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♡令嬢、想いを伝える
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「ん、メイベル様」
「……っ、ん、」
肌にキスを落とされる度、私は小さな悲鳴を上げる。がさつきのない唇が肌に触れるのは心地よいものの、擽ったくもあるのだ。
「は、エドヴァルド様、ぁ」
「もっと聞かせてください、その可愛らしいお声を」
口付けを落としながら、エドヴァルドは言う。そして酒を飲んだ訳でもないのに、私の身体はすっかり熱っぽくなっていた。
肌寒さはどこかへ行ってしまい、ナイトドレスの中はじわりと汗ばみ始めていた。すると彼は、耳たぶを甘く齧ってから静かに口を開いたのだった。
「メイベル様、……よろしいですか?」
「……ん」
何をどうするかとはっきり言われていないのに、私は直ぐさま彼の言葉の意味を理解した。そして、小さく頷いたのである。
私が頷いたのを見て、エドヴァルドはナイトドレスの胸元のリボンへと手をかけた。蝶々結びは解かれて襟ぐりが広がったことにより、衣服はあっさり肩から落ちていったのだった。
「……っ」
ナイトドレスと下着が取り払われ、私は全てをさらけ出す形となった。そんな私の姿を、彼は愛おしげに見つめていた。
「……っ、そんな見ないでくださいな」
胸元を手で隠しながら、私はせめてもの抵抗として身体を捩らせた。
アルビナの時よりも、今の方がやけに胸も尻も肉付きが良くなっていた。だから、華奢な身体を期待していたならば期待外れになってしまう。それが怖かったのだ。
「……ハリーストのご飯、どれも美味しいんですもの」
気付けば、そんな言い訳が口をついていた。
「貴女が誰よりも魅力的なのは、今も昔も変わらぬことです」
私の肌を一撫でして、エドヴァルドは優しく囁いた。そして自らのシャツのボタンを外し始めたのだった。
「……っ」
一糸まとわぬ姿となった彼を見て、私はつい息を呑む。肌荒れも引っ掻き傷も見当たらない色白な肌と均整のとれた身体つきは、彫像のように美しく、見蕩れてしまう程であったのだ。
そして私を軽く抱きしめてから、エドヴァルドはぽつりと呟いた。
「汚れていない身体で貴女と睦み合えるだなんて、過去の自分には想像も出来なかったことです」
「……っ、エドヴァルド様」
「こうしているだけで、私はたまらなく幸せです。メイベル様」
幸せという言葉に反して、その口調は切なげな色のものであった。生まれ変わっても私がアルビナであったことが消えないように、彼もまたイヴァンの時の記憶に縛られているのだろう。
しかし。
「……貴方は汚れてなんかいませんわ。イヴァンの時からずっと」
それは口先だけの慰めではなく、私の本心であった。
過ちを重ねたアルビナとは異なり、血筋は彼の責任ではない。だから、イヴァンのことを汚らわしいと嫌悪したことは一度も無かった。どうかそれを、分かって欲しかったのだ。
私の一言に、エドヴァルドは驚いたように目を見開いた。そして段々と、泣きそうな顔になっていったのだった。
「……っ、メイベル様!!」
「あ、んんっ」
何かが切れたように、エドヴァルドは私と激しく唇を重ねてきた。それは結婚式の誓いのキスとは大きく異なり、男が女を‘‘食べる’’時のものであった。
口内が蹂躙される度、秘唇にじわりと蜜が滲んでいく。脚を擦り合わせていると、エドヴァルドは下腹部に手を伸ばしたのだった。
「あっ、ああっ」
淫らな蜜を暴くように中へと指が差し入れられ、それだけで私は声を上げた。
はしたないと分かっていても、声が抑えられない。胎内が彼の指を締め付けるのが堪らなく恥ずかしい。逞しい腕の中で嫌だ嫌だと首を振るけれども、快楽からは少しも逃げられなかった。
掻き混ぜるだけ、差し入れるだけの単調な動きならば耐えられただろう。しかし、刺激に慣れ始めた頃合いで責め方を変えられるため、どうにもならない。私とエドヴァルドの力関係は、明らかなものとなっていた。
この場で私は、彼に勝てないのだ。
「エドヴァルド様、ひ、ぁ、……っ、ああっ!!」
私はそう叫びながら、呆気なく果てた。
「……っ、は、ぁ」
「っ、メイベル様」
荒い息をしながら視線を下に向けると、牡茎は既に硬くなり天を仰いでいた。彼が呼吸する度にヒクヒクと震える様子は、まるで生き物のようにも見える。そしてその切っ先には、透明な蜜が滲んでいた。
肉竿が血管を浮き立たせる姿は恐ろしくもあるが、魅力的でもある。身体はそれを求めているのだから、本能とは不思議なものだ。
「……っ」
彼がしてくれたのだから、私もお返しをすべきだろう。「施されるばかりではいけない」という閨の授業で習った言葉を思い出し、私は彼自身にそっと手を伸ばした。
けれどもそれがペニスを握るより前に、エドヴァルドは指を絡めるように手を繋いで、私のゆく手を阻んだのだった。
「ごめんなさい、嫌でしたか?」
「……っ、いえ。ただ、貴女に触れられただけで、きっと暴発してしまいますので」
馬車での一件を思い出し、私は顔が熱くなるのを感じる。どうやらここは、私が想像していたよりも繊細な場所らしい。
「今宵は……貴女の手ではなく、もっと深い場所で……っ、駄目ですか?」
私の下腹部に先端を押し付けながら、エドヴァルドは許しを乞うた。
「……っ、いえ」
二人を阻む者は、もう何も無い。
エドヴァルドは私の脚を開き、ゆっくりと肉刀を中へと埋め始めたのだった。
「……っ、あ、ああ」
「……っ、は、少し、休憩しますか?」
「ううん、続けてくださいな」
「分かりました、じゃあ……止めたくなったら、いつでも言ってください」
そう言って、エドヴァルドはグッ、と深く中へと入り込んだ。すると直ぐさま、処女が奪われた感覚が襲ってきたのだった。
それは痛みではあるものの、幸せな痛みであった。
初めは彼を締め付けるばかりであったが、少しずつ無駄な力が抜けていく。そして頃合を見計らって、エドヴァルドは抽挿を始めたのだった。
「ひ、あっ……、ああっ、エドヴァルド様っ、あ」
一度目の行為は、快楽よりも苦痛が強いものだ。確かに私も、身体的な痛みと違和感はある。けれどもやはり、苦しさよりも幸福感が勝っていた。
それはきっと、心から愛する人と繋がれたからだろう。
「……っ、メイベル様っ、」
腰を打ち付けながら、エドヴァルドは何度も私の名前を呼ぶ。深緑色の瞳は、切なげに細められていた。
「……っ、メイベル様、あの日、廊下で助けていただいたあの日からずっと、お慕いしておりました……っ」
「は、ぁ、ん……っ、私も、愛してる、っ、んっ」
どちらからともなく唇を重ね、互いへの愛を囁き合う。いつしか処女を散らした痛みは、甘い感覚へと変わっていた。
しかし、初夜というものは長く楽しめないものらしい。私の限界はすぐそこにまでやって来ていた。
「エドヴァルド様、私、もうっ……」
「は、私もです、メイベル様、一緒に……っ、!!」
「あっ、あああっ!!」
最奥を突かれた瞬間、私は達した。それに呼応するように、エドヴァルドは胎内に白濁を吐き出したのだった。
「は……ぁ、」
「ん……う」
身体の奥に幸せな熱を感じながら、私はゆっくりと目を閉じた。
「……っ、ん、」
肌にキスを落とされる度、私は小さな悲鳴を上げる。がさつきのない唇が肌に触れるのは心地よいものの、擽ったくもあるのだ。
「は、エドヴァルド様、ぁ」
「もっと聞かせてください、その可愛らしいお声を」
口付けを落としながら、エドヴァルドは言う。そして酒を飲んだ訳でもないのに、私の身体はすっかり熱っぽくなっていた。
肌寒さはどこかへ行ってしまい、ナイトドレスの中はじわりと汗ばみ始めていた。すると彼は、耳たぶを甘く齧ってから静かに口を開いたのだった。
「メイベル様、……よろしいですか?」
「……ん」
何をどうするかとはっきり言われていないのに、私は直ぐさま彼の言葉の意味を理解した。そして、小さく頷いたのである。
私が頷いたのを見て、エドヴァルドはナイトドレスの胸元のリボンへと手をかけた。蝶々結びは解かれて襟ぐりが広がったことにより、衣服はあっさり肩から落ちていったのだった。
「……っ」
ナイトドレスと下着が取り払われ、私は全てをさらけ出す形となった。そんな私の姿を、彼は愛おしげに見つめていた。
「……っ、そんな見ないでくださいな」
胸元を手で隠しながら、私はせめてもの抵抗として身体を捩らせた。
アルビナの時よりも、今の方がやけに胸も尻も肉付きが良くなっていた。だから、華奢な身体を期待していたならば期待外れになってしまう。それが怖かったのだ。
「……ハリーストのご飯、どれも美味しいんですもの」
気付けば、そんな言い訳が口をついていた。
「貴女が誰よりも魅力的なのは、今も昔も変わらぬことです」
私の肌を一撫でして、エドヴァルドは優しく囁いた。そして自らのシャツのボタンを外し始めたのだった。
「……っ」
一糸まとわぬ姿となった彼を見て、私はつい息を呑む。肌荒れも引っ掻き傷も見当たらない色白な肌と均整のとれた身体つきは、彫像のように美しく、見蕩れてしまう程であったのだ。
そして私を軽く抱きしめてから、エドヴァルドはぽつりと呟いた。
「汚れていない身体で貴女と睦み合えるだなんて、過去の自分には想像も出来なかったことです」
「……っ、エドヴァルド様」
「こうしているだけで、私はたまらなく幸せです。メイベル様」
幸せという言葉に反して、その口調は切なげな色のものであった。生まれ変わっても私がアルビナであったことが消えないように、彼もまたイヴァンの時の記憶に縛られているのだろう。
しかし。
「……貴方は汚れてなんかいませんわ。イヴァンの時からずっと」
それは口先だけの慰めではなく、私の本心であった。
過ちを重ねたアルビナとは異なり、血筋は彼の責任ではない。だから、イヴァンのことを汚らわしいと嫌悪したことは一度も無かった。どうかそれを、分かって欲しかったのだ。
私の一言に、エドヴァルドは驚いたように目を見開いた。そして段々と、泣きそうな顔になっていったのだった。
「……っ、メイベル様!!」
「あ、んんっ」
何かが切れたように、エドヴァルドは私と激しく唇を重ねてきた。それは結婚式の誓いのキスとは大きく異なり、男が女を‘‘食べる’’時のものであった。
口内が蹂躙される度、秘唇にじわりと蜜が滲んでいく。脚を擦り合わせていると、エドヴァルドは下腹部に手を伸ばしたのだった。
「あっ、ああっ」
淫らな蜜を暴くように中へと指が差し入れられ、それだけで私は声を上げた。
はしたないと分かっていても、声が抑えられない。胎内が彼の指を締め付けるのが堪らなく恥ずかしい。逞しい腕の中で嫌だ嫌だと首を振るけれども、快楽からは少しも逃げられなかった。
掻き混ぜるだけ、差し入れるだけの単調な動きならば耐えられただろう。しかし、刺激に慣れ始めた頃合いで責め方を変えられるため、どうにもならない。私とエドヴァルドの力関係は、明らかなものとなっていた。
この場で私は、彼に勝てないのだ。
「エドヴァルド様、ひ、ぁ、……っ、ああっ!!」
私はそう叫びながら、呆気なく果てた。
「……っ、は、ぁ」
「っ、メイベル様」
荒い息をしながら視線を下に向けると、牡茎は既に硬くなり天を仰いでいた。彼が呼吸する度にヒクヒクと震える様子は、まるで生き物のようにも見える。そしてその切っ先には、透明な蜜が滲んでいた。
肉竿が血管を浮き立たせる姿は恐ろしくもあるが、魅力的でもある。身体はそれを求めているのだから、本能とは不思議なものだ。
「……っ」
彼がしてくれたのだから、私もお返しをすべきだろう。「施されるばかりではいけない」という閨の授業で習った言葉を思い出し、私は彼自身にそっと手を伸ばした。
けれどもそれがペニスを握るより前に、エドヴァルドは指を絡めるように手を繋いで、私のゆく手を阻んだのだった。
「ごめんなさい、嫌でしたか?」
「……っ、いえ。ただ、貴女に触れられただけで、きっと暴発してしまいますので」
馬車での一件を思い出し、私は顔が熱くなるのを感じる。どうやらここは、私が想像していたよりも繊細な場所らしい。
「今宵は……貴女の手ではなく、もっと深い場所で……っ、駄目ですか?」
私の下腹部に先端を押し付けながら、エドヴァルドは許しを乞うた。
「……っ、いえ」
二人を阻む者は、もう何も無い。
エドヴァルドは私の脚を開き、ゆっくりと肉刀を中へと埋め始めたのだった。
「……っ、あ、ああ」
「……っ、は、少し、休憩しますか?」
「ううん、続けてくださいな」
「分かりました、じゃあ……止めたくなったら、いつでも言ってください」
そう言って、エドヴァルドはグッ、と深く中へと入り込んだ。すると直ぐさま、処女が奪われた感覚が襲ってきたのだった。
それは痛みではあるものの、幸せな痛みであった。
初めは彼を締め付けるばかりであったが、少しずつ無駄な力が抜けていく。そして頃合を見計らって、エドヴァルドは抽挿を始めたのだった。
「ひ、あっ……、ああっ、エドヴァルド様っ、あ」
一度目の行為は、快楽よりも苦痛が強いものだ。確かに私も、身体的な痛みと違和感はある。けれどもやはり、苦しさよりも幸福感が勝っていた。
それはきっと、心から愛する人と繋がれたからだろう。
「……っ、メイベル様っ、」
腰を打ち付けながら、エドヴァルドは何度も私の名前を呼ぶ。深緑色の瞳は、切なげに細められていた。
「……っ、メイベル様、あの日、廊下で助けていただいたあの日からずっと、お慕いしておりました……っ」
「は、ぁ、ん……っ、私も、愛してる、っ、んっ」
どちらからともなく唇を重ね、互いへの愛を囁き合う。いつしか処女を散らした痛みは、甘い感覚へと変わっていた。
しかし、初夜というものは長く楽しめないものらしい。私の限界はすぐそこにまでやって来ていた。
「エドヴァルド様、私、もうっ……」
「は、私もです、メイベル様、一緒に……っ、!!」
「あっ、あああっ!!」
最奥を突かれた瞬間、私は達した。それに呼応するように、エドヴァルドは胎内に白濁を吐き出したのだった。
「は……ぁ、」
「ん……う」
身体の奥に幸せな熱を感じながら、私はゆっくりと目を閉じた。
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