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第2章 復帰
復帰
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ほとんど成り行き任せのように明石は赤松の推薦で胡州海軍に復帰した。血なまぐさい思い出の残る芸州コロニー群から第四惑星胡州の第二衛星播州に移ると、胡州海軍名称『特戦』と呼ばれる人型戦闘兵器アサルト・モジュールの搭乗訓練が彼を待っていた。かつての特攻兵器の異様と思えるハードな訓練を経験した明石にはぬるく感じる訓練にも慣れて二ヶ月が経った。その頃には明らかに自分より年下の同期の訓練生と同じメニューだけをこなすのはプライドが許さず、休みには昇進試験のための勉強をすることにしていた。
その日も明石は本来は二人部屋だが別所の計らいで彼専用になっている部屋で国際軍事法のテキストを開きながら昼食までの時間を過ごそうとしていた。呼び鈴が来客を告げた。明石はテキストを閉じるとそのまま部屋の扉に向かう。
「よう!元気か」
そう言って一升瓶を抱えて飛び込んできたのは魚住だった。後ろには別所、そして黒田の姿もある。
「おう、昇進試験向けの勉強か?さすが帝大出は頭の出来が違うねえ」
魚住はそのままベッドに腰掛けると日本酒の瓶の蓋を取る。
「魚住少佐!日中ですよ。それに勤務中じゃ……」
明石は無理に標準語でしゃべろうとしてアクセントがひっくり返る。その姿が面白いのか魚住はにんまりと笑うとコップを黒田から受け取ってそのまま豪快に注ぎ始めた。
「安心しろ、今日は俺達は非番だ」
そう言って隣の椅子に腰掛ける別所。黒田は魚住の隣に座り手にしたコップに魚住が酒を注ぐのを待っていた。
「基礎は出来ているみたいだから推薦した俺も鼻が高いよ。教官としても問題点も一度注意すればすぐに自分なりの回答を用意してくれているから教えがいがあるしな」
別所はそう言いながら黒田の酒を受ける。
「そないにおだてても何もでえへんぞ。それにワシは訓練生じゃ一番の階級で年も上じゃ。それなりに実力を示さな顔が立たんわ」
明石はそう言ってグラスを受け取る。この面子での飲み会はこれが初めてでは無かったが、昼間に訓練所の寮で飲み交わすと言うのは初めてだった。黒田は手にしたスルメを順に配っている。
「何かあるんか?」
一息ついたというように黒田が酒を含むのを見て明石が口を開いた。
「ああ、実はお前には今の訓練メニューを切り上げてらうことになってな。それを伝えに来たんだ」
別所の突然の言葉に明石は困惑した。
「早すぎるんじゃ……」
そう言ってスルメを口にくわえる明石。だが、魚住や黒田の顔を見てもそれが冗談とは思えないものだった。
「わかってるよ。実機の宇宙空間でのバランスがようやく取れるようになったところで卒業。確かに自信があるほうがどうかしてるよな。だが、訓練用の97式と現在配備中の三式じゃあかなり機体の特性が違うんだ。はるかにOSが進歩してパイロットの負担を軽減するようになっているからな」
別所の言葉に明石は素直に頷いた。
「で、ワシの勤務先は?」
そこで別所達はにんまりと笑う。
「第三艦隊第一遊撃機動部隊。隊長はコイツだ」
魚住はそう言って別所の顔を見つめた。
「なんや、また下っ端か?」
椅子にどっかりと腰を下ろしてそう言って笑いかける明石に余裕の表情を見せる別所。だが、すぐにその顔は厳しいものとなった。
「そう言うなよ。現在お前さんの階級も大尉へ昇格するように上申してやったんだ。それに今度発足する部隊は赤松の御大将の直参になる部隊だからな」
別所の言葉に明石はようやくこの異動の裏にある政治的な意味に気づいた。
遼南内戦が結果的にはムジャンタ王朝の復活と言う結末を迎えた遼州系。そんな中でこの一月で胡州の株式市場は大暴落を開始していた。予定では来月にも凍結を解除すると地球諸国が公言していた胡州の在地球凍結資産。それに対して遼南の安定が実現した今、アメリカをはじめとする地球諸国は民主化が進んでいないとして首脳の非公式な見解で無期延期を示唆する発言が続いていた。そして現在の保守的な烏丸政権と対立して比較的地球に対しては穏健な姿勢をとっている西園寺基義が外務省批判の論文を発表したのは昨日の朝刊だった。
「軍事行動は政治の一活動に過ぎないと言うたのは『戦争論』を書いたクラウゼビッツと言うプロシアの参謀だが、ほんまやのう」
そう言って明石は書庫を眺める。元々インド哲学を専攻して僧侶になることが自分の一生だと思っていた明石は好んで哲学書や古典を読む習慣のある男だった。並んでいる本も実用書や小説よりも哲学書が多くを占めている。
「さすが帝大……プロシアなんて言葉は俺からは出てこないわ」
「『帝大』『帝大』って……魚住。ワレは同じことしか言えんのか?」
酒を煽って上機嫌な魚住ににらみを効かせる明石。だが、別所は冷静に明石を見つめていた。
「そうだな。赤松准将の直属になると言うことはひいては西園寺公のシンパになると言うことだ」
「これも西園寺卿が主張しているところの貴族制の弊害と言うやっちゃな」
別所の言葉に少し意地悪く答えた明石だが、別所はそれを否定するつもりは毛頭ないように見えた。
「しばらくは帝都勤務になる。当然陸軍の連中と街で出会うわけだ」
ほのめかすように話す別所。だが、陸軍と言う言葉だけで事足りた。陸軍は戦争中には過激分子が西園寺家に対してテロを行うなど西園寺家、そしてその被官である赤松家にとっては宿敵とも言える関係にあった。現在では四大公家の嵯峨家を西園寺基義の弟嵯峨惟基が継いでおり、その腹心である醍醐文隆少将が西園寺卿と懇意と言うことで過激派を押さえ込んではいるが、海軍と陸軍の間の怨恨が消えたわけでは無かった。
「ワシはそれほど手は早くないで。闇屋の掟は喧嘩はできるだけ避けるのが決まりや」
そう言って笑う明石。だが別所は笑う様子は無かった。
「タコ。まあコイツは御大将のお気に入りだからな気になることが多いんだろうよ」
「魚住、タコってワシのことか?」
にらみつければ魚住は笑いながら酒を煽る。黒田ははらはらしながら二人を見つめている。
「なあに、帝都に行けばわかるさ。今のこの国がどういう状況なのかな」
そう言って静かにコップ酒を煽る別所に明石は一抹の不安を覚えた。
その日も明石は本来は二人部屋だが別所の計らいで彼専用になっている部屋で国際軍事法のテキストを開きながら昼食までの時間を過ごそうとしていた。呼び鈴が来客を告げた。明石はテキストを閉じるとそのまま部屋の扉に向かう。
「よう!元気か」
そう言って一升瓶を抱えて飛び込んできたのは魚住だった。後ろには別所、そして黒田の姿もある。
「おう、昇進試験向けの勉強か?さすが帝大出は頭の出来が違うねえ」
魚住はそのままベッドに腰掛けると日本酒の瓶の蓋を取る。
「魚住少佐!日中ですよ。それに勤務中じゃ……」
明石は無理に標準語でしゃべろうとしてアクセントがひっくり返る。その姿が面白いのか魚住はにんまりと笑うとコップを黒田から受け取ってそのまま豪快に注ぎ始めた。
「安心しろ、今日は俺達は非番だ」
そう言って隣の椅子に腰掛ける別所。黒田は魚住の隣に座り手にしたコップに魚住が酒を注ぐのを待っていた。
「基礎は出来ているみたいだから推薦した俺も鼻が高いよ。教官としても問題点も一度注意すればすぐに自分なりの回答を用意してくれているから教えがいがあるしな」
別所はそう言いながら黒田の酒を受ける。
「そないにおだてても何もでえへんぞ。それにワシは訓練生じゃ一番の階級で年も上じゃ。それなりに実力を示さな顔が立たんわ」
明石はそう言ってグラスを受け取る。この面子での飲み会はこれが初めてでは無かったが、昼間に訓練所の寮で飲み交わすと言うのは初めてだった。黒田は手にしたスルメを順に配っている。
「何かあるんか?」
一息ついたというように黒田が酒を含むのを見て明石が口を開いた。
「ああ、実はお前には今の訓練メニューを切り上げてらうことになってな。それを伝えに来たんだ」
別所の突然の言葉に明石は困惑した。
「早すぎるんじゃ……」
そう言ってスルメを口にくわえる明石。だが、魚住や黒田の顔を見てもそれが冗談とは思えないものだった。
「わかってるよ。実機の宇宙空間でのバランスがようやく取れるようになったところで卒業。確かに自信があるほうがどうかしてるよな。だが、訓練用の97式と現在配備中の三式じゃあかなり機体の特性が違うんだ。はるかにOSが進歩してパイロットの負担を軽減するようになっているからな」
別所の言葉に明石は素直に頷いた。
「で、ワシの勤務先は?」
そこで別所達はにんまりと笑う。
「第三艦隊第一遊撃機動部隊。隊長はコイツだ」
魚住はそう言って別所の顔を見つめた。
「なんや、また下っ端か?」
椅子にどっかりと腰を下ろしてそう言って笑いかける明石に余裕の表情を見せる別所。だが、すぐにその顔は厳しいものとなった。
「そう言うなよ。現在お前さんの階級も大尉へ昇格するように上申してやったんだ。それに今度発足する部隊は赤松の御大将の直参になる部隊だからな」
別所の言葉に明石はようやくこの異動の裏にある政治的な意味に気づいた。
遼南内戦が結果的にはムジャンタ王朝の復活と言う結末を迎えた遼州系。そんな中でこの一月で胡州の株式市場は大暴落を開始していた。予定では来月にも凍結を解除すると地球諸国が公言していた胡州の在地球凍結資産。それに対して遼南の安定が実現した今、アメリカをはじめとする地球諸国は民主化が進んでいないとして首脳の非公式な見解で無期延期を示唆する発言が続いていた。そして現在の保守的な烏丸政権と対立して比較的地球に対しては穏健な姿勢をとっている西園寺基義が外務省批判の論文を発表したのは昨日の朝刊だった。
「軍事行動は政治の一活動に過ぎないと言うたのは『戦争論』を書いたクラウゼビッツと言うプロシアの参謀だが、ほんまやのう」
そう言って明石は書庫を眺める。元々インド哲学を専攻して僧侶になることが自分の一生だと思っていた明石は好んで哲学書や古典を読む習慣のある男だった。並んでいる本も実用書や小説よりも哲学書が多くを占めている。
「さすが帝大……プロシアなんて言葉は俺からは出てこないわ」
「『帝大』『帝大』って……魚住。ワレは同じことしか言えんのか?」
酒を煽って上機嫌な魚住ににらみを効かせる明石。だが、別所は冷静に明石を見つめていた。
「そうだな。赤松准将の直属になると言うことはひいては西園寺公のシンパになると言うことだ」
「これも西園寺卿が主張しているところの貴族制の弊害と言うやっちゃな」
別所の言葉に少し意地悪く答えた明石だが、別所はそれを否定するつもりは毛頭ないように見えた。
「しばらくは帝都勤務になる。当然陸軍の連中と街で出会うわけだ」
ほのめかすように話す別所。だが、陸軍と言う言葉だけで事足りた。陸軍は戦争中には過激分子が西園寺家に対してテロを行うなど西園寺家、そしてその被官である赤松家にとっては宿敵とも言える関係にあった。現在では四大公家の嵯峨家を西園寺基義の弟嵯峨惟基が継いでおり、その腹心である醍醐文隆少将が西園寺卿と懇意と言うことで過激派を押さえ込んではいるが、海軍と陸軍の間の怨恨が消えたわけでは無かった。
「ワシはそれほど手は早くないで。闇屋の掟は喧嘩はできるだけ避けるのが決まりや」
そう言って笑う明石。だが別所は笑う様子は無かった。
「タコ。まあコイツは御大将のお気に入りだからな気になることが多いんだろうよ」
「魚住、タコってワシのことか?」
にらみつければ魚住は笑いながら酒を煽る。黒田ははらはらしながら二人を見つめている。
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