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第18話 現場検証
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初心者向けダンジョンのグリーン・バレーで暴れていた不死花《アンデッドフラワー》はなんとか被害者を出す前に倒すことができた。
他にも別の強いモンスターが潜んでいるかもしれないと警戒を続けたが、結局ライソンたちが到着するまでの間にそれらしい敵は姿を見せなかった。
「不死花《アンデッドフラワー》か……なんだってこんな強いモンスターがこのグリーン・バレーに?」
首を傾げるライソン。
一時的にドネスたちが支配していたとはいえ、それまではもう何年もギルドマスターをやっているベテラン――そんな彼でもこのような事態は初めてだという。
「ダンジョン内の生態系が変化したの、或いは……人為的に送り込まれてきたのか、の二択だな」
これは不死花《アンデッドフラワー》の姿を目撃した時から考えていた仮設だ。
確かに、俺の知る事例の中にはある時期を境にダンジョン内に出没するモンスターが変化したという話もあった。ここがそこと同じ現象に見舞われている可能性もなくはないが……それよりも気がかりなのは第三者による意図的な企みだ。
「ドネスの件も含め、何者かがリゾムを陥れようと画策しているようにしか思えんな」
「妨害工作ってわけか……」
現在、騎士団で取り調べを受けているというドネス。
……まあ、黒幕の存在をあっさり自供したりはしないだろうが、国家の存亡にもかかわる事態に発展しかねないため、多少の無茶はしても詳細な情報をドネスから聞きだすだろう。
それが分かるまでハッキリとしたことは言えないが、もしかしたらこの国の信頼を地に落とし、他国から孤立させようとする動きが密かに始まっているのかもしれない。
何の根拠もないが、あまりにも不自然な事態が立て続けに起きているため、もしかしたらそういう展開もあるかもしれないというニュアンスでライソンへ語った。
「強引といえばそうだが、あながち的外れではないのかもしれないな。それくらい、ここ最近起きている諸々の事態はなんとも説明しづらいものがある」
「普通ではない状況が当たり前のように起きている、か……俺の方でも何か情報がないか探っておくよ」
「さすがはデレク。頼りになるぜ」
「よしてくれよ。ダンジョンがうまく運営できなければ俺たちも困る。持ちつ持たれつってヤツさ」
まだまだ駆けだしの冒険者である俺たちにとって、このグリーン・バレーの存在は貴重だからな。
ライソンがギルドの職員たちを集めて周辺の調査準備に取りかかっている間、俺たちのもとへやってくる一団の姿が。
「あ、あの!」
「うん? ――ああ、君たちか」
声に反応して振り返ると、そこには先ほど助けた若手冒険者たちが。
ちなみに、声をかけてきたのはもう少しで不死花《アンデッドフラワー》に食われるところだった青年だ。
「俺、カーターって言います! さっきは危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました!」
腰を直角近くまで折り曲げて頭を下げるカーター青年。
そんな彼に、俺は「無事で何よりだよ」とひと声かける。
「あの実力……さぞ高名な冒険者とお見受けするのですが……」
「いや、俺たちは今日から正式に冒険者となったばかりの新米だよ」
「「「「えぇっ!?」」」」
カーターの他、メンバー全員が声を揃えて驚く。
「そ、そんなバカな!? 冒険者になる前からそんなに強いなんて!?」
「以前まで別のパーティーにいたんだよ。そこから独立して、今はこの子たちとパーティーを組んでいる」
実際はミレインが追いだされたことに端を発して結成したのだが、彼女のためにもその辺の事情は伏せておいた方がよさそうだな。
――その後、カーター以外の若手冒険者たちからの感謝の言葉を贈られた。
俺としては特別なことをしたって意識はなかったのだが、周りは違った受け止め方をしてくれたらしい。
ちなみにライソン曰く、俺たちが倒した不死花《アンデッドフラワー》はBランク冒険者相当の強さのようで、俺たちのパーティーは結成初日ながらすでにランク昇格の可能性が出てきたと教えてくれた。
他にも別の強いモンスターが潜んでいるかもしれないと警戒を続けたが、結局ライソンたちが到着するまでの間にそれらしい敵は姿を見せなかった。
「不死花《アンデッドフラワー》か……なんだってこんな強いモンスターがこのグリーン・バレーに?」
首を傾げるライソン。
一時的にドネスたちが支配していたとはいえ、それまではもう何年もギルドマスターをやっているベテラン――そんな彼でもこのような事態は初めてだという。
「ダンジョン内の生態系が変化したの、或いは……人為的に送り込まれてきたのか、の二択だな」
これは不死花《アンデッドフラワー》の姿を目撃した時から考えていた仮設だ。
確かに、俺の知る事例の中にはある時期を境にダンジョン内に出没するモンスターが変化したという話もあった。ここがそこと同じ現象に見舞われている可能性もなくはないが……それよりも気がかりなのは第三者による意図的な企みだ。
「ドネスの件も含め、何者かがリゾムを陥れようと画策しているようにしか思えんな」
「妨害工作ってわけか……」
現在、騎士団で取り調べを受けているというドネス。
……まあ、黒幕の存在をあっさり自供したりはしないだろうが、国家の存亡にもかかわる事態に発展しかねないため、多少の無茶はしても詳細な情報をドネスから聞きだすだろう。
それが分かるまでハッキリとしたことは言えないが、もしかしたらこの国の信頼を地に落とし、他国から孤立させようとする動きが密かに始まっているのかもしれない。
何の根拠もないが、あまりにも不自然な事態が立て続けに起きているため、もしかしたらそういう展開もあるかもしれないというニュアンスでライソンへ語った。
「強引といえばそうだが、あながち的外れではないのかもしれないな。それくらい、ここ最近起きている諸々の事態はなんとも説明しづらいものがある」
「普通ではない状況が当たり前のように起きている、か……俺の方でも何か情報がないか探っておくよ」
「さすがはデレク。頼りになるぜ」
「よしてくれよ。ダンジョンがうまく運営できなければ俺たちも困る。持ちつ持たれつってヤツさ」
まだまだ駆けだしの冒険者である俺たちにとって、このグリーン・バレーの存在は貴重だからな。
ライソンがギルドの職員たちを集めて周辺の調査準備に取りかかっている間、俺たちのもとへやってくる一団の姿が。
「あ、あの!」
「うん? ――ああ、君たちか」
声に反応して振り返ると、そこには先ほど助けた若手冒険者たちが。
ちなみに、声をかけてきたのはもう少しで不死花《アンデッドフラワー》に食われるところだった青年だ。
「俺、カーターって言います! さっきは危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました!」
腰を直角近くまで折り曲げて頭を下げるカーター青年。
そんな彼に、俺は「無事で何よりだよ」とひと声かける。
「あの実力……さぞ高名な冒険者とお見受けするのですが……」
「いや、俺たちは今日から正式に冒険者となったばかりの新米だよ」
「「「「えぇっ!?」」」」
カーターの他、メンバー全員が声を揃えて驚く。
「そ、そんなバカな!? 冒険者になる前からそんなに強いなんて!?」
「以前まで別のパーティーにいたんだよ。そこから独立して、今はこの子たちとパーティーを組んでいる」
実際はミレインが追いだされたことに端を発して結成したのだが、彼女のためにもその辺の事情は伏せておいた方がよさそうだな。
――その後、カーター以外の若手冒険者たちからの感謝の言葉を贈られた。
俺としては特別なことをしたって意識はなかったのだが、周りは違った受け止め方をしてくれたらしい。
ちなみにライソン曰く、俺たちが倒した不死花《アンデッドフラワー》はBランク冒険者相当の強さのようで、俺たちのパーティーは結成初日ながらすでにランク昇格の可能性が出てきたと教えてくれた。
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