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第12章 謹慎
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「あれから……忙しくなるんじゃなかったんですか?」
誠は思わずそうつぶやいていた。寮に着くと待っていた嵯峨は誠達に無期限の謹慎を命じた。理由は捜査権限逸脱。誠は黙認していた嵯峨の突然の変わり身に驚きながら抗議したが、一度決めたことを嵯峨が翻すことは考えられないとカウラに窘められて黙り込んだ。
そして誠は次の日の朝、出勤する隊員達を見送った誠達はすることも無く食堂でコーヒーを飲んでいた。
「世の中思惑通りに行かないもんだよ」
そう言いながらかなめはチョコレートに手を伸ばす。カウラも平然とクラッカーを食べている。
「そうよ、誠ちゃん。焦っても何も無いわよ」
アイシャはニコニコ笑いながらさっき一人でコンビニに出かけて買ってきたのチーズケーキを口に運んだ。嵯峨の突然の命令に切れた島田は簀巻きにされて部屋に放り込まれている。朝、出勤する隊員達と入れ替わりにやってきたサラが部屋にいる。おそらくは島田はありったけの不満を彼女にぶつけていることは誠にも容易に想像がついた。
「安心しろよ。捜査権限の委譲は済んでないんだ。ライラ達が出来るのは任意の事情聴取ぐらいだろうな。むしろレンジャー隊員がその得意とする交渉術を駆使して人海戦術で労せずして情報が集めてくれる。良いことだろ?」
見た目の子供のような姿からは想像もつかない大人びた考えをランが示して見せる。そして一人日本茶を飲みながら穏やかな顔で誠達を見つめる茜の姿があった。
「ああ、そう言えばさっきレベッカが遊びに来てたわよね」
思い出したようにアイシャはそう言うと立ち上がった。サラより少し遅れて遠慮がちに食堂に顔を出し、そのまま非番の西の部屋に彼女が向かったのは誠も知っていた。
「なんだよ、野暮なことならやめておけよ。叔父貴にどやされても知らねえぞ」
そう言うかなめだが、明らかにタレ目を輝かせてアイシャについて行く気は満々のように見えた。隣のカウラも暇をもてあましているというような表情で誰かがあと一言言えば立ち上がるような雰囲気だった。
「そうだな。西を指導するもの上司の務めだ」
ランが立ち上がる。さらに含み笑いの茜、心配そうな表情のラーナもコーヒーを飲み干して立ち上がる。
「止めましょうよ、そんなこと」
「おい、神前。笑いながら言っても説得力ねえぞ」
微笑むかなめを見て誠もつい立ち上がっていた。そして一同はいそいそと食堂を後にして寮の階段に向かう。
「どうする?そのまま一気に踏み込むか?」
「西園寺。それはさすがにやりすぎだろ」
ノリノリのかなめをカウラがたしなめる。だが慎重な言葉とは裏腹にカウラは一段飛ばしで颯爽と階段を駆け上がっている。呆れているラン達を尻目に誠、かなめ、アイシャ、カウラは素早く三階の西の部屋にたどり着いていた。
「おい!上官達の訪問だ!諦めて部屋を開けろ!」
かなめがドアを叩く。誠達は呆れながらかなめを見つめていた。
「ああ、西園寺大尉」
すぐに扉が開いて西が顔を出す。すぐさま計ったように素早くアイシャが部屋に飛び込み、扉をカウラが固定しているのを見て誠も悪乗りして後に続く。
「あのー……シンプソンさん?何をしているのかしら?」
立ち尽くすアイシャの前にゲーム機のコントローラーを持って座り込んでいるレベッカが見えた。
「『戦国群雄伝 国盗り物語』」
誠も西の端末の画面を見た。そこには髭面の日本の戦国時代の武将の顔が映されている。『戦国群雄伝シリーズ』は地球の日本の戦国時代を再現したシミュレーションゲームとして一昔前の東和ではやったゲームだった。今時ネット対戦でもなく一人用のシミュレーションゲームと言うことで珍しがられてコアなファンがいるゲームとして知られていた。
「渋い……って言うかなんで非番の日に部屋でこんなゲームやってるんだ?しかも二人で」
ただその事実にかなめは呆然と西達を見つめていた。
「へえ、西君がオリジナル大名で出てるんだ……国は和泉……畠山氏をいじったのね」
こういうゲームには詳しいアイシャはレベッカからコントローラーを奪うと武将の能力値の確認を始めた。ついてきたかなめも生暖かい視線でレベッカと西を見比べながら画面を覗き見ている。
「家老が嵯峨惟基……叔父貴かよ。アイシャ、これって能力の最高値は?」
かなめが今にも笑い出しそうな顔をしている。止めるべきかどうか悩みながら後ろのカウラに目を向けるが、彼女も呆れつつも興味があるようで画面をちらちらと盗み見ている。
「設定は100までだけど改造ツールを使えば150まで……ああ、ノーマルねこれ」
アイシャのニヤニヤが止まらない。こうなっては誰も手が出せないので、部屋の主の西も苦笑いでアイシャとかなめを見守るしかなかった。
「知性98、武力99。チートねえ、でも……西君。忠誠60で不満が80になってるわよ……って義理が0じゃないの!謀反起こされるわよ!」
「へ?これ初級ですよ。謀反は起きにくい設定なんじゃないですか?」
データを慣れたコントローラーさばきで検索するアイシャに西は何をしても無駄だと悟っている。苦笑いを浮かべながら西は画面を見つめている。
「馬鹿ねえ、この性格設定は松永弾正より謀反が起きやすい状況じゃないの。俸禄を増やして……」
完全にゲームのコントローラーを独占してアイシャは勝手に操作を始める。入力が終わるとすぐにかなめがコントローラーを奪って再び武将情報の画面に切り替える。
「へー西の餓鬼が大名ねえ……げ、いつの間にアタシ等が部下に……」
そこまで言ってかなめのニヤニヤに火がついた。さらに隣のアイシャも薄ら笑いを浮かべながらレベッカを見つめる。レベッカはしばらくうつむいて時々西を見つめる。
「おい、なんで妻がレベッカなんだよ。いいねえ純情で」
「西園寺さん!黙っていてください!お願いします!特に島田班長には!」
かなめに西が土下座を始める。だがそんな西が入り口を見て表情を硬直させたのに気づいて誠達も入り口に目をやった。
誠は思わずそうつぶやいていた。寮に着くと待っていた嵯峨は誠達に無期限の謹慎を命じた。理由は捜査権限逸脱。誠は黙認していた嵯峨の突然の変わり身に驚きながら抗議したが、一度決めたことを嵯峨が翻すことは考えられないとカウラに窘められて黙り込んだ。
そして誠は次の日の朝、出勤する隊員達を見送った誠達はすることも無く食堂でコーヒーを飲んでいた。
「世の中思惑通りに行かないもんだよ」
そう言いながらかなめはチョコレートに手を伸ばす。カウラも平然とクラッカーを食べている。
「そうよ、誠ちゃん。焦っても何も無いわよ」
アイシャはニコニコ笑いながらさっき一人でコンビニに出かけて買ってきたのチーズケーキを口に運んだ。嵯峨の突然の命令に切れた島田は簀巻きにされて部屋に放り込まれている。朝、出勤する隊員達と入れ替わりにやってきたサラが部屋にいる。おそらくは島田はありったけの不満を彼女にぶつけていることは誠にも容易に想像がついた。
「安心しろよ。捜査権限の委譲は済んでないんだ。ライラ達が出来るのは任意の事情聴取ぐらいだろうな。むしろレンジャー隊員がその得意とする交渉術を駆使して人海戦術で労せずして情報が集めてくれる。良いことだろ?」
見た目の子供のような姿からは想像もつかない大人びた考えをランが示して見せる。そして一人日本茶を飲みながら穏やかな顔で誠達を見つめる茜の姿があった。
「ああ、そう言えばさっきレベッカが遊びに来てたわよね」
思い出したようにアイシャはそう言うと立ち上がった。サラより少し遅れて遠慮がちに食堂に顔を出し、そのまま非番の西の部屋に彼女が向かったのは誠も知っていた。
「なんだよ、野暮なことならやめておけよ。叔父貴にどやされても知らねえぞ」
そう言うかなめだが、明らかにタレ目を輝かせてアイシャについて行く気は満々のように見えた。隣のカウラも暇をもてあましているというような表情で誰かがあと一言言えば立ち上がるような雰囲気だった。
「そうだな。西を指導するもの上司の務めだ」
ランが立ち上がる。さらに含み笑いの茜、心配そうな表情のラーナもコーヒーを飲み干して立ち上がる。
「止めましょうよ、そんなこと」
「おい、神前。笑いながら言っても説得力ねえぞ」
微笑むかなめを見て誠もつい立ち上がっていた。そして一同はいそいそと食堂を後にして寮の階段に向かう。
「どうする?そのまま一気に踏み込むか?」
「西園寺。それはさすがにやりすぎだろ」
ノリノリのかなめをカウラがたしなめる。だが慎重な言葉とは裏腹にカウラは一段飛ばしで颯爽と階段を駆け上がっている。呆れているラン達を尻目に誠、かなめ、アイシャ、カウラは素早く三階の西の部屋にたどり着いていた。
「おい!上官達の訪問だ!諦めて部屋を開けろ!」
かなめがドアを叩く。誠達は呆れながらかなめを見つめていた。
「ああ、西園寺大尉」
すぐに扉が開いて西が顔を出す。すぐさま計ったように素早くアイシャが部屋に飛び込み、扉をカウラが固定しているのを見て誠も悪乗りして後に続く。
「あのー……シンプソンさん?何をしているのかしら?」
立ち尽くすアイシャの前にゲーム機のコントローラーを持って座り込んでいるレベッカが見えた。
「『戦国群雄伝 国盗り物語』」
誠も西の端末の画面を見た。そこには髭面の日本の戦国時代の武将の顔が映されている。『戦国群雄伝シリーズ』は地球の日本の戦国時代を再現したシミュレーションゲームとして一昔前の東和ではやったゲームだった。今時ネット対戦でもなく一人用のシミュレーションゲームと言うことで珍しがられてコアなファンがいるゲームとして知られていた。
「渋い……って言うかなんで非番の日に部屋でこんなゲームやってるんだ?しかも二人で」
ただその事実にかなめは呆然と西達を見つめていた。
「へえ、西君がオリジナル大名で出てるんだ……国は和泉……畠山氏をいじったのね」
こういうゲームには詳しいアイシャはレベッカからコントローラーを奪うと武将の能力値の確認を始めた。ついてきたかなめも生暖かい視線でレベッカと西を見比べながら画面を覗き見ている。
「家老が嵯峨惟基……叔父貴かよ。アイシャ、これって能力の最高値は?」
かなめが今にも笑い出しそうな顔をしている。止めるべきかどうか悩みながら後ろのカウラに目を向けるが、彼女も呆れつつも興味があるようで画面をちらちらと盗み見ている。
「設定は100までだけど改造ツールを使えば150まで……ああ、ノーマルねこれ」
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「馬鹿ねえ、この性格設定は松永弾正より謀反が起きやすい状況じゃないの。俸禄を増やして……」
完全にゲームのコントローラーを独占してアイシャは勝手に操作を始める。入力が終わるとすぐにかなめがコントローラーを奪って再び武将情報の画面に切り替える。
「へー西の餓鬼が大名ねえ……げ、いつの間にアタシ等が部下に……」
そこまで言ってかなめのニヤニヤに火がついた。さらに隣のアイシャも薄ら笑いを浮かべながらレベッカを見つめる。レベッカはしばらくうつむいて時々西を見つめる。
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