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夜更かしの約束は、幸せの予感
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「私が最も愛した女と、どうか結婚してくれないか」
そう言って泣き崩れた旧友の姿を、私は今でも鮮明に覚えている。
「サルヴァドール、頼めるのがお前しかいないんだ。どうか……」
私の返事を待つ間、ユリウスはただ悔しげに拳を握っていた。
オフェリアの悪事が告発された後、ユリウスはそれを受け入れることができず、密偵を使い、事実確認を行ったのだという。
そして、オフェリアの妹が病弱であること、その治療には多額の金が必要であることを知る。
借用書に金の使い道として書かれていた品々は、全て舞踏会に出席するために仕方無く買い揃えたものであり、その分の金は既に完済していることも分かった。
ユリウスはオフェリアを守るべく国王へそのことを伝えた。しかし王室を騙そうとした彼女に対して怒りを募らしていた国王は、全く聞く耳を持たなかった。
そんな折、ユリウスはオフェリアの殺害計画が進行していることを知る。彼は食い止めようと必死になったが間に合わず、その前段として、彼女の家族は事故に見せ掛けて暗殺されてしまった。
これ以上オフェリアを手元に置いてはおけない。彼女を身の危険の無い場所に行かせなければならない。そう考え、ユリウスは私に縁談を持ちかけたのだった。
ユリウスは、オフェリアのことを恨んでなどいなかった。むしろ、深く愛していた。全てを許して、結ばれたいとすら願っていたのだ。しかし周囲はそれを許さなかった。
特段好いている女も居なかったので、人助けとして私はオフェリアと結婚した。
本当は自らの腕の中に閉じ込めておきたかった女を、ユリウスは私の腕の中へ譲り渡したのだ。
理由はどうであれ、オフェリアが他人を利用しようとしたことは事実。結婚当初、彼女に対する心証は良くなかった。ユリウスの言葉は話半分で聞いており、いずれ化けの皮が剥がれるだろうとすら思っていた。しかし、そうなることは無かった。
オフェリアは、疑いようの無い程に聡明で思いやりのある女だったのだ。
やがて、私は彼女に恋慕の情を抱き始めた。国を追われた女に対する哀れみではなく、恋心が知らぬ間に心の内に芽生えていたのだ。正直、一人の女にこれ程までに入れ込むなど、思ってもみなかった。
だが、想いが強くなる度に暗い感情が影を落とし始めた。
彼女と初めて結ばれたのは自分であっても、彼女と初めて恋仲となり手を繋ぎ、口付けを交わしたのがユリウスであることに行き場の無い苛立ちを募らせていた。
果てには、ユリウスとの婚約が破談となっていなければ、彼女と自分は夫婦とはならなかったという当たり前のことにすら苛立ちを覚えていた。
とはいえ、過去は変えられない。自らの感情を抑えるために、私は彼女の全てを思い通りに支配した。
毎夜彼女を抱き、自分の存在を身体の奥まで覚えさせた。
情事の際、間違ってもユリウスの名を聞かぬよう、唇で言葉を奪った。
事後も私の移り香を残すため、髪を長くさせた。
オフェリアは嫌な顔ひとつせずそれに従った。しかし、いくら彼女を束縛しても、心が落ち着くことは無かった。
心の内は他人からは分からない。だから、彼女が心の片隅にユリウスへの想いを残していたならば、束縛は何もかも無意味なものとなる。もしそうであったなら、という不安が常に付きまとっていた。
ユリウスは周りの勧めもあり、オフェリアを告発した女と結ばれたと風の噂で聞いた。だがしかし、オフェリアを迎えに来る可能性がゼロでは無い。
もし仮にそうなったならば、決闘してでも阻んでやる。
ユリウスに対する同情心は、いつしか漆黒の敵意へと変わっていた。
不安が募る度、昼夜を問わず彼女を抱いた。昼寝と称して昼間から情を交わすなど我ながらタガが外れているが、止められないでいた。
そこまで執着するのには、理由があった。
幼少期、私は一羽の小鳥を飼っていた。雛の時から大事に育てて可愛がり、毎日世話を怠ることは無かった。
けれども、ある日小鳥は私の元から居なくなってしまった。鳥籠の扉を自らこじ開けて、飛び立って行ったのだ。
何時しか、オフェリアもそうして自分の元を離れて行ってしまうのではないか。彼女が窓を開けてバルコニーに行くたび、身投げしないかと心配でならなかった。
少し前、彼女に寝台の内と外でまるで違うと言われたことがある。しかし、私をそうさせているのが自分であることを、彼女は知らない。
情火を呼び覚ましたのは、間違いなく彼女であった。元々自分はこんな人間ではなかったのだから。
しかし、それだけ狂おしい程の想いを募らせているなど言える訳が無い。言ったところで困惑されるのが関の山だろう。
私の前から、居なくならないでくれ。
それは口に出せぬ至上の願いであった。
+
「ん……う」
目を覚ますと、腕の中が空になっていることに気付いた。辺りを見回しても、オフェリアの姿は無かった。
窓は開け放たれており、レースのカーテンがはためいている。バルコニーには人影は無く、夕方の生暖かい風が、自分の頬を撫でるばかりであった。
心做しか、城の外がざわめいているようにも聞こえる。
まさか……。
「オフェリア!!」
「あら、お目覚めですか?」
驚いて声のした方を向くと、丁度オフェリアは扉を開けて寝室に入ってくるところだった。彼女は水の入ったボトルとグラス二つを置いたトレイを持っていた。
「喉が渇いたので、お水を持ってきましたわ」
「……そんなこと、メイドに頼めば良かっただろ」
「ふふ、あまりにぐっすり寝てらっしゃったので、人が入ってきたらお邪魔になると思いまして」
テーブルにトレイを置き、オフェリアは窓を閉めた。夕日に照らされたオリーブ色の長い髪は、美しく艶めいていた。
「私を起こさずに、よく腕の中から出られたな」
「ふふ、だいぶ苦労しましたよ」
確かに腕の中に彼女を閉じ込めて眠ったはずなのに、オフェリアは腕の中から出ていった。何時も自分の方が早く目覚めるのが常なので、こんなことは初めてだった。
やはり彼女も、あの小鳥のように何処かに行ってしまうのだろうか。
……否、いつまでも閉じ込めておけると考えたこと自体が誤りなのだろう。よくよく考えたなら分かることだ。我ながら、馬鹿らしい思い込みだ。
内心諦めに似た感情を抱きつつ、溜息をつく。
「サルヴァドール様もお水、飲まれますか?」
「……ああ」
グラスに水を注ぎ、オフェリアは私に手渡した。
「もう少ししたら夕食ですから、それまでゆっくりしましょうか」
「もうそんな時間だったか」
どうやら自分は、思っていた以上に長い間眠っていたらしい。テーブルには本が数冊積まれているので、オフェリアは起きてからこの部屋で読書していたのだろう。
窓は閉まっているが、それでも外の賑やかな声は部屋に聞こえてきた。
「今日は夜、街でお祭りなんですってね」
「そう言えばそうだったか」
生返事をしたがオフェリアは気にしていないようで、構わず言葉を続けた。
「外も賑やかでこれだけ昼寝したのですから、夜は寝れないかもしれませんね」
「そうだな」
氷水をあおると、寝すぎた頭にツンと染み渡っていった。
「ね、サルヴァドール様。良ければ、今夜は夜更かししませんか?」
意外な誘いに思わず彼女の顔を見ると、オフェリアは穏やかに笑っていた。
「結婚してから、貴方のことやこの国のことを沢山教えていただきましたが、私のことをあまりお話出来てないと思いまして」
「……」
「私のことも知っていただきたいなと。……ご迷惑でなければ、お話したいなと」
グラスを持つ小さな手は、微かに震えていた。
オフェリアは、自分がこれまでの出来事をユリウスから聞いたことは知らない。彼女の口からどのように語られるのかは分からない。
それでも、彼女からそう言われたことが嬉しくて仕方が無かった。
「ああ、是非。ゆっくり聞かせてくれ」
「……サルヴァドール様」
サイドテーブルにグラスを置くと、オフェリアは何を言うでも無く身体を寄せてきた。そして、私も無言でそのまま彼女を抱き締める。
逃げることなく、オフェリアは自分の腕の中に戻ってきてくれたのだ。
最愛の女の髪に鼻先を埋めると、シトラスの香りがふわりと感じられる。どうやら、自分の匂いが移っているようだった。
髪を片方の肩に避けると、白い項には私の付けた愛痕が残っている。
これから先、ユリウスとの過去を自分の存在で塗り替えてみせようではないか。
だが、今はまだ、彼女の気持ちが全て私に向いてる確証は持てない。
気休めの偽りの言葉ではなく、それが確実になった時、彼女の言葉を聞きたい。不意にそんな欲求が頭に思い浮かぶ。我ながら、臆病な男だ。
「オフェリア」
「はい、サルヴァドール様」
「この世の誰よりも、お前を愛してる」
彼女の応えを聞く前に、私はオフェリアにキスをした。
そう言って泣き崩れた旧友の姿を、私は今でも鮮明に覚えている。
「サルヴァドール、頼めるのがお前しかいないんだ。どうか……」
私の返事を待つ間、ユリウスはただ悔しげに拳を握っていた。
オフェリアの悪事が告発された後、ユリウスはそれを受け入れることができず、密偵を使い、事実確認を行ったのだという。
そして、オフェリアの妹が病弱であること、その治療には多額の金が必要であることを知る。
借用書に金の使い道として書かれていた品々は、全て舞踏会に出席するために仕方無く買い揃えたものであり、その分の金は既に完済していることも分かった。
ユリウスはオフェリアを守るべく国王へそのことを伝えた。しかし王室を騙そうとした彼女に対して怒りを募らしていた国王は、全く聞く耳を持たなかった。
そんな折、ユリウスはオフェリアの殺害計画が進行していることを知る。彼は食い止めようと必死になったが間に合わず、その前段として、彼女の家族は事故に見せ掛けて暗殺されてしまった。
これ以上オフェリアを手元に置いてはおけない。彼女を身の危険の無い場所に行かせなければならない。そう考え、ユリウスは私に縁談を持ちかけたのだった。
ユリウスは、オフェリアのことを恨んでなどいなかった。むしろ、深く愛していた。全てを許して、結ばれたいとすら願っていたのだ。しかし周囲はそれを許さなかった。
特段好いている女も居なかったので、人助けとして私はオフェリアと結婚した。
本当は自らの腕の中に閉じ込めておきたかった女を、ユリウスは私の腕の中へ譲り渡したのだ。
理由はどうであれ、オフェリアが他人を利用しようとしたことは事実。結婚当初、彼女に対する心証は良くなかった。ユリウスの言葉は話半分で聞いており、いずれ化けの皮が剥がれるだろうとすら思っていた。しかし、そうなることは無かった。
オフェリアは、疑いようの無い程に聡明で思いやりのある女だったのだ。
やがて、私は彼女に恋慕の情を抱き始めた。国を追われた女に対する哀れみではなく、恋心が知らぬ間に心の内に芽生えていたのだ。正直、一人の女にこれ程までに入れ込むなど、思ってもみなかった。
だが、想いが強くなる度に暗い感情が影を落とし始めた。
彼女と初めて結ばれたのは自分であっても、彼女と初めて恋仲となり手を繋ぎ、口付けを交わしたのがユリウスであることに行き場の無い苛立ちを募らせていた。
果てには、ユリウスとの婚約が破談となっていなければ、彼女と自分は夫婦とはならなかったという当たり前のことにすら苛立ちを覚えていた。
とはいえ、過去は変えられない。自らの感情を抑えるために、私は彼女の全てを思い通りに支配した。
毎夜彼女を抱き、自分の存在を身体の奥まで覚えさせた。
情事の際、間違ってもユリウスの名を聞かぬよう、唇で言葉を奪った。
事後も私の移り香を残すため、髪を長くさせた。
オフェリアは嫌な顔ひとつせずそれに従った。しかし、いくら彼女を束縛しても、心が落ち着くことは無かった。
心の内は他人からは分からない。だから、彼女が心の片隅にユリウスへの想いを残していたならば、束縛は何もかも無意味なものとなる。もしそうであったなら、という不安が常に付きまとっていた。
ユリウスは周りの勧めもあり、オフェリアを告発した女と結ばれたと風の噂で聞いた。だがしかし、オフェリアを迎えに来る可能性がゼロでは無い。
もし仮にそうなったならば、決闘してでも阻んでやる。
ユリウスに対する同情心は、いつしか漆黒の敵意へと変わっていた。
不安が募る度、昼夜を問わず彼女を抱いた。昼寝と称して昼間から情を交わすなど我ながらタガが外れているが、止められないでいた。
そこまで執着するのには、理由があった。
幼少期、私は一羽の小鳥を飼っていた。雛の時から大事に育てて可愛がり、毎日世話を怠ることは無かった。
けれども、ある日小鳥は私の元から居なくなってしまった。鳥籠の扉を自らこじ開けて、飛び立って行ったのだ。
何時しか、オフェリアもそうして自分の元を離れて行ってしまうのではないか。彼女が窓を開けてバルコニーに行くたび、身投げしないかと心配でならなかった。
少し前、彼女に寝台の内と外でまるで違うと言われたことがある。しかし、私をそうさせているのが自分であることを、彼女は知らない。
情火を呼び覚ましたのは、間違いなく彼女であった。元々自分はこんな人間ではなかったのだから。
しかし、それだけ狂おしい程の想いを募らせているなど言える訳が無い。言ったところで困惑されるのが関の山だろう。
私の前から、居なくならないでくれ。
それは口に出せぬ至上の願いであった。
+
「ん……う」
目を覚ますと、腕の中が空になっていることに気付いた。辺りを見回しても、オフェリアの姿は無かった。
窓は開け放たれており、レースのカーテンがはためいている。バルコニーには人影は無く、夕方の生暖かい風が、自分の頬を撫でるばかりであった。
心做しか、城の外がざわめいているようにも聞こえる。
まさか……。
「オフェリア!!」
「あら、お目覚めですか?」
驚いて声のした方を向くと、丁度オフェリアは扉を開けて寝室に入ってくるところだった。彼女は水の入ったボトルとグラス二つを置いたトレイを持っていた。
「喉が渇いたので、お水を持ってきましたわ」
「……そんなこと、メイドに頼めば良かっただろ」
「ふふ、あまりにぐっすり寝てらっしゃったので、人が入ってきたらお邪魔になると思いまして」
テーブルにトレイを置き、オフェリアは窓を閉めた。夕日に照らされたオリーブ色の長い髪は、美しく艶めいていた。
「私を起こさずに、よく腕の中から出られたな」
「ふふ、だいぶ苦労しましたよ」
確かに腕の中に彼女を閉じ込めて眠ったはずなのに、オフェリアは腕の中から出ていった。何時も自分の方が早く目覚めるのが常なので、こんなことは初めてだった。
やはり彼女も、あの小鳥のように何処かに行ってしまうのだろうか。
……否、いつまでも閉じ込めておけると考えたこと自体が誤りなのだろう。よくよく考えたなら分かることだ。我ながら、馬鹿らしい思い込みだ。
内心諦めに似た感情を抱きつつ、溜息をつく。
「サルヴァドール様もお水、飲まれますか?」
「……ああ」
グラスに水を注ぎ、オフェリアは私に手渡した。
「もう少ししたら夕食ですから、それまでゆっくりしましょうか」
「もうそんな時間だったか」
どうやら自分は、思っていた以上に長い間眠っていたらしい。テーブルには本が数冊積まれているので、オフェリアは起きてからこの部屋で読書していたのだろう。
窓は閉まっているが、それでも外の賑やかな声は部屋に聞こえてきた。
「今日は夜、街でお祭りなんですってね」
「そう言えばそうだったか」
生返事をしたがオフェリアは気にしていないようで、構わず言葉を続けた。
「外も賑やかでこれだけ昼寝したのですから、夜は寝れないかもしれませんね」
「そうだな」
氷水をあおると、寝すぎた頭にツンと染み渡っていった。
「ね、サルヴァドール様。良ければ、今夜は夜更かししませんか?」
意外な誘いに思わず彼女の顔を見ると、オフェリアは穏やかに笑っていた。
「結婚してから、貴方のことやこの国のことを沢山教えていただきましたが、私のことをあまりお話出来てないと思いまして」
「……」
「私のことも知っていただきたいなと。……ご迷惑でなければ、お話したいなと」
グラスを持つ小さな手は、微かに震えていた。
オフェリアは、自分がこれまでの出来事をユリウスから聞いたことは知らない。彼女の口からどのように語られるのかは分からない。
それでも、彼女からそう言われたことが嬉しくて仕方が無かった。
「ああ、是非。ゆっくり聞かせてくれ」
「……サルヴァドール様」
サイドテーブルにグラスを置くと、オフェリアは何を言うでも無く身体を寄せてきた。そして、私も無言でそのまま彼女を抱き締める。
逃げることなく、オフェリアは自分の腕の中に戻ってきてくれたのだ。
最愛の女の髪に鼻先を埋めると、シトラスの香りがふわりと感じられる。どうやら、自分の匂いが移っているようだった。
髪を片方の肩に避けると、白い項には私の付けた愛痕が残っている。
これから先、ユリウスとの過去を自分の存在で塗り替えてみせようではないか。
だが、今はまだ、彼女の気持ちが全て私に向いてる確証は持てない。
気休めの偽りの言葉ではなく、それが確実になった時、彼女の言葉を聞きたい。不意にそんな欲求が頭に思い浮かぶ。我ながら、臆病な男だ。
「オフェリア」
「はい、サルヴァドール様」
「この世の誰よりも、お前を愛してる」
彼女の応えを聞く前に、私はオフェリアにキスをした。
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