特殊装甲隊 ダグフェロン 第一部 蘇る火付盗賊改方 (ひつけとうぞくあらためかた) とは……殺人許可書を持つ「特殊な部隊」

橋本 直

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色々とややこしいパイロット達

無人の『詰め所』にやってきた『真性ロリコン』

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 完全に『ロリコン』扱いされると思いながら、機動部隊の『詰め所』の扉を開けた。

 『理想的なロリータ』の座る『デカい』『立派』な机には様々な書類や大型画面が常にあり、そしてその『部長』らしい『立派』な椅子の前には『将棋盤』が置かれていた。

 そこに『ロリコンの理想』の中佐殿が座って、棋譜でも見て入ればいつものことだが、そこにはクバルカ・ラン中佐は座っていなかった。

 誠は部屋を見回す。誰もいなかった。

 二つのそれなりに『幹部』にふさわしい机が二つ並んでいる。この部屋の半分以上を占めている空きスペースを背にして、事務仕事をしているフリをしている女小隊長はいなかっった。その『幹部警察官』風の服装のエメラルドグリーンのポニーテールのカウラ・ベルガー大尉がいないのは、誠に呆れてのことだろう。

 そして、どう見ても謎の『女ガンマン』にしか見えないおかっぱ頭のたれ目のサイボーグの席を見ると、そもそも今、屯所に居るのかどうかも怪しい感じだった。

「誰もいないか……って言うか……」

 そう言いながら誠は『とりあえず机』と言うような、中古事務機器販売店で五千円で売っているような有り合わせの机と、これも『いつ壊れるか分からない』事務用の中古の椅子に腰かけた。

 机の中央には『180㎝』と書かれた付箋の貼ってあるビニールに入った警察の夏服の上下だけ。ベルトや靴は自前でなんとかしろ……と言う事らしい。

 誠はその上着をよく見ようと袋から上着を取り出した。
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