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第33章 死闘
死闘
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誠が少し感覚を取り戻し始めたとき、急に合同庁舎の車止めの一部が陥没した。
『神前曹長!例のプラントの確保に失敗したとクバルカ中佐からの通信だ!例の化け物が出てくるぞ』
カウラの声に緊張の色が見える。それまでただ装甲車両から指示を出していた彼女が誠の後ろで装甲車両から降りて指示を出しているのが見える。
誠はそのまま陥没の土煙の中に開いた穴の大きさに目を向けた。
『あんなにでかいのか?』
痛い誠の05式のモニターの画面を受信しているらしく、かなめの表情が驚きに包まれる。
「これが……」
そこまで言うのが誠には精一杯だった。まるで巨大なナマコのような物体。そこからは無数の人の手足、そして顔のようなものまで見て取れた。しばらく誠は息を呑んでいた。そして次の瞬間、衝撃波が誠の機体を襲った。
「なんだってこんな!」
誠の気持ちはもはや届くことは無かった。18メートルの誠のアサルト・モジュールを優に超える巨大な肉の塊がぞろぞろと地下から這い出してくる。
全身から取り込まれた法術適正者の足や腕、かつてそれが人間と呼ばれていたときの記憶のようなものを感じさせる突起を全身に配した褐色の不気味な海鼠に似た怪物。それが今誠の目の前にあった。
「どうしたらいいんですか!」
東都警察の機動隊の照明で明かりを浴びて伸び上がろうとする目の前の物体を前に誠が叫ぶ。
『法術兵器だ!サーベルは使えるからそれで行け!』
カウラの叫び。ようやく誠も理解して大破した07式に突き立てていたサーベルを引き抜いた。
「ムゴー!!」
雄たけびのようなものを上げる巨大なナマコのような物体。そしてそこに渦巻く取り込まれていた人々の思いが誠を襲う。
東都に来れば仕事がある。そう言われて東海のシンジケートに借金をして東都に渡った若者。生まれたときには不法入国者として租界のにごった空で身体を売って暮らしていた少女。法術が何かの足しになるかと誘いに乗ってみた七人の子持ちの父親。それらの過去が誠の頭の中を走馬灯のように走った。
「やるしかないのか……」
目の前の物体の総合としての意思はただ意識を持つものをうらみ、ねたみ、そして破壊すると言う本能だけの物体だった。
誠はサーベルを構える。その目の前で肉塊はじりじりと間合いをつめる。衝撃波を放たないのは衝撃波では誠の05式を仕留められないということを学習したからだろう。
『干渉空間発生!下がれ!』
カウラの声で誠は機体を飛びのかせた。切断された空間が都心のアスファルトを削り取りビルを寸断する。
『やばいぞ!あれに巻き込まれたらオメエの機体ももたねえぞ!』
かなめの指摘を受ける前からその可能性は誠は認識していた。そして目の前の肉塊がそのことに気づくだろうと言うこともわかっていた。
『やばいな。こちらは飛び道具無し。そして次々と干渉空間を展開されれば……』
そんな誠の思いを理解したかのように再び干渉空間発生の感覚が誠を襲う。
再び飛びのいてカウラの装甲車両の前にまで後退した。後ろには07式のパイロット確保の為に集結した東都警察機動隊がひしめいている。誠はこれ以上下がることができないと考え直してサーベルを構えて目の前の肉塊に向き直った。
緊張感は先ほどの07式を相手にしたときの比ではなかった。干渉空間。それもこれまで誠が数回しか展開に成功した規模のものを確実に複数展開しようとする気配を感じる。
『このままじゃやられる!』
次第に息が荒くなるのがわかった。
肉塊は干渉空間を安定して持続させたまま、じりじりと誠との距離を詰める。だが背後に無防備な機動隊員を背負っている誠はサーベルを構えたまま動くことが出来ないでいた。じっとにらみ合う。だがもはや目の前のかつて人間であったものにはすべてを破壊する以外の考えはないというように頭上に広がる干渉空間の転送先を考えているかのように見えた。
『大丈夫だよ!』
突然少女の声が誠の脳内にひらめいた。目の前の肉塊の展開した干渉空間が瞬時に縮んだ。そして肉塊の表面に展開していた薄い制御空間に出来た歪に何かが命中し爆発する。
『間に合ったな!』
開いたウィンドウには吉田の姿があった。
『本当に効くんですか?』
『それはお前の責任だろ?大麗から対法術適応型アサルト・モジュール兵器ってことで取り寄せたんだ。効かなかったらそれは大麗の技術陣を恨め』
吉田が構えている無反動砲の後ろで装填を担当している歩兵火器の管理責任者のキム・ジュンヒ少尉が泣きそうな顔で次弾を装填している。
「ムゴー!」
明らかに痛みを感じているとでも言うように榴弾の直撃を受けた化け物はもがき苦しんでいた。再び干渉空間を展開しようとするが、それも瞬時に消える。
『今のうちだよ!』
ウィンドウが開いたところには第一小隊のエース、ナンバルゲニア・シャムラード中尉の幼く見える顔が広がる。その顔を見て誠は覚悟を決めたようにサーベルを構えなおした。
『反撃だ!行けるな』
カウラの声に励まされるのを感じながら誠はそのまま大きくサーベルを振り上げて目の前の化け物に向かう。
「ムガー!」
叫び声を上げる化け物に大きく振り上げた誠の05式のサーベルが振り下ろされた。
「行けー!」
言葉と同時に誠の空間干渉能力が発動してサーベルが銀色に光り始めた。振り下ろされたサーベルが肉塊の左端を引き裂き、そのまま地面に突き刺さった。切り離された肉塊は地面にボタリと落ちるとじわじわとアスファルトを侵食しながら煙を上げて消滅していく。
『行けるぞ!』
かなめの声にさらに誠はサーベルを構えなおした。その時、また吉田の無反動砲が先ほど引き裂かれて再生を始めていた化け物の左端に命中する。
爆発。肉塊は明らかにひるんだようによろめく。
『次弾装填!』
『これがラストですよ!』
キムの声に誠は再び間合いを取る。もはや衝撃波や空間切削の攻撃を繰り出すことを忘れた肉塊はただの的となっていた。大きく振り上げた誠の05式のサーベル。吉田の最後の一撃が化け物の左半身に命中するのと同時にその中央に誠のサーベルが突きたてられた。
「こなくそー!」
誠の叫びと共に肉塊に突き立てられたサーベルが光を放つ。一瞬動きを止めた後、肉塊は大きくうごめいて苦しがっているように見えた。
『ごめんね……でも仕方が無いの』
シャムの声が誠の脳内に響く。サーベルは白から赤に色を変えながら一段と際立った光を放ち始めた。
『ア・リ・ガ・ト……』
そんな声が誠の頭の中に響いたような気がした。
突き立てられた05式のサーベルの光がさらに強まる。傷口からは赤黒い粘液がどろどろと流れ落ちる。そしてそのまま流れ落ちた血のようなもので合同庁舎前の大通りが赤く染まった。
「ウギャー!」
肉塊はうめき声を上げる。その破れかぶれともいえる干渉空間が05式の手元で瞬時に展開されて炸裂した。反動で誠の機体はサーベルを離して吹き飛ばされてしまった。
「これじゃあ」
隣のビルに叩きつけられた誠の機体。体勢を立て直して肉塊の体内に取り込まれていくサーベルを取り返すべく突進を仕掛ける。
『大丈夫だよ誠ちゃん。もう終わったんだよ』
頭の中。優しく響くのは穏やかなシャムの声だった。足を止めた誠の前で肉塊の中から銀色の光の筋が飛び出している。その光の筋の周りの組織が崩壊を始め、肉塊は次第に細かい肉片を撒き散らしながらアスファルトの上に崩れ落ちていった。
『終わったのか?』
カウラの声が誠の耳に響く。未だ誠は目の前に姿を現した自分の機体の専用法術兵器のサーベルが光の筋を放つのをぼんやりと眺めているだけだった。
『神前曹長!例のプラントの確保に失敗したとクバルカ中佐からの通信だ!例の化け物が出てくるぞ』
カウラの声に緊張の色が見える。それまでただ装甲車両から指示を出していた彼女が誠の後ろで装甲車両から降りて指示を出しているのが見える。
誠はそのまま陥没の土煙の中に開いた穴の大きさに目を向けた。
『あんなにでかいのか?』
痛い誠の05式のモニターの画面を受信しているらしく、かなめの表情が驚きに包まれる。
「これが……」
そこまで言うのが誠には精一杯だった。まるで巨大なナマコのような物体。そこからは無数の人の手足、そして顔のようなものまで見て取れた。しばらく誠は息を呑んでいた。そして次の瞬間、衝撃波が誠の機体を襲った。
「なんだってこんな!」
誠の気持ちはもはや届くことは無かった。18メートルの誠のアサルト・モジュールを優に超える巨大な肉の塊がぞろぞろと地下から這い出してくる。
全身から取り込まれた法術適正者の足や腕、かつてそれが人間と呼ばれていたときの記憶のようなものを感じさせる突起を全身に配した褐色の不気味な海鼠に似た怪物。それが今誠の目の前にあった。
「どうしたらいいんですか!」
東都警察の機動隊の照明で明かりを浴びて伸び上がろうとする目の前の物体を前に誠が叫ぶ。
『法術兵器だ!サーベルは使えるからそれで行け!』
カウラの叫び。ようやく誠も理解して大破した07式に突き立てていたサーベルを引き抜いた。
「ムゴー!!」
雄たけびのようなものを上げる巨大なナマコのような物体。そしてそこに渦巻く取り込まれていた人々の思いが誠を襲う。
東都に来れば仕事がある。そう言われて東海のシンジケートに借金をして東都に渡った若者。生まれたときには不法入国者として租界のにごった空で身体を売って暮らしていた少女。法術が何かの足しになるかと誘いに乗ってみた七人の子持ちの父親。それらの過去が誠の頭の中を走馬灯のように走った。
「やるしかないのか……」
目の前の物体の総合としての意思はただ意識を持つものをうらみ、ねたみ、そして破壊すると言う本能だけの物体だった。
誠はサーベルを構える。その目の前で肉塊はじりじりと間合いをつめる。衝撃波を放たないのは衝撃波では誠の05式を仕留められないということを学習したからだろう。
『干渉空間発生!下がれ!』
カウラの声で誠は機体を飛びのかせた。切断された空間が都心のアスファルトを削り取りビルを寸断する。
『やばいぞ!あれに巻き込まれたらオメエの機体ももたねえぞ!』
かなめの指摘を受ける前からその可能性は誠は認識していた。そして目の前の肉塊がそのことに気づくだろうと言うこともわかっていた。
『やばいな。こちらは飛び道具無し。そして次々と干渉空間を展開されれば……』
そんな誠の思いを理解したかのように再び干渉空間発生の感覚が誠を襲う。
再び飛びのいてカウラの装甲車両の前にまで後退した。後ろには07式のパイロット確保の為に集結した東都警察機動隊がひしめいている。誠はこれ以上下がることができないと考え直してサーベルを構えて目の前の肉塊に向き直った。
緊張感は先ほどの07式を相手にしたときの比ではなかった。干渉空間。それもこれまで誠が数回しか展開に成功した規模のものを確実に複数展開しようとする気配を感じる。
『このままじゃやられる!』
次第に息が荒くなるのがわかった。
肉塊は干渉空間を安定して持続させたまま、じりじりと誠との距離を詰める。だが背後に無防備な機動隊員を背負っている誠はサーベルを構えたまま動くことが出来ないでいた。じっとにらみ合う。だがもはや目の前のかつて人間であったものにはすべてを破壊する以外の考えはないというように頭上に広がる干渉空間の転送先を考えているかのように見えた。
『大丈夫だよ!』
突然少女の声が誠の脳内にひらめいた。目の前の肉塊の展開した干渉空間が瞬時に縮んだ。そして肉塊の表面に展開していた薄い制御空間に出来た歪に何かが命中し爆発する。
『間に合ったな!』
開いたウィンドウには吉田の姿があった。
『本当に効くんですか?』
『それはお前の責任だろ?大麗から対法術適応型アサルト・モジュール兵器ってことで取り寄せたんだ。効かなかったらそれは大麗の技術陣を恨め』
吉田が構えている無反動砲の後ろで装填を担当している歩兵火器の管理責任者のキム・ジュンヒ少尉が泣きそうな顔で次弾を装填している。
「ムゴー!」
明らかに痛みを感じているとでも言うように榴弾の直撃を受けた化け物はもがき苦しんでいた。再び干渉空間を展開しようとするが、それも瞬時に消える。
『今のうちだよ!』
ウィンドウが開いたところには第一小隊のエース、ナンバルゲニア・シャムラード中尉の幼く見える顔が広がる。その顔を見て誠は覚悟を決めたようにサーベルを構えなおした。
『反撃だ!行けるな』
カウラの声に励まされるのを感じながら誠はそのまま大きくサーベルを振り上げて目の前の化け物に向かう。
「ムガー!」
叫び声を上げる化け物に大きく振り上げた誠の05式のサーベルが振り下ろされた。
「行けー!」
言葉と同時に誠の空間干渉能力が発動してサーベルが銀色に光り始めた。振り下ろされたサーベルが肉塊の左端を引き裂き、そのまま地面に突き刺さった。切り離された肉塊は地面にボタリと落ちるとじわじわとアスファルトを侵食しながら煙を上げて消滅していく。
『行けるぞ!』
かなめの声にさらに誠はサーベルを構えなおした。その時、また吉田の無反動砲が先ほど引き裂かれて再生を始めていた化け物の左端に命中する。
爆発。肉塊は明らかにひるんだようによろめく。
『次弾装填!』
『これがラストですよ!』
キムの声に誠は再び間合いを取る。もはや衝撃波や空間切削の攻撃を繰り出すことを忘れた肉塊はただの的となっていた。大きく振り上げた誠の05式のサーベル。吉田の最後の一撃が化け物の左半身に命中するのと同時にその中央に誠のサーベルが突きたてられた。
「こなくそー!」
誠の叫びと共に肉塊に突き立てられたサーベルが光を放つ。一瞬動きを止めた後、肉塊は大きくうごめいて苦しがっているように見えた。
『ごめんね……でも仕方が無いの』
シャムの声が誠の脳内に響く。サーベルは白から赤に色を変えながら一段と際立った光を放ち始めた。
『ア・リ・ガ・ト……』
そんな声が誠の頭の中に響いたような気がした。
突き立てられた05式のサーベルの光がさらに強まる。傷口からは赤黒い粘液がどろどろと流れ落ちる。そしてそのまま流れ落ちた血のようなもので合同庁舎前の大通りが赤く染まった。
「ウギャー!」
肉塊はうめき声を上げる。その破れかぶれともいえる干渉空間が05式の手元で瞬時に展開されて炸裂した。反動で誠の機体はサーベルを離して吹き飛ばされてしまった。
「これじゃあ」
隣のビルに叩きつけられた誠の機体。体勢を立て直して肉塊の体内に取り込まれていくサーベルを取り返すべく突進を仕掛ける。
『大丈夫だよ誠ちゃん。もう終わったんだよ』
頭の中。優しく響くのは穏やかなシャムの声だった。足を止めた誠の前で肉塊の中から銀色の光の筋が飛び出している。その光の筋の周りの組織が崩壊を始め、肉塊は次第に細かい肉片を撒き散らしながらアスファルトの上に崩れ落ちていった。
『終わったのか?』
カウラの声が誠の耳に響く。未だ誠は目の前に姿を現した自分の機体の専用法術兵器のサーベルが光の筋を放つのをぼんやりと眺めているだけだった。
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