13 / 52
‘‘恋人’’との出会い
しおりを挟む
『いい? レイチェル。知らない人ばかりのところに行ったなら、まずは周りをよく見回しなさい。それでまず、仲良くなれそうな人を探していくの。最初から全員敵だなんて、絶対に思ってはダメよ』
生前、母上はよくそんなことを口にしていた。その時は深く考えなかったが、今なら分かる。母はきっと、私が将来的にテルクスタを出ることを予期していたのだろう。理由が何であれ、国を出たならば頼れるのは自分だけ。そんな状況に陥った時のことを思って、私に言っていたに違いない。
母上の言葉通り、私は辺りを見回した。
(……うん。すっかり敵に囲まれてしまったわ)
リュドミラの友好国の女性王族ばかりを集めたお茶会で、私はふ、とため息を吐いた。
今日のお茶会の参加は、輿入れが決まった数日後に参加を決めたものだ。リュドミラ側からは参加するかしないかは自由と書面で伝えられたが、私は軽い気持ちで参加すると返信したのである。
その時の私は、何もかもを甘くみていたのだ。
なぜならリュドミラの友好国ということは、テルクスタと敵対する国ばかりだからである。
「あら、いかがなさいました? レイチェル妃殿下」
そう言ったのは、お茶会の主催者であるリュドミラの同盟国の王太子妃。つまりは、テルクスタを敵とみなしているお方だ。私より十ほど年上だからか、立ち振る舞いにはかなりの余裕が感じられた。
「もしかして、初めてのお茶会で緊張していらっしゃるの? テルクスタでは王室の方も‘‘素朴なもの’’を召し上がるとお聞きしましたけど……きっと今日のお茶菓子も楽しんでいただけますわ」
一見、私のことを気遣うような言葉の数々。しかしそこには敵意が含まれていることに、私はすでに気づいていた。
素朴というのは、おそらくテルクスタの食文化を見下して言っているのだろう。リュドミラでは食材をどのように味付けするかに重きを置くが、テルクスタでは素材の味をどう生かすかが重要視されている。華やかな色のソースで彩られたリュドミラの料理と比較すると、テルクスタの料理はやや地味とも言える。
「そんな言い方、おかわいそうですわよ。テルクスタの方は、ほんの少し‘‘怖がり’’でいらっしゃるだけですわ」
「あらあら、私ったら」
怖がり。それもまた、テルクスタを嘲って言った一言である。
海賊との戦いが激化していた時代も、リュドミラでは海沿いにある宮殿を移転することはなかった。代わりに国王が王立騎士団の元帥を兼任することにより、民を守るために尽力したのである。
それに対して、テルクスタは王族の安全を確保するために宮殿を海から離れた内陸部へと移転した。そして元の宮殿を、騎士団本部としたのである。海賊を恐れて逃げた‘‘臆病者’’と言われても、正直何も言えない。
「ふふっ、テルクスタではお食事のパンにオリーブオイルを付けるんですって? 私なら手をベタベタにしてしまうので、絶対に無理ですわ」
「あら、テルクスタの方って、とっても手先が器用ですのね」
ある令嬢がそう言うと、食堂にどっと笑いが起きたのだった。
リュドミラの周辺国では、女性は結婚してからも実家の家柄と生まれ順、そして嫡子か庶子かで立場が固定されている。大国に嫁いだからといって、立場が上がるわけではないのだ。彼女らのこの態度は、その文化に起因するものである。
当然、夫と仲睦まじいのであれば、夫に守ってもらうことはできるのだろう。しかし私は、あくまで占いの結果によりヴィルヘルムと結婚したので、愛により結ばれたのではない。加えて、私は‘‘敵国’’の‘‘第二’’王妃の子ときたものだ。立場で言えば、庶子に近いとみなされる。つまりは、いびる材料が存分にある状況なのである。
とはいえ。私からすれば、こんな日々も死ぬまでのごく短い期間に限ってのことである。前向きな理由ではないが、気持ちとしてはさほど辛くはなかった。
(人って、どこまでも意地悪になれるものなのね)
「あら、今日は蝶のドレスをお召しですのね、とっても素敵ですわ」
「あ、ありがとうございます」
「まあ……蛾や芋虫の柄のほうが、貴女にはお似合いかもしれませんけど」
上げて落として、落として上げて。さっきから、これの繰り返しである。本当に飽きないなと思いながら、私は笑う他なかった。
(きっと死ぬ間際には、今のことすらもいい思い出に思えてくるのでしょうね)
そんなことを思いながら紅茶にミルクを注いでいると、食堂の扉が開き、メイドたちがケーキやサンドイッチを持ってきたのだった。当然、私の前には何も用意されなかった。
「さて、そんなレイチェル妃殿下には、ぴったりのお菓子を用意しましたわ」
王太子妃の言葉に、私はとっさに身構えた。すると、私の前に意外なものが出されたのだった。
小さなサラダボウルに入っているのは、なにやら薄い黄色をした、雫型の粒。何かの種を剥いたものかとは思ったものの、何の種なのかはまったく見当がつかなかった。
「ふふっ、砂糖をたくさん使った甘いケーキはお口に合わないと思ったので、貴女には特別に、松の実を取り寄せましたの。さあ、召し上がれ」
そう言って、王太子妃は意地悪く笑ったのだった。
(紅茶はご馳走になってるし……さっきの話の流れで、芋虫が出てこなかっただけ幸いと思うべきかしら?)
しかし、テルクスタでは松の実を食べる文化はないので、その味もまったく想像がつかない。ヤギのチーズのように柔らかな色に反して、恐ろしく癖の強い味だったら……と考えると、不安は募るばかりであった。
「さ、ご遠慮なさらず。みんな、レイチェル妃殿下が召し上がるのが先よ」
つまりは、私が松の実を口にしない限り、他の招待客たちはケーキを食べ始められないのだ。それは暗に、食べろという王太子妃からの命令であった。
(まあ、王女のプライドなんてものは持ち合わせてないから、構わないけど。それにしても……松ぼっくりは知ってるけど、松の実ってそもそもどの部分なのかしら?)
「それでは、いただきます」
ナマコよりマシ、と心の中で唱えてから、私は松の実を口にした。
「……!」
「ふふっ。我が国では、庶民のおやつとして親しまれてますの。貴女にぴったりでしょう、いかがかしら?」
「はい、とっても!」
「……え?」
「とーっても、美味しいですわ!」
私の反応に、王太子妃はあからさまに顔を引き攣らせた。しかしそんなことが気にならないほどに、松の実は私好みの味だったのだ。
クルミやピーナッツよりも柔らかく、ほんの少しクリーミーとも言える口当たり。どちらかと言えば、カシューナッツに近いのかもしれない。バターのような重厚な味わいは、一粒で私の舌を虜にしたのだった。
(見つけたわ、私の……‘‘恋人’’!!)
「こんなに美味しいものが世の中にあるだなんて、初めて知りましたわ。本当に、ありがとうございます……! ちなみに、こちらはどこのお店で売っているのですか? ぜひ、帰りにお土産として買って帰りたくて」
「えっと……その、ドライフルーツや木の実を取り扱っている店ならば、おそらくどこでも売ってますわ。……たくさんあるので、お土産にお包みしましょうか?」
「そんな、よろしいのですか!?」
「え、ええ。もちろんですわ」
テーブルに前のめりになる私と、珍獣を見るような目付きで若干引き気味の王太子妃。お茶会が終始異様な空気に包まれていたのは、言うまでもない。
生前、母上はよくそんなことを口にしていた。その時は深く考えなかったが、今なら分かる。母はきっと、私が将来的にテルクスタを出ることを予期していたのだろう。理由が何であれ、国を出たならば頼れるのは自分だけ。そんな状況に陥った時のことを思って、私に言っていたに違いない。
母上の言葉通り、私は辺りを見回した。
(……うん。すっかり敵に囲まれてしまったわ)
リュドミラの友好国の女性王族ばかりを集めたお茶会で、私はふ、とため息を吐いた。
今日のお茶会の参加は、輿入れが決まった数日後に参加を決めたものだ。リュドミラ側からは参加するかしないかは自由と書面で伝えられたが、私は軽い気持ちで参加すると返信したのである。
その時の私は、何もかもを甘くみていたのだ。
なぜならリュドミラの友好国ということは、テルクスタと敵対する国ばかりだからである。
「あら、いかがなさいました? レイチェル妃殿下」
そう言ったのは、お茶会の主催者であるリュドミラの同盟国の王太子妃。つまりは、テルクスタを敵とみなしているお方だ。私より十ほど年上だからか、立ち振る舞いにはかなりの余裕が感じられた。
「もしかして、初めてのお茶会で緊張していらっしゃるの? テルクスタでは王室の方も‘‘素朴なもの’’を召し上がるとお聞きしましたけど……きっと今日のお茶菓子も楽しんでいただけますわ」
一見、私のことを気遣うような言葉の数々。しかしそこには敵意が含まれていることに、私はすでに気づいていた。
素朴というのは、おそらくテルクスタの食文化を見下して言っているのだろう。リュドミラでは食材をどのように味付けするかに重きを置くが、テルクスタでは素材の味をどう生かすかが重要視されている。華やかな色のソースで彩られたリュドミラの料理と比較すると、テルクスタの料理はやや地味とも言える。
「そんな言い方、おかわいそうですわよ。テルクスタの方は、ほんの少し‘‘怖がり’’でいらっしゃるだけですわ」
「あらあら、私ったら」
怖がり。それもまた、テルクスタを嘲って言った一言である。
海賊との戦いが激化していた時代も、リュドミラでは海沿いにある宮殿を移転することはなかった。代わりに国王が王立騎士団の元帥を兼任することにより、民を守るために尽力したのである。
それに対して、テルクスタは王族の安全を確保するために宮殿を海から離れた内陸部へと移転した。そして元の宮殿を、騎士団本部としたのである。海賊を恐れて逃げた‘‘臆病者’’と言われても、正直何も言えない。
「ふふっ、テルクスタではお食事のパンにオリーブオイルを付けるんですって? 私なら手をベタベタにしてしまうので、絶対に無理ですわ」
「あら、テルクスタの方って、とっても手先が器用ですのね」
ある令嬢がそう言うと、食堂にどっと笑いが起きたのだった。
リュドミラの周辺国では、女性は結婚してからも実家の家柄と生まれ順、そして嫡子か庶子かで立場が固定されている。大国に嫁いだからといって、立場が上がるわけではないのだ。彼女らのこの態度は、その文化に起因するものである。
当然、夫と仲睦まじいのであれば、夫に守ってもらうことはできるのだろう。しかし私は、あくまで占いの結果によりヴィルヘルムと結婚したので、愛により結ばれたのではない。加えて、私は‘‘敵国’’の‘‘第二’’王妃の子ときたものだ。立場で言えば、庶子に近いとみなされる。つまりは、いびる材料が存分にある状況なのである。
とはいえ。私からすれば、こんな日々も死ぬまでのごく短い期間に限ってのことである。前向きな理由ではないが、気持ちとしてはさほど辛くはなかった。
(人って、どこまでも意地悪になれるものなのね)
「あら、今日は蝶のドレスをお召しですのね、とっても素敵ですわ」
「あ、ありがとうございます」
「まあ……蛾や芋虫の柄のほうが、貴女にはお似合いかもしれませんけど」
上げて落として、落として上げて。さっきから、これの繰り返しである。本当に飽きないなと思いながら、私は笑う他なかった。
(きっと死ぬ間際には、今のことすらもいい思い出に思えてくるのでしょうね)
そんなことを思いながら紅茶にミルクを注いでいると、食堂の扉が開き、メイドたちがケーキやサンドイッチを持ってきたのだった。当然、私の前には何も用意されなかった。
「さて、そんなレイチェル妃殿下には、ぴったりのお菓子を用意しましたわ」
王太子妃の言葉に、私はとっさに身構えた。すると、私の前に意外なものが出されたのだった。
小さなサラダボウルに入っているのは、なにやら薄い黄色をした、雫型の粒。何かの種を剥いたものかとは思ったものの、何の種なのかはまったく見当がつかなかった。
「ふふっ、砂糖をたくさん使った甘いケーキはお口に合わないと思ったので、貴女には特別に、松の実を取り寄せましたの。さあ、召し上がれ」
そう言って、王太子妃は意地悪く笑ったのだった。
(紅茶はご馳走になってるし……さっきの話の流れで、芋虫が出てこなかっただけ幸いと思うべきかしら?)
しかし、テルクスタでは松の実を食べる文化はないので、その味もまったく想像がつかない。ヤギのチーズのように柔らかな色に反して、恐ろしく癖の強い味だったら……と考えると、不安は募るばかりであった。
「さ、ご遠慮なさらず。みんな、レイチェル妃殿下が召し上がるのが先よ」
つまりは、私が松の実を口にしない限り、他の招待客たちはケーキを食べ始められないのだ。それは暗に、食べろという王太子妃からの命令であった。
(まあ、王女のプライドなんてものは持ち合わせてないから、構わないけど。それにしても……松ぼっくりは知ってるけど、松の実ってそもそもどの部分なのかしら?)
「それでは、いただきます」
ナマコよりマシ、と心の中で唱えてから、私は松の実を口にした。
「……!」
「ふふっ。我が国では、庶民のおやつとして親しまれてますの。貴女にぴったりでしょう、いかがかしら?」
「はい、とっても!」
「……え?」
「とーっても、美味しいですわ!」
私の反応に、王太子妃はあからさまに顔を引き攣らせた。しかしそんなことが気にならないほどに、松の実は私好みの味だったのだ。
クルミやピーナッツよりも柔らかく、ほんの少しクリーミーとも言える口当たり。どちらかと言えば、カシューナッツに近いのかもしれない。バターのような重厚な味わいは、一粒で私の舌を虜にしたのだった。
(見つけたわ、私の……‘‘恋人’’!!)
「こんなに美味しいものが世の中にあるだなんて、初めて知りましたわ。本当に、ありがとうございます……! ちなみに、こちらはどこのお店で売っているのですか? ぜひ、帰りにお土産として買って帰りたくて」
「えっと……その、ドライフルーツや木の実を取り扱っている店ならば、おそらくどこでも売ってますわ。……たくさんあるので、お土産にお包みしましょうか?」
「そんな、よろしいのですか!?」
「え、ええ。もちろんですわ」
テーブルに前のめりになる私と、珍獣を見るような目付きで若干引き気味の王太子妃。お茶会が終始異様な空気に包まれていたのは、言うまでもない。
57
お気に入りに追加
442
あなたにおすすめの小説
獅子の最愛〜獣人団長の執着〜
水無月瑠璃
恋愛
獅子の獣人ライアンは領地の森で魔物に襲われそうになっている女を助ける。助けた女は気を失ってしまい、邸へと連れて帰ることに。
目を覚ました彼女…リリは人化した獣人の男を前にすると様子がおかしくなるも顔が獅子のライアンは平気なようで抱きついて来る。
女嫌いなライアンだが何故かリリには抱きつかれても平気。
素性を明かさないリリを保護することにしたライアン。
謎の多いリリと初めての感情に戸惑うライアン、2人の行く末は…
ヒーローはずっとライオンの姿で人化はしません。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる