無能力の転生者は剣を極める

チョココロネコ

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第一章 幼少期編

第9話 反動

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っ、いてて

昨日はちょっと無茶しすぎたか

あれ、ここは家?

村まで戻ってきたのは覚えてるけど

誰がここまで連れてきてくれたんだろう

今度会ったらお礼言わなきゃな

さて、そろそろ起きるか

そう思い起きあがろうとすると

っ!?

全身に激痛が走った

筋肉痛か!?

昨日めちゃくちゃ動いたしな

しばらくは安静にしてよ

すると近づいてくる足音が聞こえた

「レイ、起きたのね、よかった」

お母さんが泣きながら言った

こっちの世界でも親を悲しませてしまった

俺にもっと力があれば悲しませることもなかっただろう

「おはよう、お母さん」

「どうしてあんなことをしたのかはお父さんに聞いたわ」

お父さんもう言ってたんだ

「辛かったよね、泣いていいのよ」

泣きたい、でも泣いてるばかりじゃ前に進めない

「大丈夫だよ、お母さん」

そう言うとお母さんは涙を拭って

「そろそろご飯食べる?」

と言った

「うん」

めちゃくちゃお腹すいた

だって昨日めっちゃ動いたし、夜ご飯も食べてないし

「はい、あ~ん」

「お母さん、恥ずかしいよ」

5歳になってあ~んしてもらうなんてな

「赤ちゃんだった頃が昨日のように思い出せるわ」

そんな話しながらご飯を食べた

なんか魚とかカルシウムが多いな

骨折か?

あの速度で吹き飛ばされたからそれもそうか

1ヶ月くらい動けなくなるじゃん

はぁ、つっら

あとちょこちょこセナが見てくるんだが

恥っず!

そんなことを考えていたら

ご飯を食べ終わって

口を濯いで

完全に介護されている

何もできないことはすごく暇だ

「そういえばトルガ達はどうなったの?」

優秀な能力スキルを持ってたけど

「今日、王都に行くわ」

へぇ、ちょっと寂しくなるな

それにしても何であの時あんなに憎いって思ったんだ?

急に憎い感情が飛び込んできたがあれはなんだ?

能力スキルか?

いや、能力無効スキルアンチがあるしな?

まぁ、今考えても何もわからないな

そう考えていると

ガチャ、とドアが開き

「ただいま...」

元気がないがお父さんの声だ

あの時俺に対し何もできなかった責任があるんだろう

「おかえり、お父さん」

「すまなかった」

「大丈夫だよ、生きてるし」

「本当に、すまなかった」

お父さんが泣き崩れた

「ちょ、お父さん」

めちゃくちゃ気まずい空気になってしまった



そしてしばらく介護生活が始まった

なぜか時々セナに変わっていたが

気にしない気にしない

兄妹としてのことだ

決して恋愛ではないだろう


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