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『タフネス』と『銃』
第97話 実弾訓練とイヤレシーバー
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「ありがとうございます……心配していてくれたんですね」
戻ってきてくれたかなめに誠は感謝の意を込めて頭を下げた。
「まあな、アタシの『ペット』だからな。ちゃんと猟犬の代わりくらいは務めてもらわねえとな」
かなめはそう言いながら速足で本部の裏の駐車場を進んだ。
断続的な轟音が誠の耳に響いた。配属されてからも何度か聞いていた音なので、それが銃声であることが誠にも理解できた。
「来たんだ、誠ちゃん」
駐車場の裏にある壁の縁にはアメリアが立っていた。頭にはイヤレシーバーをつけ、手には誠の分のレシーバーも持っている。
「耳をやられるとまずいからな。付けとけ」
アメリアの差し出すイヤレシーバーをかなめが指さした。
「西園寺さんは……」
「アタシの身体は軍用義体だからな。必要ねえよ」
かなめはそう言うとアメリアからイヤレシーバーを奪い取って誠に手渡した。
壁の裏の土嚢を抜けるとそこには射撃訓練施設があった。
男女の隊員達がアサルトライフルや拳銃の射撃訓練をしている。
「ここだ!」
その一番手前の倉庫の隣で手を振っているカウラの声がレシーバーの中に響いた。
「マイクが仕込んであるから会話はできるから安心しな」
そう言うとかなめはそのままカウラの待っているレンジへと向かった。
誠も久しぶりの実弾訓練に興奮しながらその後に続いた。
戻ってきてくれたかなめに誠は感謝の意を込めて頭を下げた。
「まあな、アタシの『ペット』だからな。ちゃんと猟犬の代わりくらいは務めてもらわねえとな」
かなめはそう言いながら速足で本部の裏の駐車場を進んだ。
断続的な轟音が誠の耳に響いた。配属されてからも何度か聞いていた音なので、それが銃声であることが誠にも理解できた。
「来たんだ、誠ちゃん」
駐車場の裏にある壁の縁にはアメリアが立っていた。頭にはイヤレシーバーをつけ、手には誠の分のレシーバーも持っている。
「耳をやられるとまずいからな。付けとけ」
アメリアの差し出すイヤレシーバーをかなめが指さした。
「西園寺さんは……」
「アタシの身体は軍用義体だからな。必要ねえよ」
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