908 / 1,505
第4章 戦線
紅茶おばさん
しおりを挟む
視線を下ろせば畑の中に瓦葺の屋根が並び、その間を舗装された道路が走っている。
「北兼軍総司令部に戻るんですか? 」
「いやいや、そんなことで紅茶オバサンとご対面したら『何やってるんだ! 』ってどやされるのがおちですから弾薬補給したらまた動きますよ 」
そう言うと嵯峨は機体を急降下させた。
「嵯峨機! 進路の指定を……! 嵯峨機! 」
管制官の叫び声を無視して強行着陸を行う嵯峨。着いたのは兼天基地。『魔女機甲隊 』と呼ばれる周香麗准将率いる北兼軍閥最強の部隊が後衛基地として運用している土地だった。
「やはりこっちは物資も豊富だねえ 」
嵯峨は説得をあきらめた管制官から誘導を引き継いだ基地の誘導員にコントロールを任せながらつぶやいた。
「あれはM5じゃないですか? 」
片腕が切り落とされ、コックピット周りに被弾したM5がトレーラーに乗せられて運ばれていくのが見える。
「アサルト・モジュールは貴重だからね。回収したんでしょう。それにしても贅沢な戦争してるよなあ、周のお嬢様の部下達は 」
たしかに整備された管制塔付きの基地。どちらが軍閥の長かわからない有様だ。そんな基地を誘導されるまま倉庫に向かう嵯峨の四式。修理を終え、前線に送られる胡州の輸出用アサルト・モジュールの一式が並んでいる。几帳面に並べられたミサイルやレールガンの数は嵯峨の貴下の部隊の比ではない。
「嵯峨中佐。補給ですか? 」
モニターに映し出されたのはプラチナブロンドの女性オペレーター。たぶん彼女もセニア達と同じ人造人間なのだろう。そのピンク色の髪に自分の表情が不自然になっているだろうと思うと自然とクリスには苦笑いが浮かんでいた。
「ああ、早くやってくれ。お客さんを待たすのは趣味じゃないからな 」
そう言うと嵯峨は装甲版とコックピットハッチを跳ね上げた。北の遼北国境から吹きすさぶ冷たい風が心地よく流れ、クリスはそれまで耐え続けていた吐き気から解放されることになった。
「トイレ行っといたほうがいいですよ。ちょっと次に仕掛ける時は敵さんも腹をすえて来るでしょうから 」
どこまでも舗装された基地の中央に着地して平然とそういいながら誘導員の指示でコックピットから降りた嵯峨。そのタラップのそばに秘書官らしい青い髪の女性を引き連れた女性士官が歩み寄ってきた。黒い髪が流れるように強風の中たなびいている。肩の階級章を見れば金のモールがついている。将軍クラスの階級であることはすぐにわかった。
「惟基! 何のつもりでこんなところに来たの! 」
表情は怒ってはいない、むしろ感情をかみ殺したような無表情を浮かべている。周香麗准将。現在は北兼軍閥の総司令官に君臨する彼女は、元はこの崑崙大陸北部を領有する遼北人民共和国人民軍第二親衛軍団司令官であった。遼北の政府における権力闘争で父、周治勲軍務長官が事実上の幽閉状態に陥ると部下を伴ってこの北兼軍閥への亡命を求めた。
周治勲は本名がムジャンタ・シャザーン。遼南帝国女帝ムジャンタ・ラスバの次男であり、嵯峨惟基にとっては叔父に当たる人物である。ある意味、目の前で雑談している二人が妙になじんだ様子なのも従兄妹同士ということもあるのだろうとクリスは思った。
「タバコが吸いたくてね。ホプキンスさんはタバコをやらないから機内じゃあ吸えないじゃないの。それに香麗にも紹介しておいた方が…… 」
「まあいいわ。どうせあなたに何を言っても聞かないでしょうから 」
「いやあ、そんなつもりは無いんだけどね 」
そう言うと嵯峨は胸のポケットからタバコを取り出そうとする。
「基地内は禁煙よ。ちゃんと喫煙所で吸いなさい 」
「硬いこと言うなよ 」
「それが組織と言うものです! 」
ようやく怒りが香麗の表情に浮かんできた。嵯峨はタバコをあきらめるとそのまま補給が始められた愛機の方に歩き出した。
「あの……トイレは? 」
クリスの質問に指で答える香麗。クリスはそのまま彼女の指差した方に駆け出した。明らかに嵯峨の連れてきた怪しいジャーナリストには係わり合いになりたくない。お高くとまったようなきつい表情は噂どおりだった。
周香麗はアサルト・モジュールパイロットとしては天才と評される人物だった。先の大戦時、胡州の勢力化である濃州アステロイドベルトの戦いで宇宙艦隊の半数を失って遼州、崑崙大陸北部に押し込められた遼北は英雄を必要としていた。
それが彼女率いる『魔女機甲隊』だった。第二次世界大戦におけるロシア空軍の『魔女飛行隊』から取ったその異名は、エースの香麗の活躍で遼州にその名を轟かせた。戦後、接収した人造人間製造プラントで造られた人造人間達がこの部隊に参加し、一個師団規模に拡大され、遼北を代表する部隊となった。
しかし、遼北で唐俊烈国家主席と父である周治勲との軋轢が生まれると、その勇名は仇となった。解散、そして幹部の粛清が行われるとの噂に、香麗は部下たちの安全を図るために従兄の嵯峨がいる遼南に亡命を決意した。そうして北兼軍閥は人民軍、共和軍、花山院軍閥、南都軍閥、そして東モスレムと言った割拠する軍閥に伍する地位を得ることとなった。
女性指揮官の厳しい視線から逃れて走り去ったクリスの前に立派過ぎるアサルト・モジュール専用のハンガーには大きな入り口の女子トイレと、申し訳程度の男子トイレがあった。クリスは用を済ませるとそのまま辺りを見回してみた。パイロットスーツを着ているのは例外なく女性パイロット達であった。たまに整備隊員や連絡将校などに男性がいるものの彼らは非常に居づらそうにしている。クリスもまたそそくさと嵯峨の四式の前まで来た。
「惟基ならタバコを吸いに行ったわよ 」
香麗はベンチに腰をかけていた。その前にはテーブルが置かれ、従卒の長身の女性将校に紅茶を入れさせていた。
「まあ、おかけになったらどう? 今の情勢をアメリカ人記者がどう見ているか意見も聞きたいですし 」
静かに紅茶の匂いを嗅ぎながら切れ長の目から鋭い視線がクリスに伸びる。
「そんな、私の意見が合衆国の意見だとは…… 」
「そういうことでは無いのよ。あなたのこれまで遼州を取材した感想を聞きたいわけ。ああ、紅茶はお飲みになる? 」
「いえ、結構です 」
残念そうな顔をしながら紅茶を入れていた赤い髪の将校を下がらせた。
「それは好奇心、ですか? 」
「そうとも言えるし、そうでないとも……。見たでしょ? 惟基の部隊の様子は 」
無表情に見えた香麗がようやく笑みをこぼした。きついイメージの美女と言う感じが少し抜けてきた。
「まあ、かなり変わった人ですね、嵯峨中佐は。あの人は外務武官や憲兵隊などの後方任務上がりなのにまったく規律と言うものを気にしていないのは興味深かったですね 」
「確かにそうかも知れないわね。一応あれでも私の従兄だから、子供の頃一回だけ会ったことがあるのよ。あの頃は惟基は遼南帝国の次期皇帝。おどおどしたひ弱な感じの子供ではじめてみた時はまるで女の子みたいと思ったわよ 」
「あの人がですか? 」
クリスは意外に思った。どちらかといえば嵯峨は下品な行動が目立つ人物であることは一日彼の近くにいればわかる。
「青白い顔をして、大人の顔色ばかり窺っている変な子供。でも話してみて彼がそうなった理由もわかったわ。生まれて初めて会った同じくらいの年の子供が私だったんですって。確か私は6歳くらい……彼は2歳上よね。弟のバスバにも会うことを許されず、一人で御所で勉強ばかりしてたって言ってたわ 」
「青い顔でシャイな嵯峨中佐ですか。想像もつきませんね 」
「でしょ?それで…… 」
「あのー。香麗さん。何話してるんですか? 」
いつの間にか香麗の後ろに立っていた嵯峨が声をかけた。
「別にいいじゃないの。昔話よ 」
香麗は微笑を浮かべながらそう言うと再び紅茶のカップを手に取った。
「それにしても立派なもんだねえ 」
嵯峨は一糸乱れぬ更新を続ける前線に向かう歩兵部隊の行進を眺めていた。
「それ、皮肉? 」
鋭い視線を投げる香麗。嵯峨は頭を掻きながらごまかそうとしていた。
「もうそろそろ終わらないかねえ、補給 」
そう言いながら自然にタバコに手が伸びる嵯峨だが、香麗の鋭い視線に気付くと渋々手を引っ込ませる。
「なんならついでにそちらの連隊までの護衛もつけてあげましょうか? 中佐殿 」
紅茶を飲み終え立ち上がる香麗。嵯峨は走ってきた女性の整備員から伝票を受け取っていた。
「じゃあ、いずれこの借りは…… 」
「気にしなくていいわよ。いずれ倍にして返してもらうから 」
そう言うと嵯峨は四式に向かって歩き始めた。
「紅茶勧められませんでした? 」
嵯峨はコックピットに上るはしごに手をかけるとクリスにそう言った。
「ええ、それが何か? 」
「いやあ、香麗のすることは誰でも同じだねえ。もう少しひねりが欲しいな 」
そう言うと嵯峨はコックピットに座り込んだ。クリスもその後ろに座った。
「北兼軍総司令部に戻るんですか? 」
「いやいや、そんなことで紅茶オバサンとご対面したら『何やってるんだ! 』ってどやされるのがおちですから弾薬補給したらまた動きますよ 」
そう言うと嵯峨は機体を急降下させた。
「嵯峨機! 進路の指定を……! 嵯峨機! 」
管制官の叫び声を無視して強行着陸を行う嵯峨。着いたのは兼天基地。『魔女機甲隊 』と呼ばれる周香麗准将率いる北兼軍閥最強の部隊が後衛基地として運用している土地だった。
「やはりこっちは物資も豊富だねえ 」
嵯峨は説得をあきらめた管制官から誘導を引き継いだ基地の誘導員にコントロールを任せながらつぶやいた。
「あれはM5じゃないですか? 」
片腕が切り落とされ、コックピット周りに被弾したM5がトレーラーに乗せられて運ばれていくのが見える。
「アサルト・モジュールは貴重だからね。回収したんでしょう。それにしても贅沢な戦争してるよなあ、周のお嬢様の部下達は 」
たしかに整備された管制塔付きの基地。どちらが軍閥の長かわからない有様だ。そんな基地を誘導されるまま倉庫に向かう嵯峨の四式。修理を終え、前線に送られる胡州の輸出用アサルト・モジュールの一式が並んでいる。几帳面に並べられたミサイルやレールガンの数は嵯峨の貴下の部隊の比ではない。
「嵯峨中佐。補給ですか? 」
モニターに映し出されたのはプラチナブロンドの女性オペレーター。たぶん彼女もセニア達と同じ人造人間なのだろう。そのピンク色の髪に自分の表情が不自然になっているだろうと思うと自然とクリスには苦笑いが浮かんでいた。
「ああ、早くやってくれ。お客さんを待たすのは趣味じゃないからな 」
そう言うと嵯峨は装甲版とコックピットハッチを跳ね上げた。北の遼北国境から吹きすさぶ冷たい風が心地よく流れ、クリスはそれまで耐え続けていた吐き気から解放されることになった。
「トイレ行っといたほうがいいですよ。ちょっと次に仕掛ける時は敵さんも腹をすえて来るでしょうから 」
どこまでも舗装された基地の中央に着地して平然とそういいながら誘導員の指示でコックピットから降りた嵯峨。そのタラップのそばに秘書官らしい青い髪の女性を引き連れた女性士官が歩み寄ってきた。黒い髪が流れるように強風の中たなびいている。肩の階級章を見れば金のモールがついている。将軍クラスの階級であることはすぐにわかった。
「惟基! 何のつもりでこんなところに来たの! 」
表情は怒ってはいない、むしろ感情をかみ殺したような無表情を浮かべている。周香麗准将。現在は北兼軍閥の総司令官に君臨する彼女は、元はこの崑崙大陸北部を領有する遼北人民共和国人民軍第二親衛軍団司令官であった。遼北の政府における権力闘争で父、周治勲軍務長官が事実上の幽閉状態に陥ると部下を伴ってこの北兼軍閥への亡命を求めた。
周治勲は本名がムジャンタ・シャザーン。遼南帝国女帝ムジャンタ・ラスバの次男であり、嵯峨惟基にとっては叔父に当たる人物である。ある意味、目の前で雑談している二人が妙になじんだ様子なのも従兄妹同士ということもあるのだろうとクリスは思った。
「タバコが吸いたくてね。ホプキンスさんはタバコをやらないから機内じゃあ吸えないじゃないの。それに香麗にも紹介しておいた方が…… 」
「まあいいわ。どうせあなたに何を言っても聞かないでしょうから 」
「いやあ、そんなつもりは無いんだけどね 」
そう言うと嵯峨は胸のポケットからタバコを取り出そうとする。
「基地内は禁煙よ。ちゃんと喫煙所で吸いなさい 」
「硬いこと言うなよ 」
「それが組織と言うものです! 」
ようやく怒りが香麗の表情に浮かんできた。嵯峨はタバコをあきらめるとそのまま補給が始められた愛機の方に歩き出した。
「あの……トイレは? 」
クリスの質問に指で答える香麗。クリスはそのまま彼女の指差した方に駆け出した。明らかに嵯峨の連れてきた怪しいジャーナリストには係わり合いになりたくない。お高くとまったようなきつい表情は噂どおりだった。
周香麗はアサルト・モジュールパイロットとしては天才と評される人物だった。先の大戦時、胡州の勢力化である濃州アステロイドベルトの戦いで宇宙艦隊の半数を失って遼州、崑崙大陸北部に押し込められた遼北は英雄を必要としていた。
それが彼女率いる『魔女機甲隊』だった。第二次世界大戦におけるロシア空軍の『魔女飛行隊』から取ったその異名は、エースの香麗の活躍で遼州にその名を轟かせた。戦後、接収した人造人間製造プラントで造られた人造人間達がこの部隊に参加し、一個師団規模に拡大され、遼北を代表する部隊となった。
しかし、遼北で唐俊烈国家主席と父である周治勲との軋轢が生まれると、その勇名は仇となった。解散、そして幹部の粛清が行われるとの噂に、香麗は部下たちの安全を図るために従兄の嵯峨がいる遼南に亡命を決意した。そうして北兼軍閥は人民軍、共和軍、花山院軍閥、南都軍閥、そして東モスレムと言った割拠する軍閥に伍する地位を得ることとなった。
女性指揮官の厳しい視線から逃れて走り去ったクリスの前に立派過ぎるアサルト・モジュール専用のハンガーには大きな入り口の女子トイレと、申し訳程度の男子トイレがあった。クリスは用を済ませるとそのまま辺りを見回してみた。パイロットスーツを着ているのは例外なく女性パイロット達であった。たまに整備隊員や連絡将校などに男性がいるものの彼らは非常に居づらそうにしている。クリスもまたそそくさと嵯峨の四式の前まで来た。
「惟基ならタバコを吸いに行ったわよ 」
香麗はベンチに腰をかけていた。その前にはテーブルが置かれ、従卒の長身の女性将校に紅茶を入れさせていた。
「まあ、おかけになったらどう? 今の情勢をアメリカ人記者がどう見ているか意見も聞きたいですし 」
静かに紅茶の匂いを嗅ぎながら切れ長の目から鋭い視線がクリスに伸びる。
「そんな、私の意見が合衆国の意見だとは…… 」
「そういうことでは無いのよ。あなたのこれまで遼州を取材した感想を聞きたいわけ。ああ、紅茶はお飲みになる? 」
「いえ、結構です 」
残念そうな顔をしながら紅茶を入れていた赤い髪の将校を下がらせた。
「それは好奇心、ですか? 」
「そうとも言えるし、そうでないとも……。見たでしょ? 惟基の部隊の様子は 」
無表情に見えた香麗がようやく笑みをこぼした。きついイメージの美女と言う感じが少し抜けてきた。
「まあ、かなり変わった人ですね、嵯峨中佐は。あの人は外務武官や憲兵隊などの後方任務上がりなのにまったく規律と言うものを気にしていないのは興味深かったですね 」
「確かにそうかも知れないわね。一応あれでも私の従兄だから、子供の頃一回だけ会ったことがあるのよ。あの頃は惟基は遼南帝国の次期皇帝。おどおどしたひ弱な感じの子供ではじめてみた時はまるで女の子みたいと思ったわよ 」
「あの人がですか? 」
クリスは意外に思った。どちらかといえば嵯峨は下品な行動が目立つ人物であることは一日彼の近くにいればわかる。
「青白い顔をして、大人の顔色ばかり窺っている変な子供。でも話してみて彼がそうなった理由もわかったわ。生まれて初めて会った同じくらいの年の子供が私だったんですって。確か私は6歳くらい……彼は2歳上よね。弟のバスバにも会うことを許されず、一人で御所で勉強ばかりしてたって言ってたわ 」
「青い顔でシャイな嵯峨中佐ですか。想像もつきませんね 」
「でしょ?それで…… 」
「あのー。香麗さん。何話してるんですか? 」
いつの間にか香麗の後ろに立っていた嵯峨が声をかけた。
「別にいいじゃないの。昔話よ 」
香麗は微笑を浮かべながらそう言うと再び紅茶のカップを手に取った。
「それにしても立派なもんだねえ 」
嵯峨は一糸乱れぬ更新を続ける前線に向かう歩兵部隊の行進を眺めていた。
「それ、皮肉? 」
鋭い視線を投げる香麗。嵯峨は頭を掻きながらごまかそうとしていた。
「もうそろそろ終わらないかねえ、補給 」
そう言いながら自然にタバコに手が伸びる嵯峨だが、香麗の鋭い視線に気付くと渋々手を引っ込ませる。
「なんならついでにそちらの連隊までの護衛もつけてあげましょうか? 中佐殿 」
紅茶を飲み終え立ち上がる香麗。嵯峨は走ってきた女性の整備員から伝票を受け取っていた。
「じゃあ、いずれこの借りは…… 」
「気にしなくていいわよ。いずれ倍にして返してもらうから 」
そう言うと嵯峨は四式に向かって歩き始めた。
「紅茶勧められませんでした? 」
嵯峨はコックピットに上るはしごに手をかけるとクリスにそう言った。
「ええ、それが何か? 」
「いやあ、香麗のすることは誰でも同じだねえ。もう少しひねりが欲しいな 」
そう言うと嵯峨はコックピットに座り込んだ。クリスもその後ろに座った。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる