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非番といえども
ドタバタの予感
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「なんだよオメー等。非番じゃねーのか?」
司法局実働部隊機動部隊の待機室。かなめの始末書に目を通すランの顔を見て誠は頭を掻いた。小学生低学年にしか見えないランが耳にボールペンを引っ掛けて書類に目を通している姿は誠にもある意味滑稽にも見えた。
「仕事の邪魔しに来たんじゃねえんだからいいだろ?」
そう言うとかなめは自分の席に座って机に足を投げ出す。
「で、アメリアの奴が……送ってきたんだよなーこれを……」
ランはそう言うと私服で席についている誠とカウラにデータを転送する。
「いつの間に……」
ファイルを展開するとすぐにかわいらしい絵文字が浮かんでいる。その書き方をのぞき見た誠はそれが台本であることがすぐに分かった。細かいキャラクターの設定、そして誠の描いた服飾デザインが並んでいる。
「ああ、これってこの前アメリアさんが書いたけど没にした奴ですね。確かに魔法少女が出てきますよ。寝かせてから出すって言ってたんですが……なるほどこれの設定だったんですか……忘れてました、これですか……」
誠は昨日キャラのデザインをしていて忘れていた以前アメリアに見せられた全年齢対象の漫画のプロットを思い出した。その言葉にカウラとかなめが反応して誠に生暖かい視線を向けてくる。
「なんだ、オメエは知ってるのか?」
かなめはゆっくりと立ち上がって尋問するように誠の机に手をかける。カウラは再びモニターの中の原稿に目を移した。
「知ってるって言うか……一応感想を教えてねって言われたんで。僕はちょっとオリジナル要素が強すぎて売れるかどうかって言ったらアメリアさんが自分で没にしたんですよ。そうだ、やっぱり先月見た奴ですよ。確かにあれは魔法少女ですね。ちょっとバトル系ですけど」
そんな誠とかなめのやり取りにいつの間にか小夏が立ち上がって誠の隣に来てモニターを覗き始める。
「ホントだ。これってどっちかって言うと魔法少女と言うより戦隊モノっぽい雰囲気だったよな」
かなめも見せられていたらしく、嬉々としてモニターをのぞきこんでいる。
「まあアタシはどうでもいいけどさ」
「でも配役まで書いてあるな。アタシが神前を助ける敵の騎士かよ……」
「オメー等なあ……仕事の邪魔しに来たわけじゃねーんだろ?もう少し静かにしてくれよ」
たまりかねたようにランが口を挟む。
「それにしても遅いな。アメリアがグダグダ言ってるんだろうけど」
カウラはそんなかなめの言葉など聞こえないとでも言うようにじっとモニターを食い入るように見つめている。
「非番なんだからそのままおとなしくしてろよな」
自分の作業を続けながらそう言ったランだが、その言葉は晴れ晴れとした表情で実働部隊詰め所のドアを開いたアメリアによって踏みにじられることは目に見えていた。
「皆さん!お元気そうですね!」
晴れやかなアメリアの言葉にランの表情が曇る。
「そう言えば……かえでのお嬢ちゃんはどうした?」
自宅待機の日にもかかわらず誠達に連れられて出勤してきたかえでの名前をランがめんどくさそうに口にする。その言葉に端末のモニターを食い入るように見ていたかなめが大きく肩を落とす。
「いや、あいつのことは忘れようぜ」
そう言うかなめの声が震えている。カウラと誠は生暖かい視線でかなめを見つめた。
「ああ、かえでちゃんはサラ達と一緒にコスチュームを考えるんだって。誠君の原画だけじゃ分からないこともあるからって」
何気なく言ったアメリアの言葉に反応して台本を見ていたかなめが立ち上がる。
「どうしたんだ?運行部の連中のところに顔を出すのか?」
冷や汗を流さんばかりのかなめをカウラはニヤニヤしながら見上げる。
「お前はいいよな、普通なキャラだし」
かなめはそう言うとアメリアに目をやった。
そんな状況の中、誠は久しぶりに見る台本を読んで一息ついた。小夏がヒロインの魔法少女バトルもの。確かに誠の『萌え』に触れた作品であることは確かだった。機械帝国に滅ぼされようとする魔法の国の平和を取り戻すために戦う魔法少女役の小夏が活躍する話と言う設定はいかにもアメリアが喜びそうなものだった。
そして小夏の憧れの大学生でなぜか彼女の家に下宿している神前寺誠二というのが誠の配役だった。彼の正体は滅ぼされた魔法の国のプリンスと言うと格好はいいが、アメリアが台本に手を入れるなら小夏達の身代わりにぼこぼこにされるかませ犬役でしかないのは間違いなかった。誠としてはアメリアの趣味からしてそうなることは予想していたので、別に不満も無かった。むしろアンとの男同士の愛に進展しないだけましだった。
問題はかなめとカウラの配役だった。
カウラの役は魔法少女姉妹の小夏の姉で誠の恋人の役だった。誠の設定ではアメリアがこの役をやると言うことでデザインした原画を描いたのだが、隊に来て車を降りたときにかなめがアメリアの首を絞めていたことから見て無理やりかなめがその役からアメリアを外させたのだろうと言うことは予想がついた。
そしてかなめ。彼女は敵機械帝国の尖兵の機械魔女と言う設定だった。しかも彼女はなぜか失敗を責められて破棄されたところを誠二に助けられるという無茶な展開。その唐突さにかなめは若干戸惑っていた。しかも初登場の時の衣装のデザインはかなりゴテゴテした服を着込むことになるのでかなめは明らかに嫌がっているのは今も画面を見て苦笑いを浮かべているのですぐにわかる。
「そうだ普通が一番だぞ、ベルガー。アタシは……なんだこの役」
ランがそう言うのも無理は無かった。彼女自身、誠の原画を見てライバルの魔法少女の役になることは覚悟していたようだった。しかし自分のどう見ても『少女』と言うより『幼女』にしか見えない体型を気にしているランにとっては、その心の傷にからしを塗りこむような配役は不愉快以外の何モノでもないのだろう。
魔法の国以前に機械帝国に侵略されて属国にされた国のお姫様。誠としては興味深いがランにとっては自分が姫様らしくないのを承知しているのでむずがゆい表情で時折かなめや誠、アメリアを眺めている。
「じゃあ、よろしく頼むわね」
その時ようやく話にけりがついたと言うように渋々首のジャックにコードを挿して作業を始めようとするかなめの肩を叩いて立ち去ろうとする。
「まあ……いいや。アタシはちょっと運行部の連中に焼きいれてくるわ……アメリア!オメーも来い」
そう言って部屋を出ようとするかなめの纏う殺気に、誠とカウラはただならぬものを感じて立ち上がり手を伸ばす。アメリアはにこやかな笑みでにらみつけてくるかなめの前で黙って立ち尽くしていた。
司法局実働部隊機動部隊の待機室。かなめの始末書に目を通すランの顔を見て誠は頭を掻いた。小学生低学年にしか見えないランが耳にボールペンを引っ掛けて書類に目を通している姿は誠にもある意味滑稽にも見えた。
「仕事の邪魔しに来たんじゃねえんだからいいだろ?」
そう言うとかなめは自分の席に座って机に足を投げ出す。
「で、アメリアの奴が……送ってきたんだよなーこれを……」
ランはそう言うと私服で席についている誠とカウラにデータを転送する。
「いつの間に……」
ファイルを展開するとすぐにかわいらしい絵文字が浮かんでいる。その書き方をのぞき見た誠はそれが台本であることがすぐに分かった。細かいキャラクターの設定、そして誠の描いた服飾デザインが並んでいる。
「ああ、これってこの前アメリアさんが書いたけど没にした奴ですね。確かに魔法少女が出てきますよ。寝かせてから出すって言ってたんですが……なるほどこれの設定だったんですか……忘れてました、これですか……」
誠は昨日キャラのデザインをしていて忘れていた以前アメリアに見せられた全年齢対象の漫画のプロットを思い出した。その言葉にカウラとかなめが反応して誠に生暖かい視線を向けてくる。
「なんだ、オメエは知ってるのか?」
かなめはゆっくりと立ち上がって尋問するように誠の机に手をかける。カウラは再びモニターの中の原稿に目を移した。
「知ってるって言うか……一応感想を教えてねって言われたんで。僕はちょっとオリジナル要素が強すぎて売れるかどうかって言ったらアメリアさんが自分で没にしたんですよ。そうだ、やっぱり先月見た奴ですよ。確かにあれは魔法少女ですね。ちょっとバトル系ですけど」
そんな誠とかなめのやり取りにいつの間にか小夏が立ち上がって誠の隣に来てモニターを覗き始める。
「ホントだ。これってどっちかって言うと魔法少女と言うより戦隊モノっぽい雰囲気だったよな」
かなめも見せられていたらしく、嬉々としてモニターをのぞきこんでいる。
「まあアタシはどうでもいいけどさ」
「でも配役まで書いてあるな。アタシが神前を助ける敵の騎士かよ……」
「オメー等なあ……仕事の邪魔しに来たわけじゃねーんだろ?もう少し静かにしてくれよ」
たまりかねたようにランが口を挟む。
「それにしても遅いな。アメリアがグダグダ言ってるんだろうけど」
カウラはそんなかなめの言葉など聞こえないとでも言うようにじっとモニターを食い入るように見つめている。
「非番なんだからそのままおとなしくしてろよな」
自分の作業を続けながらそう言ったランだが、その言葉は晴れ晴れとした表情で実働部隊詰め所のドアを開いたアメリアによって踏みにじられることは目に見えていた。
「皆さん!お元気そうですね!」
晴れやかなアメリアの言葉にランの表情が曇る。
「そう言えば……かえでのお嬢ちゃんはどうした?」
自宅待機の日にもかかわらず誠達に連れられて出勤してきたかえでの名前をランがめんどくさそうに口にする。その言葉に端末のモニターを食い入るように見ていたかなめが大きく肩を落とす。
「いや、あいつのことは忘れようぜ」
そう言うかなめの声が震えている。カウラと誠は生暖かい視線でかなめを見つめた。
「ああ、かえでちゃんはサラ達と一緒にコスチュームを考えるんだって。誠君の原画だけじゃ分からないこともあるからって」
何気なく言ったアメリアの言葉に反応して台本を見ていたかなめが立ち上がる。
「どうしたんだ?運行部の連中のところに顔を出すのか?」
冷や汗を流さんばかりのかなめをカウラはニヤニヤしながら見上げる。
「お前はいいよな、普通なキャラだし」
かなめはそう言うとアメリアに目をやった。
そんな状況の中、誠は久しぶりに見る台本を読んで一息ついた。小夏がヒロインの魔法少女バトルもの。確かに誠の『萌え』に触れた作品であることは確かだった。機械帝国に滅ぼされようとする魔法の国の平和を取り戻すために戦う魔法少女役の小夏が活躍する話と言う設定はいかにもアメリアが喜びそうなものだった。
そして小夏の憧れの大学生でなぜか彼女の家に下宿している神前寺誠二というのが誠の配役だった。彼の正体は滅ぼされた魔法の国のプリンスと言うと格好はいいが、アメリアが台本に手を入れるなら小夏達の身代わりにぼこぼこにされるかませ犬役でしかないのは間違いなかった。誠としてはアメリアの趣味からしてそうなることは予想していたので、別に不満も無かった。むしろアンとの男同士の愛に進展しないだけましだった。
問題はかなめとカウラの配役だった。
カウラの役は魔法少女姉妹の小夏の姉で誠の恋人の役だった。誠の設定ではアメリアがこの役をやると言うことでデザインした原画を描いたのだが、隊に来て車を降りたときにかなめがアメリアの首を絞めていたことから見て無理やりかなめがその役からアメリアを外させたのだろうと言うことは予想がついた。
そしてかなめ。彼女は敵機械帝国の尖兵の機械魔女と言う設定だった。しかも彼女はなぜか失敗を責められて破棄されたところを誠二に助けられるという無茶な展開。その唐突さにかなめは若干戸惑っていた。しかも初登場の時の衣装のデザインはかなりゴテゴテした服を着込むことになるのでかなめは明らかに嫌がっているのは今も画面を見て苦笑いを浮かべているのですぐにわかる。
「そうだ普通が一番だぞ、ベルガー。アタシは……なんだこの役」
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そう言って部屋を出ようとするかなめの纏う殺気に、誠とカウラはただならぬものを感じて立ち上がり手を伸ばす。アメリアはにこやかな笑みでにらみつけてくるかなめの前で黙って立ち尽くしていた。
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