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第7話【幕間】破滅への序章
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誤算だった。
この俺の誘いに応じなかったミレインを追いだしまではよかったが、まさかそのあとでデレクまで去るとは計算外だ。
おかげで俺の作戦に大きな誤差が生じてしまったじゃないか。
「くそっ、あのオヤジ……せっかくミレインが俺を見直すチャンスをくれてやったのに邪魔しやがって」
確かに、ミレインには剣の才能がある。
それは認める。
――だが、まだまだ俺の領域には程遠い。
なのに、あいつは俺からの誘いを断ってあの中年オヤジの言うことしか聞かない。
俺にはそれが無性に許せなかった。
本当は俺のことが好きなくせに、どうしてそんな態度を取るのか。
女心とは複雑と聞くが、ここまで解せないとはな。
そもそも、あんなヤツより俺の方が断然優れている。
剣の腕だって、ヤツはもうロートルだ。
戦果を挙げているとはいえ、俺だって本気を出せばあれくらいできる。
大体、前からデレクは気に入らなかったんだ。
ある人物の伝手で俺たちの指南役として加わったが、それを何か勘違いしている。リーダーは俺なのに、他の若手メンバーからも慕われ、アドバイスを求められ、調子に乗ってしまったみたいだ。
……ともかく、あのオヤジより俺の方が優れているところを見せるため、俺は一度ミレインを突き放した。剣だけに人生を捧げてきた世間知らずのあいつなら、現実の厳しさを知ってまたパーティーに入れてくれと泣きついてくると確信していた。
なぜなら、あいつは俺のことが好きだから。
気を引こうとわざと嫌がっているフリをしているだけだ。
しかし、まさかデレクの横槍が入るとは思いもしなかった。
「アルゴ、少しいいか?」
宿の部屋で休んでいると、ノックをしてからジェームスとカインが入ってきた。
このふたりにはミレインの行方を追わせていたのだが、あの表情を見る限り、大体の報告内容は察知できる。
「……見つからなかったか」
「あ、ああ」
「けど、商業都市ベルノ行きの乗合馬車に師匠のデレクと一緒に乗り込んだって情報は手に入れたぜ」
「ベルノだと?」
鉄道を介した交易と流通がメインで冒険者ギルドもないあんな場所で、何をしようというんだ?
商売を始めるようにも思えないが――
「……待てよ」
俺はある可能性に気づき、地図をテーブルへと広げた。
「ど、どうかしたのか?」
「あいつらはベルノへ向かった……そして、ふたりの故郷であるダイザー地方行きの魔導鉄道もそこから出ている」
「じゃ、じゃあ、デレクとミレインはダイザー地方へ?」
「あくまでも勘だがな。――行くしかねぇか」
「行くって、ダイザー地方へか? ここからかなり遠いぞ?」
「それがどうした。今ここであのふたりを連れ戻さなければ……せっかく認定された救世主の称号を失うことになりかねないぞ?」
俺の言葉を受け、ジェームスとカインは青ざめていた。
実際、あのふたりが抜けてから依頼をしっかりこなせていない。
本気を出せば難なくクリアできるのだろうが、今の俺はとにかくミレインをもう一度パーティーに戻したいという気持ちでいっぱいだった。あのデレクが邪魔さえしなければ、今頃は俺を見直したミレインと仲直りをして心身共に結ばれていたはずなのに。
許せない。
だが、ここでガキみたいに癇癪を起して事を荒立てるのは三流のすること――だから、俺は寛容な態度であのふたりの話を聞くつもりでいる。
まずはミレイン。
今頃、彼女はなぜ自分が追いだされたのかと自問自答を繰り返しているだろう。やがて己の過ちに気づき、深く反省して俺に謝罪の言葉を述べるはずだ。もしかしたら、もうこちらに向かって引き返してきているのかもしれない。そうしたら、改めてうちのパーティーに加えてやろうじゃないか。その際は俺の正妻という立場も与えるつもりだ。
デレクに対しても、俺は広い心で迎えようと思う。
ミレインは優しいから、寂しい独り身の中年であるデレクに同情しているのだろう。だから放っておけず、一緒に旅をしているんだ。
正直言って気は進まないが、俺の妻になるというならデレクもパーティーに戻してやってもいい。ただ、以前とは違って一番下っ端の雑用スタートになるがな。
「ジェームス、カイン、すぐに馬車の手配をして来い」
「い、今からか?」
「厩舎の人間を叩き起こしてでも用意しろ。明日の早朝からベルノへ向けて発つ」
「わ、分かったよ……」
小さくため息を混ぜながら、ふたりは部屋から出ていく。
ふん。
辛気臭いヤツらだ。
まあ、いい。
待っていてくれ、ミレイン。
今迎えに行くよ。
この俺の誘いに応じなかったミレインを追いだしまではよかったが、まさかそのあとでデレクまで去るとは計算外だ。
おかげで俺の作戦に大きな誤差が生じてしまったじゃないか。
「くそっ、あのオヤジ……せっかくミレインが俺を見直すチャンスをくれてやったのに邪魔しやがって」
確かに、ミレインには剣の才能がある。
それは認める。
――だが、まだまだ俺の領域には程遠い。
なのに、あいつは俺からの誘いを断ってあの中年オヤジの言うことしか聞かない。
俺にはそれが無性に許せなかった。
本当は俺のことが好きなくせに、どうしてそんな態度を取るのか。
女心とは複雑と聞くが、ここまで解せないとはな。
そもそも、あんなヤツより俺の方が断然優れている。
剣の腕だって、ヤツはもうロートルだ。
戦果を挙げているとはいえ、俺だって本気を出せばあれくらいできる。
大体、前からデレクは気に入らなかったんだ。
ある人物の伝手で俺たちの指南役として加わったが、それを何か勘違いしている。リーダーは俺なのに、他の若手メンバーからも慕われ、アドバイスを求められ、調子に乗ってしまったみたいだ。
……ともかく、あのオヤジより俺の方が優れているところを見せるため、俺は一度ミレインを突き放した。剣だけに人生を捧げてきた世間知らずのあいつなら、現実の厳しさを知ってまたパーティーに入れてくれと泣きついてくると確信していた。
なぜなら、あいつは俺のことが好きだから。
気を引こうとわざと嫌がっているフリをしているだけだ。
しかし、まさかデレクの横槍が入るとは思いもしなかった。
「アルゴ、少しいいか?」
宿の部屋で休んでいると、ノックをしてからジェームスとカインが入ってきた。
このふたりにはミレインの行方を追わせていたのだが、あの表情を見る限り、大体の報告内容は察知できる。
「……見つからなかったか」
「あ、ああ」
「けど、商業都市ベルノ行きの乗合馬車に師匠のデレクと一緒に乗り込んだって情報は手に入れたぜ」
「ベルノだと?」
鉄道を介した交易と流通がメインで冒険者ギルドもないあんな場所で、何をしようというんだ?
商売を始めるようにも思えないが――
「……待てよ」
俺はある可能性に気づき、地図をテーブルへと広げた。
「ど、どうかしたのか?」
「あいつらはベルノへ向かった……そして、ふたりの故郷であるダイザー地方行きの魔導鉄道もそこから出ている」
「じゃ、じゃあ、デレクとミレインはダイザー地方へ?」
「あくまでも勘だがな。――行くしかねぇか」
「行くって、ダイザー地方へか? ここからかなり遠いぞ?」
「それがどうした。今ここであのふたりを連れ戻さなければ……せっかく認定された救世主の称号を失うことになりかねないぞ?」
俺の言葉を受け、ジェームスとカインは青ざめていた。
実際、あのふたりが抜けてから依頼をしっかりこなせていない。
本気を出せば難なくクリアできるのだろうが、今の俺はとにかくミレインをもう一度パーティーに戻したいという気持ちでいっぱいだった。あのデレクが邪魔さえしなければ、今頃は俺を見直したミレインと仲直りをして心身共に結ばれていたはずなのに。
許せない。
だが、ここでガキみたいに癇癪を起して事を荒立てるのは三流のすること――だから、俺は寛容な態度であのふたりの話を聞くつもりでいる。
まずはミレイン。
今頃、彼女はなぜ自分が追いだされたのかと自問自答を繰り返しているだろう。やがて己の過ちに気づき、深く反省して俺に謝罪の言葉を述べるはずだ。もしかしたら、もうこちらに向かって引き返してきているのかもしれない。そうしたら、改めてうちのパーティーに加えてやろうじゃないか。その際は俺の正妻という立場も与えるつもりだ。
デレクに対しても、俺は広い心で迎えようと思う。
ミレインは優しいから、寂しい独り身の中年であるデレクに同情しているのだろう。だから放っておけず、一緒に旅をしているんだ。
正直言って気は進まないが、俺の妻になるというならデレクもパーティーに戻してやってもいい。ただ、以前とは違って一番下っ端の雑用スタートになるがな。
「ジェームス、カイン、すぐに馬車の手配をして来い」
「い、今からか?」
「厩舎の人間を叩き起こしてでも用意しろ。明日の早朝からベルノへ向けて発つ」
「わ、分かったよ……」
小さくため息を混ぜながら、ふたりは部屋から出ていく。
ふん。
辛気臭いヤツらだ。
まあ、いい。
待っていてくれ、ミレイン。
今迎えに行くよ。
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