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突如変わった世界
第36話 珍妙な『女艦長』登場!
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突然、入口のようなところから『フォークギター』のかき鳴らす音色が聞こえてきた。
きっと『正義の味方』がかわいそうな誠を助けに来てくれる。
こういった社会の不条理に出会った若者を見捨てるほど、『社会』は腐ってはいない。
誠はそう思いこみたかった。きっと、見たこともないヒーローが現れて自分をこの『特殊な部隊』から救い出してくれる。
そう信じて誠は額のやけどがもたらす痛みに耐え続けた。
誠はちょっと妄想力が強すぎるところがあったのである。
突然、入口のあたりで『ギターの音』が止んだ。
『きっとクバルカ・ラン中佐だ!あの人は『社会の不条理』を許しておくほど甘い上司じゃない!無茶を押し付ける先輩達を『殺人機能付き文化財』で真っ二つに切断してやっつけてくれるんだ!』
誠の脳は、嵯峨という詐欺師の被害にあってから次第に『退行』していた。
しかし、誠にはそれ以外の『特殊な部隊』からの逃げ道が考え付かなかった。
誠にとっての『不条理の権化』である島田は、誠の額に押し付けていたタバコをさらに押し付ける。
先輩の『暴力』に泣いている誠の耳に、この部屋の入り口から『読経』と『木魚』の音声が響いて、誠は我に返った。
入り口から入ってきたのは、初めて見る紺色の髪の糸目の美女だった。
身長は誠と同じくらいで、理想的な女性らしいグラマラスな体形である。普通に緑色のTシャツにジーンズ姿というどこにでもいる格好である。
そして、彼女はなぜか『フォークギター』を持っている。
もう一人はあのエメラルドグリーンのポニーテールがかわいい、カウラと名乗った『パチンコを偏愛する』女士官だった。その手には『ラジカセ』があって、そこから『読経』と『木魚』の音声が流れている。
誠の直接の女上司を『自称』していた、カウラ・ベルガー大尉は、昨日と同じくライトブルーの軍服風の制服を着ている。
初対面のでかい女性と比べて、カウラの胸が『洗濯板』状態であることに誠は気づいた。
こちらは手には『ラジカセ』を持っていた。カウラは無表情で『読経』が流れるラジカセを手に黙り込んでいた。
誠は入ってきたのが、薄汚れた『特殊な部隊』に『正義』を示すべく日本刀を手に現れるはずだったクバルカ・ラン中佐ではないという現実に打ちのめされた。
その結果、誠は認めたくないランに関する事実に気づいた。
あの『小さな人格者』、クバルカ・ラン中佐は誠がひどい状況に置かれていることを『黙認』している。
それを認めればすべてが終わってしまうと思って誠は思わず目をつぶった。
誠が目を閉じるとギターをかき鳴らす音が聞こえてくる。
うるさいので目を開けた誠の視線の先で、でかい糸目の姉ちゃんは笑顔のまま、薄ら笑いを浮かべていた。
「司法局実働部隊、運航部長!アメリア・クラウゼ少佐!運行艦『ふさ』艦長です!」
この言葉に誠はすべての望みが壊れるのを感じていた。
『部長クラスがこんなに『特殊』な職場だったんだ……確かに『特殊な部隊』だわ』
諦めきった誠はあることに気づいた。
そのでかい姉ちゃんの声に、誠は聞き覚えがあった。
昨日の飲みつぶれた『歓迎会のようなもの』の最中に馬鹿歌を熱唱していたのは間違いなくこの女だった。
きっと『正義の味方』がかわいそうな誠を助けに来てくれる。
こういった社会の不条理に出会った若者を見捨てるほど、『社会』は腐ってはいない。
誠はそう思いこみたかった。きっと、見たこともないヒーローが現れて自分をこの『特殊な部隊』から救い出してくれる。
そう信じて誠は額のやけどがもたらす痛みに耐え続けた。
誠はちょっと妄想力が強すぎるところがあったのである。
突然、入口のあたりで『ギターの音』が止んだ。
『きっとクバルカ・ラン中佐だ!あの人は『社会の不条理』を許しておくほど甘い上司じゃない!無茶を押し付ける先輩達を『殺人機能付き文化財』で真っ二つに切断してやっつけてくれるんだ!』
誠の脳は、嵯峨という詐欺師の被害にあってから次第に『退行』していた。
しかし、誠にはそれ以外の『特殊な部隊』からの逃げ道が考え付かなかった。
誠にとっての『不条理の権化』である島田は、誠の額に押し付けていたタバコをさらに押し付ける。
先輩の『暴力』に泣いている誠の耳に、この部屋の入り口から『読経』と『木魚』の音声が響いて、誠は我に返った。
入り口から入ってきたのは、初めて見る紺色の髪の糸目の美女だった。
身長は誠と同じくらいで、理想的な女性らしいグラマラスな体形である。普通に緑色のTシャツにジーンズ姿というどこにでもいる格好である。
そして、彼女はなぜか『フォークギター』を持っている。
もう一人はあのエメラルドグリーンのポニーテールがかわいい、カウラと名乗った『パチンコを偏愛する』女士官だった。その手には『ラジカセ』があって、そこから『読経』と『木魚』の音声が流れている。
誠の直接の女上司を『自称』していた、カウラ・ベルガー大尉は、昨日と同じくライトブルーの軍服風の制服を着ている。
初対面のでかい女性と比べて、カウラの胸が『洗濯板』状態であることに誠は気づいた。
こちらは手には『ラジカセ』を持っていた。カウラは無表情で『読経』が流れるラジカセを手に黙り込んでいた。
誠は入ってきたのが、薄汚れた『特殊な部隊』に『正義』を示すべく日本刀を手に現れるはずだったクバルカ・ラン中佐ではないという現実に打ちのめされた。
その結果、誠は認めたくないランに関する事実に気づいた。
あの『小さな人格者』、クバルカ・ラン中佐は誠がひどい状況に置かれていることを『黙認』している。
それを認めればすべてが終わってしまうと思って誠は思わず目をつぶった。
誠が目を閉じるとギターをかき鳴らす音が聞こえてくる。
うるさいので目を開けた誠の視線の先で、でかい糸目の姉ちゃんは笑顔のまま、薄ら笑いを浮かべていた。
「司法局実働部隊、運航部長!アメリア・クラウゼ少佐!運行艦『ふさ』艦長です!」
この言葉に誠はすべての望みが壊れるのを感じていた。
『部長クラスがこんなに『特殊』な職場だったんだ……確かに『特殊な部隊』だわ』
諦めきった誠はあることに気づいた。
そのでかい姉ちゃんの声に、誠は聞き覚えがあった。
昨日の飲みつぶれた『歓迎会のようなもの』の最中に馬鹿歌を熱唱していたのは間違いなくこの女だった。
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