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第3章 もとをただせば
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「そう言えば今度、二人新人が配属になるって本当か?」
カウラはそれとなくアイシャに声をかけてみる。だが、アイシャはどうでもいいというようにそのまま歩いていく。
「あれ?四人おそろいで何をしようって言うんですか?」
その声の主は司法局実働部隊の運用艦『高雄』のブリッジを模したシミュレーションマシンから出てきた技術部の火器整備班の班長キム・ジュンヒ少尉だった。司法局実働部隊二番狙撃手である彼が明らかに同情をこめた視線で誠達を見つめていた。先ほどのメールで誠の手にあるものの意味がわかっているのだろう。だがアイシャはそんなことを気にする様子もなくシミュレータの扉を開けて中を覗き込んでいる。
「エダと何やってたの?」
アイシャはニヤニヤと笑いながらキムを見つめる。彼女の部下で正操舵手のエダ・ラクール少尉とキムが付き合っていることは誠も知っていた。左右を見ればかなめとカウラが興味津々と言うようにキムを見つめている。だが、いじられるのがあまり好きでないキムはすばやく敬礼してそのまま早足で自分の持ち場である技術部の格納庫にある小火器管理室へと去っていった。
「かわいそうになあ、明華の姐御の説教が待っているって言うのに」
そう言いながらかなめもアイシャに付き合うようにしてシミュレーションルームを覗き込んだ。
「なんだ、エダは居ねえじゃん」
かなめのその言葉に興味を失ったアイシャは隣の自分の机のある運行班の詰め所に向かおうとする。
「チョイ!」
そう言いながらかなめは遅れて歩き出そうとする誠の袖を引いた。誠が振り向くとそこにはシミュレーションルームから顔を出すエダの姿があった。入り口からは陰になるコンソールにでも隠れていたらしくかなめを見つけると驚いたような表情を浮かべる。
「そのまま隠れてな」
そう小声でエダに言うとかなめはそのままシミュレーションルームを後にした。何事も無かったように誠はアイシャ達についていった。彼女はすでにノックもせずに運行班の扉を押し開けていた。
「今のうちだ!」
そんなかなめの合図にエダは頭を下げながら廊下を走り出した。
「何しているのよ!」
部屋から顔を出すアイシャにかなめは愛想笑いを浮かべる。彼女は廊下で突っ立っているカウラの肩を叩きながら部屋の奥に鎮座している来週の産休明けを前に書類の整理に出てきた鈴木リアナを見つつ部屋に入った。実働部隊の次に階級の高い将校が多いことと、部員の全員が女性と言うこともあり、かなり落ち着いた雰囲気の部屋だった。
誠は良く考えればこの部屋には二、三回しか来た事が無かった。だが一つ、部屋の奥にある大き目の机の持ち主が誰かと言うことはわかった。机の上には同人誌やフィギュアが正確な距離を保って並んでいる。その主の几帳面さと趣味に傾ける情熱が見て取れた。
アイシャは自分の席に特に仕事になるようなものが無いことを確認する。そんなアイシャのところにニコニコといつものように笑う部隊の女性士官唯一の既婚者。鈴木リアナ中佐がやってきた。
「ご苦労様ねえ。じゃあ私も手伝うわね、配るの」
そう言って誠の手のプリントをリアナは取り上げようとする。
「いいですよお姉さん!私達の仕事ですから!」
そう言ってアイシャは今にもはしゃぎだしそうな表情のリアナを座らせようとする。
「そう?別にたいしたことじゃないから手伝ってあげても……」
残念そうに机に座ると、サラがリアナに入れたばかりの日本茶を運んでくる。
「それじゃあお茶くらい飲んで行かない?誠君達にこういうことばかりさせてるのも悪いし」
その言葉にサラは奥の給湯室へと消えていく。
「別に気を使わなくても……」
カウラはそう言いながら誠の後頭部を叩く。それがお前も同意しろと言う意味なのもわかってきた誠も手を大きく振る。
「そんな気を使わせるなんて悪いですよ。それに管理部とか配るところが結構ありますから」
「大変ねえ。がんばってね!」
そう言うリアナにかなめがアンケート用紙を渡す。そして愛想笑いを浮かべつつリアナに頭を下げるアイシャを残して誠とかなめ、そしてカウラは廊下へと退散した。
「じゃあ、あとは上の茜さんのところと実働部隊と管理部だけね」
そう言いながらアイシャは意気揚々と階段を上がる。
「そう言えばよう。この階段上がるの久しぶりだな」
かなめがそんなことを口にした。日中とはいえ電気の消された北側の階段には人の気配も無く、初冬の風が冷たく流れている。
「私は時々上るぞ。まあ確かに出勤の時は直接ハンガーに顔を出すのが習慣になっているからな、私達は」
カウラもうなづきながらひやりとするような空気が流れる寒色系に染められた階段を上る。彼女達の言うように、誠もこの階段を上ることはほとんど無かった。上がればすぐ更衣室であり、本来ならそれなりに使うはずの階段だった。この階段の前の正面玄関のそばにカウラのスポーツカーが毎朝止まるのだから、それで通う誠とかなめ、そしてカウラとアイシャにとって駐車場から更衣室にはこちらを使う方がはるかに近道だった。だがなぜか誠達はここを通ることは無かった。
「まあ、それだけ整備の人達とのコミュニケーションが取れているから良いんじゃないの?そう言えば私も誠ちゃんの家にお世話になるようになってからだわね、整備のメンバーの顔と名前が一致するようになったの」
「神前の家じゃねえだろ!ありゃ元は司法局実働部隊の男子寮だ」
アイシャはかなめの突っ込みを無視しながら階段を上りきり、踊り場の前に張られたポスターを見る。
『ストップ!喫煙!ニコチンがあなたの心臓を!』
そう書かれたポスターとその隣の扉。じっとアイシャがかなめを見たのはかなめのヘビースモーカー振りを非難してのことなのだろう。かなめはまるっきり無視すると言う構えで誠のうち腿に軽く蹴りを入れる振りをしている。
「そう言えばドクターのってあるの?」
アイシャはそう言いながら後に続いてきたかなめと誠の顔を見つめる。
司法局実働部隊付きの医務官。ドム・ヘン・タン大尉。小柄で気さくな軍医だが、健康優良児ぞろいの司法局では健康診断の時にしか活躍しないと思われていた。
「あるんじゃないですか?それに今朝会いましたよ、男子トイレで。もしはぶられたら怒るでしょうから……」
誠のその言葉にかなめは不思議そうな顔をする。そのままノックもせずに扉を開いた誠はぼんやりと天井を見上げているドムを見つめることになった。
「おう、先生。元気か?」
かなめの声でドムはようやく状況をつかめたと言うような表情を浮かべて手にしていた競馬雑誌をデスクに置く。
「お前等も大変だねえ……さっき吉田から連絡があった奴か……うちに電話して決めてもらうよ」
そう言いながら誠からアンケート用紙を受け取る。
「でも本当にこれでいいのか?候補。大の大人がやることじゃないだろ」
ドムはシンやマリアほどではないが常識人である。一応、所帯持ちなのでそれなりの体面もある。
「そう言えば先生の家って娘さんが……」
「違う。息子が二人だ」
アイシャの言葉をさえぎるようにドムが言う。その視線はアンケート用紙と誠を行ったり来たりしていた。
「まあいいや、どうせ次があるんだろ?早く行けよ」
そう言ってドムは再び競馬情報誌を手に取る。追い出されるようにして誠達は男女の更衣室が並ぶ廊下へと放り出された。
カウラはそれとなくアイシャに声をかけてみる。だが、アイシャはどうでもいいというようにそのまま歩いていく。
「あれ?四人おそろいで何をしようって言うんですか?」
その声の主は司法局実働部隊の運用艦『高雄』のブリッジを模したシミュレーションマシンから出てきた技術部の火器整備班の班長キム・ジュンヒ少尉だった。司法局実働部隊二番狙撃手である彼が明らかに同情をこめた視線で誠達を見つめていた。先ほどのメールで誠の手にあるものの意味がわかっているのだろう。だがアイシャはそんなことを気にする様子もなくシミュレータの扉を開けて中を覗き込んでいる。
「エダと何やってたの?」
アイシャはニヤニヤと笑いながらキムを見つめる。彼女の部下で正操舵手のエダ・ラクール少尉とキムが付き合っていることは誠も知っていた。左右を見ればかなめとカウラが興味津々と言うようにキムを見つめている。だが、いじられるのがあまり好きでないキムはすばやく敬礼してそのまま早足で自分の持ち場である技術部の格納庫にある小火器管理室へと去っていった。
「かわいそうになあ、明華の姐御の説教が待っているって言うのに」
そう言いながらかなめもアイシャに付き合うようにしてシミュレーションルームを覗き込んだ。
「なんだ、エダは居ねえじゃん」
かなめのその言葉に興味を失ったアイシャは隣の自分の机のある運行班の詰め所に向かおうとする。
「チョイ!」
そう言いながらかなめは遅れて歩き出そうとする誠の袖を引いた。誠が振り向くとそこにはシミュレーションルームから顔を出すエダの姿があった。入り口からは陰になるコンソールにでも隠れていたらしくかなめを見つけると驚いたような表情を浮かべる。
「そのまま隠れてな」
そう小声でエダに言うとかなめはそのままシミュレーションルームを後にした。何事も無かったように誠はアイシャ達についていった。彼女はすでにノックもせずに運行班の扉を押し開けていた。
「今のうちだ!」
そんなかなめの合図にエダは頭を下げながら廊下を走り出した。
「何しているのよ!」
部屋から顔を出すアイシャにかなめは愛想笑いを浮かべる。彼女は廊下で突っ立っているカウラの肩を叩きながら部屋の奥に鎮座している来週の産休明けを前に書類の整理に出てきた鈴木リアナを見つつ部屋に入った。実働部隊の次に階級の高い将校が多いことと、部員の全員が女性と言うこともあり、かなり落ち着いた雰囲気の部屋だった。
誠は良く考えればこの部屋には二、三回しか来た事が無かった。だが一つ、部屋の奥にある大き目の机の持ち主が誰かと言うことはわかった。机の上には同人誌やフィギュアが正確な距離を保って並んでいる。その主の几帳面さと趣味に傾ける情熱が見て取れた。
アイシャは自分の席に特に仕事になるようなものが無いことを確認する。そんなアイシャのところにニコニコといつものように笑う部隊の女性士官唯一の既婚者。鈴木リアナ中佐がやってきた。
「ご苦労様ねえ。じゃあ私も手伝うわね、配るの」
そう言って誠の手のプリントをリアナは取り上げようとする。
「いいですよお姉さん!私達の仕事ですから!」
そう言ってアイシャは今にもはしゃぎだしそうな表情のリアナを座らせようとする。
「そう?別にたいしたことじゃないから手伝ってあげても……」
残念そうに机に座ると、サラがリアナに入れたばかりの日本茶を運んでくる。
「それじゃあお茶くらい飲んで行かない?誠君達にこういうことばかりさせてるのも悪いし」
その言葉にサラは奥の給湯室へと消えていく。
「別に気を使わなくても……」
カウラはそう言いながら誠の後頭部を叩く。それがお前も同意しろと言う意味なのもわかってきた誠も手を大きく振る。
「そんな気を使わせるなんて悪いですよ。それに管理部とか配るところが結構ありますから」
「大変ねえ。がんばってね!」
そう言うリアナにかなめがアンケート用紙を渡す。そして愛想笑いを浮かべつつリアナに頭を下げるアイシャを残して誠とかなめ、そしてカウラは廊下へと退散した。
「じゃあ、あとは上の茜さんのところと実働部隊と管理部だけね」
そう言いながらアイシャは意気揚々と階段を上がる。
「そう言えばよう。この階段上がるの久しぶりだな」
かなめがそんなことを口にした。日中とはいえ電気の消された北側の階段には人の気配も無く、初冬の風が冷たく流れている。
「私は時々上るぞ。まあ確かに出勤の時は直接ハンガーに顔を出すのが習慣になっているからな、私達は」
カウラもうなづきながらひやりとするような空気が流れる寒色系に染められた階段を上る。彼女達の言うように、誠もこの階段を上ることはほとんど無かった。上がればすぐ更衣室であり、本来ならそれなりに使うはずの階段だった。この階段の前の正面玄関のそばにカウラのスポーツカーが毎朝止まるのだから、それで通う誠とかなめ、そしてカウラとアイシャにとって駐車場から更衣室にはこちらを使う方がはるかに近道だった。だがなぜか誠達はここを通ることは無かった。
「まあ、それだけ整備の人達とのコミュニケーションが取れているから良いんじゃないの?そう言えば私も誠ちゃんの家にお世話になるようになってからだわね、整備のメンバーの顔と名前が一致するようになったの」
「神前の家じゃねえだろ!ありゃ元は司法局実働部隊の男子寮だ」
アイシャはかなめの突っ込みを無視しながら階段を上りきり、踊り場の前に張られたポスターを見る。
『ストップ!喫煙!ニコチンがあなたの心臓を!』
そう書かれたポスターとその隣の扉。じっとアイシャがかなめを見たのはかなめのヘビースモーカー振りを非難してのことなのだろう。かなめはまるっきり無視すると言う構えで誠のうち腿に軽く蹴りを入れる振りをしている。
「そう言えばドクターのってあるの?」
アイシャはそう言いながら後に続いてきたかなめと誠の顔を見つめる。
司法局実働部隊付きの医務官。ドム・ヘン・タン大尉。小柄で気さくな軍医だが、健康優良児ぞろいの司法局では健康診断の時にしか活躍しないと思われていた。
「あるんじゃないですか?それに今朝会いましたよ、男子トイレで。もしはぶられたら怒るでしょうから……」
誠のその言葉にかなめは不思議そうな顔をする。そのままノックもせずに扉を開いた誠はぼんやりと天井を見上げているドムを見つめることになった。
「おう、先生。元気か?」
かなめの声でドムはようやく状況をつかめたと言うような表情を浮かべて手にしていた競馬雑誌をデスクに置く。
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そう言いながら誠からアンケート用紙を受け取る。
「でも本当にこれでいいのか?候補。大の大人がやることじゃないだろ」
ドムはシンやマリアほどではないが常識人である。一応、所帯持ちなのでそれなりの体面もある。
「そう言えば先生の家って娘さんが……」
「違う。息子が二人だ」
アイシャの言葉をさえぎるようにドムが言う。その視線はアンケート用紙と誠を行ったり来たりしていた。
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