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究極の『駄目人間』の巣
第19話 『特殊な部隊』の頂点に立つ究極の『駄目人間』
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誠とランはその『司法局実働部隊』の本部棟と呼ばれれる建物にいた。
目の前のドアの脇には『隊長室』と書かれた札が見える。
「神前。覚悟しろよ、あの嵯峨という見た目は、一見、若作りした『ちょいワル』に見える。しかし、あのおっさんの本性知ったらドン引きすんぞ」
ランはそう言いながら誠を見つめた。
そこには誠への『同情』の念があった。
誠が誰がどう見てもそれとわかる、わざとらしい嵯峨の罠にかかってこの場にいることはランも理解しているようだった。
『かっこかわいい』ランの言葉を聞いた誠は、彼女を信じることを決めて静かにうなづいた。
ドアノブをランの小さな手が押しあける。
「おい、駄目人間」
クバルカ・ラン中佐は『隊長室』に入るなりそう言い切った。
ここは隊長室、のはずである。
その主に向かって『かっこかわいい』幼女風上司はそう言いき切った。
誠は目の前の巨大な机の上の状況を見つめて、クバルカ・ラン中佐がなぜ嵯峨と言う男にそんな言葉を吐いたかをすぐに理解した。
いかがわしい雑誌とカップ酒やつまみが所狭しと机の上に散乱している。
さらに健康が気にされているご時世に部屋中に充満するタバコの煙を見ると、誠はランの言葉が実に『正確だった』と思った。
「駄目人間だよ、俺は。そんな事、十分理解してるから。今更、指摘しないで……へーあの女優浮気してたんだ……地球じゃあるまいし、バレルだろ?普通」
誠はあきれ果てた表情を浮かべて、隊長室の大きな机の向こう側に座っている男に目を向けた。
その男は初めて見る人からすれば、誠と同い年ぐらいの年齢に見える。
ランと同じライトブルーの制服を、だらしなく着くずしているのはその内面の『駄目さ』を表しているようにしか見えない。
そんな年齢と態度に違和感を感じる究極の『駄目人間』。彼こそがすべての誠にとっての『悪夢の日々』の元凶、嵯峨惟基特務大佐その人だった。
目の前のドアの脇には『隊長室』と書かれた札が見える。
「神前。覚悟しろよ、あの嵯峨という見た目は、一見、若作りした『ちょいワル』に見える。しかし、あのおっさんの本性知ったらドン引きすんぞ」
ランはそう言いながら誠を見つめた。
そこには誠への『同情』の念があった。
誠が誰がどう見てもそれとわかる、わざとらしい嵯峨の罠にかかってこの場にいることはランも理解しているようだった。
『かっこかわいい』ランの言葉を聞いた誠は、彼女を信じることを決めて静かにうなづいた。
ドアノブをランの小さな手が押しあける。
「おい、駄目人間」
クバルカ・ラン中佐は『隊長室』に入るなりそう言い切った。
ここは隊長室、のはずである。
その主に向かって『かっこかわいい』幼女風上司はそう言いき切った。
誠は目の前の巨大な机の上の状況を見つめて、クバルカ・ラン中佐がなぜ嵯峨と言う男にそんな言葉を吐いたかをすぐに理解した。
いかがわしい雑誌とカップ酒やつまみが所狭しと机の上に散乱している。
さらに健康が気にされているご時世に部屋中に充満するタバコの煙を見ると、誠はランの言葉が実に『正確だった』と思った。
「駄目人間だよ、俺は。そんな事、十分理解してるから。今更、指摘しないで……へーあの女優浮気してたんだ……地球じゃあるまいし、バレルだろ?普通」
誠はあきれ果てた表情を浮かべて、隊長室の大きな机の向こう側に座っている男に目を向けた。
その男は初めて見る人からすれば、誠と同い年ぐらいの年齢に見える。
ランと同じライトブルーの制服を、だらしなく着くずしているのはその内面の『駄目さ』を表しているようにしか見えない。
そんな年齢と態度に違和感を感じる究極の『駄目人間』。彼こそがすべての誠にとっての『悪夢の日々』の元凶、嵯峨惟基特務大佐その人だった。
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