騎士団長との淫らな秘めごと~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~

二階堂まや

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♡私が''素直に''なれる場所

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+フィオネ視点
プレイ内容
+ベアンハート×フィオネの溺愛らぶえっち
+母乳(授乳、搾乳等)
+前半女性優位からの後半男性優位

「式典、お疲れ様でした」

 入浴した後に寝室へ行くと、ベアンハートが出迎えてくれた。どうやら、子供二人の寝かしつけはすんなりいったようである。

「ユーリもニーナも、大丈夫だった?」

「ええ。疲れていたみたいで、もうすっかり夢の中です」

 子供用のベッドで眠る二人に目を向けながら、彼は小声で囁く。念の為小さなベッドに近寄ってみると、穏やかな寝息が二人分聞こえてきたのだった。

「ふふっ、良かった。ベアンもお疲れ様」

 近頃ニーナの夜泣きも収まってきたので、しばらく子供達が起きることは無いだろう。私達は静かな足取りで、夫婦のベッドへと向かったのだった。

「……今日は、勝手なことをして申し訳ございませんでした」

 寝台の上で向かい合ってすぐに、ベアンハートは申し訳無さそうに私に頭を下げた。

 私達が舞踏会で踊っている時、丁度ルイーセが大広間から出ていくのと、彼女の後を追うように出ていったラーシュの姿が遠目に見えた。不穏な空気を察して、ベアンハートが二人を探しに行ったのである。彼も年の離れた妹がいるからか、ルイーセのことをいつも気にかけてくれているのだ。

 そしてラーシュがルイーセに手を出す直前で、彼が止めに入ったのである。

「お怪我の無い程度に力加減したはずですが、出過ぎた真似をしてしまったと反省しております」

「あの場で彼を止められるのは、貴方だけだもの。だから、気にしないで」

 それは、体格という単純な理由だけでは無い。もしラーシュをどつき倒したのがオリヴァルやウェンデだったならば、外交問題に発展していた可能性もあるからだ。一貴族に過ぎない男が友好国の王太子に手を出したとなれば、言いがかりだとしても圧倒的に不利な立場となってしまう。

 しかし、ベアンハートは元々大国の王子だ。ラーシュとしても、下手に罪を擦り付けられない相手なのである。

 加えて、彼が普段暴力を振るうような人間でないのは、周知の事実だ。仮にラーシュが訴えを起こしたとしても、ベアンハートが乱暴な態度に出たことよりも、温厚な彼が何故愚行に走ったのかという原因に皆の目が向くのは明白である。となると、むしろラーシュ側の立場が危うくなるのは容易に想像できることなのだ。

「貴方は、自分にしか出来ない役目を果たしただけじゃない」

「……フィオネ様」

「大切な妹を守ってくれてありがとう、べアン」

 そう言って抱きつくと、ベアンハートは逞しい腕で抱き締め返してくれたのだった。

 内気であがり症だけれども、思いやりがあっていざという時に頼りになる。そんな彼が、私は大好きなのだ。

 胸を押し付けるように身体を密着させると、ベアンハートは照れたように身体をよじらせた。

「フィオネ様……っ、そんなにくっつかれてしまいますと、恥ずかしいです」

「ねえ、ベアン。私、朝から晩まで式典で頑張ったから疲れちゃった。だから少しだけ甘えたいの。駄目?」 

 それは、私から彼に対する情事への誘いであった。

「っ、いえ。是非に……」

「ふふっ、嬉しい」

 ベアンハートの了承を得てから、私はナイトドレスとドロワーズをさっさと脱ぎ捨てた。彼が自分の肌を見て赤面するのが可愛くて、それを見たいがために先に脱ぐのがいつもの流れとなっているのである。

「っ、待ってください」

 案の定、ベアンハートは顔を真っ赤にしながら服を脱ぎ始めた。何度目の夜であってもこの反応は変わらない。そして、何度見ても見飽きないのだから不思議だ。

「んっ……」

 互いに全てをさらけ出し、唇を重ねながらシーツに倒れ込む。すると、下乳をなぞるように生温い雫が落ちていくのが感じられた。

「ね、べアン。舐めて?」

「……っ、承知しました」

 腹にまで垂れた母乳を、下から上へとベアンハートは舐め取った。それから、彼は片方の頂に吸い付いたのだった。

「っ……あ、っ……」

 ゆっくりと口から零さないように、彼は母乳を飲み始めた。厳つい体躯の男に乳を与えるという倒錯的な光景を目にして、性的な興奮が高まっていく。母乳の出る期間にしか出来ないのが惜しく感じられる程に、密かに私はこの行為に嵌り込んでいるのだ。

「ん、ちゃんと残さず飲めたかしら?」

「は……っ、い」

「ふふっ、偉い偉い」

 片乳分を飲み切ったところで、私はベアンハートの頭を撫でた。それから、飲んでない方の胸を自分で揉み始めた。

「、……っ、は、っ、ん」

 乳首の外から先端に向けて押し出すように揉んで、乳を搾り出す。それにより、片手を母乳で満遍なく濡らしたのである。

 そして乳まみれとなった手で、私は硬くなり始めた肉竿を優しく包んだ。

「っ、ぁ、……っ!!」

「ん、気持ち良い?」

 根元から先端にかけて、滑らせるようにペニスを扱いていく。先走りの代わりに母乳を潤滑剤とするのは、流石にやり過ぎかと最初やった時は感じた。しかしこっちの方が彼も悦さそうなので、最近はまあ良いだろうと思い始めているのだった。

 何を良しとするかは、私達二人が決めることなのだから。

「っ、フィオネ様っ、後は、私にさせて下さい……っ」

「きゃっ……!?」

 ベアンハートは私の手から肉棒を取り上げて、股を開かせた。そして、完全に勃ち上がったモノで蜜口を解し始めたのである。

「ひっ、あっ、……っ、ああっ!!」

「は、っ、あ、……っ、」

 卑猥な音が耳を犯していき、身体の芯が彼を求めるかのように切なく疼く。秘所が蜜塗れになったところで、私は耐えられずに言った。

「あ、んっ、……っ、べアン、もう大丈夫だから、来てっ……!!」

「はっ、フィオネ様っ……」

 ベアンハートは私の身体を持ち上げて、胡坐をかいた上に座らせてからゆっくり貫いた。

 そしてベッドのスプリングを使って、下から突き上げるように抜き差しを始めたのである。

「ひっ、あっ、ああっ、べアン、ベアンっ!!」

「は、フィオネ様っ、……っ、は、ぁ、」

 互いの名前を呼び合いながら、何度も口付けを交わす。赤子のようにしっかり抱かれて上下に揺らされるのは、まるで寝かしつけられているような気分だった。

 そして、ベアンハートは全てを任せても心配無い相手である。赤子が親に甘えて嘘泣きするように、私は涙目であられも無い喘ぎ声を漏らした。すると彼は、泣き止ませるように背中をさすり、手を繋いでくれたのだった。

「は、ぁ、べアン、好き、好き、っ……」

「は……っ、フィオネ様、私も、愛してます、僕、だけの、女王様……っ、」

 泣き虫な姉と、人見知りの兄。普段隠している互いの柔い部分を擦り合わせるように、私達は身体を重ねるのである。

 彼の前では、ただの女として全てを見せられるのだ。

 抜き差しがされる度、下ろした自分の長い髪がばらける。遊ぶように揺れる紅茶色の髪に、ベアンハートは愛おしげに口付けた。

 マーリットのレモンティーのような髪や、ルイーセのミルクティーのような髪とは違って、私はごくありふれた髪色である。妹達を羨ましく感じることもあったが、彼が髪一本まで大切に扱ってくれるので、近頃はあまり気にならなくなっていた。

 全てを晒し、受け入れられる。彼との情事は、正に至福の時間なのである。

 しかし、そんな一時にも終わりが近付いていた。

「あっ、っ、あ、ベアン、もう、だめ、っ、あああ!!」

「フィオネ様っ、ぐ、っ……!!」

 絶頂へと追いやられ、胎内を白濁が塗りつぶしていく。精が全て吐き出された後、私は厚い胸板にぐったりと身体を預けたのだった。

 呼吸が整ったところで、ベアンハートは私をベッドに寝かせた。そして、しっかり肩まで毛布を掛けてくれたのである。

 いつもであれば、このまま寝るだけだ。しかし、私はどうしても言いたいことがあって口を開いた。

 ラーシュに対して女王として向き合ったことで、少なからず心が疲れていたのかもしれない。

 本当は、彼に何をされるか分からず怖かった。やっぱり私は、完璧に強い姉には未だなり切れていないのである。

「ね、べアン」

「いかがされましたか?」

「私には……女王として、これからもやらなきゃいけないことが沢山あるわ。私のことを悪く言う人もいるし、敵も多いでしょう。でも、きっと一人だと耐えられない。これからも支えてくれるかしら?」

 女王として有るまじき一言。しかし、べアンハートは穏やかに微笑んでくれたのだった。

「ええ、勿論でございます。これからずっと、お隣でお力添えさせていただきますとも、女王様」

 そう言って、彼は誓いを立てるかのように、私の額にキスをしたのだった。
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