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第7章 小さな騎士
遭遇
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「追いますか? 」
「御子神の。お前の目は飾りか何かか? レーダーを見ろ 」
クリスも地図に目を移す。そこには北兼軍以外の所属を示すランプが点滅していた。
「残存戦力? 」
クリスの言葉に嵯峨が振り返り笑みを浮かべた。
「共和軍も無駄に戦力を捨てるほど馬鹿じゃないでしょ? それにこんな森の支配権を争っても無意味だってことぐらい分かるでしょうしねえ 」
殺気の消えた嵯峨の顔がにやりと笑みを浮かべてクリスの前にあった。
「柴崎! お前が一番近い。所属を確認しろ。それとセニアと御子神はバックアップにまわれ。俺はそのまま距離をとって追走する 」
嵯峨の言葉に不承不承従う柴崎。
「どこかの工作部隊ですか? 」
「アサルト・モジュールで潜入作戦ですか? アステロイドベルトならいざ知らず、ここは地上ですよ。それに偵察のためだけの俺達の目に触れないでの高高度降下なんて突飛過ぎますよ。上を警戒飛行している東和軍の偵察機や攻撃機もそれほど無能ぞろいじゃないでしょう…… 」
「うわ! 」
嵯峨の言葉が終わらないうちに、柴崎の悲鳴が四式のコックピットに響いた。映っていた柴崎の画像が乱れ、次の瞬間には衝撃に見舞われたというようにシートにヘルメットを叩きつけている姿が映った。
「柴崎! 」
「御子神焦るな! 柴崎、状況を報告しろ! 」
地図の上で所属不明機と柴崎の二式が重なっている。嵯峨はすぐさま加速をかけた。
「食いつかれました! この馬鹿力! コックピットを潰す気か! 」
森のはずれ、二式が見たことも無い白いアサルト・モジュールに組み付かれている様がクリスの目に飛び込んできた。
「中佐! 助けてくだ……うわ! 」
柴崎の二式の右腕がねじ切られる。不明機の左手は二色のコックピットの装甲版を打ち破ろうとしていた。
「御子神! 組み付け! 」
嵯峨はそう言うとさらに白いアサルト・モジュールへと接近した。
着陸した御子神機がレールガンを構えながらじりじりと柴崎機に組み付いている白いアサルト・モジュールに近づく。
「馬鹿か! 発砲したら柴崎に当たる。とっとと組み付け! セニアもついてやれ! 」
嵯峨の言葉にレールガンを捨てた御子神の二式が白いアサルト・モジュールに組み付いた。しかし、白い機体は止まろうとしない。御子神機を振りほどき、さらに柴崎機のコックピットに右腕を叩きつける。
「セニア、手を貸してやれ! いざとなったら俺も組み付く 」
振りほどかれた御子神機、それにセニアの機体が絡みつくとさすがに動きが鈍くなる。
「助けてください! 嵯峨中佐! 」
相変わらず涙目で懇願する柴崎。サーベルの届くところまで来た嵯峨はそのまま白い機体見つめていた。その圧倒的なパワーはクリスの想像を絶していた。これほどの出力を出せるアサルト・モジュールなど聞いたことが無かった。
「ちょっと待ってろ! 」
嵯峨はそう言うと白いアサルト・モジュールの右足の付け根にサーベルを突き立てた。白い機体はバランスを崩し倒れる。絡み付いていた御子神、セニアの機体がもんどりうって倒れこんだ。
「おい! 柴崎。生きてるか? 」
「ええ、まあ……イテエ! 」
柴崎の悲鳴が響く。ばたばたとバランスを崩して逃げようとする白いアサルト・モジュール。セニアと御子神は関節を潰しにかかる。だが、抵抗は衰えるようには見えなかった。そこに増援として森の中から重火器を積んだ装甲ホバー二機が現れた。
「海上(うなかみ)、少し待て。とりあえず御子神とセニアがそいつを拘束するまで…… 」
タバコに火をつけた嵯峨の言葉が切れる前に白いアサルト・モジュールがねじが切れたように動きを止めた。セニア機は関節から煙を上げながら傾き、御子神機も限界だと言うように白いアサルト・モジュールから手を離す。そんな白い機体のコックピットが開いた。小さな影が中に動いているのが分かる。
「子供? 」
クリスは驚きの声を上げた。開いたコックピットから身を乗り出して辺りを見回すのは、ぼさぼさの髪の10歳くらいの子供だった。
「海上! 撃つんじゃねえぞ 」
ホバーから飛び出していく機動歩兵部隊を制止した嵯峨は四式のコックピットを開いた。彼は朱塗りの鞘の愛刀長船兼光を手に、そのまま地面に降り立つ。クリスもまたその後に続いた。ホバーから歩兵部隊隊長で先の大戦からの嵯峨の部下である海上智明大尉に率いられた部隊が銃を構えて白いアサルト・モジュールを取り巻いた。その後ろにはハワードがカメラを構えてコックピットの子供を撮るタイミングを計っていた。
「とりあえず下りろ! 」
兵士の一人が子供に銃を向けた。
「おいおい、待てよ。餓鬼相手にそんな本気にならなくても 」
嵯峨はそう言うと歩兵部隊に銃を下げるように命じた。
「御子神の。お前の目は飾りか何かか? レーダーを見ろ 」
クリスも地図に目を移す。そこには北兼軍以外の所属を示すランプが点滅していた。
「残存戦力? 」
クリスの言葉に嵯峨が振り返り笑みを浮かべた。
「共和軍も無駄に戦力を捨てるほど馬鹿じゃないでしょ? それにこんな森の支配権を争っても無意味だってことぐらい分かるでしょうしねえ 」
殺気の消えた嵯峨の顔がにやりと笑みを浮かべてクリスの前にあった。
「柴崎! お前が一番近い。所属を確認しろ。それとセニアと御子神はバックアップにまわれ。俺はそのまま距離をとって追走する 」
嵯峨の言葉に不承不承従う柴崎。
「どこかの工作部隊ですか? 」
「アサルト・モジュールで潜入作戦ですか? アステロイドベルトならいざ知らず、ここは地上ですよ。それに偵察のためだけの俺達の目に触れないでの高高度降下なんて突飛過ぎますよ。上を警戒飛行している東和軍の偵察機や攻撃機もそれほど無能ぞろいじゃないでしょう…… 」
「うわ! 」
嵯峨の言葉が終わらないうちに、柴崎の悲鳴が四式のコックピットに響いた。映っていた柴崎の画像が乱れ、次の瞬間には衝撃に見舞われたというようにシートにヘルメットを叩きつけている姿が映った。
「柴崎! 」
「御子神焦るな! 柴崎、状況を報告しろ! 」
地図の上で所属不明機と柴崎の二式が重なっている。嵯峨はすぐさま加速をかけた。
「食いつかれました! この馬鹿力! コックピットを潰す気か! 」
森のはずれ、二式が見たことも無い白いアサルト・モジュールに組み付かれている様がクリスの目に飛び込んできた。
「中佐! 助けてくだ……うわ! 」
柴崎の二式の右腕がねじ切られる。不明機の左手は二色のコックピットの装甲版を打ち破ろうとしていた。
「御子神! 組み付け! 」
嵯峨はそう言うとさらに白いアサルト・モジュールへと接近した。
着陸した御子神機がレールガンを構えながらじりじりと柴崎機に組み付いている白いアサルト・モジュールに近づく。
「馬鹿か! 発砲したら柴崎に当たる。とっとと組み付け! セニアもついてやれ! 」
嵯峨の言葉にレールガンを捨てた御子神の二式が白いアサルト・モジュールに組み付いた。しかし、白い機体は止まろうとしない。御子神機を振りほどき、さらに柴崎機のコックピットに右腕を叩きつける。
「セニア、手を貸してやれ! いざとなったら俺も組み付く 」
振りほどかれた御子神機、それにセニアの機体が絡みつくとさすがに動きが鈍くなる。
「助けてください! 嵯峨中佐! 」
相変わらず涙目で懇願する柴崎。サーベルの届くところまで来た嵯峨はそのまま白い機体見つめていた。その圧倒的なパワーはクリスの想像を絶していた。これほどの出力を出せるアサルト・モジュールなど聞いたことが無かった。
「ちょっと待ってろ! 」
嵯峨はそう言うと白いアサルト・モジュールの右足の付け根にサーベルを突き立てた。白い機体はバランスを崩し倒れる。絡み付いていた御子神、セニアの機体がもんどりうって倒れこんだ。
「おい! 柴崎。生きてるか? 」
「ええ、まあ……イテエ! 」
柴崎の悲鳴が響く。ばたばたとバランスを崩して逃げようとする白いアサルト・モジュール。セニアと御子神は関節を潰しにかかる。だが、抵抗は衰えるようには見えなかった。そこに増援として森の中から重火器を積んだ装甲ホバー二機が現れた。
「海上(うなかみ)、少し待て。とりあえず御子神とセニアがそいつを拘束するまで…… 」
タバコに火をつけた嵯峨の言葉が切れる前に白いアサルト・モジュールがねじが切れたように動きを止めた。セニア機は関節から煙を上げながら傾き、御子神機も限界だと言うように白いアサルト・モジュールから手を離す。そんな白い機体のコックピットが開いた。小さな影が中に動いているのが分かる。
「子供? 」
クリスは驚きの声を上げた。開いたコックピットから身を乗り出して辺りを見回すのは、ぼさぼさの髪の10歳くらいの子供だった。
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ホバーから飛び出していく機動歩兵部隊を制止した嵯峨は四式のコックピットを開いた。彼は朱塗りの鞘の愛刀長船兼光を手に、そのまま地面に降り立つ。クリスもまたその後に続いた。ホバーから歩兵部隊隊長で先の大戦からの嵯峨の部下である海上智明大尉に率いられた部隊が銃を構えて白いアサルト・モジュールを取り巻いた。その後ろにはハワードがカメラを構えてコックピットの子供を撮るタイミングを計っていた。
「とりあえず下りろ! 」
兵士の一人が子供に銃を向けた。
「おいおい、待てよ。餓鬼相手にそんな本気にならなくても 」
嵯峨はそう言うと歩兵部隊に銃を下げるように命じた。
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