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第36章 無能の人
臆病のモノの『日和見』
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「醍醐卿からの連絡。無視を続けてもよろしいのですか?」
すでに大半の豊州の艦隊は出撃を完了し、旗艦の佐賀高家の乗艦である戦艦『山城』とその護衛艦の出撃を待つばかり。その緊張感の中、艦隊司令の佐賀高家は側近達を集めて静かに彼等の顔を眺めていた。『山城』の艦長の言葉。確かに彼の弟であり嵯峨泉州公家の三家老の家柄の醍醐家を継いだ醍醐文隆が何度と無く高家に寝返りを打診する連絡がもたらされているのは事実だった。そしてその連絡の後には必ず嵯峨惟基からの醍醐の打診を追認するような一言が添えられてあった。
主君である嵯峨惟基は現在は遼南皇帝の地位にあり、遼南の皇帝を帝と仰ぐ胡州においては嵯峨と言う食えない皇帝の意向には逆らい難いものがあった事実周りの指揮官達は嵯峨が現段階で醍醐の意向に沿うようにと言う助言をしていることを知って動揺しているのが佐賀から見てもよく分かった
だが皇帝ムジャンタ・ラスコーからの主君としての正式な指示は唯一つ、好きにしろと言うものだった。三家老は池家の当主陸軍准将池幸重は南極で烏丸派に付くと宣言し、同じ三家老の醍醐の進軍をてぐすね引いて待ち構えていた。
佐賀は正直迷っていた。
主君のラスコーはこれから佐賀が倒しに行く第三艦隊司令赤松忠満とは高等予科学校の同期である。そして赤松が担いだみこしの上に立つ西園寺基義は義理の兄である。さらに先日、烏丸派の陸軍将校達が西園寺家の包囲をしていながら基義等に逃げられて西園寺派の帝都での牙城である近衛師団に篭城された話は自分が烏丸派に付くことがかなりの危険を伴うことになるだろうと予想させた。
「しかしいまさら引くわけにも行かないのではないですか?」
気の弱そうな情報担当の将校の眼鏡をいじる様を見てもさらに佐賀の視線は曖昧になる。
「確かにこのまま西園寺派に付いたところで……」
「馬鹿言うな!この国の秩序の破壊を見逃せと言うのか?」
『秩序は崩れるものだ。今の時局では仕方が無いことだ』
「確かに清原さんが勝っても次第に貴族の立場は無くなっていくだろうな」
この場にいる参謀ばかりでなく先導艦の艦隊司令も交えての会議はまるで結論を先延ばしにするためだけにあるように続いていた。そして佐賀はただ渋い顔でその様子を眺めている。
「時に……濃州から進んできている越州の艦隊は?」
その言葉に一同は唖然とした。すでに越州の艦隊はかなりの損害を出して撤退を開始していることくらいは佐賀も知っていると思っていた。
「その話でしたら……」
参謀の一言に自分の他力本願な本音が出たことに少し後悔しながら仕方なく佐賀は言葉を続けようとした。
「勝てなければ意味は無い。あの茶坊主もそれを知って沈黙しているんだろうからな」
佐賀の卑屈な笑み。そして裏千家の流れを汲む新泉流茶道の家元でもある嵯峨を『茶坊主』と言う言葉に参謀達は苦笑いを浮かべた。
殿上嵯峨家の家督。四大公の一つとして知られるその地位は長く不在が続き、地下佐賀家の当主である佐賀高家は泉州をはじめとするコロニー群の管理を代行している西園寺家に何度と無く足を運んでその家の家督相続を運動していた。だがそれは無駄に終わって西園寺家の三男と言う地位の西園寺新三郎に奪われることになった。
先の大戦では憲兵隊の隊長として幾多の戦争犯罪に手を染めて捕虜として地球に送られた新三郎こと嵯峨惟基の非道を訴えて廃嫡と自分への相続を訴えたが殿上人は誰一人彼の言葉に耳を貸すことは無かった。そして遼南皇帝として立った嵯峨を指を咥えて見ているしかない自分を影で嘲笑している目の前の参謀達にどういう顔をすればいいのか佐賀は分からなかった。
今回も西園寺派に付くことを強制されるかと思えば、嵯峨の言葉は自分の態度は勝手に決めろと言う投げやりな言葉だけだった。同僚の嵯峨家三家老の池幸重は西園寺基義が嫌いだと平然と言ってのけ、烏丸派の重鎮として胡州陸軍の西園寺派の軍を釘付けにするために南極基地に居座って同僚の醍醐文隆の軍が動くのを待ち構えている。
そんな状況だったが、佐賀はこの状況でもまだ迷っていた。
「越州の脅威が無いと分かれば第三艦隊は全艦をこちらに向けてくるんだろ?」
佐賀も自分の言葉が震えていることは分かっていた。参謀達の表情は変わらないが誰もが腹の中では自分の優柔不断にあきれ果てているだろうと思うと自分自身に腹が立ってくる。
「それでは高家様……」
参謀の一人、片目のアサルト・モジュールパイロット上がりの大佐が仕方が無いと言うように口を開く。それにすがるような目を向ける佐賀。他の参謀達が唖然としているのを知りながらも佐賀はその大佐の言葉にすがるしかなかった。
「動くタイミングをずらせばいいのですよ。どちらが勝つか。分からない現状では烏丸公にだけ恩を売るのは得策ではありません。ゆっくりと戦闘宙域に現れて勝ちそうな軍勢に協力する。それが昔から一番賢いやり方です」
佐賀は自分が言いたかったことを代弁してくれた片目の大佐、小見胤継にすがりつきたい気持ちをようやく抑えて咳払いをした。彼には周りの部下達がその卑怯極まりない策に同調するだろう上官をあざ笑っているような妄想に駆られながらしばらく呆然と周りを見渡した。
「日和見を決め込めと言うのか?」
佐賀の言葉に誰もが少しばかり複雑な表情を浮かべた。そしてその顔つきが佐賀をさらに苛立たせた。確かにそうすれば参謀達の身分は保証されるのは間違いなかった。だが寝返りを打った自分への世間の風当たりは想像するだけでぞっとした。
「日和見とは言い方が悪いですね。ただ戦いに間に合うかどうか分からない事情が多くあると言うことですよ。清原提督には醍醐派の陸軍部隊のけん制が必要だったと、赤松さんには烏丸派の勢いに飲まれたと説明すればいいだけの話です。ある意味事実ですから」
片目の鋭い眼光が佐賀を貫く。そしてその口元の笑みが佐賀に決意を迫った。
「……文隆の軍は何隻の艦艇を用意できるんだ?」
佐賀は熟慮の後そう言って視線を机の上のモニターに落とした。参謀達は安堵したと言うように資料を探し始める。
「恐らく南極基地の艦艇に池少将は手をつけないでしょうから。多ければ戦艦『伊勢』級を三隻。巡洋艦は五隻ほどがあるはずです。軌道上に待機している同調した泉州の艦艇を含めれば我々と同規模の艦隊を編成できるはずです……」
そこまで言うと片目の参謀は明らかな笑みを佐賀に向けてくる。
「それなら警戒は必要だな。我々にはその脅威……いやその監視をする義務があるだろ?」
小声でささやく佐賀。その落ちつかない様子に参謀達はまた不安にさいなまれているような顔になる。
「だれか……不服なものはいるのかね?」
明らかに泣き言のような調子で佐賀がつぶやくが誰一人それに答えるものは無い。自分がどう言う部下に出会ったのかを佐賀はここで始めて思い知った。
『文隆、赤松君……君達がうらやましいよ……俺にはろくな部下がいない』
自分の決断力の無さを棚に上げて佐賀はそう心の中で独り言を繰り返すだけだった。
すでに大半の豊州の艦隊は出撃を完了し、旗艦の佐賀高家の乗艦である戦艦『山城』とその護衛艦の出撃を待つばかり。その緊張感の中、艦隊司令の佐賀高家は側近達を集めて静かに彼等の顔を眺めていた。『山城』の艦長の言葉。確かに彼の弟であり嵯峨泉州公家の三家老の家柄の醍醐家を継いだ醍醐文隆が何度と無く高家に寝返りを打診する連絡がもたらされているのは事実だった。そしてその連絡の後には必ず嵯峨惟基からの醍醐の打診を追認するような一言が添えられてあった。
主君である嵯峨惟基は現在は遼南皇帝の地位にあり、遼南の皇帝を帝と仰ぐ胡州においては嵯峨と言う食えない皇帝の意向には逆らい難いものがあった事実周りの指揮官達は嵯峨が現段階で醍醐の意向に沿うようにと言う助言をしていることを知って動揺しているのが佐賀から見てもよく分かった
だが皇帝ムジャンタ・ラスコーからの主君としての正式な指示は唯一つ、好きにしろと言うものだった。三家老は池家の当主陸軍准将池幸重は南極で烏丸派に付くと宣言し、同じ三家老の醍醐の進軍をてぐすね引いて待ち構えていた。
佐賀は正直迷っていた。
主君のラスコーはこれから佐賀が倒しに行く第三艦隊司令赤松忠満とは高等予科学校の同期である。そして赤松が担いだみこしの上に立つ西園寺基義は義理の兄である。さらに先日、烏丸派の陸軍将校達が西園寺家の包囲をしていながら基義等に逃げられて西園寺派の帝都での牙城である近衛師団に篭城された話は自分が烏丸派に付くことがかなりの危険を伴うことになるだろうと予想させた。
「しかしいまさら引くわけにも行かないのではないですか?」
気の弱そうな情報担当の将校の眼鏡をいじる様を見てもさらに佐賀の視線は曖昧になる。
「確かにこのまま西園寺派に付いたところで……」
「馬鹿言うな!この国の秩序の破壊を見逃せと言うのか?」
『秩序は崩れるものだ。今の時局では仕方が無いことだ』
「確かに清原さんが勝っても次第に貴族の立場は無くなっていくだろうな」
この場にいる参謀ばかりでなく先導艦の艦隊司令も交えての会議はまるで結論を先延ばしにするためだけにあるように続いていた。そして佐賀はただ渋い顔でその様子を眺めている。
「時に……濃州から進んできている越州の艦隊は?」
その言葉に一同は唖然とした。すでに越州の艦隊はかなりの損害を出して撤退を開始していることくらいは佐賀も知っていると思っていた。
「その話でしたら……」
参謀の一言に自分の他力本願な本音が出たことに少し後悔しながら仕方なく佐賀は言葉を続けようとした。
「勝てなければ意味は無い。あの茶坊主もそれを知って沈黙しているんだろうからな」
佐賀の卑屈な笑み。そして裏千家の流れを汲む新泉流茶道の家元でもある嵯峨を『茶坊主』と言う言葉に参謀達は苦笑いを浮かべた。
殿上嵯峨家の家督。四大公の一つとして知られるその地位は長く不在が続き、地下佐賀家の当主である佐賀高家は泉州をはじめとするコロニー群の管理を代行している西園寺家に何度と無く足を運んでその家の家督相続を運動していた。だがそれは無駄に終わって西園寺家の三男と言う地位の西園寺新三郎に奪われることになった。
先の大戦では憲兵隊の隊長として幾多の戦争犯罪に手を染めて捕虜として地球に送られた新三郎こと嵯峨惟基の非道を訴えて廃嫡と自分への相続を訴えたが殿上人は誰一人彼の言葉に耳を貸すことは無かった。そして遼南皇帝として立った嵯峨を指を咥えて見ているしかない自分を影で嘲笑している目の前の参謀達にどういう顔をすればいいのか佐賀は分からなかった。
今回も西園寺派に付くことを強制されるかと思えば、嵯峨の言葉は自分の態度は勝手に決めろと言う投げやりな言葉だけだった。同僚の嵯峨家三家老の池幸重は西園寺基義が嫌いだと平然と言ってのけ、烏丸派の重鎮として胡州陸軍の西園寺派の軍を釘付けにするために南極基地に居座って同僚の醍醐文隆の軍が動くのを待ち構えている。
そんな状況だったが、佐賀はこの状況でもまだ迷っていた。
「越州の脅威が無いと分かれば第三艦隊は全艦をこちらに向けてくるんだろ?」
佐賀も自分の言葉が震えていることは分かっていた。参謀達の表情は変わらないが誰もが腹の中では自分の優柔不断にあきれ果てているだろうと思うと自分自身に腹が立ってくる。
「それでは高家様……」
参謀の一人、片目のアサルト・モジュールパイロット上がりの大佐が仕方が無いと言うように口を開く。それにすがるような目を向ける佐賀。他の参謀達が唖然としているのを知りながらも佐賀はその大佐の言葉にすがるしかなかった。
「動くタイミングをずらせばいいのですよ。どちらが勝つか。分からない現状では烏丸公にだけ恩を売るのは得策ではありません。ゆっくりと戦闘宙域に現れて勝ちそうな軍勢に協力する。それが昔から一番賢いやり方です」
佐賀は自分が言いたかったことを代弁してくれた片目の大佐、小見胤継にすがりつきたい気持ちをようやく抑えて咳払いをした。彼には周りの部下達がその卑怯極まりない策に同調するだろう上官をあざ笑っているような妄想に駆られながらしばらく呆然と周りを見渡した。
「日和見を決め込めと言うのか?」
佐賀の言葉に誰もが少しばかり複雑な表情を浮かべた。そしてその顔つきが佐賀をさらに苛立たせた。確かにそうすれば参謀達の身分は保証されるのは間違いなかった。だが寝返りを打った自分への世間の風当たりは想像するだけでぞっとした。
「日和見とは言い方が悪いですね。ただ戦いに間に合うかどうか分からない事情が多くあると言うことですよ。清原提督には醍醐派の陸軍部隊のけん制が必要だったと、赤松さんには烏丸派の勢いに飲まれたと説明すればいいだけの話です。ある意味事実ですから」
片目の鋭い眼光が佐賀を貫く。そしてその口元の笑みが佐賀に決意を迫った。
「……文隆の軍は何隻の艦艇を用意できるんだ?」
佐賀は熟慮の後そう言って視線を机の上のモニターに落とした。参謀達は安堵したと言うように資料を探し始める。
「恐らく南極基地の艦艇に池少将は手をつけないでしょうから。多ければ戦艦『伊勢』級を三隻。巡洋艦は五隻ほどがあるはずです。軌道上に待機している同調した泉州の艦艇を含めれば我々と同規模の艦隊を編成できるはずです……」
そこまで言うと片目の参謀は明らかな笑みを佐賀に向けてくる。
「それなら警戒は必要だな。我々にはその脅威……いやその監視をする義務があるだろ?」
小声でささやく佐賀。その落ちつかない様子に参謀達はまた不安にさいなまれているような顔になる。
「だれか……不服なものはいるのかね?」
明らかに泣き言のような調子で佐賀がつぶやくが誰一人それに答えるものは無い。自分がどう言う部下に出会ったのかを佐賀はここで始めて思い知った。
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