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第20章 制圧戦
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『むー……』
『どうしたんだ?西園寺。くしゃみでも出るのか?』
誠の05式はすでにすべての射出準備を終え、モニターで先発を切るカウラと後詰のかなめの二人の顔がモニターに浮かんでいる状態だった。
『噂話でもしてるのかねえ。ったくどこの馬鹿だ』
サイボーグ用の特殊なその特徴的なタレ目を隠しているゴーグルのついたヘルメットの下でかなめは閉じた口と鼻を動かす。
『投下予定ポイントまで一分!』
パーラの叫び声と共に輸送機は大きく傾いた。
『このまま対空射撃でどかんは勘弁してくれよ』
ようやく落ち着いたかなめの口元にいつも戦線に立つ彼女特有の薄ら笑いが口元に浮かんでいるのが見える。誠は何度も操縦棹を握りなおした。手袋の中は汗で蒸れている。気が変わり右手で腰の拳銃に手をやる。
『落ち着けよ少しは』
そう言って笑うかなめに誠もただ苦笑する。
『レーダーに反応!9時の方向より飛行物体2!信号は東和陸軍です!……いいえ!一機増えました!』
パーラの鋭い声。誠のモニターに今度はパイロットのヘルメット姿のランが映った。
「跳んだのか……凄い……」
突然ランの05式がレーダーに現れて89式の背後を進んでくる。
『待たせたな!どこの機体だろうがオメー等は落させねえよ!そのまま予定通り侵攻しろ!』
ランの言葉に合わせるようにして輸送機が降下を始める。
「本当に……跳んだんだ……」
ランの深紅の機体がモニターにアップされるのを見ながら誠はそうつぶやいた。
『法術様々なんだよ……姐御の機体に法術装備を付けた結果だ……なんでも身体強化の延長とかで機体性能も上がるんだそうな……便利なもんだなあ』
そう言ってくるかなめだが、誠にはまだ理解ができなかった。
『おう、神前……オメーにいつまでも頼ってらんねーかんな……距離の概念のねー遼州人の必殺技だ』
「へ?そんなことができるんですか?」
誠は狐につままれたような顔でそう答えた。
『テメエの『剣』で戦艦のブリッジ潰しときながらよく言うわ……姐御も色々できるんだわ……でしょ?ランの姐御』
笑いかけるかなめにランは得意げにうなづく。
『雑談はそれくらいにしてハッチ開きます!』
それまで三体のアサルト・モジュールを眺めていた技術部員達が隣の加圧区画に消えていく。
『カウント!テン!ナイン!エイト!……』
パーラのカウントが始まるとカウラのヘルメットの中の顔が緊張して引き締まって見える。誠はその姿に目を奪われた。
『射出!』
『アルファー・ワン!カウラ・ベルガー、出る!』
誠の機体がカウラの一号機のロックが外れた反動で大きく揺れる。そして一号機をロックしていた機器が移動して誠の機体が射出ブロックに押し込まれる。誠は自分の05式乙型が装備している長い非破壊広域制圧砲を眺めた。
『大丈夫だって。そいつを入れての飛行制御システムは完璧なんだ。自信を持てよ』
そんなかなめの言葉を背に受けた誠は黙って操縦棹を握りなおした。
『カウント!テン!……』
『私は信じているから』
パーラのカウントの声にかぶせるようにアメリアの一言が聞こえた。誠は呼吸が早くなるのを感じる。手のひらだけでなく背中にも汗が染みてきていた。
『ツー!ワン!ゼロ!』
「神前誠!アルファー・スリー!出ます!」
パーラのカウントに合わせて誠が叫ぶ。
がくんと何かが外れるような音がした後、レールをすべるようにして05式乙型は輸送機から空中へと放り出された。シートに固定されていた体に浮遊感のような感覚が走った後、すぐさま重力がのしかかるがそれも一瞬のことで、すぐに重力制御の利いたいつものコックピットの状態になりゆっくりと全身の血流が日常の値へと戻っていくのが体感できた。誠はそのまま機体の平行を保ちつつ、予定ルートへと反重力エンジンを吹かす。
かなめの言ったとおり、長くて重い法術兵器を抱えていると言うのに誠の乙式はいつもと同じようなバランスで降下していくカウラ機のルートをなぞって誠の機体は高度を落して行くことができた。
誠の機体の高度は予定通りの軌道を描いて降下を続けていた。そこに突然未確認の飛行戦車から通信が入る。
『侵攻中の東和陸軍機及び降下中のアサルト・モジュールパイロットに告げる!貴君等の行動は央都条約及び東和航空安全協定に違反した空域を飛行している。速やかに本機の誘導に……何をする!』
イントネーションの不自然な日本語での通信が入る。誠は目の前を掠めて飛ぶ機体に驚いて崩したバランスを立て直す。ヨーロッパの輸出用飛行戦車『ジェローニモ』。空戦を得意とする車体である。西モスレムの国籍章を付けた隊長車らしい車体が輸送機に取り付こうとしてランの赤い機体に振り払われた。
『邪魔はさせねーよ!菰田、そのまま作戦継続だ!』
ランの叫び声にモニターの中のパーラが指揮を取るアメリアを見上げていた。
『作戦継続!かなめ、アンタのタイミングでロックを外すわよ』
『任せとけって……3、2、1、行け!』
かなめの叫び声が響くが、誠にはそれどころではなかった。一機のジェロニーモが誠の進行方向に立ちはだかっていた。手にした法術兵器が作戦の鍵を握っている以上、誠は反撃ができない。それ以前に相手はバルキスタン紛争に関心と利権を深く持っている同盟加盟国の西モスレム正規軍である。
『空は任せろよ!レッドヘッド・ツー、スリー、各機ははアルファー・スリーの護衛に回れ!あれが墜ちればすべてはおじゃんだ!』
誠はひたすらロックオンを狙うジェロニーモから逃げ惑う。手にしている馬鹿長い砲を投げ捨てて格闘戦を挑めば万が一にも負けることの無いほどのパワーの差があるのが分かっているだけに、誠はいらだちながら逃げ回る。
そこに敵にロックオンされたと言う警告音が響く。誠が目を閉じる。
ランの部下の機動性が売りのアサルト・モジュール89式が目の前のジェローニモに体当たりをしていた。バランスを崩して落下するジェローニモが誠の目に映った。
「ありがとうございます!」
『仕事だ、気にするな。アタシのレーダーでは他にあと四機迎撃機があがりやがった。しかも東和陸軍のコードをつかってやがる……東和陸軍はバルキスタンに軍を派遣していないから国籍詐称のテロリスト扱いってことでこっちは落とせるな。これからは輸送機の護衛任務に専念するからあとはカウラ、何とかしろ』
その通信が切れると誠の機体のレーダーには取り付いていた三機のジェローニモがランの部隊の威嚇で誠達から距離を置いたと言う映像が浮かんでいた。
『対空砲火、来るぞ』
ジェローニモから逃れるために回避行動を取っていた誠の機体に追いついてきていたかなめの2番機が手にしたライフルで地上を狙う。すでに高度は千メートルを切っていた。誠の機体のレーダーには今回の標的である反政府軍の30両を超える飛行車両の存在が写っている。
誠の機体をすり抜けるようにかなめの230mmロングレンジレールガンが火を噴いた。現在基地のレーダーは使用不能ということもあり機体の光学照準器の扱いに慣れていないのか、まったく無抵抗に敵の飛行戦車は撃破された。
『あまり派手に動くな!あくまで目標地点への到達が主任務なんだからな』
カウラはすでに禿山の続くバルキスタン中部にふさわしい渓谷の合間に機体を降下させていた。
『でもまあ駄賃くらいは……』
かなめはそう言うとライフルを腕のロックに引っ掛けると残り一両の飛行戦車にサーベルを抜いて突撃する。反政府軍の明らかに錬度の低いパイロットは何もできずに砲身にサーベルが突き立つまでただ浮いていただけだった。
『どうしたんだ?西園寺。くしゃみでも出るのか?』
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「跳んだのか……凄い……」
突然ランの05式がレーダーに現れて89式の背後を進んでくる。
『待たせたな!どこの機体だろうがオメー等は落させねえよ!そのまま予定通り侵攻しろ!』
ランの言葉に合わせるようにして輸送機が降下を始める。
「本当に……跳んだんだ……」
ランの深紅の機体がモニターにアップされるのを見ながら誠はそうつぶやいた。
『法術様々なんだよ……姐御の機体に法術装備を付けた結果だ……なんでも身体強化の延長とかで機体性能も上がるんだそうな……便利なもんだなあ』
そう言ってくるかなめだが、誠にはまだ理解ができなかった。
『おう、神前……オメーにいつまでも頼ってらんねーかんな……距離の概念のねー遼州人の必殺技だ』
「へ?そんなことができるんですか?」
誠は狐につままれたような顔でそう答えた。
『テメエの『剣』で戦艦のブリッジ潰しときながらよく言うわ……姐御も色々できるんだわ……でしょ?ランの姐御』
笑いかけるかなめにランは得意げにうなづく。
『雑談はそれくらいにしてハッチ開きます!』
それまで三体のアサルト・モジュールを眺めていた技術部員達が隣の加圧区画に消えていく。
『カウント!テン!ナイン!エイト!……』
パーラのカウントが始まるとカウラのヘルメットの中の顔が緊張して引き締まって見える。誠はその姿に目を奪われた。
『射出!』
『アルファー・ワン!カウラ・ベルガー、出る!』
誠の機体がカウラの一号機のロックが外れた反動で大きく揺れる。そして一号機をロックしていた機器が移動して誠の機体が射出ブロックに押し込まれる。誠は自分の05式乙型が装備している長い非破壊広域制圧砲を眺めた。
『大丈夫だって。そいつを入れての飛行制御システムは完璧なんだ。自信を持てよ』
そんなかなめの言葉を背に受けた誠は黙って操縦棹を握りなおした。
『カウント!テン!……』
『私は信じているから』
パーラのカウントの声にかぶせるようにアメリアの一言が聞こえた。誠は呼吸が早くなるのを感じる。手のひらだけでなく背中にも汗が染みてきていた。
『ツー!ワン!ゼロ!』
「神前誠!アルファー・スリー!出ます!」
パーラのカウントに合わせて誠が叫ぶ。
がくんと何かが外れるような音がした後、レールをすべるようにして05式乙型は輸送機から空中へと放り出された。シートに固定されていた体に浮遊感のような感覚が走った後、すぐさま重力がのしかかるがそれも一瞬のことで、すぐに重力制御の利いたいつものコックピットの状態になりゆっくりと全身の血流が日常の値へと戻っていくのが体感できた。誠はそのまま機体の平行を保ちつつ、予定ルートへと反重力エンジンを吹かす。
かなめの言ったとおり、長くて重い法術兵器を抱えていると言うのに誠の乙式はいつもと同じようなバランスで降下していくカウラ機のルートをなぞって誠の機体は高度を落して行くことができた。
誠の機体の高度は予定通りの軌道を描いて降下を続けていた。そこに突然未確認の飛行戦車から通信が入る。
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『空は任せろよ!レッドヘッド・ツー、スリー、各機ははアルファー・スリーの護衛に回れ!あれが墜ちればすべてはおじゃんだ!』
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その通信が切れると誠の機体のレーダーには取り付いていた三機のジェローニモがランの部隊の威嚇で誠達から距離を置いたと言う映像が浮かんでいた。
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