594 / 1,503
第26章 装備品
オレンジのショットガン
しおりを挟む
杉田の視線は興味深い機械に向けられていた。ただ黙り込み、じっと考えを巡らす老刑事。確かにアイシャの提案は呑めないものでは無い。それでもそんなに簡単に十五人から一人の犯人を特定できる装置が開発されていたなどと言う寝耳に水の話を信用していいのかどうか。
沈黙は長く、永遠に続くかに思えた。そしてその一つを手に取るとようやく心を決めたというように杉田は立ち上がった。
「それでは警邏の担当者と話を詰めますので……この機材は……持って行ってもいいんですか?」
「すべてお持ちいただいてもよろしいですよ……なんでしたら運びましょうか?警邏課まで」
「いえいえ……」
アイシャのサービス精神に杉田はきびすを返すとそのまま部屋を出て行った。先ほどまでイライラを溜め込んだ表情をしていたかなめがにんまりとタレ目をさらに酷くしている。
「なに?その顔」
「いいじゃねえか……それにしてもオメエにしてはよくやった。愉快痛快って奴だ」
かなめとアイシャ。二人ともニヤニヤしながら席に戻った。カウラは何とか乗り切ったと言うように慣れない東和警察の襟の形を気にしながら席に戻る。
「これで一段落……と言うかしばらくはすることがなくなるわね」
「そうか?いきなりドカンと本命にぶち当たるかもしれねえぞ。それにしてもこの機械……使えるのか?」
「さあ……」
首をひねるアイシャにかなめは呆れた表情を浮かべていた。
「使えるかどうか分からない機械で何する気だ?」
思わず叫んだかなめの肩をアイシャが叩いた。
「いい?かなめちゃん。相手は今回これまでのいたずら以上のことをやってのけた。違う?」
アイシャの表情がふざけたものから真剣なものに一瞬で変わった。
「まあな。人が一人死んだんだ」
しぶしぶかなめはそう言った。
「じゃあこれまで以上に警戒感が強くなってるわよね。当然身を守るべく法術を発動する可能性は高くなる。これも理解できる?」
子供をなだめすかすような調子のアイシャの言葉。かなめも筋は通っているアイシャにはうなづくしかなかった。
「地道な市民との協力関係を築いている豊川警察署の皆さんの情報網。多少はあてにしましょうよ。そして十分な事前調査をした後には……あれの出番が来るかもしれないしね」
そう言って先ほどの箱の隣の黒いケースを指差すアイシャ。そしてその姿から誠も中身が大体想像がついた。
「ショットガンですか?」
「低殺傷性のね」
誠の質問にあっさり答えるアイシャを見るとすばやくかなめが立ち上がる。慣れた調子でその一番上のケースを運んできてテーブルの上でふたを開く。
「相変わらず派手な色ね。警察も」
その蛍光オレンジで染め上げられたショットガンにアイシャは苦笑いを浮かべた。
「実弾入りと区別がつかないとどこでも困るんだよ。元々低圧の制圧弾やゴム弾を使用するんだ。実弾入りのショットガンと同じ色だと最悪バレルが破裂なんてことにもなりかねないからな」
そう言うとかなめはショットガンを取り出しすばやくそのフォアエンドを握り締めて引く。かなめの顔が何か引っかかるようなことがあるというように曇る。そしてそのまま同じ動作を何度か繰り返してから銃をまじまじと見つめていた。
「弾はここの装備課からの支給になるな」
カウラの一言に手にしていた銃を抱えるとかなめは明らかに不満そうな顔をしていた。
「弾も警察持ちか?信用できるのかよ。弾のトラブルでバレルが破裂なんて洒落にならねえぞ」
かなめの言葉にカウラも複雑な表情を浮かべた。
「一応これも東都警察の借り物だ。違う系統の弾丸の使用許可など出ないだろうな」
そう言うカウラを無視して銃を構える振りをするかなめ。その表情は冴えない。
「確かにキム君の選んだ弾なら信用できるけど……元々こういう非殺傷銃器の扱いなんて素人の東都警察の下っ端のこの署の銃器担当者の選んだ弾でしょ?いざと言う時不発で泣くのは私達だからねえ……」
アイシャの表情も冴えない。誠はわけも分からず目の前に置かれたオレンジ色の塗装が施されたショットガンを眺めていた。
「そんなにトラブルとかが多いんですか?低殺傷性の銃弾って……」
「オメエははじめはリムファイアの22LRのルガーを使ってたからな。遅発、暴発当たり前のあれよりはましだと思うが……」
かなめはショットガンをテーブルに置くとそのまま座って分解を始める。
「元々低圧力の稼動ということで調整されているはずだけど……場所によってはただ色を塗っただけのを支給しているところもあるのよ。そう言うのでセミオートで撃てばバレルの破裂は大げさとしてもガス圧が安定しなくて……」
「排莢不良ですか?それとも……不発?」
「両方だね。銃で問題になるような出来事はいくらでも起きうる。キムの奴のメンテナンススキルは伊達じゃないんだ。お前さんのスタームルガーもモーゼルパラベラムも気難しい銃のわりにしっかり動いてるだろ?奴はその程度のことはやってのけるのさ」
珍しく人を褒めるかなめを見て誠は小火器担当にして部隊の二番狙撃手であるキム・ジュンヒ少尉のごつい顔を思い出していた。
「それじゃあ今回も……」
「神前。そんなに気にするな。とりあえず手動で対応すれば不発はそのまま無視して排莢すれば問題ない」
「カウラ。甘ちゃんだぞ。相手は必死の演操系法術師。どうなるかなんて読めないんだからな」
かなめの顔はいつもの残酷さを帯びたまま銃を解体していく。
「どう、かなめちゃん」
「油はちゃんとさしてある……っていうかこいつは一回も撃ってないな……部品のエッジが立ってやがる。慣らしでもやらないとどうなるか分からねえぞ」
「勘弁してよ……こいつをセミオートで撃ったら絶対トラブル起こすわよ」
「ならポンプアクションのみで対応しろ」
「冷たいのね、カウラちゃんは」
アイシャはそう言うと自分の銃をまじまじと眺める。
「犯人の特定は人任せ。特定できても獲物はこれ。できれば自首とかしてくれないかしら」
アイシャはそう言ってポケットから取り出した銃器用の携帯工具入れを取り出す。そしてそのままかなめが指でこじ開けた銃身の下にある弾倉部分を開きにかかった。
「そんなに簡単に話が済むなら警察はいらねえな」
警察官の制服を着ているかなめがつぶやくと誠から見てもかなり滑稽な光景に見えた。
沈黙は長く、永遠に続くかに思えた。そしてその一つを手に取るとようやく心を決めたというように杉田は立ち上がった。
「それでは警邏の担当者と話を詰めますので……この機材は……持って行ってもいいんですか?」
「すべてお持ちいただいてもよろしいですよ……なんでしたら運びましょうか?警邏課まで」
「いえいえ……」
アイシャのサービス精神に杉田はきびすを返すとそのまま部屋を出て行った。先ほどまでイライラを溜め込んだ表情をしていたかなめがにんまりとタレ目をさらに酷くしている。
「なに?その顔」
「いいじゃねえか……それにしてもオメエにしてはよくやった。愉快痛快って奴だ」
かなめとアイシャ。二人ともニヤニヤしながら席に戻った。カウラは何とか乗り切ったと言うように慣れない東和警察の襟の形を気にしながら席に戻る。
「これで一段落……と言うかしばらくはすることがなくなるわね」
「そうか?いきなりドカンと本命にぶち当たるかもしれねえぞ。それにしてもこの機械……使えるのか?」
「さあ……」
首をひねるアイシャにかなめは呆れた表情を浮かべていた。
「使えるかどうか分からない機械で何する気だ?」
思わず叫んだかなめの肩をアイシャが叩いた。
「いい?かなめちゃん。相手は今回これまでのいたずら以上のことをやってのけた。違う?」
アイシャの表情がふざけたものから真剣なものに一瞬で変わった。
「まあな。人が一人死んだんだ」
しぶしぶかなめはそう言った。
「じゃあこれまで以上に警戒感が強くなってるわよね。当然身を守るべく法術を発動する可能性は高くなる。これも理解できる?」
子供をなだめすかすような調子のアイシャの言葉。かなめも筋は通っているアイシャにはうなづくしかなかった。
「地道な市民との協力関係を築いている豊川警察署の皆さんの情報網。多少はあてにしましょうよ。そして十分な事前調査をした後には……あれの出番が来るかもしれないしね」
そう言って先ほどの箱の隣の黒いケースを指差すアイシャ。そしてその姿から誠も中身が大体想像がついた。
「ショットガンですか?」
「低殺傷性のね」
誠の質問にあっさり答えるアイシャを見るとすばやくかなめが立ち上がる。慣れた調子でその一番上のケースを運んできてテーブルの上でふたを開く。
「相変わらず派手な色ね。警察も」
その蛍光オレンジで染め上げられたショットガンにアイシャは苦笑いを浮かべた。
「実弾入りと区別がつかないとどこでも困るんだよ。元々低圧の制圧弾やゴム弾を使用するんだ。実弾入りのショットガンと同じ色だと最悪バレルが破裂なんてことにもなりかねないからな」
そう言うとかなめはショットガンを取り出しすばやくそのフォアエンドを握り締めて引く。かなめの顔が何か引っかかるようなことがあるというように曇る。そしてそのまま同じ動作を何度か繰り返してから銃をまじまじと見つめていた。
「弾はここの装備課からの支給になるな」
カウラの一言に手にしていた銃を抱えるとかなめは明らかに不満そうな顔をしていた。
「弾も警察持ちか?信用できるのかよ。弾のトラブルでバレルが破裂なんて洒落にならねえぞ」
かなめの言葉にカウラも複雑な表情を浮かべた。
「一応これも東都警察の借り物だ。違う系統の弾丸の使用許可など出ないだろうな」
そう言うカウラを無視して銃を構える振りをするかなめ。その表情は冴えない。
「確かにキム君の選んだ弾なら信用できるけど……元々こういう非殺傷銃器の扱いなんて素人の東都警察の下っ端のこの署の銃器担当者の選んだ弾でしょ?いざと言う時不発で泣くのは私達だからねえ……」
アイシャの表情も冴えない。誠はわけも分からず目の前に置かれたオレンジ色の塗装が施されたショットガンを眺めていた。
「そんなにトラブルとかが多いんですか?低殺傷性の銃弾って……」
「オメエははじめはリムファイアの22LRのルガーを使ってたからな。遅発、暴発当たり前のあれよりはましだと思うが……」
かなめはショットガンをテーブルに置くとそのまま座って分解を始める。
「元々低圧力の稼動ということで調整されているはずだけど……場所によってはただ色を塗っただけのを支給しているところもあるのよ。そう言うのでセミオートで撃てばバレルの破裂は大げさとしてもガス圧が安定しなくて……」
「排莢不良ですか?それとも……不発?」
「両方だね。銃で問題になるような出来事はいくらでも起きうる。キムの奴のメンテナンススキルは伊達じゃないんだ。お前さんのスタームルガーもモーゼルパラベラムも気難しい銃のわりにしっかり動いてるだろ?奴はその程度のことはやってのけるのさ」
珍しく人を褒めるかなめを見て誠は小火器担当にして部隊の二番狙撃手であるキム・ジュンヒ少尉のごつい顔を思い出していた。
「それじゃあ今回も……」
「神前。そんなに気にするな。とりあえず手動で対応すれば不発はそのまま無視して排莢すれば問題ない」
「カウラ。甘ちゃんだぞ。相手は必死の演操系法術師。どうなるかなんて読めないんだからな」
かなめの顔はいつもの残酷さを帯びたまま銃を解体していく。
「どう、かなめちゃん」
「油はちゃんとさしてある……っていうかこいつは一回も撃ってないな……部品のエッジが立ってやがる。慣らしでもやらないとどうなるか分からねえぞ」
「勘弁してよ……こいつをセミオートで撃ったら絶対トラブル起こすわよ」
「ならポンプアクションのみで対応しろ」
「冷たいのね、カウラちゃんは」
アイシャはそう言うと自分の銃をまじまじと眺める。
「犯人の特定は人任せ。特定できても獲物はこれ。できれば自首とかしてくれないかしら」
アイシャはそう言ってポケットから取り出した銃器用の携帯工具入れを取り出す。そしてそのままかなめが指でこじ開けた銃身の下にある弾倉部分を開きにかかった。
「そんなに簡単に話が済むなら警察はいらねえな」
警察官の制服を着ているかなめがつぶやくと誠から見てもかなり滑稽な光景に見えた。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
てめぇの所為だよ
章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ウィリアム・アーガイルの憂心 ~脇役貴族は生き残りたい~
エノキスルメ
ファンタジー
国王が崩御した!
大国の崩壊が始まった!
王族たちは次の王位を巡って争い始め、王家に隙ありと見た各地の大貴族たちは独立に乗り出す。
彼ら歴史の主役たちが各々の思惑を抱えて蠢く一方で――脇役である中小の貴族たちも、時代に翻弄されざるを得ない。
アーガイル伯爵家も、そんな翻弄される貴族家のひとつ。
家格は中の上程度。日和見を許されるほどには弱くないが、情勢の主導権を握れるほどには強くない。ある意味では最も危うくて損な立場。
「死にたくないよぉ~。穏やかに幸せに暮らしたいだけなのにぃ~」
ちょっと臆病で悲観的な若き当主ウィリアム・アーガイルは、嘆き、狼狽え、たまに半泣きになりながら、それでも生き残るためにがんばる。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる