レジェンド・オブ・ダーク 遼州司法局異聞

橋本 直

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第30章 休日と少しいい話

休日と少しいい話

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 次の休日のことだった。

 誠は男子寮の自室にいた。

 ランの指示で必要な身の回りの物を買ってくるように言われて、彼女のカードを渡された。

 『特殊な部隊』の『良心回路』と呼ばれる、女性士官、パーラ・ラビロフ中尉の運転する兵員輸送車のようなごつい四輪駆動車に載せられ、サラ・グリファン少尉と一緒に豊川の唯一の百貨店『マルヨ』で、ベッドと寝具一式を買った。

 寮に着くと母からの大荷物が届いていた。机とプラモの入った大きな箱が待っていた。周りには別名『ヤンキー王国』と呼ばれる男子下士官寮の無産階級である男子整備班員達がパーラの指示でてきぱきと誠の私室に荷物を運びこんだ。

 そしてその日の夕方、誠の私室の六畳の畳の部屋の中央には何故か島田がジーパンだけの姿でコンビニのカツ丼を食べていた。彼女のサラは隣に座って誠の持っている『魔法少女』モノのパロディーギャグマンガを読みながら笑っていた。

「島田先輩……」

 そう言って誠はベッドに勝手に座っている島田と彼女のサラを目にやった。

 島田はかつ丼を食べ終わると兵隊に持ってこさせた缶チューハイを飲みつつ、誠が棚に『イタリア戦車』のプラモデルを並べるのを眺めている。隣ではサラが相変わらず戦車少女のマンガを読みながら笑っている。

「なんだよ、舎弟」

 そう言いながら島田は皿のひざ元のチーズかまぼこを口に運ぶ。

「サラさんて、『人造人間』なんですよね。でも……」

 誠がそう口にした瞬間、島田は誠に目を向けニヤリと笑う。

「なんだよ。つまらねえこと聞くなよ。戦闘用人造人間だなんて……ちゃんとキャラ立ってんじゃん、思わず好きになって……その……なんだ……」

 島田がサラを見つめる。

「ちょっと、こいつと話がしたい……サラ。食堂に行ってくんねえかな。ローラ達や仲間が待ってる」

 いつもに無い真剣な表情でそう言うと、マンガを見て笑っていたサラは静かにうなづいて立ち上がり、誠の私室の六畳間の襖を開けて出ていった。

「神前。話がある。大事な話だ。俺の身の上と……可愛らしい『中佐殿』の過去について……ちょっとな」

 そう言って笑う島田がいつものギャグキャラの表情でないことを不審に思いながら誠は島田を見つめた。

「そこに座れ!」

 この部屋の主の誠のベッドに腰かけた島田は、そう言うと誠に畳の真ん中を指さす。

 誠は黙って正座して、この『倫理的に破綻している不死身のヤンキー』がどんな鳴き声を上げるのか観察することにして、言うとおりに正面に正座した。

 島田は胸のポケットからタバコを取り出した。

 タバコを吸わない誠は嫌な顔をする。

 島田は誠を見つめたまま、黙って誠の飲みかけの『マックスコーヒー』のロング缶を手に持つとそれを自分の膝に置いた。

「火……あるか?」

 奇妙な鳴き声が誠の耳に聞こえた。目の前の無礼な闖入者、『硬派を気取る体力馬鹿』は誠の前でタバコを咥えてそう命令した。

「ある訳ないじゃないですか!体に悪いですよ!僕も嫌いです!」

 そう言って反論する誠に目の前の男は言葉を紡ぐ。

「ライターじゃ無くてもいい。火が付きゃ何でもいい。話は……それからだ」

 島田の命令に仕方なく誠は立ち上がる。誠は自分の机の隣に置かれた、プラモの工具の入った段ボールをあさり始めた。プラ板を加工して魔改造に使う、アルコールランプを取り出す。

「それじゃあ、火はつかねえだろ?あんだろ?マッチぐらい」

 そう言って失礼な先輩は誠を怒鳴りつけた。

 仕方なく、段ボールを漁ると、実家の剣道場に通う少女の経営するスナックのマッチを取り出した。

「あるじゃねえか……」

 誠が手渡したマッチで島田はタバコに火をつける。そして誠の飲みかけのコーヒーの入ったロング缶に使い終わったマッチを入れた。

 自分のコーヒーを駄目にされた誠は島田をにらみつけながら、その正面に正座する。

「俺の母ちゃんは、親父に殺された。『獄死』だ。しかも『餓死による自死』って警察は言うが、俺は信じちゃいねえ。親父が母ちゃんを殺した。アイツは自分のかみさんさえ殺す『外道』だ。俺がそう決めた……だから……」

 独り言のように島田はそう言うと、タバコを手に取って煙を口から吐き出す。

「『獄死』……『餓死』……『自死』」

 誠は唯一、隊に来てから本音で話してくれる『先輩』である島田の目を見つめた。

「そんなだから俺は兄貴に育てられた。……と言っても、住んでる工場の『寮』に寄生していただけ。そこは、こことおんなじ無法地帯でね。男しかいないはずなのに、オンナを連れ込んでエロいことしてるんだ、昼間っから。一日中、物心ついたときからそうだった」

 誠は先輩の言葉にエロい想像をしようとする自分を恥じた。

「俺は人を探している。一人は親父と名乗る『外道』だ。そいつは遺伝的には親父らしいが、アイツは人殺しのテロリストだ。東和共和国の内閣直属組織『公安政治局』の手配がかかった俺の『敵』だ。会ったらお袋の仇を討つから……例え俺がそいつを殴り殺しても黙ってろよな」

 父親を『外道』と言い切る先輩の感情を殺した瞳を見つめた。

 平和な家庭に育った誠には島田の言葉が理解できないでいた。

「あともう一人は『姉さん』だが……そっちもカタギじゃねえよ。危ない橋を渡りながら親父のアジテーションに乗って暴れてる『外道』と『畜生』を始末して回ってるそうだ。姉がそうなら、弟もグレる。結果、俺は道を踏み外した」

 そう言って、伝説の不死身のヤンキー。司法局実働部隊技術部部長代理、整備班長こと島田正人曹長は、男の顔で誠を見つめて静かに半分まで燃えたタバコを口に運んだ。誠は島田の言葉が理解できずにツッコミを入れる機会を失って黙り込んだ。目の前の男はベッドに腰を落ち着かせて静かにタバコをくゆらせた。

「奇妙な話を聞いたって顔をしてるぜ、神前。実は『島田正人』って名前も。本当の名前かどうかわかんねえんだ。兄貴もその『寮』から出て、そこで一緒にエロいことしてた女と俺を連れて、ドヤ街の隣のアパートで一緒に暮らしてた。だから、その女の苗字の『島田』と『マサ』と呼ばれてた餓鬼をつなげて『島田正人』と名乗った。戸籍がそうなってるからそうなんだろ?きっと」

 男は黙ってそう言うと、コーヒー缶に吸殻を落とし込む。

「先輩……」

「学歴か?神前はそう言うの気にしそうだからな。小学校は入口にヤバいのが居て、行けなかった。薬とか銃とか売ってだぜ?校門の前で。行けるかよ、そんな学校。中学?もうグレてた俺は来るなだと……売人締め上げて金を取り返した英雄だぜ?ふざけてんよ」

 伝説の先輩はそう言うと、誠から目をそらしてジーパンのポケットからタバコを取り出す。

「高校は私立。兄貴が女とマンション買って家庭持ったから、追い出されてドヤ街のアパートを独占して近くの馬鹿でも通える私立の底辺高に入学した。そこの教育方針なんて、神前には理解不能だろうな。『他人と会話できる程度の教養を身につける』だと。……こちとら、警察にお世話になりっぱなしで、毎日公安関係者のエリートと世間話が出来る程度の教養はあるんだよ!死ね!」

 島田はいきなり誠を怒鳴りつける。おびえた表情の誠を見て島田はやさしい表情を浮かべた。

 まさに『伝説の男』が畳に正座する誠の前に座っていた。

「そんな俺を救ってくれたのが『偉大なる中佐殿』、クバルカ・ランの姐御だ」

 そう言って島田はなぜか誇らしげに笑った。

「なんでそんな不良にあのかっこかわいい中佐が目を付けたんです?」

 誠は思いついた疑問を島田にぶつけてみた。

「それは……俺が偉大だからだろ?偉大なものは引き合う定めなんだ……分かるか?」

「全然わかりません……と言うか、島田先輩はロリコンだったんですか?」

 それは誠の正直な感想だった。

「訂正しろ!俺はロリコンじゃねえ!サラはロリじゃねえだろが!」

「分かりました!分かりましたってば!」

右手を振り上げる島田を誠は何とかなだめすかした。それにサラ関連のことを考えると今度のセリフには説得力があったので誠は静かに頭を下げた。

「中佐殿は言ったよ……荒れてどうするってな……世の中が間違ってるならせめて自分位は間違えない生き方をしようとするのが人間だって……自分もそうだったって」

「自分も?」

 誠は島田の言葉でランがかつての遼南内戦の敗戦国『遼南共和国』のエースだったことを思い出した。

「そうだ。中佐殿は内戦でたくさんの人を殺してきたそうだ……あのちっちゃな手は血で汚れてるんだ……俺はさすがに人は殺したことはねえ。でも、中佐は違う。あの激戦で知られた『遼南内戦』を生き延びてきたんだ。……俺は思ったね。初めて大人の人に会えたって……」

「初めての大人?ちっちゃいですよ、中佐は」

 誠の的外れなツッコミは自分の言葉に酔っている島田に完全に無視された。

「俺の周りには俺より年を食ってる人間はいっぱいいた。でも、自分のことしか考えられえない奴しかいなかったんだ。中佐殿は違った……人の器がな。確かに中佐殿は人殺しだ。人を殺さずに大人になれればその方が良いに決まってる。でも人間追い詰められなきゃ大人にはなれねえんだ。分かるか?」

 今度は突然話題を振られて誠はあいまいな笑みを浮かべて首を振ることしかできなかった。

 そして同時に誠は脳内の『デスマシーン』化したランへの恐怖に戸惑いながら島田を見つめた。

「誤解すんなよ。中佐殿はあの戦争で負けるまで独裁者の道具だったんだ。ただ命令されて、敵を皆殺しにするだけの機械だった。と、あのプリティーな口元から言う訳だ。良かったなロリコン。聞きたいだろ?中佐殿ボイスで『死体』の腐っていく様の描写とか。リアルだぞ。グロくて俺も吐いたけど」

 島田は何事も無かったかのように誠の『ロリコン』を指摘しつつ、アレな話に落ちをつけた。

 突然、島田は良い顔をした。まさに『先輩』の『漢』の顔だった。タバコを咥えたその表情はランへの『憧れ』に満ち溢れていた。

「中佐殿は言うんだ。『義』と『情』を忘れて『白を黒だと言う外道』の言う事をきいてるうちは『道具』だって。自分もそうだった。『義憤』の目。その目で見られて自分を恥じた瞬間から自分は『侠』の心に目覚めて『人間』になった。それから、一度も人を傷つけたいと思ったことは無い。もし傷つけてもそれは『事故』だ。だから、自分は『撃墜数0』だ。その目で見られた時に撃墜されたのと同じだから『非撃墜数1』。その力なき民の目に負けた。だから人間になれた……ってね」

 誠の心の中で、死体の山の中で荒れ狂う『殺戮マシーン』は今の『優しくてかわいい理想のロリ上司』の姿に戻った。

「ラン中佐。いい人ですね。優しいです」

 誠はそう言いながら、島田の目が誠を外れ、誠の『エロ』が詰まった『萌え萌え大人の薄い本(ロリ)』が入った段ボール箱に描かれた絵を凝視していることに気づいた。

 その絵は誠お気に入りのキャラクターの可愛らしい絵だった。

 当然『ロリ』である。

「オメエ真性のロリコンだったのか……」

 島田はそう言ってにやりと笑った。誠はその島田のいやらしい笑みに気づいてしまった。そして、このめんどくさい連中と絶縁すべく明日カワイイ中佐殿に除隊申請の電話をすることを決断した。

「帰れ!馬鹿!」

 誠の殺意を込めた一言に目の前の無神経な島田も『空気を読んで』立ち去った。

 誠は立ち上がりベッドに向かった。

「やっぱ……この『特殊な部隊』は特殊だ……馬鹿しかいねえ!」

 誠はそう叫んでいた。それは珍しく激高する自分を正当化するためだった。
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