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第28章 神と人と
お母さまは心配性
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「……で、今はかえでちゃんの案内で艦内を見回り中なわけね」
艦長席でため息をつくアイシャに誠はなんとも不思議な感じを持っていた。
「あの……西園寺さんのお母さんが艦内を見回るとなにか不都合でもあるんですか?元々『高雄』は『信太』と同じ胡州建造の船ですし、そもそもうちは同盟直下の部隊ですよ。胡州のファーストレディーだからって別に知られたら困ることも無いでしょうし……」
誠の言葉に隣に立つかなめとカウラは呆れたような顔をしてため息をついた。
「別に困ることがあるわけじゃねえんだよ。あの世話好きオバはんが黙って見回りを済ませただけで帰ると思うか?」
「西園寺、やはりそういう感じの人なんだなあれは」
かなめとカウラの言葉でなんとなく面倒なことが起こると予期している女性陣の鋭さに誠は感心していた。
「……お母様、こちらがブリッジになります」
そんなタイミングで康子を案内しているかえでがブリッジにたどり着いた。
「でも本当に狭くて……みんな苦労しているのね」
優雅に扇子をはためかせながら場違いな赤い留袖を着た康子がブリッジを見わたす。静かにそして仕方がないと諦めたように艦長席から立ち上がったアイシャが敬礼して康子を迎えた。
「お袋、あれか?『信太』は艦内を亜空間と繋げて……」
「かなめちゃん、『お袋』って誰?」
かなめの言葉に康子はこめかみをヒクつかせながら怒りに耐えているように扇子を閉じる。
「いや……ははは。アイシャ、カウラ。これから起きることはすぐに忘れろよ」
「へ?」
「忘れろと言われても……」
口元を震わせながら呟くかなめにアイシャとカウラは理解ができないというように聞き返すがそこにはいつものかなめとは違う目を輝かせて手を胸の前で握り締めている少女のようなかなめの姿があった。
「お母様!私わからないことが……」
ハイテンションで康子に問いかけるかなめに思わずアイシャは吹き出しカウラはあんぐりと口を開けてそれを見守った。
「何?かなめちゃん」
満足したように康子は笑みを浮かべながら扇子を揺らす。
「この艦の空間効率は相当いいはずですけど、『信太』が広いのには理由があるんでしょうか?例えば艦内を亜空間と繋げて通常ありえない空間を確保しているとか」
質問一つするだけでぐったりとした表情に戻るかなめ。だが、しばらく天井を向いて思案していた康子の視線がかなめに戻るとまた目を見開いてキラキラさせている先ほどの格好に戻った。
「そうね。『信太』は胡州の実験艦なんだけど私の空間干渉能力を使って亜空間に向けて館内スペースを拡張してあるのよ。おかげで搭載可能アサルト・モジュールは50機」
「50機?」
さすがに艦のこととなると艦長代理のアイシャの反応は早かった。それに気をよくして康子は言葉を続けた。
「別に驚く程のことじゃないわよ。理論上亜空間は無限に拡張可能だもの。あくまで実験的にハンガーを拡張してみただけですわよ。将来的には今回みたいな事件で避難が必要な市民の収容などを行う艦として運用していく予定なのよ」
「理論上無限ね……うちにも一人狭い場所だとストレス感じて勘が鈍る娘がいるからそういうの便利よね」
「アイシャさん、それは私のことかしら……」
にこやかな顔をしながらかなめが拳を握り締めていた。
「違うわよ……ほら来た」
アイシャの言葉と同時にシャムとランが着替えを済ませてブリッジに到着する。
「オメー等休み時間は終わりだぞ。今回の出撃のレポート。提出今日中だか……」
いつものように鬼隊長の顔を見せているランの目の前に康子の嬉しそうな顔が突きつけられた。
「あ……これはどうも」
頭を掻きながらランは崩れた敬礼を康子にする。
「ランちゃん!久しぶり!本当に可愛いわね!いつ見ても!」
「はあ」
すっかりご機嫌な康子が嬉しそうにランの頭を撫でる。脂汗を流しながらそれに耐えるランとその様子を笑顔で眺めるアイシャ、かなめ、かえで。
「ねえ、康子様!アタシは!」
「まあ!」
嬉しそうにランの頭を撫でていた康子の目の前にシャムが現れる。すこし驚いた後、靖子は静かにシャムを抱きしめた。
「辛いことがあったのね……」
突然の調子の変わりように驚く誠達。シャムは康子の言葉を聞くといつもの元気さを失って涙する。
「お母様、もしかしてシャムになにがあったかも……」
遠慮がちにかなめが康子に尋ねる。少し涙ぐみながら康子は立ち上がり涙をぬぐいながらかなめ達に目を向けた。
「吉田さんに聞いたのよ。おそらくシャムちゃんは今回の出撃で自分の運命を知るだろうってね。しかもそれは辛いものだって」
『どうでもいいけど俺は蚊帳の外か?』
突然モニターが光だしにやけた声が響く。
「体が無いってそれなりに不便でしょ」
再び元のどこか食えないファーストレディーの姿に戻った康子の言葉に砂嵐しか映していないモニターが喋りだす。
『確かにすぐに存在を忘れられるわ、誰も心配してくれねえわえらい目に会いましたわ』
吉田の言葉にようやくブリッジはいつもの雰囲気に戻った。
「体の方の手配はよろしいのですの?」
『いやあ……予備はあるんですがね。今回の件じゃ胡州にも貸しを作ったわけだし……代金は……』
「でも問題を起こしたのも吉田さんでしょ?貸し借りゼロじゃないかしら」
そう言うと康子はパチンと扇子を鳴らして画面に背を向ける。吉田も何も言えず黙り込んでいるようだった。
「じゃあ皆さん……また会いましょうね」
康子は手を差し伸べるかえでに頭を軽く下げたあとブリッジを出て行った。
「終わった……」
ずっと作り笑いを続けていたかなめがそのまま崩れるように床に腰を下ろした。
「あの……康子様はいいんですけど……」
「あ?どうした」
久しぶりに口を開いた誠にかなめがめんどくさそうに尋ねる。
「相馬曹長はどこに?」
全員が存在を忘れていた残念なエースパイロット。しかしかなめは顔色一つ変えず立ち上がると周りを見回しながら口を開いた。
「ああ、どっかで迷ってるんだろ?お袋が回収して帰るよ」
『かなめちゃん』
「ひ!」
余裕をかましていたかなめの後ろでモニターに映った康子が金吾を引きずりながらハンガーを歩いていた。
『じゃあまたお会いしましょうね。その時はお見合いの相手をご紹介できるようにしておきますから』
そう言うと康子は素早くアサルト・モジュールの手足をはねるようにして飛び越してコックピットに収まった。
「かなめちゃん……良かったわね良縁があると願ってるわ」
「アイシャ。オメエもな」
すっかり康子の相手に疲れきったというかなめとアイシャ。カウラはなにが起きたのかわからないというように呆然としている。
「レポートの期限、半日伸ばしてやるよ」
ランも疲れたようにそう言うとブリッジを出て行った。
「大変ですねえ」
誠が疲れ果ててうつむいているかなめに言える言葉はそれしか無かった。
艦長席でため息をつくアイシャに誠はなんとも不思議な感じを持っていた。
「あの……西園寺さんのお母さんが艦内を見回るとなにか不都合でもあるんですか?元々『高雄』は『信太』と同じ胡州建造の船ですし、そもそもうちは同盟直下の部隊ですよ。胡州のファーストレディーだからって別に知られたら困ることも無いでしょうし……」
誠の言葉に隣に立つかなめとカウラは呆れたような顔をしてため息をついた。
「別に困ることがあるわけじゃねえんだよ。あの世話好きオバはんが黙って見回りを済ませただけで帰ると思うか?」
「西園寺、やはりそういう感じの人なんだなあれは」
かなめとカウラの言葉でなんとなく面倒なことが起こると予期している女性陣の鋭さに誠は感心していた。
「……お母様、こちらがブリッジになります」
そんなタイミングで康子を案内しているかえでがブリッジにたどり着いた。
「でも本当に狭くて……みんな苦労しているのね」
優雅に扇子をはためかせながら場違いな赤い留袖を着た康子がブリッジを見わたす。静かにそして仕方がないと諦めたように艦長席から立ち上がったアイシャが敬礼して康子を迎えた。
「お袋、あれか?『信太』は艦内を亜空間と繋げて……」
「かなめちゃん、『お袋』って誰?」
かなめの言葉に康子はこめかみをヒクつかせながら怒りに耐えているように扇子を閉じる。
「いや……ははは。アイシャ、カウラ。これから起きることはすぐに忘れろよ」
「へ?」
「忘れろと言われても……」
口元を震わせながら呟くかなめにアイシャとカウラは理解ができないというように聞き返すがそこにはいつものかなめとは違う目を輝かせて手を胸の前で握り締めている少女のようなかなめの姿があった。
「お母様!私わからないことが……」
ハイテンションで康子に問いかけるかなめに思わずアイシャは吹き出しカウラはあんぐりと口を開けてそれを見守った。
「何?かなめちゃん」
満足したように康子は笑みを浮かべながら扇子を揺らす。
「この艦の空間効率は相当いいはずですけど、『信太』が広いのには理由があるんでしょうか?例えば艦内を亜空間と繋げて通常ありえない空間を確保しているとか」
質問一つするだけでぐったりとした表情に戻るかなめ。だが、しばらく天井を向いて思案していた康子の視線がかなめに戻るとまた目を見開いてキラキラさせている先ほどの格好に戻った。
「そうね。『信太』は胡州の実験艦なんだけど私の空間干渉能力を使って亜空間に向けて館内スペースを拡張してあるのよ。おかげで搭載可能アサルト・モジュールは50機」
「50機?」
さすがに艦のこととなると艦長代理のアイシャの反応は早かった。それに気をよくして康子は言葉を続けた。
「別に驚く程のことじゃないわよ。理論上亜空間は無限に拡張可能だもの。あくまで実験的にハンガーを拡張してみただけですわよ。将来的には今回みたいな事件で避難が必要な市民の収容などを行う艦として運用していく予定なのよ」
「理論上無限ね……うちにも一人狭い場所だとストレス感じて勘が鈍る娘がいるからそういうの便利よね」
「アイシャさん、それは私のことかしら……」
にこやかな顔をしながらかなめが拳を握り締めていた。
「違うわよ……ほら来た」
アイシャの言葉と同時にシャムとランが着替えを済ませてブリッジに到着する。
「オメー等休み時間は終わりだぞ。今回の出撃のレポート。提出今日中だか……」
いつものように鬼隊長の顔を見せているランの目の前に康子の嬉しそうな顔が突きつけられた。
「あ……これはどうも」
頭を掻きながらランは崩れた敬礼を康子にする。
「ランちゃん!久しぶり!本当に可愛いわね!いつ見ても!」
「はあ」
すっかりご機嫌な康子が嬉しそうにランの頭を撫でる。脂汗を流しながらそれに耐えるランとその様子を笑顔で眺めるアイシャ、かなめ、かえで。
「ねえ、康子様!アタシは!」
「まあ!」
嬉しそうにランの頭を撫でていた康子の目の前にシャムが現れる。すこし驚いた後、靖子は静かにシャムを抱きしめた。
「辛いことがあったのね……」
突然の調子の変わりように驚く誠達。シャムは康子の言葉を聞くといつもの元気さを失って涙する。
「お母様、もしかしてシャムになにがあったかも……」
遠慮がちにかなめが康子に尋ねる。少し涙ぐみながら康子は立ち上がり涙をぬぐいながらかなめ達に目を向けた。
「吉田さんに聞いたのよ。おそらくシャムちゃんは今回の出撃で自分の運命を知るだろうってね。しかもそれは辛いものだって」
『どうでもいいけど俺は蚊帳の外か?』
突然モニターが光だしにやけた声が響く。
「体が無いってそれなりに不便でしょ」
再び元のどこか食えないファーストレディーの姿に戻った康子の言葉に砂嵐しか映していないモニターが喋りだす。
『確かにすぐに存在を忘れられるわ、誰も心配してくれねえわえらい目に会いましたわ』
吉田の言葉にようやくブリッジはいつもの雰囲気に戻った。
「体の方の手配はよろしいのですの?」
『いやあ……予備はあるんですがね。今回の件じゃ胡州にも貸しを作ったわけだし……代金は……』
「でも問題を起こしたのも吉田さんでしょ?貸し借りゼロじゃないかしら」
そう言うと康子はパチンと扇子を鳴らして画面に背を向ける。吉田も何も言えず黙り込んでいるようだった。
「じゃあ皆さん……また会いましょうね」
康子は手を差し伸べるかえでに頭を軽く下げたあとブリッジを出て行った。
「終わった……」
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「あの……康子様はいいんですけど……」
「あ?どうした」
久しぶりに口を開いた誠にかなめがめんどくさそうに尋ねる。
「相馬曹長はどこに?」
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「ああ、どっかで迷ってるんだろ?お袋が回収して帰るよ」
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