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お似合いの二人
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「やけに浮かない顔じゃないか、ルイーセ」
ベスレエラの建国記念式典を終えた後に王室の宮殿で開かれた夜会の最中、ラーシュは私の顔を見ながら言った。
赤ワインのようなボルドー色の髪は、シャンデリアに照らされて美しく艶めいている。やや下向きに生えた長い睫毛は彼を憂いを帯びたような表情に見せており、不思議と魅力を増しているようにも思えた。
夜会でも舞踏会でも令嬢達の注目の的であるのも、実に納得である。
「……いえ、何でもありませんわ。久しぶりの夜会で、少しだけ緊張してるだけですから」
結婚してから、騎士団の家族交流会のような小さな集まりには参加するものの、大きな夜会に参加するのは初めてなのである。華やかに着飾るのも、多くの人と歓談するのも久しぶりのことであった。
「心配することは無い。何かあれば僕がフォローするから」
「ふふっ、ありがとうございます」
「それに、久しぶりに君に会えることを参加者全員が楽しみにしてるんだから。身構えなくて大丈夫だよ」
「……」
その言葉には、少しだけ不安なところがあった。どうにも、私にはそうは思えなかったからだ。
確かに昼間行われたパレードでは、これ以上無い程の大拍手で迎えられた。馬車から手を振れば、ベスレエラの人々は皆笑顔で手を振り返してくれた。しかしそれは、私の隣にラーシュがいたからに他ならないだろう。友好国の王女と言えど、さして重要な存在では無いのだから。
疑いすぎかもしれないが過去の''ある出来事''を思い出し、私は素直に喜べないでいたのである。
「皆が皆僕らを''お似合い''と言うに決まってるし……ね」
「え?」
「いや、失敬。何でもないよ」
ラーシュは何か呟いたものの、私は上手く聞き取れなかった。きょとんとして彼を見上げたものの、ラーシュは誤魔化すように笑うだけだった。
+
参加者との歓談が始まったものの、ラーシュの手助けもあり、私は特段問題無く過ごせていた。それに彼が言った通り、皆私にも好意的に接してくれていたのである。
「ルイーセ王女。今日もお可愛らしい姿でいらっしゃる」
「ふふっ、過分なお褒めの言葉をいただき恐縮ですわ」
「スズランのドレスも、とってもお似合いですわ」
ベスレエラの国花であるスズランの刺繍が施されたドレスは、皆に好評であった。
深い青色のドレス全体を覆うように花の刺繍が入っており、歩いてスカートが揺れる度に、風でスズランがそよいだかのように見える。着ているだけで花畑にいるような気分になる、素敵な一着であった。
「実は今日の彼女のコーディネートは、全て僕が選んだんですよ」
「まあ、素敵!!」
「流石王太子殿下、ルイーセ様の魅力の引き出し方をご存知でいらっしゃる」
そう。今宵の夜会に着るドレスから靴に至るまでを選んだのは、他ならぬラーシュであった。ちなみに、彼のジャケットの裾やポケットチーフにも、私のドレスとお揃いのスズランの刺繍が入っている。
男女でここまで服装を合わせるようにという決まりは無いのだけれども、ラーシュの希望により、私達は''二人お揃い''となったのである。
とはいえ、私はラーシュではなくウェンデの妻である。夫ではない男性と服装を合わせるというのには、違和感があった。しかしラーシュも招待客も、そのことについては一切気にしていないようだった。
「本当によくお似合いで、まるでご夫婦のようですわ」
「っ!?」
「いえ、お二人共素敵な服装でいらっしゃるから、つい」
とんでもない一言に私は目を見開いたが、ラーシュが動じることは無かった。むしろ、その表情は嬉しそうにも見えた。
何かが、おかしい。
自分の中で、違和感は大きくなるばかりであった。
+
「色んな人と話して、大分疲れたみたいだね」
招待客と一通り話し終えたところで、ラーシュは私の耳元で囁いた。
「い、いえ……そんなことは」
「疲れたって顔に書いてある。無理しなくて良いよ、少し休もう」
どうやら、私は大分浮かない顔をしていたらしい。断るより先に、ラーシュは私をさっさとバルコニーまで連れて行ったのである。
そしてラーシュは、私に氷水の入ったワイングラスを渡してくれた。
「はい、喋りすぎて喉が渇いただろう?」
「ありがとうございます」
「この前の食事会の時みたいに、倒さないようにね」
「もう、分かってますってば!!」
バルコニーに出ると、涼しい夜風が頬をかすめた。それにより、ほんの少し気持ちが落ち着いていくのを感じた。
「ねえ……ラーシュお兄様」
「ん、どうした?」
「ちょっと気になることがあって」
私は、先程から抱いていた疑問を口にした。
「皆様ウェンデ様にだけ、冷たくないですか?」
歓談の最中、招待客から姉達のことを聞かれることはあっても、ウェンデのことについて聞かれることは絶対に無かったのだ。私がウェンデの名前を出すと、皆揃ってあからさまに嫌そうな表情になっていた。そして、すぐさま違う話題に変えられてしまうのだった。
「……そうだね。君の言う通りだよ」
意外にも、ラーシュがそれを否定することは無かった。彼はただただ気まずそうに眉を寄せたのである。
「どうして……? まさか結婚式の時も……」
「ルイーセ」
私の言葉を遮るようにして、ラーシュは私の名前を呼んだ。その表情は、いつになく真剣なものとなっていた。
「本当は、こんなことは君に言いたくなかったんだが……勘づかれたなら仕方無い。落ち着いて聞いてくれるかい?」
ワイングラスの中で積み重なった氷が溶けて崩れ落ちる音が、やけにうるさく聞こえる。いつの間にか夜風は収まっており、私たちの周りは気味悪いほどに静まり返っていた。
「……勿論ですわ」
恐怖心を押し殺して、私は頷いた。
「分かった。実は……」
ラーシュが口にしたのは、信じられない言葉であった。
「ウェンデは、この国の民から嫌われている」
ベスレエラの建国記念式典を終えた後に王室の宮殿で開かれた夜会の最中、ラーシュは私の顔を見ながら言った。
赤ワインのようなボルドー色の髪は、シャンデリアに照らされて美しく艶めいている。やや下向きに生えた長い睫毛は彼を憂いを帯びたような表情に見せており、不思議と魅力を増しているようにも思えた。
夜会でも舞踏会でも令嬢達の注目の的であるのも、実に納得である。
「……いえ、何でもありませんわ。久しぶりの夜会で、少しだけ緊張してるだけですから」
結婚してから、騎士団の家族交流会のような小さな集まりには参加するものの、大きな夜会に参加するのは初めてなのである。華やかに着飾るのも、多くの人と歓談するのも久しぶりのことであった。
「心配することは無い。何かあれば僕がフォローするから」
「ふふっ、ありがとうございます」
「それに、久しぶりに君に会えることを参加者全員が楽しみにしてるんだから。身構えなくて大丈夫だよ」
「……」
その言葉には、少しだけ不安なところがあった。どうにも、私にはそうは思えなかったからだ。
確かに昼間行われたパレードでは、これ以上無い程の大拍手で迎えられた。馬車から手を振れば、ベスレエラの人々は皆笑顔で手を振り返してくれた。しかしそれは、私の隣にラーシュがいたからに他ならないだろう。友好国の王女と言えど、さして重要な存在では無いのだから。
疑いすぎかもしれないが過去の''ある出来事''を思い出し、私は素直に喜べないでいたのである。
「皆が皆僕らを''お似合い''と言うに決まってるし……ね」
「え?」
「いや、失敬。何でもないよ」
ラーシュは何か呟いたものの、私は上手く聞き取れなかった。きょとんとして彼を見上げたものの、ラーシュは誤魔化すように笑うだけだった。
+
参加者との歓談が始まったものの、ラーシュの手助けもあり、私は特段問題無く過ごせていた。それに彼が言った通り、皆私にも好意的に接してくれていたのである。
「ルイーセ王女。今日もお可愛らしい姿でいらっしゃる」
「ふふっ、過分なお褒めの言葉をいただき恐縮ですわ」
「スズランのドレスも、とってもお似合いですわ」
ベスレエラの国花であるスズランの刺繍が施されたドレスは、皆に好評であった。
深い青色のドレス全体を覆うように花の刺繍が入っており、歩いてスカートが揺れる度に、風でスズランがそよいだかのように見える。着ているだけで花畑にいるような気分になる、素敵な一着であった。
「実は今日の彼女のコーディネートは、全て僕が選んだんですよ」
「まあ、素敵!!」
「流石王太子殿下、ルイーセ様の魅力の引き出し方をご存知でいらっしゃる」
そう。今宵の夜会に着るドレスから靴に至るまでを選んだのは、他ならぬラーシュであった。ちなみに、彼のジャケットの裾やポケットチーフにも、私のドレスとお揃いのスズランの刺繍が入っている。
男女でここまで服装を合わせるようにという決まりは無いのだけれども、ラーシュの希望により、私達は''二人お揃い''となったのである。
とはいえ、私はラーシュではなくウェンデの妻である。夫ではない男性と服装を合わせるというのには、違和感があった。しかしラーシュも招待客も、そのことについては一切気にしていないようだった。
「本当によくお似合いで、まるでご夫婦のようですわ」
「っ!?」
「いえ、お二人共素敵な服装でいらっしゃるから、つい」
とんでもない一言に私は目を見開いたが、ラーシュが動じることは無かった。むしろ、その表情は嬉しそうにも見えた。
何かが、おかしい。
自分の中で、違和感は大きくなるばかりであった。
+
「色んな人と話して、大分疲れたみたいだね」
招待客と一通り話し終えたところで、ラーシュは私の耳元で囁いた。
「い、いえ……そんなことは」
「疲れたって顔に書いてある。無理しなくて良いよ、少し休もう」
どうやら、私は大分浮かない顔をしていたらしい。断るより先に、ラーシュは私をさっさとバルコニーまで連れて行ったのである。
そしてラーシュは、私に氷水の入ったワイングラスを渡してくれた。
「はい、喋りすぎて喉が渇いただろう?」
「ありがとうございます」
「この前の食事会の時みたいに、倒さないようにね」
「もう、分かってますってば!!」
バルコニーに出ると、涼しい夜風が頬をかすめた。それにより、ほんの少し気持ちが落ち着いていくのを感じた。
「ねえ……ラーシュお兄様」
「ん、どうした?」
「ちょっと気になることがあって」
私は、先程から抱いていた疑問を口にした。
「皆様ウェンデ様にだけ、冷たくないですか?」
歓談の最中、招待客から姉達のことを聞かれることはあっても、ウェンデのことについて聞かれることは絶対に無かったのだ。私がウェンデの名前を出すと、皆揃ってあからさまに嫌そうな表情になっていた。そして、すぐさま違う話題に変えられてしまうのだった。
「……そうだね。君の言う通りだよ」
意外にも、ラーシュがそれを否定することは無かった。彼はただただ気まずそうに眉を寄せたのである。
「どうして……? まさか結婚式の時も……」
「ルイーセ」
私の言葉を遮るようにして、ラーシュは私の名前を呼んだ。その表情は、いつになく真剣なものとなっていた。
「本当は、こんなことは君に言いたくなかったんだが……勘づかれたなら仕方無い。落ち着いて聞いてくれるかい?」
ワイングラスの中で積み重なった氷が溶けて崩れ落ちる音が、やけにうるさく聞こえる。いつの間にか夜風は収まっており、私たちの周りは気味悪いほどに静まり返っていた。
「……勿論ですわ」
恐怖心を押し殺して、私は頷いた。
「分かった。実は……」
ラーシュが口にしたのは、信じられない言葉であった。
「ウェンデは、この国の民から嫌われている」
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