54 / 55
♡ずっと貴方の傍で
しおりを挟む
プレイ内容
+ウェンデ×ルイーセのノーマル溺愛らぶえっち
「お疲れ様、ルイーセ」
バルコニーで夜風に当たっていると、ウェンデがやって来てそう言った。そして私の隣に並び、優しく頬を撫でてくれたのである。
「折角協力して下さったのに全て台無しにして、申し訳ございませんでした」
花の決闘の結果は政治とは切り離されるルールのため、私の失態によりリクスハーゲンに損失が出ることは恐らく無いだろう。
しかし、私が笑い者になったならば少なくとも夫である彼の名誉には関わる。エリザを助けたことに後悔は無かったが、ウェンデには申し訳なく思っていたのだ。
私なりに頑張ったものの、結局私は''できない子''に逆戻りしてしまったようだ。
「二人揃ってお笑い草になっていたらいたで、その時の話だ」
「……ありがとうございます」
「身体を冷やす前に、戻ろう」
ウェンデに促され、私は寝室へと戻ったのだった。
+
「は……っ、ぁ、っ、ん」
「ぐ……っ、は、っ、ぁ」
肌寒いのを言い訳として、私達はベッドで身体を重ねていた。先程まで寒気がしていたのにキスをする度体温が上がり、気付けば汗ばむ程に身体が温かくなっていた。
ベッドに二人横向きに寝そべり、身体を繋げる。向かい合わせで肌が密着しているため、彼と一つになったかのように私は錯覚し始めていた。
「ウェンデ様……っ、今日の、ことで私を嫌いにはならなかったのですか……っ、?」
「は……ルイーセ、自分のことは後回しで他人を思いやる。そんなお前の優しいところが大好きだ。些細なことで、離す訳が無いだろ……っ」
「ひ、ぁ、ん……っ!!」
片脚を持ち上げ、ウェンデは激しい律動を始めた。身体的な距離が近いために彼が腰を揺らす度に秘種が茂みに擦られ、快楽のあまり声を上げてしまう。
「は……可愛いな。声、もっと聞かせてくれ」
「あっ、ひ、っ、ああっ」
彼の望むように、感じたままに喘ぎ声を漏らす。喉を反らすように上を向くと、ウェンデは啄むような口付けを落としてくれた。
まるで、親鳥から餌を口移しされる雛鳥にでもなった気分である。
「……っ、は、ぁ、ルイーセ……っ、出すぞ、中……ぐ、」
「あっ、ひ、あ、あああ!!」
胎内で熱い白濁が弾ける。その瞬間、視界に火花が散ったのだった。
しかし一度きりで彼が満足する筈もなく。埋められた熱杭が萎えることは無かった。
「は……ぁ、ぐ、」
「ふふっ、欲張りさんですこと」
「っ、悪かったな」
ウェンデのへその下あたりを撫でながら、私は笑って言った。すると彼は、やや拗ねたような表情になったのだった。
「ふふ、冗談ですってば」
「……ルイーセ」
ふと見ると、ウェンデは真剣な表情となっていた。そして私の髪を手櫛で梳かしながら、耳元でこう囁いた。
「お前にずっと聞きたかったことがあるのだが、良いか?」
「? は、はい」
畏まったような言い方に、私はつい身構えた。情事での興奮は収まっていき、緊張により心臓の鼓動が早まっていく。
「どうして私を、旦那に選んでくれたんだ?」
彼は静かにそう問うたのだった。
「私には出来ないことが出来る方だなと、思ったからです」
家族の意見を聞きながら結婚相手の候補を数人に絞った後、私は初めてウェンデと会うこととなった。強面の部類である彼に対して、野獣を前にしたように緊張していたのが正直なところだ。
けれども会話を重ねる度に、彼に対する見方が段々と変わっていったのだ。生まれた時から「王女」という肩書きのあった自分とは違って、努力した結果「騎士団長」という肩書きを手に入れた彼に、尊敬を抱くようになっていたのである。
「私と違って、優秀で強い方なんだな……って」
「……っ、それは違う」
「え?」
「私ができないがお前は出来ていることだって沢山ある。現に、お前には懐いてる義姪から自分は滅茶苦茶に嫌われている」
「ふ、ふふっ」
「私もお前のことはとても尊敬している。……お互い様だろう」
そう。最近ユーリはウェンデに多少慣れてはきたものの、ニーナは彼のことがまだ苦手なのだ。この前もウェンデと目を合わせた瞬間に、大泣きしてしまったのである。
「だから、互いに足りない部分を夫婦で補い合っていきたい。……っ、駄目か?」
「ふふっ、喜んで」
大好きな彼が、私を頼ってくれている。嬉しさのあまり、泣き出しそうになっていた。
彼の胸に顔を埋めると、ウェンデは私のことを優しく抱き締めてくれた。それから、緩く抜き差しを再開し始めたのだった。
「あ、っウェンデ様……っ、あああっ」
「は……っ、ルイーセ、誰よりも大切にする……っ、だから、ずっと傍にいてくれ……っ、」
「……っ、ぁ、勿論です、……ウェンデ様……っ、」
不変の愛を確かめ合うように私達は何度も口付けを交わし、睦言を囁き合ったのだった。
+ウェンデ×ルイーセのノーマル溺愛らぶえっち
「お疲れ様、ルイーセ」
バルコニーで夜風に当たっていると、ウェンデがやって来てそう言った。そして私の隣に並び、優しく頬を撫でてくれたのである。
「折角協力して下さったのに全て台無しにして、申し訳ございませんでした」
花の決闘の結果は政治とは切り離されるルールのため、私の失態によりリクスハーゲンに損失が出ることは恐らく無いだろう。
しかし、私が笑い者になったならば少なくとも夫である彼の名誉には関わる。エリザを助けたことに後悔は無かったが、ウェンデには申し訳なく思っていたのだ。
私なりに頑張ったものの、結局私は''できない子''に逆戻りしてしまったようだ。
「二人揃ってお笑い草になっていたらいたで、その時の話だ」
「……ありがとうございます」
「身体を冷やす前に、戻ろう」
ウェンデに促され、私は寝室へと戻ったのだった。
+
「は……っ、ぁ、っ、ん」
「ぐ……っ、は、っ、ぁ」
肌寒いのを言い訳として、私達はベッドで身体を重ねていた。先程まで寒気がしていたのにキスをする度体温が上がり、気付けば汗ばむ程に身体が温かくなっていた。
ベッドに二人横向きに寝そべり、身体を繋げる。向かい合わせで肌が密着しているため、彼と一つになったかのように私は錯覚し始めていた。
「ウェンデ様……っ、今日の、ことで私を嫌いにはならなかったのですか……っ、?」
「は……ルイーセ、自分のことは後回しで他人を思いやる。そんなお前の優しいところが大好きだ。些細なことで、離す訳が無いだろ……っ」
「ひ、ぁ、ん……っ!!」
片脚を持ち上げ、ウェンデは激しい律動を始めた。身体的な距離が近いために彼が腰を揺らす度に秘種が茂みに擦られ、快楽のあまり声を上げてしまう。
「は……可愛いな。声、もっと聞かせてくれ」
「あっ、ひ、っ、ああっ」
彼の望むように、感じたままに喘ぎ声を漏らす。喉を反らすように上を向くと、ウェンデは啄むような口付けを落としてくれた。
まるで、親鳥から餌を口移しされる雛鳥にでもなった気分である。
「……っ、は、ぁ、ルイーセ……っ、出すぞ、中……ぐ、」
「あっ、ひ、あ、あああ!!」
胎内で熱い白濁が弾ける。その瞬間、視界に火花が散ったのだった。
しかし一度きりで彼が満足する筈もなく。埋められた熱杭が萎えることは無かった。
「は……ぁ、ぐ、」
「ふふっ、欲張りさんですこと」
「っ、悪かったな」
ウェンデのへその下あたりを撫でながら、私は笑って言った。すると彼は、やや拗ねたような表情になったのだった。
「ふふ、冗談ですってば」
「……ルイーセ」
ふと見ると、ウェンデは真剣な表情となっていた。そして私の髪を手櫛で梳かしながら、耳元でこう囁いた。
「お前にずっと聞きたかったことがあるのだが、良いか?」
「? は、はい」
畏まったような言い方に、私はつい身構えた。情事での興奮は収まっていき、緊張により心臓の鼓動が早まっていく。
「どうして私を、旦那に選んでくれたんだ?」
彼は静かにそう問うたのだった。
「私には出来ないことが出来る方だなと、思ったからです」
家族の意見を聞きながら結婚相手の候補を数人に絞った後、私は初めてウェンデと会うこととなった。強面の部類である彼に対して、野獣を前にしたように緊張していたのが正直なところだ。
けれども会話を重ねる度に、彼に対する見方が段々と変わっていったのだ。生まれた時から「王女」という肩書きのあった自分とは違って、努力した結果「騎士団長」という肩書きを手に入れた彼に、尊敬を抱くようになっていたのである。
「私と違って、優秀で強い方なんだな……って」
「……っ、それは違う」
「え?」
「私ができないがお前は出来ていることだって沢山ある。現に、お前には懐いてる義姪から自分は滅茶苦茶に嫌われている」
「ふ、ふふっ」
「私もお前のことはとても尊敬している。……お互い様だろう」
そう。最近ユーリはウェンデに多少慣れてはきたものの、ニーナは彼のことがまだ苦手なのだ。この前もウェンデと目を合わせた瞬間に、大泣きしてしまったのである。
「だから、互いに足りない部分を夫婦で補い合っていきたい。……っ、駄目か?」
「ふふっ、喜んで」
大好きな彼が、私を頼ってくれている。嬉しさのあまり、泣き出しそうになっていた。
彼の胸に顔を埋めると、ウェンデは私のことを優しく抱き締めてくれた。それから、緩く抜き差しを再開し始めたのだった。
「あ、っウェンデ様……っ、あああっ」
「は……っ、ルイーセ、誰よりも大切にする……っ、だから、ずっと傍にいてくれ……っ、」
「……っ、ぁ、勿論です、……ウェンデ様……っ、」
不変の愛を確かめ合うように私達は何度も口付けを交わし、睦言を囁き合ったのだった。
0
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
聖獣の卵を保護するため、騎士団長と契約結婚いたします。仮の妻なのに、なぜか大切にされすぎていて、溺愛されていると勘違いしてしまいそうです
石河 翠
恋愛
騎士団の食堂で働くエリカは、自宅の庭で聖獣の卵を発見する。
聖獣が大好きなエリカは保護を希望するが、領主に卵を預けるようにと言われてしまった。卵の保護主は、魔力や財力、社会的な地位が重要視されるというのだ。
やけになったエリカは場末の酒場で酔っ払ったあげく、通りすがりの騎士団長に契約結婚してほしいと唐突に泣きつく。すると意外にもその場で承諾されてしまった。
女っ気のない堅物な騎士団長だったはずが、妻となったエリカへの態度は甘く優しいもので、彼女は思わずときめいてしまい……。
素直でまっすぐ一生懸命なヒロインと、実はヒロインにずっと片思いしていた真面目な騎士団長の恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID749781)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる