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第5章 午後のお仕事
直接指導
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「アン君、搭乗!」
シャムの言葉にはじかれるようにしてアンがコックピットに滑り込む。しばらく端末のモニターを眺めていたシャムだがしばらくして再び宇宙空間と思われる画面が目に飛び込んできた。
「ああ、これじゃないよ。M-24に変えて」
島田が端末の隣に置かれたヘッドギアをシャムに差し出す。シャムはそれを頭につけると口元のマイクに向けて叫んだ。端末の画面が次々と変わり、そして最後に熱帯雨林を思わせる情景が目に入ってくる。
「状況は川口条約締結下のベルルカンでの治安維持活動。武装勢力への第三国の武器供与で3機のアサルト・モジュールが運用されている状況。政府軍からの支援は無し。あと気をつけてね、政府系武装勢力がいるからそれを攻撃したらゲームオーバーだから」
シャムの言葉に端末の画面の右端の小さなウィンドウの中のアンは苦笑いを浮かべながらうなづく。
「目的はあくまでアサルト・モジュールの鹵獲または破壊。敵武装勢力の掃討は任務じゃないからね」
『了解しました』
素直なアンの言葉と同時に画面が動き始める。地上を這うように進んでいることを周りの木々の動きが見るものに知らしめた。『川口条約』は東和が提唱し、同盟加盟国と地球諸国が参加している軍事条約でベルルカン大陸全体でのあらゆる軍用飛行兵器の使用を禁止したものだった。当然その中で同盟の直属司法組織である司法局が条約違反をするわけにはいかない。実際、外惑星の動乱と並んで不安定な遼州惑星南半球に広がるベルルカン大陸諸国の内戦への対応は司法局実働部隊の関わる可能性のある大事件であることは間違いなかった。
「トラップに気をつけてね。撃破されることは無くても任務に支障をきたす損害を受ける可能性は高いから」
シャムの言葉が終わった直後、画面が火炎で覆われることになった。
『うわ!』
「焦らないで!そんなのたいしたことじゃないよ!狙いは別!考えて!」
アンはシャムの言葉にうなづくと静かに視線を落とした。
「早速センサー系と法術ゲージの確認。神前よりも筋が良いんじゃないですか?」
ニヤニヤ笑う島田はそう言いながら端末から伸びるサブモニター付属のキーボードを叩き始めた。
『熱源……二!パターンは装甲ホバー……と……』
アンがそこまで言ったとき今度は衝撃波が機体を襲う。モニターの中で泥でにごった川の水が跳ね上がるのが見える。
「判断が遅いよ!最悪の可能性で常に慎重に行動。単独行動任務の最低限の原則!」
『すみません』
謝るアンだがまだ敵の攻撃は続いていた。榴弾を発射して時間を稼ごうとするアン。幸い、政府側民兵組織の攻撃が始まり、目標の関心はそちらへと移っていく。そしてアンは自分の機体がまるで破壊されたような姿で川の中に仰向けにひっくり返っていることに気がついた。
『このまま起きていいんでしょうか……』
「それは自分で考えないと」
シャムは教官らしく厳しく言い放つ。その姿になんとなく冷やかしたい気持ちいっぱいという表情の島田が笑みを堪えながらデータの解析を続けていた。
『しばらくはセンサーでの解析作業……振動?』
正解を求めてアンは哀願するような視線をシャムに向ける。だがシャムは答えることもせずにじっとモニターを見つめている。
「少しは助け舟くらい……」
「島田君は黙ってて」
さすがに見かねて口を挟んだ島田をシャムは一言で蹴散らした。そのやり取りを見てアンは真剣な顔でセンサー類のチェックを開始した。
『二足歩行?……間違いありません!目標一!ターゲット確認しました!』
「それでは対応行動!」
ようやく一機の破壊対象を発見したことで笑顔を浮かべたアンだがすぐに集中した表情で機体を起き上がらせる。破壊されていたと思っていた機体が突然起き上がったということで周りの武装勢力の動きに乱れが生じる。
『距離……1500!一気に接近します!』
アンはそう叫ぶと法術を発動させた。空間が切り裂かれ、周りの景色が赤く染まる。
「早いよ……」
小さな声でシャムがつぶやく。景色は赤く染まり、その中央に棒立ち状態の敵にアンの機体の右腕から伸びたニードルが突き立てられる。
ニードルは白い塊の上部に突き立てられていた。次第に空間の時間進行の差異が縮まり、周りが普通の光景になるとその目標がベルルカンなどでよく見られる前世代のアメリカ軍制式アサルト・モジュール『M5』であることが分かった。その胸部の装甲にがっちりとアンの機体の右腕から伸びたニードルが突き刺さっている。
『このまま行動を停止させます』
そう言うとアンは機体の左腕を使って暴れるM5の左腕を捥いだ。
「やっぱりM5の関節は弱いんですねえ」
「まあ開発年代が違うからね。でもゲリラや民兵組織が運用するには最低限の資材で動くからあっちこっちで重宝されているみたいよ」
島田の質問に答えるシャムの顔に笑顔は無かった。
『目標からの電信です。投降の意思を示しました。このまま……』
そこまでアンが言った時、急に機体のバランスが崩れた。乱れるモニター、背部に被弾したことを示すセンサー。
『背後からレールガンの狙撃!背部スラスター損傷!エネルギーバイパス部に20パーセントの損傷!離れます!離脱します!』
叫ぶアン。シャムは相変わらず難しい表情でモニターを眺めていた。
「味方を囮かよ……えげつないねえ」
「よくある手だよ。性能差は当然相手は理解して挑んでくるんだから……このくらい意識しておかないと……アン!退避行動!」
シャムの言葉だが慌てるアンには届くはずも無い。法術ブースターの作動にはまだ力の蓄積が足りず、アンはただよたよた機体を後ろに進めながら川の中へと機体を進めた。次々に発射されるレールガンがアンの機体の右腕を吹き飛ばし、頭部にダメージを与えてモニターの一部に欠落が出始める。
『このまま水中に……!膝関節部分浸水!』
アラームが鳴り響く。アンは仕方なく水から出るが、今度は先ほどの装甲ホバーからと思われる攻撃は始まった。
「助けてあげないと……このままじゃ戦死ですよ」
島田の言葉を聞くとシャムは静かに部隊の執務端末に伝票を打ち込んでいたときとはまるで違う慣れた手つきでキーボードを操作した。
モニターが暗転する。
『ふう……』
アンが大きくため息をついてシートに身を任せる。
「結論から言うと……」
『分かってます』
「じゃあ良いよ、降りて」
シャムの言葉にアンは手元のシミュレータ装置の電源を切る。シャムの見ていたモニターも暗転した。シャムはそのまま視線をうなだれてコックピットから這い出してくるアンに目を向けた。
「まずアタシが言いたいのは……わかるよね」
「法術の使用タイミング。焦りすぎました」
直立不動の姿勢でシャムにアンはうつむきながら答える。その態度と的確な言葉に感心したようにつなぎ姿の島田がうなづいている。シャムはそれを一瞥すると言葉を続けた。
「初期の情報でアサルト・モジュールは二機移送された可能性があると分かってたよね。なら当然二機が同時に起動している可能性も考えられるでしょ?」
シャムの言葉にアンは静かにうなづく。シャムはしばらく腕組みをした後、先ほどの端末を起動させて慣れた手つきでキーボードを叩いた。
「今回のミッションの概要。まとめておいたからこれに目を通してレポートお願いね。提出は明日の夕方。大丈夫?」
「大丈夫です!では……」
そう言うとアンは先ほど整備班員達が器用にケーブルと伝って降りていったのを思い出して通路から身を乗り出した。下まで優に8メートルはある。
「止めとけ止めとけ。地道に移動だよ」
島田がそう言うとアンは通路の手すりから手を離して先ほどのコードの森に向けて歩き出した。
「やっぱり教官経験者は違いますね」
「正人っち……茶化さないでよ。アタシだって一杯一杯なんだから。ランちゃんのようには行かないよ」
「まあ……あの御仁は根っからの教官ですからね」
島田はシャムの言葉を聞くと制帽を被りなおしてアンの行った通路とは別の手すりに手をかけて下りていった。
シャムの言葉にはじかれるようにしてアンがコックピットに滑り込む。しばらく端末のモニターを眺めていたシャムだがしばらくして再び宇宙空間と思われる画面が目に飛び込んできた。
「ああ、これじゃないよ。M-24に変えて」
島田が端末の隣に置かれたヘッドギアをシャムに差し出す。シャムはそれを頭につけると口元のマイクに向けて叫んだ。端末の画面が次々と変わり、そして最後に熱帯雨林を思わせる情景が目に入ってくる。
「状況は川口条約締結下のベルルカンでの治安維持活動。武装勢力への第三国の武器供与で3機のアサルト・モジュールが運用されている状況。政府軍からの支援は無し。あと気をつけてね、政府系武装勢力がいるからそれを攻撃したらゲームオーバーだから」
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「目的はあくまでアサルト・モジュールの鹵獲または破壊。敵武装勢力の掃討は任務じゃないからね」
『了解しました』
素直なアンの言葉と同時に画面が動き始める。地上を這うように進んでいることを周りの木々の動きが見るものに知らしめた。『川口条約』は東和が提唱し、同盟加盟国と地球諸国が参加している軍事条約でベルルカン大陸全体でのあらゆる軍用飛行兵器の使用を禁止したものだった。当然その中で同盟の直属司法組織である司法局が条約違反をするわけにはいかない。実際、外惑星の動乱と並んで不安定な遼州惑星南半球に広がるベルルカン大陸諸国の内戦への対応は司法局実働部隊の関わる可能性のある大事件であることは間違いなかった。
「トラップに気をつけてね。撃破されることは無くても任務に支障をきたす損害を受ける可能性は高いから」
シャムの言葉が終わった直後、画面が火炎で覆われることになった。
『うわ!』
「焦らないで!そんなのたいしたことじゃないよ!狙いは別!考えて!」
アンはシャムの言葉にうなづくと静かに視線を落とした。
「早速センサー系と法術ゲージの確認。神前よりも筋が良いんじゃないですか?」
ニヤニヤ笑う島田はそう言いながら端末から伸びるサブモニター付属のキーボードを叩き始めた。
『熱源……二!パターンは装甲ホバー……と……』
アンがそこまで言ったとき今度は衝撃波が機体を襲う。モニターの中で泥でにごった川の水が跳ね上がるのが見える。
「判断が遅いよ!最悪の可能性で常に慎重に行動。単独行動任務の最低限の原則!」
『すみません』
謝るアンだがまだ敵の攻撃は続いていた。榴弾を発射して時間を稼ごうとするアン。幸い、政府側民兵組織の攻撃が始まり、目標の関心はそちらへと移っていく。そしてアンは自分の機体がまるで破壊されたような姿で川の中に仰向けにひっくり返っていることに気がついた。
『このまま起きていいんでしょうか……』
「それは自分で考えないと」
シャムは教官らしく厳しく言い放つ。その姿になんとなく冷やかしたい気持ちいっぱいという表情の島田が笑みを堪えながらデータの解析を続けていた。
『しばらくはセンサーでの解析作業……振動?』
正解を求めてアンは哀願するような視線をシャムに向ける。だがシャムは答えることもせずにじっとモニターを見つめている。
「少しは助け舟くらい……」
「島田君は黙ってて」
さすがに見かねて口を挟んだ島田をシャムは一言で蹴散らした。そのやり取りを見てアンは真剣な顔でセンサー類のチェックを開始した。
『二足歩行?……間違いありません!目標一!ターゲット確認しました!』
「それでは対応行動!」
ようやく一機の破壊対象を発見したことで笑顔を浮かべたアンだがすぐに集中した表情で機体を起き上がらせる。破壊されていたと思っていた機体が突然起き上がったということで周りの武装勢力の動きに乱れが生じる。
『距離……1500!一気に接近します!』
アンはそう叫ぶと法術を発動させた。空間が切り裂かれ、周りの景色が赤く染まる。
「早いよ……」
小さな声でシャムがつぶやく。景色は赤く染まり、その中央に棒立ち状態の敵にアンの機体の右腕から伸びたニードルが突き立てられる。
ニードルは白い塊の上部に突き立てられていた。次第に空間の時間進行の差異が縮まり、周りが普通の光景になるとその目標がベルルカンなどでよく見られる前世代のアメリカ軍制式アサルト・モジュール『M5』であることが分かった。その胸部の装甲にがっちりとアンの機体の右腕から伸びたニードルが突き刺さっている。
『このまま行動を停止させます』
そう言うとアンは機体の左腕を使って暴れるM5の左腕を捥いだ。
「やっぱりM5の関節は弱いんですねえ」
「まあ開発年代が違うからね。でもゲリラや民兵組織が運用するには最低限の資材で動くからあっちこっちで重宝されているみたいよ」
島田の質問に答えるシャムの顔に笑顔は無かった。
『目標からの電信です。投降の意思を示しました。このまま……』
そこまでアンが言った時、急に機体のバランスが崩れた。乱れるモニター、背部に被弾したことを示すセンサー。
『背後からレールガンの狙撃!背部スラスター損傷!エネルギーバイパス部に20パーセントの損傷!離れます!離脱します!』
叫ぶアン。シャムは相変わらず難しい表情でモニターを眺めていた。
「味方を囮かよ……えげつないねえ」
「よくある手だよ。性能差は当然相手は理解して挑んでくるんだから……このくらい意識しておかないと……アン!退避行動!」
シャムの言葉だが慌てるアンには届くはずも無い。法術ブースターの作動にはまだ力の蓄積が足りず、アンはただよたよた機体を後ろに進めながら川の中へと機体を進めた。次々に発射されるレールガンがアンの機体の右腕を吹き飛ばし、頭部にダメージを与えてモニターの一部に欠落が出始める。
『このまま水中に……!膝関節部分浸水!』
アラームが鳴り響く。アンは仕方なく水から出るが、今度は先ほどの装甲ホバーからと思われる攻撃は始まった。
「助けてあげないと……このままじゃ戦死ですよ」
島田の言葉を聞くとシャムは静かに部隊の執務端末に伝票を打ち込んでいたときとはまるで違う慣れた手つきでキーボードを操作した。
モニターが暗転する。
『ふう……』
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「まずアタシが言いたいのは……わかるよね」
「法術の使用タイミング。焦りすぎました」
直立不動の姿勢でシャムにアンはうつむきながら答える。その態度と的確な言葉に感心したようにつなぎ姿の島田がうなづいている。シャムはそれを一瞥すると言葉を続けた。
「初期の情報でアサルト・モジュールは二機移送された可能性があると分かってたよね。なら当然二機が同時に起動している可能性も考えられるでしょ?」
シャムの言葉にアンは静かにうなづく。シャムはしばらく腕組みをした後、先ほどの端末を起動させて慣れた手つきでキーボードを叩いた。
「今回のミッションの概要。まとめておいたからこれに目を通してレポートお願いね。提出は明日の夕方。大丈夫?」
「大丈夫です!では……」
そう言うとアンは先ほど整備班員達が器用にケーブルと伝って降りていったのを思い出して通路から身を乗り出した。下まで優に8メートルはある。
「止めとけ止めとけ。地道に移動だよ」
島田がそう言うとアンは通路の手すりから手を離して先ほどのコードの森に向けて歩き出した。
「やっぱり教官経験者は違いますね」
「正人っち……茶化さないでよ。アタシだって一杯一杯なんだから。ランちゃんのようには行かないよ」
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