711 / 1,505
第6章 梅の花
梅見
しおりを挟む
「いい若いのがこんな時間に梅見か?」
「何よ……かなめちゃんだって反対しなかったじゃないの。それに他に良い場所知ってるの?」
アイシャに突っ込まれてかなめは不服そうに黙り込む。そのまま真新しい植物園の入り口のゲートが目に入る。褐色の門柱と黒い鉄柵。
「もう少し……柔らかい印象で作れないものかな」
カウラでさえそう言う物々しい門。そこの脇にある入場券売り場に当然のようにかなめが歩いて行った。
「大人三枚と馬鹿一枚」
「馬鹿?」
素っ頓狂なかなめの言葉に彼女と同じくらいの年の職員が首をひねって誠達を眺める。
「馬鹿ってかなめちゃん?」
「オメエのことだよ……まあいいや。大人四枚」
「はい……」
相変わらずよく事情を飲み込めないというようにかなめのカードを端末でスキャンした後そのまま磁気カードを四枚要に手渡す。かなめはそれぞれ誠達に配るとそのまま振り向きもせずに入り口のゲートを通りすぎた。
「急いじゃって……そんなに梅が見たいの?」
アイシャの皮肉に答えることもなくかなめはそのまま奥へと歩き続ける。誠達も仕方なく急ぎ足でゲートを通りすぎるとそのまままだ新緑には早い植物園へと足を踏みれた。
「寒々しいわね……」
思わずアイシャの口から漏れた言葉も尤もな話で、落葉樹にはまだ木の芽の気配が僅かにするばかり。多くの木々はまだ冬の気配を残している気温に遠慮して縮こまっているように見える。
「季節は移るものだ……いつまでもとどまると言うことは無い」
カウラはただそれだけ言うと一人飛び出しているかなめに向けて急ぎ足で進む。誠も左右を見回して感心しているアイシャを置いてそのまま要のところへと急いだ。
「奥だよな……梅は」
「知らないで急いで歩いているのか?」
突然立ち止まって振り返ってのかなめの言葉にカウラはあきれ果てながら周りを見回した。桜の木々の枝ばかりが天を覆い、季節感の感じられない松の梢が風に揺れていた。
「案内板でも捜せばいいじゃないの」
遅れてたどり着いたアイシャはそう言うと、そのままひときわ目立つ立派な枝振りの松に向けて歩き出した。
「勝手なことばかりして……」
ため息を漏らすカウラの視線の先でアイシャが誠達に手招きをしているのが見えた。
「案内板でもあったのか?」
カウラの言葉にただ指を指すアイシャ。
「梅だな……そして……」
誠もカウラと共に松の木の隣に咲き誇る紅梅を眺めた。その目の前には三脚にカメラを載せて難しい顔で立ち並ぶ高齢の男女の姿とそれをうっとうしそうに横目で見ながら梅の花を愛でる同じ年格好の女性の群れを見つけた。
「でも……なんで?」
アイシャがそう言ったのはその向こう側。柵に頬杖をついてじっと梅を眺める少女の後ろ姿を見たからだった。正確に言えばそれは少女の後ろ姿ではない。戸籍上の年齢はもう40に手が届く。
「シャムだろ?休暇でも取ったんじゃねえか?」
全く動じずにそのまま要は一直線に梅を見ながら物思いにふけるシャムに向かって歩き出した。
「おい、そこの餓鬼!」
シャムはしばらく声をかけたのがかなめだと分からず呆然としていたがかなめの特徴的なタレ目を目にするとすぐにむっと膨れた表情を浮かべて誠達に目をやった。
「餓鬼じゃないよ!」
「じゃあなんだ?……梅見か?がらにも無いな」
「それを言うならかなめちゃんの方が似合わないじゃない!」
「そりゃあそうか」
シャムにムキになられて少しばかり反省したようにかなめはそのままシャムの隣に立つ。節くれ立った梅の木々の枝に点々と赤い花が咲いているのが見える。
「良い枝振り……そして良い梅だ」
「かなめちゃんが言うと実感わかないわね」
「馬鹿言うな。胡州も梅はそれは大事にされているんだ。これより良い梅も散々見てきたぞ」
「嫌々めんどくさそうにでしょ?」
アイシャに図星を指されてかなめは黙り込んだ。そんなやりとりを乾いた笑みを浮かべて眺めていたシャムは再び視線を梅へと向けた。
「ナンバルゲニア中尉……やはり吉田少佐のことが気になるんですか?」
思わず誠は本題を切り出していた。あまりにも突然だと言うように振り返ったシャムの目が誠の顔を直視できずに泳いでいる。
「う……うん。気になるよ。でも信じたいんだ。きっと何か大切な秘密があって仕方なく隠れてるだけだって」
それだけ言うと再びシャムは目を梅に向ける。考えてみればシャムと吉田の関係は誠から見ても不思議だった。つきあっているというわけでも無い。シャムはどう見ても色気より食い気という感じにしか見えないし、吉田は超然としていて男女関係などの情念とは無縁な冷たいイメージが誠にはあった。
「信じるねえ……確かにテメエ等のつきあいが長いのは聞いちゃあいるが……それほど奴は信用できるのか?」
「そう言う割にはかなめちゃんは心配してお金を出して俊平を捜してくれているんでしょ?」
嫌みを言うつもりが逆に窘められてかなめは顔を真っ赤にして黙り込む。その様子に吹き出すアイシャにかなめは照れ隠しに拳を握りしめて振り回した。
「別にそんなに心配しなくても大丈夫。アタシ以上に俊平は強いから」
「強い弱いの問題じゃ無いわよね……なんでも東和の公安警察が吉田少佐を追い始めたとか……」
アイシャの突然の言葉に誠はただ黙り込むしかなかった。
「公安が?容疑は何だ?今回の遼北と西モスレムの激突と……」
「カウラちゃん興奮しないでよ!私だって昔の知り合いのつてで噂に聞いたくらいなんだから!」
振り向いて詰め寄るカウラに迷惑そうに顔を顰めるアイシャ。そんな様子もどこ吹く風で相変わらずシャムは梅を眺めていた。
「心配しねえのかよ……辛抱強いというか……ここまで行くと薄情に見えるぞ」
かなめの言葉に再び慈悲を帯びた笑みで振り返るシャム。彼女と吉田の出会いから今まで。誠が知っていることはほとんど無いと言っても良い。だがそのつながりがどこまでも特別なものなのは理解することが出来た。
「そう見えても仕方ないけど……分かるんだよ。間違いなく大丈夫だって」
「そんなもんかねえ……」
理解できないというようにかなめはそのままシャムの隣の柵に寄りかかって梅を眺める。眺めていた紅梅に降り注ぐ光が一瞬の雲の影に隠れた。
「で……吉田は何をしてると思う?」
再び降り注ぐ早春の日差しを見ながらのそれと無いかなめのつぶやき。シャムはただ変わらぬ笑みを浮かべていた。その視線は梅の梢から逸れることがない。
「大事なこと。俊平がしなければならないと思った大事なことをしているんだよ。きっとアタシにも相談できないほど個人的で大事なこと……」
「昔の女との別れ話か?」
「かなめちゃんは……本当にデリカシーってものが無いのかしら?」
アイシャの言葉にさすがのかなめも苦笑いを浮かべた。シャムを見る限り吉田の目的はそのような所帯じみた話のようには誠にも思えなかった。
「しなければならないことを終えたら帰ってくるよ。その時笑顔で迎えたいんだ……だから泣かないの……」
光の中。シャムの眼の下に二筋の光の線が見えたのを誠は見逃すことがなかった。
「何よ……かなめちゃんだって反対しなかったじゃないの。それに他に良い場所知ってるの?」
アイシャに突っ込まれてかなめは不服そうに黙り込む。そのまま真新しい植物園の入り口のゲートが目に入る。褐色の門柱と黒い鉄柵。
「もう少し……柔らかい印象で作れないものかな」
カウラでさえそう言う物々しい門。そこの脇にある入場券売り場に当然のようにかなめが歩いて行った。
「大人三枚と馬鹿一枚」
「馬鹿?」
素っ頓狂なかなめの言葉に彼女と同じくらいの年の職員が首をひねって誠達を眺める。
「馬鹿ってかなめちゃん?」
「オメエのことだよ……まあいいや。大人四枚」
「はい……」
相変わらずよく事情を飲み込めないというようにかなめのカードを端末でスキャンした後そのまま磁気カードを四枚要に手渡す。かなめはそれぞれ誠達に配るとそのまま振り向きもせずに入り口のゲートを通りすぎた。
「急いじゃって……そんなに梅が見たいの?」
アイシャの皮肉に答えることもなくかなめはそのまま奥へと歩き続ける。誠達も仕方なく急ぎ足でゲートを通りすぎるとそのまままだ新緑には早い植物園へと足を踏みれた。
「寒々しいわね……」
思わずアイシャの口から漏れた言葉も尤もな話で、落葉樹にはまだ木の芽の気配が僅かにするばかり。多くの木々はまだ冬の気配を残している気温に遠慮して縮こまっているように見える。
「季節は移るものだ……いつまでもとどまると言うことは無い」
カウラはただそれだけ言うと一人飛び出しているかなめに向けて急ぎ足で進む。誠も左右を見回して感心しているアイシャを置いてそのまま要のところへと急いだ。
「奥だよな……梅は」
「知らないで急いで歩いているのか?」
突然立ち止まって振り返ってのかなめの言葉にカウラはあきれ果てながら周りを見回した。桜の木々の枝ばかりが天を覆い、季節感の感じられない松の梢が風に揺れていた。
「案内板でも捜せばいいじゃないの」
遅れてたどり着いたアイシャはそう言うと、そのままひときわ目立つ立派な枝振りの松に向けて歩き出した。
「勝手なことばかりして……」
ため息を漏らすカウラの視線の先でアイシャが誠達に手招きをしているのが見えた。
「案内板でもあったのか?」
カウラの言葉にただ指を指すアイシャ。
「梅だな……そして……」
誠もカウラと共に松の木の隣に咲き誇る紅梅を眺めた。その目の前には三脚にカメラを載せて難しい顔で立ち並ぶ高齢の男女の姿とそれをうっとうしそうに横目で見ながら梅の花を愛でる同じ年格好の女性の群れを見つけた。
「でも……なんで?」
アイシャがそう言ったのはその向こう側。柵に頬杖をついてじっと梅を眺める少女の後ろ姿を見たからだった。正確に言えばそれは少女の後ろ姿ではない。戸籍上の年齢はもう40に手が届く。
「シャムだろ?休暇でも取ったんじゃねえか?」
全く動じずにそのまま要は一直線に梅を見ながら物思いにふけるシャムに向かって歩き出した。
「おい、そこの餓鬼!」
シャムはしばらく声をかけたのがかなめだと分からず呆然としていたがかなめの特徴的なタレ目を目にするとすぐにむっと膨れた表情を浮かべて誠達に目をやった。
「餓鬼じゃないよ!」
「じゃあなんだ?……梅見か?がらにも無いな」
「それを言うならかなめちゃんの方が似合わないじゃない!」
「そりゃあそうか」
シャムにムキになられて少しばかり反省したようにかなめはそのままシャムの隣に立つ。節くれ立った梅の木々の枝に点々と赤い花が咲いているのが見える。
「良い枝振り……そして良い梅だ」
「かなめちゃんが言うと実感わかないわね」
「馬鹿言うな。胡州も梅はそれは大事にされているんだ。これより良い梅も散々見てきたぞ」
「嫌々めんどくさそうにでしょ?」
アイシャに図星を指されてかなめは黙り込んだ。そんなやりとりを乾いた笑みを浮かべて眺めていたシャムは再び視線を梅へと向けた。
「ナンバルゲニア中尉……やはり吉田少佐のことが気になるんですか?」
思わず誠は本題を切り出していた。あまりにも突然だと言うように振り返ったシャムの目が誠の顔を直視できずに泳いでいる。
「う……うん。気になるよ。でも信じたいんだ。きっと何か大切な秘密があって仕方なく隠れてるだけだって」
それだけ言うと再びシャムは目を梅に向ける。考えてみればシャムと吉田の関係は誠から見ても不思議だった。つきあっているというわけでも無い。シャムはどう見ても色気より食い気という感じにしか見えないし、吉田は超然としていて男女関係などの情念とは無縁な冷たいイメージが誠にはあった。
「信じるねえ……確かにテメエ等のつきあいが長いのは聞いちゃあいるが……それほど奴は信用できるのか?」
「そう言う割にはかなめちゃんは心配してお金を出して俊平を捜してくれているんでしょ?」
嫌みを言うつもりが逆に窘められてかなめは顔を真っ赤にして黙り込む。その様子に吹き出すアイシャにかなめは照れ隠しに拳を握りしめて振り回した。
「別にそんなに心配しなくても大丈夫。アタシ以上に俊平は強いから」
「強い弱いの問題じゃ無いわよね……なんでも東和の公安警察が吉田少佐を追い始めたとか……」
アイシャの突然の言葉に誠はただ黙り込むしかなかった。
「公安が?容疑は何だ?今回の遼北と西モスレムの激突と……」
「カウラちゃん興奮しないでよ!私だって昔の知り合いのつてで噂に聞いたくらいなんだから!」
振り向いて詰め寄るカウラに迷惑そうに顔を顰めるアイシャ。そんな様子もどこ吹く風で相変わらずシャムは梅を眺めていた。
「心配しねえのかよ……辛抱強いというか……ここまで行くと薄情に見えるぞ」
かなめの言葉に再び慈悲を帯びた笑みで振り返るシャム。彼女と吉田の出会いから今まで。誠が知っていることはほとんど無いと言っても良い。だがそのつながりがどこまでも特別なものなのは理解することが出来た。
「そう見えても仕方ないけど……分かるんだよ。間違いなく大丈夫だって」
「そんなもんかねえ……」
理解できないというようにかなめはそのままシャムの隣の柵に寄りかかって梅を眺める。眺めていた紅梅に降り注ぐ光が一瞬の雲の影に隠れた。
「で……吉田は何をしてると思う?」
再び降り注ぐ早春の日差しを見ながらのそれと無いかなめのつぶやき。シャムはただ変わらぬ笑みを浮かべていた。その視線は梅の梢から逸れることがない。
「大事なこと。俊平がしなければならないと思った大事なことをしているんだよ。きっとアタシにも相談できないほど個人的で大事なこと……」
「昔の女との別れ話か?」
「かなめちゃんは……本当にデリカシーってものが無いのかしら?」
アイシャの言葉にさすがのかなめも苦笑いを浮かべた。シャムを見る限り吉田の目的はそのような所帯じみた話のようには誠にも思えなかった。
「しなければならないことを終えたら帰ってくるよ。その時笑顔で迎えたいんだ……だから泣かないの……」
光の中。シャムの眼の下に二筋の光の線が見えたのを誠は見逃すことがなかった。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
もう、終わった話ですし
志位斗 茂家波
ファンタジー
一国が滅びた。
その知らせを聞いても、私には関係の無い事。
だってね、もう分っていたことなのよね‥‥‥
‥‥‥たまにやりたくなる、ありきたりな婚約破棄ざまぁ(?)もの
少々物足りないような気がするので、気が向いたらオマケ書こうかな?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる