レジェンド・オブ・ダーク 遼州司法局異聞

橋本 直

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第8章 海と特殊な部隊

ひと夏の思い出

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「早く行かないと海の家閉まってしまいますわよ。すぐに着替えないといけないんじゃなくて?」 

 茜にそう言われて、気づいたかなめと誠は走り出さずにはいられなかった。

「そんなに急がなくても大丈夫よ!海の家の人には話しといたから!」 

 叫ぶアメリアの声を背中に受けても誠とかなめは走り続けた。

「あいつの世話にはなりたくねえからな」 

 走るかなめが誠にそう漏らした。

「西園寺さんならもっと早く走れるんじゃないですか?」 

 誠はビーチサンダルと言うこともあって普段の四割くらいの速度で走った。

「良いじゃねえか。さっきもそうだけど今回も一緒に走りたかっただけなんだ」 

 余裕の表情でかなめは答える。砂浜が始まると、重い義体で砂に足を取られて速度を落とすかなめにあわせて誠も走る。

「オメエこそ早く行ったらどうだ」 

 そう言うかなめに誠はいつも見せられているいたずらっぽい笑顔を浮かべて答えた。

「僕も一緒に走りたかったんです」 

 二人は店の前に置かれた自分のバッグをひったくると、海の家の更衣室に飛び込んだ。

 誰もいない更衣室。シャワーを浴び、海水パンツを脱いでタオルで体を拭う。

「いつ見ても全裸だな」 

「なに?なんですか!島田先輩!」 

 全裸の誠を呆れたような表情で島田が見ている。

「お前さんが全裸で暴れたりすると大変だから来てみれば……」 

 島田が来ることは予想が出来ても言い返せない自分に落ち込みながら誠はパンツを履く。

「クラウゼ少佐の指示じゃないんですか?」 

「違うよ。まあすっかりそう言うキャラに認識されたみたいだなあ……ご愁傷様」

 にんまりと笑いながら島田は入り口の柱に寄りかかっている。誠はすばやくズボンを履いてシャツにそでを通した。

「はい!急いで!行くぞ!」 

 島田が出て行くのを見て、誠は慌てて海の家の更衣室で海水パンツとタオルをバッグに押し込み飛び出す。

「誠さん」 

 不意に声をかけられた誠は更衣室を出てあたりを見渡す。そんな誠の肩を叩いたのがひよこだった。

「ひよこさん、何ですか?」 

 さすがにいろいろあった一日で、心地よい疲労感のようなものが誠を包んでいた。

「これ拾ったんだけど、西園寺さんにと思って……」 

 ひよこが差し出したのはピンク色の殻を光らせる巻貝だった。子供のこぶし程度の大きさの貝は次第に朱の色が増し始めている日の光を反射しながら、誠の手の上に乗った。

「良いんですか?」 

 いかにもひよこが好きそうなきれいな貝を手にして誠は彼女を見下ろした。

「今日の素敵な休日をくれたのは西園寺さんなんで……そのお礼としてあげてください。たぶん誠さんから貰うと西園寺さんもうれしいと思うから」 

 ホテルの駐車場に向かう島田達を見守りながら誠はひよこに渡された巻貝を耳に当てた。

 潮の音がする。確かにこれは潮の音だ。

「何やってんだ?」 

 背中から不思議そうなかなめの声が聞こえた。誠は我に返って荷物を抱えた。

「なんか落ちたぞ」 

 そう言ってかなめが誠の手から滑り落ちた巻貝を拾い上げた。

「こりゃだめだな。割れちまってるよ」 

 少しばかりすまないというような声の調子のかなめのかなめがいた。誠は思わず落胆した表情を浮かべる羽目になった。

「アタシに渡そうとしたのか?」 

 そう言うと、珍しくかなめがうつむいた。

「ありがとうな」 

 そう言うとかなめは自分のバッグにひびの入った巻貝を放り込む。何も言わずにかなめはそのまま防波堤に向かって歩いていく。

「良いんですか?」 

「お前の始めてのプレゼントだ。大事にするよ」 

 かなめはそう言うと誠を置いて歩き始める。誠は思い出したように彼女を追って走り出す。追いついて二人で防波堤の階段を登って行った。誠もそれに続いて階段を駆け上った。


休日の終わりに

テロ組織の胎動


 ほんの数時間前にビールの箱を抱えて歩いた道の歩道には人影はほとんど無かった。車道は次々と帰路に着く車が通り抜ける。倦怠感に実を包まれるようにして二人は歩いていた。

「今日はいろいろありましたね」

 そう誠が言えたのはバスの止めてあるホテルに入る小道に足を踏み入れたときだった。 

「まあな、最後にとんでもねえ目にあったけどな」

「そしてわたくしの手に助けられたわけですわね」 

 駐車場の生垣として植えられた太いイチョウの木の陰から現れたのは茜だった。よく見れば東都警察の勤務服にぶら下げられた西洋風のサーベルが違和感を感じさせる。

「オメエ帰れよ」

 そう言ってかなめはそのまま帰りのバスに向かって速足で歩く。 

「命の恩人にそれは無いんじゃなくて?それにかなめさんはいくつか私に聞きたいこともあるって顔してますわよ」 

 そう言って口先だけの笑みを浮かべるところが、父である司法局実働部隊隊長の嵯峨惟基を彷彿とさせた。

「まったく親子そろって食えねえ奴だよ」 

 かなめはそう言うと額に乗せていたサングラスをかけなおす。そんなかなめに茜は笑みで答えてみせる。

「ふふっ、そうかもしれませんわね。まず私が法術特捜に……」 

「ああ、叔父貴から聞いてた。異動はまだ先になるんじゃなかったのか?」 

 つれない感じでかなめは答える。茜は特に気にする様子でもなく話を続ける。

「実際、同盟司法局はすでにテロ組織は活動を準備していると言う見方をしていますわ。状況はそれほど悠長なことを言ってられないことは先ほどのアロハシャツのお客様をごらんになればわかるのではなくて?」 

 それまでの茶目っ気のある笑顔が茜の表情から消えていた。

「どこだ?動いてるのは」 

 気の無い調子でかなめがたずねる。誠もまたその問いの答えを期待していた。

「わかりませんわ。でも明らかになっている資料ではっきりわかったことは、ここ最近、すべてのテロ組織が行った破壊活動に法術適正の所有者による法術爆破テロが急激に減少しているということだけ……まるで申し合わせでもしたみたいに」 

「良い話じゃねえか。発火能力を使っての自爆は見ててやりきれないからな。それでもテロの件数自体は減っていないことぐらいアタシも知ってるよ」 

 さすがに茜の父親を思い出させる舐めた話しかたに業を煮やしたと言うようにかなめが後ろで呟く茜に向き直った

「そうなんですの。つまりテロ組織の直下で法術適正を持った組織員が自爆テロ以外の行動をとろうとしている、または他の第三勢力の元に彼らは集められて、来るべき活動のために訓練を受けている。今のところ推察できることはこれくらいですわね」 

 かなめは静かに天を仰ぎ、にんまりと笑った。そして再び茜を無視しているように歩き始める。

「既存のテロ組織には法術適正の人物に対し、訓練を行う設備など持ってるはずもねえ。いや、正確に言えば制御された法術によるテロを行うための訓練をすれば、逆に無能な上層部は力に目覚めた飼い犬に手を噛まれる羽目になるってわけだ。そんな危ない連中を手なずける程の力量のカリスマ。お目にかかりたいもんだねえ」

 皮肉のつもりでそう言ったかなめだが、茜はまるで気にしていないと言うように余裕のある笑顔を浮かべている。 

「私もですわ。既存のテロ組織は、宗教、言語、民族、人種、イデオロギーを同じくするものの共同体みたいなものですもの。上層部は作戦立案と資金の確保を担当し、下部組織はその命令の下、テロの実行に移る。そこには必ず組織的ヒエラルヒーが存在し……」 

 かなめは不意に立ち止まり、茜の顔をまじまじと見つめる。

「話が長えよ。要するにどこの誰ともわからねえ連中が、テロ組織の法術適正所有者を身元は問わずに片っ端からヘッドハンティングした。そう言いたいわけだな」 

 かなめはタバコを取り出そうとしたが、目の前の茜のとがめるような視線を受けて止めた。

「そうですわね。一番それがしっくりいく回答といえますわ。でも、それだけのことを行うとなれば相当な資金と組織力が必要となりますわ。しかも、今日現れた刺客の言ったとおり、力を持つものが支配する世界の実現と言うことになれば、それに賛同するような酔狂な国は宇宙に一つとして存在しないでしょう……少なくとも今のところは法術師の支配する国がこの宇宙のどこにもありませんもの」 

 誠も気になっていたその一点を茜は指摘した。そのうれしそうにも見える顔つきは確かに彼女が嵯峨家の一員であると言うことを示しているようにも見える。

「逆に、だからこそ支援をする国もあるんじゃないのか?そんなことは不可能だが自分の権益確保のために投資しておく価値はあるということで」 

 皮肉めいたいつもの笑みを浮かべ、かなめがそう言った。

「同盟の不安定化は地球圏国家の思惑と一致するのは言うまでもないことですわね。でも制御できない力を自分を受け入れることが絶対に無い組織に与えることが、いかに無謀かは想像がつかないほど無能な為政者はいらっしゃらないでしょう。それにベルルカン大陸の動乱をごらんになればわかるとおり、下手につつきまわせば、それこそ泥沼の戦争に陥って抜け出せなくなることも経験でわかっているはずですわ」 

 茜の腕が豊かな胸のふくらみの上に組まれているところを誠はじっくりと見ていた。

「この馬鹿!胸見んの禁止!」 

 すかさずかなめがこぶしで誠の頭を殴りつける。頭を押さえる誠を見ながら、茜は心の奥から楽しそうな笑みを浮かべた。

「ふふふ、誠さんとかなめさん。本当に仲がよろしいんですね」 

 微笑む茜に誠は思わずかなめを見た。一気にかなめの頬が赤らむ。

「お……おうよ。こいつはアタシの部下で『相棒』だからな」 

 そう言うとかなめは誠の首根っこをつかむとヘッドロックをした。

「苦しいですよ、西園寺さん!」 

「いいじゃねえか、ほらアタシの胸が頬に当たってるぞ。あ?うれしいだろ?」 

 誠は幸せなのか不幸せなのかわからないと言うような笑みを浮かべる。

「本当にお似合いですわよ」 

 茜は笑顔を振りまく。しかし、その視線がかなめ達の後ろに立つ二つの人影をも見つめているものだと言うことはかなめも誠も知らなかった。

「ふうん、そう。かなめと誠君がマブでラブラブねえ」 

「まあ仕方ないんではないか?神前は胸が大きい女が好きなようだからな」 

 誠はかなめの腕からすり抜け、振り向いた。そこにはアメリアとカウラが腕組みをして立っている。

「おお、いたのか。聞かれちまったら仕方がねえな。そう言うわけだ」 

「西園寺さん!」 

 かなめはサングラスを外してアメリアとカウラをにらみつける。誠は半泣きの状態でおろおろとしていた。漂う殺気に誠は少しずつ後ずさりする。一ヶ月間、彼女達の部下をやってきたのは伊達ではない。

「どうされましたの?誠さん」 

 不思議そうな視線が茜から誠に注がれている。

「おい、神前!何とか言えよ!」 

 誠のシャツの襟首をつかんでかなめが迫る。

「力で脅すなんて下品ね」 

「西園寺の行動が短絡的なのはいつものことだ」 

 かなめを責めているはずの言葉だが、アメリアとカウラの視線は冷や汗を拭っている誠に向けられている。茜は落ち着いた表情で誠の肩に手を当てる。

「お父様がおっしゃっていた通りですわね。あの誠さんがモテモテだって……」 

「こいつがモテモテ?ちげえよ!ちょうどいいおもちゃなだけ!」 

 そう言うとかなめは誠に荷物を投げつける。

「茜さん。席は用意してあるから、誠君は補助席ね」 

「クラウゼ少佐、お気を使わせてしまったみたいで」

 茜はそう言うと歩き始めたアメリアとカウラの後ろに続いた。

「それ持ってもっときびきび動け!行くぞ神前」 

 そう言うとかなめ達は誠を置いてバスに向かって早足で歩き出した。足元に転がるかなめとアメリアのバッグが置き去りにされている。

「まったく、いつもこうだ」 

 そう愚痴りながら誠は二人の分の荷物も一緒に担いで駐車場の一番奥に止めてあるバスへ急いだ。
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