていなかった。
「どうした!? 覚醒してもその程度か!?」
性格が影響しているせいか、常にイケイケのエルメルガは攻めて攻めて攻めまくる。
雷撃の流れ弾が地面に直撃し、激しく砂煙を巻き上げていく。
素人目には、一方的にメアが押されているように映るが、実際はとても慎重に事を運んでいるだけであった。
周りの竜騎士たちもをれを感じ取っていた。
だから、竜騎士たちは見守ることに徹し、加勢はしなかった。
竜人族同士の戦いが激しいからという理由はもちろんあるのだが、ここで下手に動いたことがきっかけでまたメアに隙が生まれてしまっては――最初はそう危惧していたのだが、今の両者の戦いぶりから、その心配はなさそうだと思えた。
エルメルガの瞳にはもうメアしか映っていない。
以前のような中途半端な結果になるのを恐れ、騎士たちへ攻撃を仕掛けてくることはないだろう。
一騎打ちに徹しているエルメルガの心意気を、メアも受け止めていた。
ゆえに、あそこまで慎重になっているのだ。
迂闊な攻撃は敗北につながる。
メアはそのことをよくわかっていた。
「頑張れよ、銀竜」
「おまえの力ならきっと勝てる」
騎士たちは拳を握り、上空で戦うメアへ静かなエールを送る。それは決してメアの耳に届かないが、「応援されている」という雰囲気自体は伝わった。――そして、それは確実にメアの力となってその小さな背中を押していた。
「はあっ!」
冷気を操って作り上げた氷の槍。
メアはそれをエルメルガへと投げつけていく。
「小賢しい!」
エルメルガはそれを難なく避けてメアとの距離を一気に縮めると、その腹部目がけて強烈な蹴りをお見舞いする。――が、
ガン!
鈍い音を立てて、エルメルガの一撃は防がれた。
氷の鎧。
分厚い氷を全身にまとった今のメアの姿を表現するにはその言葉がもっとも適切だろう。
「器用じゃな――むっ?」
能力を活用するメアに対して素直に感心するエルメルガであったが、氷の部分に触れている足が離れないことに気づいて表情が強張る。
「お、お主!?」
「お返しだ」
今度はメアのターン。
足が氷の鎧にくっついてはがれなくなり、無防備となったエルメルガへメアが反撃のキックを食らわせる。ガードもままならないエルメルガはもろにその一撃を浴び、凄まじい勢いで地面へと叩きつけられた。
「「「おおっ!!!」」」
颯太や騎士たちから歓声があがった。
ずっと膠着状態が続いていた中でようやく訪れた目に見えた変化――しかもそれがメアの優勢を決定づける一撃だっただけに、跳ね上がった感情が抑えきれずに口から漏れ出してしまったのだ。
――しかし、
「かっかっかっ!」
立ち昇る土煙の向こう側から聞こえてくる笑い声。
直後、その土煙を斬り裂いてメアへと伸びる雷撃――これを、メアはかわしきることができず、右肩にかすめていったせいでその部分の肌が焼け焦げていた。
「メア!?」
颯太は思わず叫んだが、見た感じよりもメアへのダメージは薄いようだった。メアはすっと手を挙げて「心配するな」のジェスチャーを送る。
「大丈夫そうね」
ホッと胸を撫で下ろしたのはブリギッテだった。颯太もメアに大事がないようなので安心はしたが、逆にまだ戦いは終わっていないのだと悟り、表情は険しくなる。
「勝利を確信するまで気を緩めず――いいぞ! それでこそ妾が認めた好敵手!」
思わず目を避けたくなるような重い一撃を食らったはずが、エルメルガはさらに元気を増していた。先ほどの攻撃がかえって回復させてしまったのではないかと疑ってしまうくらいにエルメルガは生き生きとしている。
それはつまり、エルメルガにとって戦いこそがすべてである証明でもあった。
戦うことが生きる意味。
戦うことが己の証明。
戦うことがこの世の摂理。
そう信じて疑わない雷竜エルメルガは、自身が「強者」と認めたメアとの真剣勝負を心から楽しんでいた。
だが、そんなエルメルガにもひとつだけどうしても解せない点があった。
「嬉しいか?」
そう問う顔つきは相変わらずニヤついているが、その瞳の奥はまったく笑っていない。
「何?」
「下等な人間に応援されて、お主は嬉しいのかと問うておるのじゃ」
パンパンと膝周りの土埃を払いのけるついでに、エルメルガはたずねた。
「あれほど人間を毛嫌いしていたお主が、人間から歓声を贈られ、嬉々として妾と戦うというこの現実――やはりどうにも納得いかぬのじゃ」
「…………」
古い付き合いであるエルメルガには理解ができなかった。
しかし、そんな理解しがたい現実はたしかにそこに存在している。
「戦う理由があるのだ」
「戦う理由じゃと?」
メアは答える。
静かに。
力強く。
「何もかもを否定し、死にかけていた我を救ってくれたタカミネ・ソータを守ること。最初はそれだけだった。――だが、今となってはもはやそれだけではない。我らの双肩にはこの世界を生きるすべての者たちの明日がかかっている」
「…………」
「人間や亜人、そしてドラゴンたちを食い物とし、世界を混乱に陥れている根源――魔族は絶対に食い止める。守りたい者たちのために!」
颯太だけではない。
キャロル。
ブリギッテ。
ノエルバッツ。
トリストン。
イリウス。
リート。
パーキース。
マキナ。
そして、ハドリーたち竜騎士団の人間や、アンジェリカやキルカたちのいるマーズナー・ファームの関係者たち。
そのすべての「明日」を守るため、銀竜メアンガルドは負けるわけにはいかない。
実力は伯仲。
――が、その覚悟の差には明確な違いが表れていた。
己がための戦い。
誰かを守るための戦い。
ここから先は、その違いが勝敗を分ける。
決着の時はもうすぐそこまで迫っていた。
0
お気に入りに追加
4,469
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。