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第12章 決戦兵器
勤務
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「ちょっとついてきてくれ」
カウラは実働部隊の部屋の前でかなめと誠に声をかけた。いつもなら反応するアイシャだが、額に濡れタオルを当てたままぼんやりした表情で廊下を更衣室へと歩いていく。
「おう、来たか」
隊長の机にはちょこんとランが座っている。昨日、ビールの量ならばかなり飲んでいたはずだというのに平気の体で端末の画面を覗き込んでいた。
「ハンガーのあれのことだろ?言わねーでもわかるよ」
そう言いながらランは苦笑いを浮かべる。その隣の机では必死に端末の画面の文字を追っているシャム。そしてその隣のケージには巨大な亀がおいしそうに野菜を食べていた。
「シャムは良いねー平和で。アタシは発狂寸前だよ」
先手を打ってランはそう言って笑う。
「……やはりクバルカ中佐の機体も押し付けられたんですか?」
カウラの一言にランは誠を見つめた。なぜ自分に視線が飛んだかわからない誠は茫然とランを見つめていた。それを見てランは大きくため息をつく。
「まあ同盟厚生局の事件が今回の急な搬入の直接のきっかけだな。厚生局とつるんでクーデターを画策していたシンパが芋づる的に見つかってな。特に東和軍はひどい有様だ。表には出ていないが内部調査で士官の10パーセントが何らかのつながりがあるという結果が出た。来年までにその全員が諭旨退職処分になる予定だ」
自分が動いた結果で起きた大変な事態。誠はそれに打ちのめされたように顔を青く染めていく。そんな誠の肩をかなめが叩いた。
「そりゃあ人件費が浮いていいことなんじゃないのか?」
そのままランの机の端に腰掛けてかなめはにんまりと笑う。ランは大きくため息をついてかなめを見上げた後、そのまま話を続けた。
「同盟加盟国では東和の二の舞を避けようと内部調査を実施したんだ。遼南の反地球運動とつながっている連中、胡州のはねっかえり、西モスレムの原理主義者、ゲルパルトのネオナチ。どれもまあシンパと思える連中のよく見つかること……」
あきれたような調子でランは画面を切り替えた。そこには次々と各国の軍幹部の経歴書が映し出されては消える。
「つまりそいつ等に持たせとくとあの化け物を実際戦場で使っちゃいそうだからうちで引き受けたわけか……迷惑な話だな」
かなめの言葉にカウラもうなづいてみせる。ランもまた複雑な表情で誠達の顔を見渡した。
「まったく迷惑な話だぜ。アタシ機体はできればどこぞの海にでも沈めたいのが本音だが……えらいさんは許さないだろうからなー」
そう言ってランは大きく伸びをした。
そんなランを置いてカウラは自分の席に着いた。誠もさすがにいつまでも手の届かない幹部の人事の話に付き合うつもりは無いので自分の席に着く。かなめは興味深げにランの端末の画面を見つめながら小声でランと話をしていた。
「そう言えばどうするの?クリスマス」
仕事に片がついたのか、シャムが亀吉の葉っぱを取り上げてかじりながらカウラを見ていた。
「仕事中だぞ、後にしろ」
そうは言っては見たものの、カウラに急ぎの仕事が無いのは誠も知っていた。むしろ『クロームナイト』を受領するためにいろいろな手続きが必要になるシャムの仕事のほうが心配だった。
「ああ、アイシャが任せろって言ってたな。それとこいつのお袋が……」
そう言ってかなめが誠の隣まで来ると誠の髪の毛を左手でぐしゃぐしゃにする。
「止めてくださいよ、まったく」
誠は何とか手ぐしでもとの髪型に戻す。その時、部屋の扉が開いた。
「凄いな、あれ。どうするんだ?あんな物騒なもの運んできて」
スタジアムジャンパーを着たジョージ岡部中尉が両手に手提げ袋を提げて現れる。続くのはダウンジャケットを着たフェデロ・マルケス中尉。どちらも機嫌はけっして良いようには見えなかった。
「なんだ、お前等。休んでれば良いのによー」
「つれないこと言わないでくださいよ、中佐。あ!これお土産」
岡部はそう言うと手にした袋をそれぞれに配る。誠も中を覗いてみる。
「シュウマイですか?」
「まあな、俺生まれも育ちも横浜だから」
そう言って笑う岡部に続き、フェデロも土産を配った。
奇妙な形の木の置物。誠はしばらく見つめてそれが人間の顔をディフォルメしたものだと気づいた。カウラもかなめも不思議そうに手にした像を見つめている。
「あのー……」
「ああ、俺は生まれも育ちもサンフランシスコだから」
「だとなんでそうなるんだ?」
かなめの突っ込みにフェデロはカラカラと笑う。
「冗談はやめとけよ。それにオメーはフロリダ出身じゃなかったか?」
ランは像を手にとってにらんでいる。そして部屋にさらに客が訪れたようにドアが開く。
「どうしたんだ?貴様等は俺に付き合うことは無いだろ?ゆっくり休んでいれば良いんだよ」
油にまみれた白いつなぎのロナルドが現れる。岡部とフェデロがロナルドを見つめ、場は重苦しい空気に包まれる。誠もカウラもかなめもただ彼が静かに自分の席に座るのをじっと待っているだけだった。
「ああ、そう言えば俺は土産がなかったな……失敗したなあ」
そう言ってロナルドは邪気もなく笑う。だが、その表情を見て顔を引きつらせる岡部とフェデロはロナルドの隣の席に座るのを譲り合うようにしながら引きつった笑みを浮かべるだけだった。
「おい!スミス。送っといたぞ今月と来月の勤務表」
とりあえず責任感だけでランはそう言ってロナルドに目をやる。その言葉を自然に聞いてロナルドは自分の端末を起動させる。
「しかし、いいのか?結構きついシフトになるぞ」
ランの言葉に岡部とフェデロは顔を見合わせる。
「なあに、合衆国海軍上がりは伊達じゃないことを見せつけてやるよ。なあ!岡部、マルケス!」
その一言で岡部とフェデロははじかれたように敬礼する。それを満足げに見つめるとロナルドは自分の起動した端末を眺めた。
「ほう、確かにこれはかなりタイトですねえ。でも第一小隊のシフトもきついんじゃないですか?年末までびっしりじゃないですか」
顔を向けてくるロナルド。見つめられて少しばかり引いているランに誠は同情していた。
「そりゃああのハンガーのお荷物を見ればわかるだろ?それにきついのはアタシ等だけじゃねえよ。明華や島田なんかもしばらくは泊まりになるな……ってシャム」
「え?」
ぬいぐるみの亀を亀吉の背中に両面テープでくっつけようとしているシャムを見てさすがのランも声をかけた。
「餓鬼かオメーは」
「だって……つるつるだから」
シャムのよくわからない理由にかなめが噴出す。それをきっかけにロナルドが笑い始めた。それを見て岡部とフェデロが手早く自分達の端末を起動させている。
「まあ、あれだ。とりあえず事故が無きゃそれでいいんだけどな。それと……カウラ」
「はい」
ランの言葉にカウラが顔を上げた。それまでシャムの行動を見て必死に笑いをこらえていたので明らかに口元が震えて見える。
「とりあえず非番とはいえ何が起こるかわからねーのがアタシ等の仕事だ。連絡はいつでも取れるようにしておけよ」
「はい?」
ランの言葉にカウラは端末の勤務予定表を開く。誠もあわててそれに倣った。
12月19日、つまり明日から1月4日までが非番になっている。
「これ……どうしてですか?」
さすがに誠もランに声をかけたくなっていた。
「アイシャの奴がねえ……。それとアタシもハンガーのブツの慣らしがすんだら休みとりたいしな」
ランの笑顔がどこかはかなげに見える。さすがのかなめも毒舌を吐く気も起きないほど弱りきっているランの笑顔がそこにあった。
「我々が休む分がそちらに回っただけだ。羽根を伸ばすと良いんじゃないのか?」
そう何気なく言ったロナルドの言葉に誠はただ愛想笑いを浮かべるしかなかった。
カウラは実働部隊の部屋の前でかなめと誠に声をかけた。いつもなら反応するアイシャだが、額に濡れタオルを当てたままぼんやりした表情で廊下を更衣室へと歩いていく。
「おう、来たか」
隊長の机にはちょこんとランが座っている。昨日、ビールの量ならばかなり飲んでいたはずだというのに平気の体で端末の画面を覗き込んでいた。
「ハンガーのあれのことだろ?言わねーでもわかるよ」
そう言いながらランは苦笑いを浮かべる。その隣の机では必死に端末の画面の文字を追っているシャム。そしてその隣のケージには巨大な亀がおいしそうに野菜を食べていた。
「シャムは良いねー平和で。アタシは発狂寸前だよ」
先手を打ってランはそう言って笑う。
「……やはりクバルカ中佐の機体も押し付けられたんですか?」
カウラの一言にランは誠を見つめた。なぜ自分に視線が飛んだかわからない誠は茫然とランを見つめていた。それを見てランは大きくため息をつく。
「まあ同盟厚生局の事件が今回の急な搬入の直接のきっかけだな。厚生局とつるんでクーデターを画策していたシンパが芋づる的に見つかってな。特に東和軍はひどい有様だ。表には出ていないが内部調査で士官の10パーセントが何らかのつながりがあるという結果が出た。来年までにその全員が諭旨退職処分になる予定だ」
自分が動いた結果で起きた大変な事態。誠はそれに打ちのめされたように顔を青く染めていく。そんな誠の肩をかなめが叩いた。
「そりゃあ人件費が浮いていいことなんじゃないのか?」
そのままランの机の端に腰掛けてかなめはにんまりと笑う。ランは大きくため息をついてかなめを見上げた後、そのまま話を続けた。
「同盟加盟国では東和の二の舞を避けようと内部調査を実施したんだ。遼南の反地球運動とつながっている連中、胡州のはねっかえり、西モスレムの原理主義者、ゲルパルトのネオナチ。どれもまあシンパと思える連中のよく見つかること……」
あきれたような調子でランは画面を切り替えた。そこには次々と各国の軍幹部の経歴書が映し出されては消える。
「つまりそいつ等に持たせとくとあの化け物を実際戦場で使っちゃいそうだからうちで引き受けたわけか……迷惑な話だな」
かなめの言葉にカウラもうなづいてみせる。ランもまた複雑な表情で誠達の顔を見渡した。
「まったく迷惑な話だぜ。アタシ機体はできればどこぞの海にでも沈めたいのが本音だが……えらいさんは許さないだろうからなー」
そう言ってランは大きく伸びをした。
そんなランを置いてカウラは自分の席に着いた。誠もさすがにいつまでも手の届かない幹部の人事の話に付き合うつもりは無いので自分の席に着く。かなめは興味深げにランの端末の画面を見つめながら小声でランと話をしていた。
「そう言えばどうするの?クリスマス」
仕事に片がついたのか、シャムが亀吉の葉っぱを取り上げてかじりながらカウラを見ていた。
「仕事中だぞ、後にしろ」
そうは言っては見たものの、カウラに急ぎの仕事が無いのは誠も知っていた。むしろ『クロームナイト』を受領するためにいろいろな手続きが必要になるシャムの仕事のほうが心配だった。
「ああ、アイシャが任せろって言ってたな。それとこいつのお袋が……」
そう言ってかなめが誠の隣まで来ると誠の髪の毛を左手でぐしゃぐしゃにする。
「止めてくださいよ、まったく」
誠は何とか手ぐしでもとの髪型に戻す。その時、部屋の扉が開いた。
「凄いな、あれ。どうするんだ?あんな物騒なもの運んできて」
スタジアムジャンパーを着たジョージ岡部中尉が両手に手提げ袋を提げて現れる。続くのはダウンジャケットを着たフェデロ・マルケス中尉。どちらも機嫌はけっして良いようには見えなかった。
「なんだ、お前等。休んでれば良いのによー」
「つれないこと言わないでくださいよ、中佐。あ!これお土産」
岡部はそう言うと手にした袋をそれぞれに配る。誠も中を覗いてみる。
「シュウマイですか?」
「まあな、俺生まれも育ちも横浜だから」
そう言って笑う岡部に続き、フェデロも土産を配った。
奇妙な形の木の置物。誠はしばらく見つめてそれが人間の顔をディフォルメしたものだと気づいた。カウラもかなめも不思議そうに手にした像を見つめている。
「あのー……」
「ああ、俺は生まれも育ちもサンフランシスコだから」
「だとなんでそうなるんだ?」
かなめの突っ込みにフェデロはカラカラと笑う。
「冗談はやめとけよ。それにオメーはフロリダ出身じゃなかったか?」
ランは像を手にとってにらんでいる。そして部屋にさらに客が訪れたようにドアが開く。
「どうしたんだ?貴様等は俺に付き合うことは無いだろ?ゆっくり休んでいれば良いんだよ」
油にまみれた白いつなぎのロナルドが現れる。岡部とフェデロがロナルドを見つめ、場は重苦しい空気に包まれる。誠もカウラもかなめもただ彼が静かに自分の席に座るのをじっと待っているだけだった。
「ああ、そう言えば俺は土産がなかったな……失敗したなあ」
そう言ってロナルドは邪気もなく笑う。だが、その表情を見て顔を引きつらせる岡部とフェデロはロナルドの隣の席に座るのを譲り合うようにしながら引きつった笑みを浮かべるだけだった。
「おい!スミス。送っといたぞ今月と来月の勤務表」
とりあえず責任感だけでランはそう言ってロナルドに目をやる。その言葉を自然に聞いてロナルドは自分の端末を起動させる。
「しかし、いいのか?結構きついシフトになるぞ」
ランの言葉に岡部とフェデロは顔を見合わせる。
「なあに、合衆国海軍上がりは伊達じゃないことを見せつけてやるよ。なあ!岡部、マルケス!」
その一言で岡部とフェデロははじかれたように敬礼する。それを満足げに見つめるとロナルドは自分の起動した端末を眺めた。
「ほう、確かにこれはかなりタイトですねえ。でも第一小隊のシフトもきついんじゃないですか?年末までびっしりじゃないですか」
顔を向けてくるロナルド。見つめられて少しばかり引いているランに誠は同情していた。
「そりゃああのハンガーのお荷物を見ればわかるだろ?それにきついのはアタシ等だけじゃねえよ。明華や島田なんかもしばらくは泊まりになるな……ってシャム」
「え?」
ぬいぐるみの亀を亀吉の背中に両面テープでくっつけようとしているシャムを見てさすがのランも声をかけた。
「餓鬼かオメーは」
「だって……つるつるだから」
シャムのよくわからない理由にかなめが噴出す。それをきっかけにロナルドが笑い始めた。それを見て岡部とフェデロが手早く自分達の端末を起動させている。
「まあ、あれだ。とりあえず事故が無きゃそれでいいんだけどな。それと……カウラ」
「はい」
ランの言葉にカウラが顔を上げた。それまでシャムの行動を見て必死に笑いをこらえていたので明らかに口元が震えて見える。
「とりあえず非番とはいえ何が起こるかわからねーのがアタシ等の仕事だ。連絡はいつでも取れるようにしておけよ」
「はい?」
ランの言葉にカウラは端末の勤務予定表を開く。誠もあわててそれに倣った。
12月19日、つまり明日から1月4日までが非番になっている。
「これ……どうしてですか?」
さすがに誠もランに声をかけたくなっていた。
「アイシャの奴がねえ……。それとアタシもハンガーのブツの慣らしがすんだら休みとりたいしな」
ランの笑顔がどこかはかなげに見える。さすがのかなめも毒舌を吐く気も起きないほど弱りきっているランの笑顔がそこにあった。
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