レジェンド・オブ・ダーク 遼州司法局異聞

橋本 直

文字の大きさ
上 下
1,207 / 1,503
第9章 墓参り

墓場にて

しおりを挟む
 四条畷港の超空間転移式港湾警備本部。その真新しい壁にしみ一つ無い廊下を一人の甲武海軍の少佐の階級章をつけた細身の高級将校が早足で歩いている。そのつややかな短髪の金の髪はこの人物の中性的な表情をより美しく飾り立てた。

甲武海軍の女性将校の制服はタイトスカートが基本であるところから考えれば、スラックスの姿であるこの人物が男性ということになるが、その胸の大きな塊がその可能性を否定した。

 彼女、日野かえで少佐の機嫌は最悪だった。

 検疫か、それとも輸出入薬剤などの分析班の職員と思われる白衣の女性達が彼女に熱い視線を送っている。いつもなら軽く笑顔を浮かべて黄色い歓声を浴びることを楽しみにしている彼女だが、今日はそれどころではなかった。彼女が立ち止まったのは『機動特務隊』と書かれた部屋の前だった。当然のようにノックもせずにかえでは踏み込んだ。

 防弾ベストに実弾入りのマガジンをいくつも入れている臨戦態勢の部隊員が一斉にかえでを見据えた。百戦錬磨の室内戦闘のプロににらまれている状況は、普通の軍人でもかなり威圧感を感じるところだろうが、かえではただ彼等をすごむような調子でにらみ返すと、ついたてで仕切られた部屋の隅の休憩所のようなところへと足を向けた。

「よう、遅かったじゃねえか」 

 そこに居たのはさも当然のように天丼を食っているのは着流し姿の叔父嵯峨惟基だった。いつもと同じように、食事中だというのに隣におかれたガラス製の大きな灰皿には吸いかけのタバコが煙を上げている。

「叔父上……」 

 姪を一瞥した後そのまま天丼に箸を伸ばす叔父を見ながら、かえでは疲れが出たように真向かいのパイプ椅子に腰を下ろした。

「やっぱり米は東和の方が旨いんだな……で、勤務中じゃないのか?お前さんは」 

 そう言いながら嵯峨は口元に付いた米粒を指でつまんで口に放り込む。その動作がさらにかえでの怒りを駆り立てた。

「その勤務中の僕に身元引受人を頼んだのは誰ですか!子供じゃないんですから来るたびに警察に迎えに来させる必要は無いと思いますよ!」 

 そう言ってかえでは力任せに机を叩く。ついたての外の隊員達は慣れているのかこの身内の喧嘩にまるで口出しをするつもりは無いように沈黙している。

「前のお盆の墓参りの時はここには来てないのにな……」 

 もぞもぞとそう言う嵯峨だが、かえでの一睨みでおずおずと下を向き、重箱の中に残った飯粒をかき集め始めた。

「例外の話はいいんです!この三年で四回ですよ!叔父上がここに世話になるのは。この前は爆発物を仕掛けたテロリストを袋叩きにするし、その前は……」 

「良いじゃねえか死人は出て無い……」 

 嵯峨は口答えをするが、再びかえでの射るような視線におびえたように黙り込む。

「大体、今回もあそこにスナイパーがいるのはわかってたんじゃないですか?どうせもう上層部には今回の事件に関係する組織の名前を送付済みで、今頃国家憲兵隊が協力者のアジトの摘発に動いてたりとか……」 

「そこまでお見通しか……」 

 明らかに呆れ果てたようなかえでの視線が嵯峨を射抜き、彼を黙らせる。

「特に今回は叔父上にはちゃんと殿上会での勤めを果たしていただかねばならないのですから!大事な体なんですから無茶はしないでくださいよ」 

 そう言うとかえでは彼女を無視してきょろきょろと周りを見回す叔父を見ていた。

「なんですか、叔父上」 

「ああ、お茶をお願いしたいと思って……」 

 そう言った叔父の前の机をかえでは思い切り叩いた。嵯峨の表情が一変して泣き顔に変わる。

「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないかよう」 

 再び睨みつけられた嵯峨は仕方なく空の湯飲みをテーブルに置くと、席を立った姪の後ろに続いた。

「また来ますねー」 

 拳銃の手入れをしているかえでと同じぐらいの年の女性隊員に嵯峨は手を振る。当然のようにかえでの鋭い視線が飛んでくる。

「本当に……かなめお姉さまもご苦労されるはずだ」 

 部屋を出て颯爽と廊下を歩くかえでの後ろで、間抜けな下駄の音が響く。ちゃらんぽらん、そう言う風にかえでに聞こえてきたので思わずかえでは振り向いてみせる。懐手でちゃんとかえでの後ろに叔父は立っていた。

「その足元何とかなりませんか?」 

「ああ、もう少し人の足に優しい素材を使うべきだな。床には」 

「違います!下駄の音……うるさいですよ」

「そんなに怒鳴るなよ……」

 そんな嵯峨の言葉にかえでは頭を抱えながらエレベータへ向かった。

「そういえば殿上会の前に父上……いや、西園寺首相には会われるつもりは無いのですか?」 

「無いな。どうせ殿上会で会うんだ」 

 そう言う嵯峨の言葉に力が無いのをかえでは聞き漏らさなかった。

「母上が怖いんですか?」 

 かえでは自分の母、西園寺康子のことを口にした。

 西園寺康子。甲武国のファーストレディーである彼女は嵯峨惟基の剣の師匠に当たる。十三歳の時、歩くことすらできなかったひ弱な少年は国を追われてこの甲武にたどり着いた。その時、彼が手に入れようと望んだのは力だった。その彼を徹底的にしごき、後に『人斬り』と呼ばれる基礎を作ったのは彼女の修行だった。

 そして法術が公になったこの時代。彼女が干渉空間に時間差を設定して光速に近い速度で動けると言う情報さえ流れている今では銀河で最強に近い存在として彼女の名は広まり続けていた。その空間乖離術と呼ばれる能力はこれまでの彼女のさまざまな人間離れした武勇伝が事実であることを人々に示し、その名はさらに上がっていた。自分の腕前に自信を持っているかえでも母の薙刀の前に何度竹刀を叩き折られたことかわからなかった。

「おい、置いていくぞ」 

 そんなことを考えて立ち止まっていたかえでを置いて、いつの間にか開いていたエレベータのドアの中にはすでに嵯峨がいた。あきれ果て頭を抱えながらかえではそれに続く。

「車はいつも通り運転手つきだよな」 

 嵯峨の言葉にかえでは静かにうなづいた。

「いつもの場所に行きたいんだ。どうせいつもの渡辺だろ?まあ、あいつなら大丈夫か」 

 『いつもの場所』そんな言葉を嵯峨が言うとかえではしんみりとした表情を浮かべて一階に到着して開いたドアの間を潜り抜けた。

「かえで様!」 

 決して大声ではなく、それでいて通る声の女性仕官が手を振っていた。こちらはかえでのようにスラックスではなくスカートである。すけるようなうなじで切りそろえられた青色の髪と、童顔な割りに均整のとれたスタイルが見る人に印象を残した。

 彼女、渡辺リン大尉は軽く手を上げて挨拶する着流し姿の嵯峨に敬礼をした。

「世話になるな、いつも」 

 そう言って駐車場に出た嵯峨は甲武の赤い空を見上げた。甲武の首都、鏡都のある遼州星系第四惑星はテラフォーミングが行われた星である。人工の大気と紫外線を防止する分子単位のナノマシンのせいで空はいつも赤みを帯びて輝いていた。

 駐車場にとめられた車、かえでの私有の四輪駆動車がたたずんでいる。いつもその運転手はかえでの部下であり、領邦領主としての西園寺公爵家の執政でもある渡辺リンが担当していた。

「いつもすまないねえ」 

 そう言って嵯峨は後部座席に乗り込む。運転席でリンが苦笑いをする。

「それが自分の職分……ですので」 

 リンは嵯峨の部下のアメリア・クラウゼ少佐達と同じ人造人間、第五惑星からアステロイドベルトを領有するゲルパルトの『ラストバタリオン』計画の産物だった。その中でも彼女はゲルパルト敗戦後、地球と遼州有志の連合軍の製造プラント確保時には育成ポッドで製造途中の存在であり、ナンバーで呼ばれる世代だった。そんな彼女に目をかけたかえでは、彼女を自分の副官に推挙した。

 ほかの有力領邦領主家と同じように西園寺家の被官達にも先の大戦で断絶する家が多く、当時跡取りを求めていた渡辺家の養女として渡辺リンは人間の生き方を学んだ。

 いつも彼女を見守っているのは恩義のあるかえでである。リンがかえでに惹かれた当然かもしれない。嵯峨は苦笑いで時々助手席と運転席で視線を交わす彼等を見守っていた。

「まあいいか。それより加茂川墓苑に頼む」 

 その言葉にかえでは少し緊張した面持ちとなった。

「叔父上、やはり後添えを迎えるつもりは無いのですか?そう言えば同盟司法局の……機動隊の安城少佐とかは……」 

「野暮なこと言うもんじゃねえぞ。それに順番から行けば相手を見つけるのは茜だろ?まったく。あいつも仕事が楽しいのは分かったけどねえ」 

 嵯峨はそう言うと禁煙パイプを口にくわえる。

「それと、法律上はお前等二人が結婚してもかまわないんだぜ。女同士なら家名存続のためにお互いの遺伝子を共有して跡取りを作ることが許されるって法律もあるんだからな」 

 ハンドルを握りながら渡辺がうつむく。かえではちらりと彼女の朱に染まった頬を見て微笑んだ。

「しかし、あれだなあ。遼や東和に長くいると、どうもこの国にいると窮屈でたまらねえよ」 

 道の両脇に並ぶ屋敷はふんだんに遼州から取り寄せた木をふんだんに使った古風な塗り壁で囲まれている。立体交差では見渡す限りの低い町並み、嵯峨はそれをぼんやりと眺めていた。

「それでも僕はこの町並みが好きなんですが……守るべきふるさとですから」 

 そう言うかえではただ正面を見つめていた。そんな彼女に嵯峨は皮肉めいた笑みを浮かべる。車の両脇の塗り壁が消え、いつの間にか木々に覆われていた。すれ違う車も少なくなり、かなめは車のスピードを上げる。

「しかし、電気駆動の自動車もたまにはいいもんだな……まずは静かでいい」 

 そう言いながらタバコをふかしているように嵯峨は右手で禁煙パイプをもてあそぶ。なにも言わずにそんな彼を一瞥するとかえでは車の窓を開けた。かすかに線香の香りがする。車のスピードが落ち、高級車のならぶ墓所の車止めでブレーキがかかった。

 静かに近づいてくる黒い背広の職員。加茂川墓所は甲武貴族でも公爵、侯爵、伯爵と言った殿上貴族のための墓地であった。多くの貴族達は領邦の菩提寺や神社とこの鏡都の加茂川墓所に墓を作るのが一般的だった。嵯峨家もまた例外ではなかった。

「公、お待ちしておりました」 

 職員の言葉にかえでは叔父の手際のよさに感心した。

「例の奴は?」

「お待ちになられています」

「ああ、そう」 

 かえでは嵯峨と職員とのやり取りでこの地での来訪者があることを察した。時に大胆に、それでいて用心深い。数多くの矛盾した特性を持つ叔父を理解することができるようになったのは、彼女も佐官に昇進してからのことだった。おそらく嵯峨にとって面倒な相手らしく、嵯峨はむっつりと黙り込んだままだった。事前に連絡をしておいたのだろう、待っていた管理職員から花と水の入った桶を受け取って嵯峨は歩き出した。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』

橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。 それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。 彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。 実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。 一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。 一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。 嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。 そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。 誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。

潜水艦艦長 深海調査手記

ただのA
SF
深海探査潜水艦ネプトゥヌスの艦長ロバート・L・グレイ が深海で発見した生物、現象、景観などを書き残した手記。 皆さんも艦長の手記を通して深海の神秘に触れてみませんか?

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』

橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった その人との出会いは歓迎すべきものではなかった これは悲しい『出会い』の物語 『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる 法術装甲隊ダグフェロン 第二部  遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。 宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。 そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。 どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。 そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。 しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。 この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。 これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。 そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。 そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。 SFお仕事ギャグロマン小説。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

【完結】そして、誰もいなくなった

杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」 愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。 「触るな!」 だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。 「突き飛ばしたぞ」 「彼が手を上げた」 「誰か衛兵を呼べ!」 騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。 そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。 そして誰もいなくなった。 彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。 これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。 ◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。 3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。 3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました! 4/1、完結しました。全14話。

レジェンド・オブ・ダーク遼州司法局異聞 2 「新たな敵」

橋本 直
SF
「近藤事件」の決着がついて「法術」の存在が世界に明らかにされた。 そんな緊張にも当事者でありながら相変わらずアバウトに受け流す遼州司法局実働部隊の面々はちょっとした神前誠(しんぜんまこと)とカウラ・ベルガーとの約束を口実に海に出かけることになった。 西園寺かなめの意外なもてなしや海での意外な事件に誠は戸惑う。 ふたりの窮地を救う部隊長嵯峨惟基(さがこれもと)の娘と言う嵯峨茜(さがあかね)警視正。 また、新編成された第四小隊の面々であるアメリカ海軍出身のロナルド・スミスJr特務大尉、ジョージ・岡部中尉、フェデロ・マルケス中尉や、技術士官レベッカ・シンプソン中尉の4名の新入隊員の配属が決まる。 新たなメンバーを加えても相変わらずの司法局実働部隊メンバーだったが嵯峨の気まぐれから西園寺かなめ、カウラ・ベルガー、アイシャ・クラウゼの三人に特殊なミッションが与えられる。 誠はただ振り回されるだけだった。

処理中です...