13 / 41
令嬢、流れ星を想う
しおりを挟む
「見て、イヴァン様だわ!!」
「相変わらず素敵ですわ」
ラティスラの王宮でイヴァンを見かけると、令嬢達は皆歓声を上げるのが常であった。
彼は王室主催のお茶会や夜会などに参加しないものの、時折廊下を歩いていることはある。言葉を交わすことは出来なくとも、遠目で構わないので一目見たいと言う者までいる程であった。それ位に、彼は女性達の憧れの存在だったのである。
その日も、王宮で開催された舞踏会に行く途中、廊下を歩くイヴァンを見かけた。
私の友人二人は黄色い声を上げ、それは彼の耳にも届いたはずだ。
しかしイヴァンは、挨拶どころか顔を向けることすらしなかった。どんな反応をされても、やや険しい目つきのまま、早足で廊下を歩くだけ。だがその素っ気なさが、余計に魅力的だとすら言われていた。
「ああ、行ってしまわれましたわ……次来た時も、お会い出来るかしら?」
彼に心を射止められた二人は、そんなことを言いながら恋のため息を吐いていた。イヴァンを幼少期から知っている私からすれば、彼を身近に感じていたが故に、手の届かない存在とみなされているのが不思議で仕方が無かった。
「そんなに会いたければ、彼のお部屋まで行けば良いじゃない」
「そ、そんなの……とても出来ませんわ!!」
「私達なんて、きっと追い返されてしまいますもの」
「そうかしら?」
流石に客人を追い返す程冷徹な性格ではないんだけどな、と思いながらも、イヴァンと私が幼なじみであることは知られていないので、口を噤む。根掘り葉掘り彼のことを聞かれるのが面倒なので、敢えて公言していないのだ。
「兎に角、イヴァン様を見れて幸せですわ。今日は何だか、良いことがありそう!!」
「何だか、流れ星でも見つけたみたいね」
あんまりにも友人達が幸せそうなので、私はついそんな言葉を口にしていた。
「……流れ星、確かに!! 言い得て妙ですわ、アルビナ様!!」
「中々お会い出来ない彼にぴったりのお名前ですわ!!」
「え? あっ……」
こうして。その日からイヴァンは、令嬢達から密かに‘‘流れ星’’と呼ばれるようになったのである。
「……昔の夢か」
昼寝から目を覚まして、私はぽつりと呟いた。メイベルとして生まれ変わった後も、時折アルビナだった時代のことが夢に出てくるのだった。エドヴァルドと交流するようになってからは見ることも減っていたので、大分久しぶりのことである。
私が今日昔の夢を見たのは、恐らく机に置いた一冊の本が原因だろう。
ラティスラ王室の家系図。取り寄せていたものが、ついに届いたのである。
王室の歴史について記された書物は、各国の図書館で自由に閲覧することが出来る。しかし、ハリーストで読める範囲の資料では、庶子であるイヴァンの名前を見つけることは出来なかった。そこで、ラティスラの王立図書館から王室の歴史全てが記されている家系図を送って貰ったのだ。
彼が私の死後、どんな人生を送ったのか。それを知ったとしても、何の糧にもならないかもしれない。しかし、どうにも気になって仕方が無かったのだ。
私は覚悟を決めて机に座り、厚い表紙を開いた。
記憶が正しければ、今はアルビナの死後数十年経過しているはずだ。ページを捲りながら、私は先ずは自分の名前を探した。
「……あったわ」
ユリウスの隣に、妻としてアルビナの名前が記されていた。紙の上では、彼と私の名前は夫婦を意味する太い直線で繋がれている。夫婦関係が初めから破綻していたことは、この書面からは全く分からぬことだ。
二人を繋ぐ線の真ん中から細い直線が書かれ、そこにはアルビナの娘であるエリザの名が書かれている。彼女の顔を思い浮かべると、胸が苦しくなるのを感じた。
正直、このまま本を閉じて放り投げてしまいたい気分である。その欲求をグッと堪え、私はユリウスの名前の隣……兄弟の欄を目で追った。
すると、イヴァンの名前は直ぐに見つかった。
……しかし。
「……え?」
彼は、私の没した年と同年に亡くなっていたのだ。奇妙な偶然に、私は背筋が寒くなるのを感じた。
偶然……ただの偶然よね?
恐る恐る、各人の略歴の記されたページを開くと、そこには信じられない事実が記されていた。
イヴァンは、アルビナの葬儀が執り行われた日と同日に自殺していたのだ。
「……っ!?」
反射的に、私は本を勢い良く閉じた。動悸が止まらず、身体には冷や汗が流れていた。
どうして? アルビナが死んでようやく自由になれると、貴方は喜んでいたんじゃないの?
ならば、貴方を追い込んだのは一体……。
『またお会い出来て光栄です。アルビナ様』
エドヴァルドに初めてアルビナと呼ばれた時の光景が、頭をよぎる。
彼は私に再会出来て嬉しいと言った。それが本心からの言葉なのか定かでは無いが、アルビナを恨んでいたならば、殺すなり離れるなり、もっとやりようはあった筈だ。
ある程度親密な仲となった後に、手酷い仕返しを企てているのかしら?
それか……彼は、恨み以外の感情を抱いていたとでも言うの?
『メイベル様』
この人生で、エドヴァルドは私の名を何度も呼んだ。そこには冷たい響きは無く、むしろ温かさと柔らかさすら感じる程であった。それを思い出す度、胸の奥に甘い感覚が広がる。
今、私はアルビナではなく、メイベルだ。だがアルビナの罪を贖うのは、他でもない私だ。
しかし、私がアルビナの罪について口にしたならば、エドヴァルドとのこの曖昧な関係は変わってしまう。いつしか私は、それを恐れていた。
友人として彼を幸せに出来れば良いと考えていた筈なのに。
「彼を幸せにしたいのに関係はこのままにしておきたいだなんて……身勝手極まりないことだわ」
私が彼にとっての‘‘悪女’’であることは変わらない。
だから、この感情は恋心であってはならない。この心地良い関係はいつか終わる。彼と結ばれる権利など、端から私には無いのだ。
「……そろそろ、夜会に行く準備しなきゃ」
傷が治りかけた手のひらを握り込み、私は席を立った。
「相変わらず素敵ですわ」
ラティスラの王宮でイヴァンを見かけると、令嬢達は皆歓声を上げるのが常であった。
彼は王室主催のお茶会や夜会などに参加しないものの、時折廊下を歩いていることはある。言葉を交わすことは出来なくとも、遠目で構わないので一目見たいと言う者までいる程であった。それ位に、彼は女性達の憧れの存在だったのである。
その日も、王宮で開催された舞踏会に行く途中、廊下を歩くイヴァンを見かけた。
私の友人二人は黄色い声を上げ、それは彼の耳にも届いたはずだ。
しかしイヴァンは、挨拶どころか顔を向けることすらしなかった。どんな反応をされても、やや険しい目つきのまま、早足で廊下を歩くだけ。だがその素っ気なさが、余計に魅力的だとすら言われていた。
「ああ、行ってしまわれましたわ……次来た時も、お会い出来るかしら?」
彼に心を射止められた二人は、そんなことを言いながら恋のため息を吐いていた。イヴァンを幼少期から知っている私からすれば、彼を身近に感じていたが故に、手の届かない存在とみなされているのが不思議で仕方が無かった。
「そんなに会いたければ、彼のお部屋まで行けば良いじゃない」
「そ、そんなの……とても出来ませんわ!!」
「私達なんて、きっと追い返されてしまいますもの」
「そうかしら?」
流石に客人を追い返す程冷徹な性格ではないんだけどな、と思いながらも、イヴァンと私が幼なじみであることは知られていないので、口を噤む。根掘り葉掘り彼のことを聞かれるのが面倒なので、敢えて公言していないのだ。
「兎に角、イヴァン様を見れて幸せですわ。今日は何だか、良いことがありそう!!」
「何だか、流れ星でも見つけたみたいね」
あんまりにも友人達が幸せそうなので、私はついそんな言葉を口にしていた。
「……流れ星、確かに!! 言い得て妙ですわ、アルビナ様!!」
「中々お会い出来ない彼にぴったりのお名前ですわ!!」
「え? あっ……」
こうして。その日からイヴァンは、令嬢達から密かに‘‘流れ星’’と呼ばれるようになったのである。
「……昔の夢か」
昼寝から目を覚まして、私はぽつりと呟いた。メイベルとして生まれ変わった後も、時折アルビナだった時代のことが夢に出てくるのだった。エドヴァルドと交流するようになってからは見ることも減っていたので、大分久しぶりのことである。
私が今日昔の夢を見たのは、恐らく机に置いた一冊の本が原因だろう。
ラティスラ王室の家系図。取り寄せていたものが、ついに届いたのである。
王室の歴史について記された書物は、各国の図書館で自由に閲覧することが出来る。しかし、ハリーストで読める範囲の資料では、庶子であるイヴァンの名前を見つけることは出来なかった。そこで、ラティスラの王立図書館から王室の歴史全てが記されている家系図を送って貰ったのだ。
彼が私の死後、どんな人生を送ったのか。それを知ったとしても、何の糧にもならないかもしれない。しかし、どうにも気になって仕方が無かったのだ。
私は覚悟を決めて机に座り、厚い表紙を開いた。
記憶が正しければ、今はアルビナの死後数十年経過しているはずだ。ページを捲りながら、私は先ずは自分の名前を探した。
「……あったわ」
ユリウスの隣に、妻としてアルビナの名前が記されていた。紙の上では、彼と私の名前は夫婦を意味する太い直線で繋がれている。夫婦関係が初めから破綻していたことは、この書面からは全く分からぬことだ。
二人を繋ぐ線の真ん中から細い直線が書かれ、そこにはアルビナの娘であるエリザの名が書かれている。彼女の顔を思い浮かべると、胸が苦しくなるのを感じた。
正直、このまま本を閉じて放り投げてしまいたい気分である。その欲求をグッと堪え、私はユリウスの名前の隣……兄弟の欄を目で追った。
すると、イヴァンの名前は直ぐに見つかった。
……しかし。
「……え?」
彼は、私の没した年と同年に亡くなっていたのだ。奇妙な偶然に、私は背筋が寒くなるのを感じた。
偶然……ただの偶然よね?
恐る恐る、各人の略歴の記されたページを開くと、そこには信じられない事実が記されていた。
イヴァンは、アルビナの葬儀が執り行われた日と同日に自殺していたのだ。
「……っ!?」
反射的に、私は本を勢い良く閉じた。動悸が止まらず、身体には冷や汗が流れていた。
どうして? アルビナが死んでようやく自由になれると、貴方は喜んでいたんじゃないの?
ならば、貴方を追い込んだのは一体……。
『またお会い出来て光栄です。アルビナ様』
エドヴァルドに初めてアルビナと呼ばれた時の光景が、頭をよぎる。
彼は私に再会出来て嬉しいと言った。それが本心からの言葉なのか定かでは無いが、アルビナを恨んでいたならば、殺すなり離れるなり、もっとやりようはあった筈だ。
ある程度親密な仲となった後に、手酷い仕返しを企てているのかしら?
それか……彼は、恨み以外の感情を抱いていたとでも言うの?
『メイベル様』
この人生で、エドヴァルドは私の名を何度も呼んだ。そこには冷たい響きは無く、むしろ温かさと柔らかさすら感じる程であった。それを思い出す度、胸の奥に甘い感覚が広がる。
今、私はアルビナではなく、メイベルだ。だがアルビナの罪を贖うのは、他でもない私だ。
しかし、私がアルビナの罪について口にしたならば、エドヴァルドとのこの曖昧な関係は変わってしまう。いつしか私は、それを恐れていた。
友人として彼を幸せに出来れば良いと考えていた筈なのに。
「彼を幸せにしたいのに関係はこのままにしておきたいだなんて……身勝手極まりないことだわ」
私が彼にとっての‘‘悪女’’であることは変わらない。
だから、この感情は恋心であってはならない。この心地良い関係はいつか終わる。彼と結ばれる権利など、端から私には無いのだ。
「……そろそろ、夜会に行く準備しなきゃ」
傷が治りかけた手のひらを握り込み、私は席を立った。
2
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない
かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」
婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。
もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。
ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。
想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。
記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…?
不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。
12/11追記
書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。
たくさんお読みいただきありがとうございました!

【完結】あなたの色に染める〜無色の私が聖女になるまで〜
白崎りか
恋愛
色なしのアリアには、従兄のギルベルトが全てだった。
「ギルベルト様は私の婚約者よ! 近づかないで。色なしのくせに!」
(お兄様の婚約者に嫌われてしまった。もう、お兄様には会えないの? 私はかわいそうな「妹」でしかないから)
ギルベルトと距離を置こうとすると、彼は「一緒に暮らそう」と言いだした。
「婚約者に愛情などない。大切なのは、アリアだけだ」
色なしは魔力がないはずなのに、アリアは魔法が使えることが分かった。
糸を染める魔法だ。染めた糸で刺繍したハンカチは、不思議な力を持っていた。
「こんな魔法は初めてだ」
薔薇の迷路で出会った王子は、アリアに手を差し伸べる。
「今のままでいいの? これは君にとって良い機会だよ」
アリアは魔法の力で聖女になる。
※小説家になろう様にも投稿しています。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

婚約破棄と言われても、貴男の事など知りません。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
若き女当主、ルイジア公爵ローザ嬢は、王太子の婚約舞踏会だという事で、仕方なく王都にやってきていた。十三歳で初陣を飾ってから、常に王国のために最前線で戦ってきたローザは、ミルバル皇国から嫁いできた王妃に支配される下劣な社交界が大嫌いだった。公爵家当主の義務で嫌々参加していたローザだったが、王太子から戦場で兵士と閨を共にするお前などと婚約するのは嫌だと、意味不明な罵りを受けた。王家王国のために戦場で命がけの戦いをしてくれた、将兵を侮辱されたローザは、その怒りを込めた一撃を放った。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる