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第13章 男子寮最後の日
引っ越し作業
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脳みそがゆすられるような振動を感じて誠は目を覚ました。
「ようやく起きやがった。この馬鹿」
目の前にはかなめの顔がある。誠は飛び上がって周りを見回した。プラモと漫画、それにアニメのポスター。自分の部屋だった。頭は割れるように痛い。そこで自分の部屋にかなめがいるという事実を再確認して誠は飛び上がるようにしてはね起きた。
「西園寺さん!なんで僕の部屋に!」
突然の誠の反応にかなめは得意げににやりと笑った。
「もう十時過ぎだぞ。荷物着いたから早く着替えろ」
そう言うとかなめは出て行った。確かに時計を見れば十時を過ぎていた。のろのろと誠は起き上がる。
かなめ、アメリア、カウラの引越し。かなめの荷物がほとんど無いのは良いとして、アメリアの荷物は噂に聞く限り相当なモノらしい。誠は島田の説教が嫌で焼酎を飲みすぎて意識を飛ばしてから、どうやって自分の部屋でジャージに着替えて眠ったのかまったく覚えていなかったが、良くあることなのですぐ考えるのをやめた。
B級特撮映画の仮面戦士のロゴがプリントされたTシャツを着て、ジーパンに足を通す。二日酔いの頭が未だに完全に動いてくれてはいないようで、片足を上げたまま転がる。
「おい!」
今度入ってきたのは島田だった。
「何遊んでんだ?早く手伝え!」
それだけ言うとまた部屋の扉を閉める。とりあえず誠はベルトを締めて、そのまま部屋を出た。ムッとする熱気が誠を襲う。昨日よりも明らかに暑い。誠はそのまま廊下から玄関に向かって歩く。
「西!とりあえず下持て!」
「島田班長、無茶ですよ……って神前曹長!手伝ってください!」
大きな本棚をもてあましている西が声をかけてくる。誠は仕方なくそちらの方に手を貸した。
「西、もう少し端を持て。島田先輩、大丈夫ですか?」
「無駄に重いなあ。誰かこっちも一人くらい……」
表からやってきたサラが力を貸す。
「じゃあ行きますよ!」
そう言うと島田の誘導で本棚は廊下の角に沿って曲がりながら進む。
「とりあえずここで」
アメリアの部屋の前でとりあえず四人は一休みした。
「はいはい!ありがとうね。それじゃあ本棚は私達がやるから中身の方お願いね」
部屋から現れたアメリアとパーラが横に置かれた本棚に手をやる。
「じゃあ行くぞ」
島田の一声で誠と西はその後に続いた。サラはパーラに引っ張られてアメリアの部屋に消えた。玄関まで下りた彼等の前にカウラが大きなダンボールを抱えている姿が目に入る。
「カウラさん持ちますよ」
そう言って誠はカウラに走り寄る。
「良いのか?任せて」
「大丈夫です!これくらい、良いトレーニングですよ」
そう言って誠は笑う。
「そうか、カウラのは持つんだな」
誠は恐る恐るカウラの後ろを見た。同じようにダンボール箱を抱えたかなめがいた。
「いいぜ、どうせアタシは機械人間だからな。テメエ等生身の奴とは、勝手が違うだろうしな」
そう言いながら立ち尽くす誠とカウラの脇を抜けてかなめは寮の廊下に消えていく。
「あの……」
そう言って後を追おうとした誠の肩をカウラがつかんだ。
「神前……」
カウラの手にいつもと違う力がこもっているのを感じて誠は振り返った。
「カウラさん」
「実は……このところ貴様と西園寺を見てて変な感じがしたんだ」
段ボール箱を持ってアメリアの部屋とは反対にある食堂に向かってカウラが歩き出す。誠は黙ってその後に続いた。
「貴様と西園寺が一緒にいるところを見たくないんだ」
誰もいない食堂のテーブル。その上にダンボール箱を静かに置いた。
「あの人は僕とは住む世界が違いますよ」
誠はそう言って、自分の中で何が起こるか試してみた。華麗な上流階級に対する羨望は無かった。かと言って嫉妬と策謀に生きなければならなかった最上流の貴族と言う立場への同情も誠には無縁だった。どちらも誠にとってはどうでも良いことだった。ましてや非人道的任務についていた、そこで血塗られた日々を過ごしたと言う過去など、この部隊の面々の中ではちょっとした個性くらいのものだった。
「住む世界か。便利な言葉だな」
カウラはそう言うと口元に軽い笑みを浮かべた。彼女は何も言わずに誠の前に立っている。誠も何も言えなかった。
「不思議だな」
沈黙に耐えかねたカウラがそう切り出した。
「何がですか?」
「……いや、なんでもない。アメリアがうるさいから作業に入るぞ」
そう言ってダンボールを運ぼうとするカウラの口元に笑みがこぼれていた。誠はそのダンボール箱の反対側を抱えた。二人でそのまま食堂を出て、アメリアの私室に向かう。
「何やってたんですか?ベルガー大尉」
机をサラと一緒に廊下で抱えている島田がそう尋ねてくる。
「別に、なんでもない」
そう言うとカウラはそのまま荷物をアメリアの部屋へと運ぶ。島田はカウラの戸惑ったような表情も目の前のアメリアの荷物に比べればどうでもいい事だと割り切ったようにそのまま机を運び込む。
「ダンボールはそこ置いといて!それと机は横にすれば入るでしょ!」
アメリアは一切モノを持たずに自分の部屋の前で荷物を仕切っている。
「それにしてもどれだけ漫画持ち込むんだよ」
かなめが自分の運んできたダンボール箱を開けながらそう尋ねる。
「たいしたことないじゃないの。これは選びに選んだ手元に無いと困る漫画だけよ。あとは全部トランクルームに保存するんだから」
あっさりとそう言ってのけるアメリアに、かなめは頭を抱える。カウラは笑顔を浮かべながら二人を眺めている。
「すいません!クラウゼ少佐。机どこに置けば良いんですか?」
部屋に入った机を抱えて島田が叫んでいた。
「その本棚の隣!ちょっと待ってね!」
そう言うとアメリアは自室に入る。
「アメリア残りのお笑いグッズの類はお前が運ぶのか?」
「ええ、アレは壊れると泣くから手伝わなくていいわよ。特にかなめちゃんは見るのも禁止!」
かなめは手をかざしてそのまま喫煙所に向かって歩いた。最後のダンボール箱を抱えて歩いてきた西が、ダンボール箱の山をさらに高くと積み上げる。
「西園寺さん!」
誠は振り向きもせず喫煙所に着いたかなめに声をかけた。
「どうした?」
かなめはそのままソファーに腰を下ろしてタバコを取り出す。いつもと特に変わりのない彼女になぜか誠は安心していた。
「お前は良いのか?」
不意の言葉に誠は振り返る。エメラルドグリーンの流れるような髪をかきあげるカウラの姿があった。かなめの顔が一瞬曇ったように誠には見えた。
「なんでオメエがいるんだよ。カウラ」
かなめは喫煙所のソファーに身を任せる。そして一言そう吐き捨てるように言うとタバコに火を点す。そのまま大きく息を飲み込み、天井に向けて煙を吐いた。
「私がいるとまずいことでもあるのか?」
そんなかなめの態度に苛立ちながらカウラがかなめの前に立った。
「ああ、目障りだね」
そう言いながらまたタバコを口にくわえる。明らかに不機嫌になるカウラに誠はおどおどしながらどうすれば間を取り持てるか考えていた。
「お二人とも……仲良く……できませんか?」
誠の間の抜けたとりなしに二人は毒気を失ったようにうつむいた。
「突っかかってくるのは西園寺の方だ……私は意識などしていない」
「どうだかね……純情ぶって腹の底では何考えてんだか」
カウラの強がったような言葉にかなめが即座にジャブを打ち込む。再び場は一触即発の状況に陥った。
「お二人とも……」
誠はどうすればこの場の緊張から逃れることができるか考えながら二人の表情を見比べていた。
「ようやく起きやがった。この馬鹿」
目の前にはかなめの顔がある。誠は飛び上がって周りを見回した。プラモと漫画、それにアニメのポスター。自分の部屋だった。頭は割れるように痛い。そこで自分の部屋にかなめがいるという事実を再確認して誠は飛び上がるようにしてはね起きた。
「西園寺さん!なんで僕の部屋に!」
突然の誠の反応にかなめは得意げににやりと笑った。
「もう十時過ぎだぞ。荷物着いたから早く着替えろ」
そう言うとかなめは出て行った。確かに時計を見れば十時を過ぎていた。のろのろと誠は起き上がる。
かなめ、アメリア、カウラの引越し。かなめの荷物がほとんど無いのは良いとして、アメリアの荷物は噂に聞く限り相当なモノらしい。誠は島田の説教が嫌で焼酎を飲みすぎて意識を飛ばしてから、どうやって自分の部屋でジャージに着替えて眠ったのかまったく覚えていなかったが、良くあることなのですぐ考えるのをやめた。
B級特撮映画の仮面戦士のロゴがプリントされたTシャツを着て、ジーパンに足を通す。二日酔いの頭が未だに完全に動いてくれてはいないようで、片足を上げたまま転がる。
「おい!」
今度入ってきたのは島田だった。
「何遊んでんだ?早く手伝え!」
それだけ言うとまた部屋の扉を閉める。とりあえず誠はベルトを締めて、そのまま部屋を出た。ムッとする熱気が誠を襲う。昨日よりも明らかに暑い。誠はそのまま廊下から玄関に向かって歩く。
「西!とりあえず下持て!」
「島田班長、無茶ですよ……って神前曹長!手伝ってください!」
大きな本棚をもてあましている西が声をかけてくる。誠は仕方なくそちらの方に手を貸した。
「西、もう少し端を持て。島田先輩、大丈夫ですか?」
「無駄に重いなあ。誰かこっちも一人くらい……」
表からやってきたサラが力を貸す。
「じゃあ行きますよ!」
そう言うと島田の誘導で本棚は廊下の角に沿って曲がりながら進む。
「とりあえずここで」
アメリアの部屋の前でとりあえず四人は一休みした。
「はいはい!ありがとうね。それじゃあ本棚は私達がやるから中身の方お願いね」
部屋から現れたアメリアとパーラが横に置かれた本棚に手をやる。
「じゃあ行くぞ」
島田の一声で誠と西はその後に続いた。サラはパーラに引っ張られてアメリアの部屋に消えた。玄関まで下りた彼等の前にカウラが大きなダンボールを抱えている姿が目に入る。
「カウラさん持ちますよ」
そう言って誠はカウラに走り寄る。
「良いのか?任せて」
「大丈夫です!これくらい、良いトレーニングですよ」
そう言って誠は笑う。
「そうか、カウラのは持つんだな」
誠は恐る恐るカウラの後ろを見た。同じようにダンボール箱を抱えたかなめがいた。
「いいぜ、どうせアタシは機械人間だからな。テメエ等生身の奴とは、勝手が違うだろうしな」
そう言いながら立ち尽くす誠とカウラの脇を抜けてかなめは寮の廊下に消えていく。
「あの……」
そう言って後を追おうとした誠の肩をカウラがつかんだ。
「神前……」
カウラの手にいつもと違う力がこもっているのを感じて誠は振り返った。
「カウラさん」
「実は……このところ貴様と西園寺を見てて変な感じがしたんだ」
段ボール箱を持ってアメリアの部屋とは反対にある食堂に向かってカウラが歩き出す。誠は黙ってその後に続いた。
「貴様と西園寺が一緒にいるところを見たくないんだ」
誰もいない食堂のテーブル。その上にダンボール箱を静かに置いた。
「あの人は僕とは住む世界が違いますよ」
誠はそう言って、自分の中で何が起こるか試してみた。華麗な上流階級に対する羨望は無かった。かと言って嫉妬と策謀に生きなければならなかった最上流の貴族と言う立場への同情も誠には無縁だった。どちらも誠にとってはどうでも良いことだった。ましてや非人道的任務についていた、そこで血塗られた日々を過ごしたと言う過去など、この部隊の面々の中ではちょっとした個性くらいのものだった。
「住む世界か。便利な言葉だな」
カウラはそう言うと口元に軽い笑みを浮かべた。彼女は何も言わずに誠の前に立っている。誠も何も言えなかった。
「不思議だな」
沈黙に耐えかねたカウラがそう切り出した。
「何がですか?」
「……いや、なんでもない。アメリアがうるさいから作業に入るぞ」
そう言ってダンボールを運ぼうとするカウラの口元に笑みがこぼれていた。誠はそのダンボール箱の反対側を抱えた。二人でそのまま食堂を出て、アメリアの私室に向かう。
「何やってたんですか?ベルガー大尉」
机をサラと一緒に廊下で抱えている島田がそう尋ねてくる。
「別に、なんでもない」
そう言うとカウラはそのまま荷物をアメリアの部屋へと運ぶ。島田はカウラの戸惑ったような表情も目の前のアメリアの荷物に比べればどうでもいい事だと割り切ったようにそのまま机を運び込む。
「ダンボールはそこ置いといて!それと机は横にすれば入るでしょ!」
アメリアは一切モノを持たずに自分の部屋の前で荷物を仕切っている。
「それにしてもどれだけ漫画持ち込むんだよ」
かなめが自分の運んできたダンボール箱を開けながらそう尋ねる。
「たいしたことないじゃないの。これは選びに選んだ手元に無いと困る漫画だけよ。あとは全部トランクルームに保存するんだから」
あっさりとそう言ってのけるアメリアに、かなめは頭を抱える。カウラは笑顔を浮かべながら二人を眺めている。
「すいません!クラウゼ少佐。机どこに置けば良いんですか?」
部屋に入った机を抱えて島田が叫んでいた。
「その本棚の隣!ちょっと待ってね!」
そう言うとアメリアは自室に入る。
「アメリア残りのお笑いグッズの類はお前が運ぶのか?」
「ええ、アレは壊れると泣くから手伝わなくていいわよ。特にかなめちゃんは見るのも禁止!」
かなめは手をかざしてそのまま喫煙所に向かって歩いた。最後のダンボール箱を抱えて歩いてきた西が、ダンボール箱の山をさらに高くと積み上げる。
「西園寺さん!」
誠は振り向きもせず喫煙所に着いたかなめに声をかけた。
「どうした?」
かなめはそのままソファーに腰を下ろしてタバコを取り出す。いつもと特に変わりのない彼女になぜか誠は安心していた。
「お前は良いのか?」
不意の言葉に誠は振り返る。エメラルドグリーンの流れるような髪をかきあげるカウラの姿があった。かなめの顔が一瞬曇ったように誠には見えた。
「なんでオメエがいるんだよ。カウラ」
かなめは喫煙所のソファーに身を任せる。そして一言そう吐き捨てるように言うとタバコに火を点す。そのまま大きく息を飲み込み、天井に向けて煙を吐いた。
「私がいるとまずいことでもあるのか?」
そんなかなめの態度に苛立ちながらカウラがかなめの前に立った。
「ああ、目障りだね」
そう言いながらまたタバコを口にくわえる。明らかに不機嫌になるカウラに誠はおどおどしながらどうすれば間を取り持てるか考えていた。
「お二人とも……仲良く……できませんか?」
誠の間の抜けたとりなしに二人は毒気を失ったようにうつむいた。
「突っかかってくるのは西園寺の方だ……私は意識などしていない」
「どうだかね……純情ぶって腹の底では何考えてんだか」
カウラの強がったような言葉にかなめが即座にジャブを打ち込む。再び場は一触即発の状況に陥った。
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