異世界転生のすすめ

File.19

みんなに覚悟を決めるよう言った夜、オレたちフェルペン王国、ゲシュタル王国とラルド王国の3カ国で作戦会議をしていた。
「さて、どのようにして攻めますか？」
と言って話を始めた。
すると、ゲシュタル王国のチャルタ2世は、
「大胆に真っ直ぐに攻めればいいだろう」
と言ったが、
「それは、ちょっと単純すぎませんか」
とオレは返した。
すると、ラルド国王のヘリ3世が、
「兵糧攻めしませんか？」
「なるほど、ハニル王国の食糧の大半はラルド王国の輸出でやってるから食糧の輸出を止めればこっちのもんってわけか」
「そうしましょう」
とオレが言って会議はあっさり終わったと思いきや、チャルタ2世が、
「でも、なんだかしっくりこない」
と言い出した。
「やはり攻めます？」
「分かった、我が国だけ軍を進める。そしてラルドとフェルペンはとりあえずフェルペン王国で待機だ」
「了解です」
とオレとヘリ3世が返した。
しかし、それで2人は本当に上手くいくんだろうかという気持ちであるのが本当であった。