54 / 69
不幸な『出会い』
第54話 『ビッグブラザー』
しおりを挟む
「そんな遼州人と地球人の出会いの裏側の出来事はどうでもいいの。それ以上に問題なのは、この『東和列島』には、そんな悲劇を黙って見つめている『存在』があったことよ」
アメリアは表情を殺してそう言った。そして、真っ直ぐに誠を見つめた。
「『存在』……」
突如、本性を現したアメリアの言葉に誠は息を飲んだ。
「地球人の調査隊が数年後、この『東和列島』に到着した時に、奇妙な事実に気が付き驚愕したそうよ。そこに住んでいる人々が『日本語』を話し、『日本語』で考え、『日本的』な名前を持ち、『日本人』にしか見えなかったってね。『銃』も持ってたらしいわね、その『公式』な調査隊が到着した時には」
次々とアメリアは誠を困惑させる『事実』を話す。
「地球のその地球人としてはまともな調査隊の結果を『地球圏』に報告したんだけど……握りつぶされたそうよ。『あり得ない』ってね。でも、文字が無くて、見た目は地球のアジア人にしか見えない『リャオ』が地球の『無法者』と裏取引をすることくらい……考えなかったのかしら?地球の政府の人達。マジで『空気読んでよね』」
そう言うアメリアの口元に笑みが浮かぶ。
「『東和列島』の奇妙な現象を引き起こしたのは、間違いなくその『存在』が原因……だと隊長は言ってたわ」
アメリアのその言葉に『駄目人間』である嵯峨の顔が誠の脳裏に浮かんだ。
「そしてその『存在』は日本の『ある時代』を模倣することで生き延びるすべを見出した……」
「生き延びるすべ?」
誠の問いにアメリアはにやりと笑って答えた。
「そう、地球で一番満ち足りていた時代……『日本』の20世紀末……その時代を模倣すればこの『東和共和国』は豊かに繁栄できると……」
アメリアの言葉に誠はただ思い出をめぐらすだけで事足りた。
誠の思い出もすべて20世紀末の『日本』を模倣するものすべてであると思い知ったからだった。
「でも……」
「別にそれは悪いことじゃないわよ。戦争ばかりのそのほかの時代を模倣するよりよっぽどまし。でも……ちょっと違うような気がしないでもないけどね」
アメリアはそう言って苦笑いを浮かべた。
「まあ、20世紀談義はそのくらいにして……その『存在』はおそらくどこの『人間型』生物でも持ち得るありふれた『妄想』よ。そして、『地球』には『妄想』についての具体的理論があり、『東和共和国』にはその『妄想』を具体化する『意思』があった……」
静かにアメリアは続けた。
「『存在』……『妄想』……『意思』……『東和』」
誠はただぼんやりとつぶやく。アメリアの言葉は理解できない。それが何を意味するのか分からない。そして分かりたくない。
「その『存在』、『ビッグブラザー』のおかげで『東和共和国』では、地球から独立してから国民の戦死者が『一人』も出ていないわ。こんなに過酷な戦乱の続く、遼州星系にあって」
「え?」
いくら誠でも遼州星系で数百億の戦死者の出た二度の『遼州大戦』があったことは知っている。
『遼州政治同盟』による一応の安定が実現した今もなお、遼州星系の各地で今も武力衝突が続いていることは知っていた。
二十年前、遼州星系全体を覆った『第二次遼州大戦』の死者は5億を超えていたという。
しかし、アメリアが言うには東和共和国には一人の戦死者も出ていない。
それが明らかに異常なことであることは誠にも理解できた。
「でも、それっていいことなのかな……ちょっと疑問なのよね。『東和共和国』だけが平和で他は戦争ばかり。それはちょっと……」
突然、アメリアは元の『女お笑い芸人』の表情に戻る。目も当然、糸目に戻る。
「キーワードは。『アナログ式量子コンピュータ』と『それに同期する通信システム』。それに『情報戦』と『電子戦』。そしてその解説書がこれ」
そう言ってアメリアは一冊の文庫本を誠に手渡した。
「作者は『ジョージ・オーウェル』……地球人ですよね、この人」
誠は古びた文庫本を手に取ってその著者名を読み上げた。回し読みでもされたように、その本は手あかに汚れていた。
「題名は『1984年』。SF小説の金字塔とか呼ばれてるわ。そこに登場する超存在『ビッグブラザー』をこの『東和共和国』は『アナログ式量子コンピュータ』を使ってこの中の架空の指導者『ビッグブラザー』を創造することに成功した……まあ、これも隊長の受け売りなんだけどね」
「SF小説の『指導者』がなんで?」
誠はほとんど『ちゃんとした本』を読んだことが無いので、アメリアにそう尋ねることしかできなかった。
「誠ちゃんの『理系脳』でもわかるように言うと、『デジタル』はどんなに進化しても『0』と『1』の二進法でしかない。これは知ってるでしょ?」
笑顔のアメリアに誠は静かにうなづく。
「でも、『アナログ』な世界には無限のパターンが存在するわけ。でも、人間の脳は神経細胞『ニューロン』のプラスとマイナスの反応でしか認識できないから、地球のコンピュータと同じで『デジタル』なのよ。まあ、『デジタル』で考えるのが普通の『ヒューマノイド』ね。『無機的コンピュータ』も『有機・生体コンピュータ』も結局は『デジタル』信号で動いているのは同じだもの」
誠はその『理系脳』に導かれてアメリアの言葉にうなづいた。
誠は都立高の『理系特進クラス』出身である。知識として生物の『脳』がマイナスイオンとプラスイオンの信号で動く『デジタルコンピュータ』である事実は知っていた。
アメリアは続けた。
「でもね、遼州人は『アナログ人間』だから、『量子コンピュータ』が『アナログなシステム』で動くことに宇宙で初めて気が付いた。『デジタル』で送られる通信はすべて『アナログ量子コンピュータ』で解析ができちゃうの。その結果、どんな『デジタル』ネットワークでも瞬時に制圧可能な『電子戦』システムを、ここ『東和共和国』は開発して、この国の中立と平和を守っている」
教え導くように言うアメリアの言葉が誠の知識の枠を超えた。
『量子コンピュータ』がプラスとマイナスだけではなく、原子の数だけ無限の数値を表す『アナログコンピュータ』であることは誠にも理解できた。『デジタル』の粒子が『アナログ』の世界を完全に表現できないことや、『デジタルシステム』が『アナログ世界』の遼州系のハッカーには余裕で潰せる脆いシステムだということは誠も十分理解している。
しかし、それがなぜ悪いことなのか?確かに異常なことだが、悪いことには思えなかった。
それが誠には理解できなかった。平和で何が悪いのか?宇宙は戦いに満ちている。この『東和共和国』ぐらい平和であってもいいはずだ。誠はなんとかアメリアの言葉に反論しようとするが、語彙力が完全に不足していた。
「平和で中立的な立場はいいことなんだけど、もしそれが『この国』を統括する『存在』の身勝手な『意思』の結果だとしたら、気持ち悪くない?」
アメリアの笑顔が悲しそうな色を帯びた。誠は何も言えずに彼女の次の言葉を待った。
「その『意思』が……この『1984年』でいう所の『ビッグブラザー』よ。地球圏でその理論が生み出され、東和共和国で完成した、『全能の監視者にして指導者』。すべては東和共和国の中立と平和を守るためだけに行動する『神』」
誠はそこで『東和共和国』の『アナログ量子コンピュータ』の異星系への持ち出しが禁止されていることを思い出した。
そして、誠ははっきりと理解した。『アナログ量子コンピュータ』の持ち出しを制限しているのは『ビッグブラザー』と呼ばれる『神』なのだと。
「ちょっと……難しかったかな?誠ちゃんは『高学歴』だけど、教養ゼロだから」
アメリアの顔が元の『特殊な部隊』の『特殊』な運用艦艦長に戻るのを眺めながら、誠は自分が『神』に選ばれた国に暮らしている事実に戸惑っていた。
アメリアは表情を殺してそう言った。そして、真っ直ぐに誠を見つめた。
「『存在』……」
突如、本性を現したアメリアの言葉に誠は息を飲んだ。
「地球人の調査隊が数年後、この『東和列島』に到着した時に、奇妙な事実に気が付き驚愕したそうよ。そこに住んでいる人々が『日本語』を話し、『日本語』で考え、『日本的』な名前を持ち、『日本人』にしか見えなかったってね。『銃』も持ってたらしいわね、その『公式』な調査隊が到着した時には」
次々とアメリアは誠を困惑させる『事実』を話す。
「地球のその地球人としてはまともな調査隊の結果を『地球圏』に報告したんだけど……握りつぶされたそうよ。『あり得ない』ってね。でも、文字が無くて、見た目は地球のアジア人にしか見えない『リャオ』が地球の『無法者』と裏取引をすることくらい……考えなかったのかしら?地球の政府の人達。マジで『空気読んでよね』」
そう言うアメリアの口元に笑みが浮かぶ。
「『東和列島』の奇妙な現象を引き起こしたのは、間違いなくその『存在』が原因……だと隊長は言ってたわ」
アメリアのその言葉に『駄目人間』である嵯峨の顔が誠の脳裏に浮かんだ。
「そしてその『存在』は日本の『ある時代』を模倣することで生き延びるすべを見出した……」
「生き延びるすべ?」
誠の問いにアメリアはにやりと笑って答えた。
「そう、地球で一番満ち足りていた時代……『日本』の20世紀末……その時代を模倣すればこの『東和共和国』は豊かに繁栄できると……」
アメリアの言葉に誠はただ思い出をめぐらすだけで事足りた。
誠の思い出もすべて20世紀末の『日本』を模倣するものすべてであると思い知ったからだった。
「でも……」
「別にそれは悪いことじゃないわよ。戦争ばかりのそのほかの時代を模倣するよりよっぽどまし。でも……ちょっと違うような気がしないでもないけどね」
アメリアはそう言って苦笑いを浮かべた。
「まあ、20世紀談義はそのくらいにして……その『存在』はおそらくどこの『人間型』生物でも持ち得るありふれた『妄想』よ。そして、『地球』には『妄想』についての具体的理論があり、『東和共和国』にはその『妄想』を具体化する『意思』があった……」
静かにアメリアは続けた。
「『存在』……『妄想』……『意思』……『東和』」
誠はただぼんやりとつぶやく。アメリアの言葉は理解できない。それが何を意味するのか分からない。そして分かりたくない。
「その『存在』、『ビッグブラザー』のおかげで『東和共和国』では、地球から独立してから国民の戦死者が『一人』も出ていないわ。こんなに過酷な戦乱の続く、遼州星系にあって」
「え?」
いくら誠でも遼州星系で数百億の戦死者の出た二度の『遼州大戦』があったことは知っている。
『遼州政治同盟』による一応の安定が実現した今もなお、遼州星系の各地で今も武力衝突が続いていることは知っていた。
二十年前、遼州星系全体を覆った『第二次遼州大戦』の死者は5億を超えていたという。
しかし、アメリアが言うには東和共和国には一人の戦死者も出ていない。
それが明らかに異常なことであることは誠にも理解できた。
「でも、それっていいことなのかな……ちょっと疑問なのよね。『東和共和国』だけが平和で他は戦争ばかり。それはちょっと……」
突然、アメリアは元の『女お笑い芸人』の表情に戻る。目も当然、糸目に戻る。
「キーワードは。『アナログ式量子コンピュータ』と『それに同期する通信システム』。それに『情報戦』と『電子戦』。そしてその解説書がこれ」
そう言ってアメリアは一冊の文庫本を誠に手渡した。
「作者は『ジョージ・オーウェル』……地球人ですよね、この人」
誠は古びた文庫本を手に取ってその著者名を読み上げた。回し読みでもされたように、その本は手あかに汚れていた。
「題名は『1984年』。SF小説の金字塔とか呼ばれてるわ。そこに登場する超存在『ビッグブラザー』をこの『東和共和国』は『アナログ式量子コンピュータ』を使ってこの中の架空の指導者『ビッグブラザー』を創造することに成功した……まあ、これも隊長の受け売りなんだけどね」
「SF小説の『指導者』がなんで?」
誠はほとんど『ちゃんとした本』を読んだことが無いので、アメリアにそう尋ねることしかできなかった。
「誠ちゃんの『理系脳』でもわかるように言うと、『デジタル』はどんなに進化しても『0』と『1』の二進法でしかない。これは知ってるでしょ?」
笑顔のアメリアに誠は静かにうなづく。
「でも、『アナログ』な世界には無限のパターンが存在するわけ。でも、人間の脳は神経細胞『ニューロン』のプラスとマイナスの反応でしか認識できないから、地球のコンピュータと同じで『デジタル』なのよ。まあ、『デジタル』で考えるのが普通の『ヒューマノイド』ね。『無機的コンピュータ』も『有機・生体コンピュータ』も結局は『デジタル』信号で動いているのは同じだもの」
誠はその『理系脳』に導かれてアメリアの言葉にうなづいた。
誠は都立高の『理系特進クラス』出身である。知識として生物の『脳』がマイナスイオンとプラスイオンの信号で動く『デジタルコンピュータ』である事実は知っていた。
アメリアは続けた。
「でもね、遼州人は『アナログ人間』だから、『量子コンピュータ』が『アナログなシステム』で動くことに宇宙で初めて気が付いた。『デジタル』で送られる通信はすべて『アナログ量子コンピュータ』で解析ができちゃうの。その結果、どんな『デジタル』ネットワークでも瞬時に制圧可能な『電子戦』システムを、ここ『東和共和国』は開発して、この国の中立と平和を守っている」
教え導くように言うアメリアの言葉が誠の知識の枠を超えた。
『量子コンピュータ』がプラスとマイナスだけではなく、原子の数だけ無限の数値を表す『アナログコンピュータ』であることは誠にも理解できた。『デジタル』の粒子が『アナログ』の世界を完全に表現できないことや、『デジタルシステム』が『アナログ世界』の遼州系のハッカーには余裕で潰せる脆いシステムだということは誠も十分理解している。
しかし、それがなぜ悪いことなのか?確かに異常なことだが、悪いことには思えなかった。
それが誠には理解できなかった。平和で何が悪いのか?宇宙は戦いに満ちている。この『東和共和国』ぐらい平和であってもいいはずだ。誠はなんとかアメリアの言葉に反論しようとするが、語彙力が完全に不足していた。
「平和で中立的な立場はいいことなんだけど、もしそれが『この国』を統括する『存在』の身勝手な『意思』の結果だとしたら、気持ち悪くない?」
アメリアの笑顔が悲しそうな色を帯びた。誠は何も言えずに彼女の次の言葉を待った。
「その『意思』が……この『1984年』でいう所の『ビッグブラザー』よ。地球圏でその理論が生み出され、東和共和国で完成した、『全能の監視者にして指導者』。すべては東和共和国の中立と平和を守るためだけに行動する『神』」
誠はそこで『東和共和国』の『アナログ量子コンピュータ』の異星系への持ち出しが禁止されていることを思い出した。
そして、誠ははっきりと理解した。『アナログ量子コンピュータ』の持ち出しを制限しているのは『ビッグブラザー』と呼ばれる『神』なのだと。
「ちょっと……難しかったかな?誠ちゃんは『高学歴』だけど、教養ゼロだから」
アメリアの顔が元の『特殊な部隊』の『特殊』な運用艦艦長に戻るのを眺めながら、誠は自分が『神』に選ばれた国に暮らしている事実に戸惑っていた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
便箋小町
藤 光一
ライト文芸
この世には、俄かには信じ難いものも存在している。
妖怪、悪魔、都市伝説・・・。
それらを総じて、人々は“オカルト”と呼んでいるが、
そう呼ばない者達も居る。
時に、便箋小町という店を知っているだろうか。
今で云うところの運び屋であるのだが、ただの配達業者ではない。
高校卒業後、十九歳になった垂イサムは、
この便箋小町に入社して3ヶ月になる新入社員。
ただの人間である彼は、飛川コマチ率いるこの店で
俄かには信じ難い不思議な物語の道を歩む事となる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる