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花の決闘
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ドラフィア王室の宮殿の庭園に着くと、既に招待客はぞくぞくと集まり始めていた。
今日のお茶会はドラフィアの王太子妃エリザが主催しており、参加者は周辺国の王室の女性ばかりである。皆思い思いに着飾っており、まるで庭に美しい花がいくつもさいているみたいであった。
華やかな光景を見て、やや不安はあるものの、心が踊るのを感じた。
「エリザ様。お招きいただき、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、ご参加いただきありがとうございます」
席に着く前にエリザへ挨拶に行くと、彼女は笑顔で出迎えてくれた。
「ふふっ、薔薇とお揃いのドレスもジュエリーも、とってもお似合いですわ」
お茶会の会場である庭園では、紫色の薔薇の花が見頃を迎えている。それに合わせて、彼女も美しい紫色のドレスを纏っていた。そして艶やかな髪には、アメジストの薔薇の髪飾りが煌めいている。
ドラフィアでは花の生産が盛んで、とりわけ紫色の薔薇はドラフィアでしか取れないため特産品として有名だ。ドラフィア王家の紋章にも描かれており、希少性がかなり高いため、高値で取引されている。この庭園に咲いている分だけで一体いくらの価値があるかなんて、到底想像がつかない程だ。
「ルイーセ様とはあまりお話しする機会が無かったので是非色んなお話を聞きたくて……今日のお席は、同じテーブルにさせていただきましたわ」
「まあ、そうなんですの?」
見ると、エリザの席の丁度真ん前の席に自分の席札が置かれていた。主催者と席が近いのは想定外だったので、緊張のあまりつい背筋が伸びる。
「ふふっ、そんな緊張なさらないで。気軽に楽しみましょう?」
「あ、ありがとうございます」
余裕のある笑みを浮かべるエリザとは対照的に、私は引きつった笑みを返すことしか出来なかったのだった。
+
「……なので、最近になって公務に復帰しました」
「あら、そうなの。じゃあ、これからはお会いする機会も増えそうね」
お茶会が始まり、各テーブルで招待客達が会話に花を咲かせていた。
出されたケーキも紅茶も、どれも絶品であった。しかし、私は段々と違和感を感じ始めていた。
例えば、皆の皿には三切れ乗っているサンドイッチが二切れだったり、自分の分のケーキだけには粉砂糖などのトッピングがされていなかったり。些細なことではあるものの、どうにも気になってしまっていた。
しかし、エリザも両隣に座る二人も全く気にすることなく歓談を続けていた。そうなると、自分の勘違いなような気もしてくるのだった。
少食と思われて最初から量を減らされているのかもしれないし、トッピングはきっとパティシエのちょっとしたミスだろう。何しろ今日は沢山の招待客がいるのだから。忙しくて一人分のトッピングを忘れても不思議では無い。
そんなことを考えながら、私は何も指摘せず会話の輪に参加していた。
すると突然、エリザが席から立ち上がった。そして、隣のテーブルに座る若い令嬢に話しかけたのだった。
「貴女、その髪飾りは何?」
その声色は、酷く冷たいものであった。
エリザの一言で、小鳥のさえずりのような楽しげな話し声がぴたりと止んでしまった。
険しい顔つきで、彼女は令嬢に詰め寄る。
「え、と……」
「その髪飾りは何だと聞いてるの。聞こえなかったの?」
よく見ると、令嬢は紫色をしたリボンの髪飾りを着けていた。どうやらエリザは、それが気に食わなかったようだった。
「招待状を読んでその色を選ぶだなんて、良いご判断だこと」
たしか招待状には、「庭に紫が映える季節となりました。是非皆様にもご覧になっていただきたいと思います」という一文が書かれていた。つまりは、主催者がそれにちなんで紫色の装いをすることを察しろと言いたいらしい。実際、私も他の客も紫のドレスを着てくるのは避けていた。
とはいえ、装飾品にまで口出しされるのは、要求が大きすぎるような気もする。
「 ふ、不勉強で申し訳ございません」
立ち上がり、エリザに対して令嬢は必死に謝った。しかし、彼女の怒りは中々収まらない。
「会の主催者とは装いが同じにならないようにする。そんな常識も身に付いていないなんて、どうかしてるわ」
「以後、気をつけます。申し訳ございません」
「口先だけでの謝罪なんていらないわ。申し訳無いと思うなら、行動で示して頂戴」
エリザは、自らのドレスのポケットに手を入れた。そして取り出したのは、大きな裁ち鋏であった。
「え、エリザ様……?」
嫌な予感がして、私は慌てて席を立ち上がった。しかしその瞬間、布が裂ける音が丸テーブルの下あたりから聞こえてきた。
見るとテーブルクロスの上から釘が刺してあり、自分のドレスのスカート部分が引っかかって裂けてしまっていたのである。
それはどう見ても悪意を持って''意図的に''誰かが刺したものであった。思わず私は、恐怖のあまり身の毛がよだつのを感じた。
「きゃあああっ!!」
はっと我に返り叫び声がした方を向くと、信じられないことに、エリザが令嬢の髪飾りのリボンを切り落としていた。
蝶結びの結び目から切られ、切れ切れとなったリボンは床に落ちてしまったのである。
「これで許してあげる。次からは気をつけなさい」
そう言って、エリザはさっさと席に戻ってきたのだった。
衝撃的な出来事に、皆身動きすら出来なかった。しかしエリザだけは、何食わぬ顔で紅茶をすすっていた。
すると、ある一人の女性が立ち上がり、座って俯いたままの令嬢に駆け寄ったのだった。そして床に落ちた髪飾りの残骸を拾い上げ、令嬢に優しく語りかけた。
「ごめんなさいね。彼女、今日はやけに気が立ってたみたいで、代わりに謝るわ」
「い、いえ……とんでもございません」
「足りると良いけど、どうかこれで許して頂戴」
そう言って、彼女は令嬢に金貨と切られたリボンを握らせたのだった。
彼女の顔には、見覚えがあった。
バルティデルの王妃フランチェスカ。王妃の座に着いてまだ間も無いものの、社交的で友人も多く、彼女は国外でも非常に有名であった。
どうやらこういった場の収め方も、彼女は十分に心得ているようだった。
「さ、お茶会の再開といたしましょう!!」
フランチェスカの一言を皮切りに、少しずつ話し声が聞こえ始めてきた。お茶会とは言えど国同士の外交の場であるのには変わらないので、皆黙ってやり過ごすことは難しいのである。
損害以上の弁償をして、謝罪する。立ち振る舞いとしては完璧だろう。しかし、令嬢の顔は浮かないままだ。
俯いたまま、令嬢は震えた声で呟いた。
「……っ、この髪飾り、両親から誕生日に貰った、大切なものなのに……っ、こんな……っ」
そう言って、とうとう彼女は泣き出してしまったのだった。
「それで、先程のお話の続きなんだけどね」
令嬢のことなどまるで気にも留めていない様子で、エリザは歓談を再開した。
それを見て、私は居ても立ってもいられなくなってしまったのだった。
裂けたスカートに構うことなく、私は席を立ってエリザの隣に歩み寄った。そして、ゆっくりと口を開いた。
「エリザ様。さっきの態度は、いくら何でもあんまりだと思います」
「何ですって?」
「髪飾りを切り落とすなんて、酷いと言ってるんです。彼女、泣いてるじゃないですか」
エリザは私をぎろりと睨み付けた。しかし、臆すること無く私は見つめ返した。
「私に楯突くなんて、正義の味方のつもり?」
彼女は立ち上がり、威圧的な口ぶりで言った。
「そんなつもりはありません。しかし、意に沿わないからと言って、罰として大切なものを壊すのは良くないと思います」
「茶会の主催者は私。つまりはこの会のルールを敷くのも私よ。それの何が悪いの?」
「だったら、私もルール違反かと思いますけれども」
私の髪には、赤紫のリボンが結ばれていた。ドラフィアの薔薇は青紫なので違いはあるものの、''紫''であることに変わりは無いだろう。
令嬢はドラフィアよりも小さな国の王女であった。逆らえないのを良いことに、自分より弱い相手に対して酷い仕打ちをするのも許せなかった。
だから私は、敢えてそう言ったのである。
「髪飾りを無くしてもドレスが汚れても、何をやっても気付かない程の能天気で、腑抜けた顔。本当に貴方、気に食わないわ」
「え?」
「鬱陶しいわねっ!!」
そう言って、エリザは私の髪ごとリボンを切り落としたのである。切られた髪の束が、ぱさりと落ちた音がした。
周囲はざわつき、私達はすっかり注目の的となっていた。
「エリザ様……っ、」
「邪魔よ、どいて。ルイーセ王女」
止めに入ろうとしたフランチェスカの手を叩き落とし、エリザは淡々と言った。
「どうやら貴女は、ご自分の立場を全くもって分かっていないようね」
彼女は私に扇子を差し向けながら思わぬ一言を続けた。
「私は貴女に、''花の決闘''を申し込みます。それで決着をつけましょう」
先程まで感じていた薔薇の甘い匂いは、知らぬ間にどこかへ消え去っていたのだった。
今日のお茶会はドラフィアの王太子妃エリザが主催しており、参加者は周辺国の王室の女性ばかりである。皆思い思いに着飾っており、まるで庭に美しい花がいくつもさいているみたいであった。
華やかな光景を見て、やや不安はあるものの、心が踊るのを感じた。
「エリザ様。お招きいただき、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、ご参加いただきありがとうございます」
席に着く前にエリザへ挨拶に行くと、彼女は笑顔で出迎えてくれた。
「ふふっ、薔薇とお揃いのドレスもジュエリーも、とってもお似合いですわ」
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「ルイーセ様とはあまりお話しする機会が無かったので是非色んなお話を聞きたくて……今日のお席は、同じテーブルにさせていただきましたわ」
「まあ、そうなんですの?」
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「あ、ありがとうございます」
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「……なので、最近になって公務に復帰しました」
「あら、そうなの。じゃあ、これからはお会いする機会も増えそうね」
お茶会が始まり、各テーブルで招待客達が会話に花を咲かせていた。
出されたケーキも紅茶も、どれも絶品であった。しかし、私は段々と違和感を感じ始めていた。
例えば、皆の皿には三切れ乗っているサンドイッチが二切れだったり、自分の分のケーキだけには粉砂糖などのトッピングがされていなかったり。些細なことではあるものの、どうにも気になってしまっていた。
しかし、エリザも両隣に座る二人も全く気にすることなく歓談を続けていた。そうなると、自分の勘違いなような気もしてくるのだった。
少食と思われて最初から量を減らされているのかもしれないし、トッピングはきっとパティシエのちょっとしたミスだろう。何しろ今日は沢山の招待客がいるのだから。忙しくて一人分のトッピングを忘れても不思議では無い。
そんなことを考えながら、私は何も指摘せず会話の輪に参加していた。
すると突然、エリザが席から立ち上がった。そして、隣のテーブルに座る若い令嬢に話しかけたのだった。
「貴女、その髪飾りは何?」
その声色は、酷く冷たいものであった。
エリザの一言で、小鳥のさえずりのような楽しげな話し声がぴたりと止んでしまった。
険しい顔つきで、彼女は令嬢に詰め寄る。
「え、と……」
「その髪飾りは何だと聞いてるの。聞こえなかったの?」
よく見ると、令嬢は紫色をしたリボンの髪飾りを着けていた。どうやらエリザは、それが気に食わなかったようだった。
「招待状を読んでその色を選ぶだなんて、良いご判断だこと」
たしか招待状には、「庭に紫が映える季節となりました。是非皆様にもご覧になっていただきたいと思います」という一文が書かれていた。つまりは、主催者がそれにちなんで紫色の装いをすることを察しろと言いたいらしい。実際、私も他の客も紫のドレスを着てくるのは避けていた。
とはいえ、装飾品にまで口出しされるのは、要求が大きすぎるような気もする。
「 ふ、不勉強で申し訳ございません」
立ち上がり、エリザに対して令嬢は必死に謝った。しかし、彼女の怒りは中々収まらない。
「会の主催者とは装いが同じにならないようにする。そんな常識も身に付いていないなんて、どうかしてるわ」
「以後、気をつけます。申し訳ございません」
「口先だけでの謝罪なんていらないわ。申し訳無いと思うなら、行動で示して頂戴」
エリザは、自らのドレスのポケットに手を入れた。そして取り出したのは、大きな裁ち鋏であった。
「え、エリザ様……?」
嫌な予感がして、私は慌てて席を立ち上がった。しかしその瞬間、布が裂ける音が丸テーブルの下あたりから聞こえてきた。
見るとテーブルクロスの上から釘が刺してあり、自分のドレスのスカート部分が引っかかって裂けてしまっていたのである。
それはどう見ても悪意を持って''意図的に''誰かが刺したものであった。思わず私は、恐怖のあまり身の毛がよだつのを感じた。
「きゃあああっ!!」
はっと我に返り叫び声がした方を向くと、信じられないことに、エリザが令嬢の髪飾りのリボンを切り落としていた。
蝶結びの結び目から切られ、切れ切れとなったリボンは床に落ちてしまったのである。
「これで許してあげる。次からは気をつけなさい」
そう言って、エリザはさっさと席に戻ってきたのだった。
衝撃的な出来事に、皆身動きすら出来なかった。しかしエリザだけは、何食わぬ顔で紅茶をすすっていた。
すると、ある一人の女性が立ち上がり、座って俯いたままの令嬢に駆け寄ったのだった。そして床に落ちた髪飾りの残骸を拾い上げ、令嬢に優しく語りかけた。
「ごめんなさいね。彼女、今日はやけに気が立ってたみたいで、代わりに謝るわ」
「い、いえ……とんでもございません」
「足りると良いけど、どうかこれで許して頂戴」
そう言って、彼女は令嬢に金貨と切られたリボンを握らせたのだった。
彼女の顔には、見覚えがあった。
バルティデルの王妃フランチェスカ。王妃の座に着いてまだ間も無いものの、社交的で友人も多く、彼女は国外でも非常に有名であった。
どうやらこういった場の収め方も、彼女は十分に心得ているようだった。
「さ、お茶会の再開といたしましょう!!」
フランチェスカの一言を皮切りに、少しずつ話し声が聞こえ始めてきた。お茶会とは言えど国同士の外交の場であるのには変わらないので、皆黙ってやり過ごすことは難しいのである。
損害以上の弁償をして、謝罪する。立ち振る舞いとしては完璧だろう。しかし、令嬢の顔は浮かないままだ。
俯いたまま、令嬢は震えた声で呟いた。
「……っ、この髪飾り、両親から誕生日に貰った、大切なものなのに……っ、こんな……っ」
そう言って、とうとう彼女は泣き出してしまったのだった。
「それで、先程のお話の続きなんだけどね」
令嬢のことなどまるで気にも留めていない様子で、エリザは歓談を再開した。
それを見て、私は居ても立ってもいられなくなってしまったのだった。
裂けたスカートに構うことなく、私は席を立ってエリザの隣に歩み寄った。そして、ゆっくりと口を開いた。
「エリザ様。さっきの態度は、いくら何でもあんまりだと思います」
「何ですって?」
「髪飾りを切り落とすなんて、酷いと言ってるんです。彼女、泣いてるじゃないですか」
エリザは私をぎろりと睨み付けた。しかし、臆すること無く私は見つめ返した。
「私に楯突くなんて、正義の味方のつもり?」
彼女は立ち上がり、威圧的な口ぶりで言った。
「そんなつもりはありません。しかし、意に沿わないからと言って、罰として大切なものを壊すのは良くないと思います」
「茶会の主催者は私。つまりはこの会のルールを敷くのも私よ。それの何が悪いの?」
「だったら、私もルール違反かと思いますけれども」
私の髪には、赤紫のリボンが結ばれていた。ドラフィアの薔薇は青紫なので違いはあるものの、''紫''であることに変わりは無いだろう。
令嬢はドラフィアよりも小さな国の王女であった。逆らえないのを良いことに、自分より弱い相手に対して酷い仕打ちをするのも許せなかった。
だから私は、敢えてそう言ったのである。
「髪飾りを無くしてもドレスが汚れても、何をやっても気付かない程の能天気で、腑抜けた顔。本当に貴方、気に食わないわ」
「え?」
「鬱陶しいわねっ!!」
そう言って、エリザは私の髪ごとリボンを切り落としたのである。切られた髪の束が、ぱさりと落ちた音がした。
周囲はざわつき、私達はすっかり注目の的となっていた。
「エリザ様……っ、」
「邪魔よ、どいて。ルイーセ王女」
止めに入ろうとしたフランチェスカの手を叩き落とし、エリザは淡々と言った。
「どうやら貴女は、ご自分の立場を全くもって分かっていないようね」
彼女は私に扇子を差し向けながら思わぬ一言を続けた。
「私は貴女に、''花の決闘''を申し込みます。それで決着をつけましょう」
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